OCNモバイルONEがirumoにバトンタッチ。これは実質値上げプランでは？

ドコモが新たな料金プランを発表しました。OCNモバイルONEを運営するNTTレゾナントが7月1日にNTTドコモに吸収合併されるので、それに合わせてOCNモバイルONEの後継にあたる「irumo」が発表されたようです。提供開始は2023年7月1日。

なお、これに伴いOCNモバイルONEは2023年6月26日をもって新規申し込みを終了すると発表済みです。現在OCNモバイルONEを利用している方は引き続きサービスを受けられるとのこと。

irumoは各種割引フル適用でOCNモバイルONE並の料金

プラン料金を比較してみましたが、irumoは各種割引をフル適用してOCNモバイルONE並の料金水準になるようです。

なお、irumoの割引後価格はドコモ光セット割/home 5G セット割で-1,100円、dカードお支払割で-187円を適用した場合です。

特に割引が関係なく基本料金を維持できるのが500MBのプランですが、irumoは通信速度が3Mbpsとのこと。（あれ、OCNモバイルONEの500MBプランって速度制限ってありましたっけ？無かったような）

3GBプランに関しては割引フル適用のirumoが110円安いですが、それ以上の容量は割引を適用しても割高な感じですね…。なんだか微妙な感じがしてきました。

料金以外にもう一つ僕が気になっていたのが通信の安定性。例えばahamoは20GB使えて2,970円じゃないですか。そうなるとirumoの基本料金水準って月間使える容量からするとahamo以上に高いわけですよ。

ahamoは本家と同じ通信品質なので、MVNO品質ではなくてMNO品質。つまり、混雑時も快適に通信ができる安定性があるわけです。

irumoの利用料金を見ると通信の安定性は本家並？それが割引でMVNO水準の料金で利用できる？もしかしたら凄いかも？と思ってたんですが・・・

あちゃー。ここが本家と同じですみたいな感じならUQモバイルやYmobileみたいな立ち位置になってきそうだなって思ったんですけどね。

つまり、通信の安定性は本家と同等ではないということですね。うーん、そうなってくると、OCNモバイルONE水準の料金（とは言ってもプランによっては高いけれど）で利用するための割引適用は結構敷居も高いですし、MNO水準の安定性も見込めないとなると、irumoはどうなんだろうな…という印象です。

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追記：読者さんからahamoと速度は変わらないんじゃ？とコメントを頂いたのですが、MVNOもMNOも理論値の”速度”に関しては同じ水準です。ここで言っているのは”安定性”です。混雑した時間帯でもそうでない時間帯でも快適に使えるか否かってことですね。MVNOは通信キャパがあるので、キャパオーバーになると速度が低下します。一人あたりの回線が細くなるイメージですね。ahamoよりも先に通信速度の制限が入るということは、混雑する時間帯はMVNOのように速度が落ちる恐れが有るってことです。つまり、安定性に関しては本家レベルではない、という感じ。

また、OCNモバイルONEだと通話は「OCNでんわ」にて11円/30秒の水準でしたが、irumoでは22円/30秒に。irumoでOCNでんわのようなサービスに関しては特に出てなかったので、通話料金も2倍になるっぽいです。

ちなみにドコモでは「カスタマーサポートなどドコモの高品質なサービスを低廉な料金で利用したいお客さま向けの料金プラン」とのこと。でもエコノミーMVNOでOCNモバイルONEも以前からドコモサポートしてたような…。有料だったけど。

ドコモユーザーさんにとっては引き続き変わらずドコモのサポートが受けられて月額550円から使えるirumoはある意味待ち望んでいたプランなんですかね？ただ、容量は少なくて良いけれど使い勝手は変えたくないってのが本音では？通信の安定性が変わるってことは、お昼の時間帯に著しく通信速度が落ちる恐れが有るってことですからね。そうなると使い勝手も変わっちゃう。

OCNモバイルONEはMVNOとして進んできたので、irumoを同じ様な感じで見つめると単なる値上げプランなのでは？と思う微妙な内容でした。まだ見落としている部分が有るかもなので、なにか見つけたらこの記事に追記していきますね。

▼irumoとeximoの違いについても記事を出しているので良かったらどうぞ！↓

ドコモの「irumo」と「eximo」の違いを比較。オススメはどっち？