ドコモの「irumo」と「eximo」の違いを比較。オススメはどっち?
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ドコモが2023年6月20日に発表した新プランの「irumo」と「eximo」。中身がどう異なるかの違いをまとめました。どちらも2023年7月1日提供開始です。
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ドコモ新プランの「irumo」と「eximo」の違い
ドコモから新たな料金プランが2種出てきたワケですが、名前がややこしく内容もどっちがどうなっとるのかがわかりにくい!‥というワケで筆者で調べて違いをまとめておきました。
違いはざっくり言うとこんな感じです。
違いは、
- 料金プランのタイプ(irumoは固定制、eximoは段階制)
- 割引特典の内容
- spモードサービスの有無(irumoはオプション扱いで一部利用不可)
- 混雑時間帯の安定性
料金はirumoが固定制、eximoは段階制
irumoは「○GBまでで○円」と決められており一般的な固定制のタイプなのですが、eximoは「○GB以上使うと自動で○円になる」という段階制のタイプです。
irumoの料金プランは以下の通り。カッコ内数字は後述する割引の価格となります。
- 500MB:550円
- 3GB:2,167円(880円)
- 6GB:2,827円(1,540円)
- 9GB:3,377円(2,090円)
対してeximoのプランはデータ通信を使うほど料金は上がる仕組みです。これまでのドコモのギガホ、ギガライトプランと同じシステムですね。
- 1GB未満:4,565円(2,178円)
- 1GB〜3GB未満:5,665円(3,278円)
- 3GB〜無制限:7,315円(4,928円)
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irumoとeximoの料金とプラン内容を比較
さきほどザックリと価格を出しましたが、irumoとeximoの料金プランと内容を比較してみます。
▼irumoの料金は以下の通り。割引が受けられないものは割引後月額に足して下さい。↓
irumo | 月額 | dカード割 | ネット回線割 | 家族割 | 割引後月額 | 通信速度 | 超過後 |
0.5GB | 550円 | なし | なし | なし | 550円 | 3MB | 128Kbps |
3GB | 2,167円 | -187円 | -1100円 | カウントのみ | 880円 | 制限なし | 300Kbps |
6GB | 2,827円 | 1,540円 | |||||
9GB | 3377円 | 2,090円 |
irumoでは4つの容量から選べるようになっていて、0.5GBのみ各種割引不要で月額550円にて利用できますが、0.5GBプランのみ通信速度が上限3Mbps、通信は4Gのみ、超過後の速度が128Kbpsなどirumoの他容量との違いや制限があります。
3GB以上はdカード割+ドコモ光セット割またはhome 5Gセット割のネット回線割引が適用できるか否かで月額が大きく変わります。また、通話料金は22円/30秒となっています。
後述するeximoは家族割に対応していますが、irumoは家族割による月額割引に対応していないません。が、3GB以上は家族割を発動(3人以上で発動)するための「人数カウント」のみ適用されます。
例えばお父さんがeximo、お母さんがirumoの3GB、お子さんがirumoの6GBを利用している場合、奥さんとお子さんは家族割のカウントに入るのでお父さんを含めて家族割の適用条件である3人以上を満たせるようになります。奥さんとお子さんは人数カウントのみなので月額割引はありませんが、お父さんが使っているeximoは家族割にて月額が-1,100円安くなる感じです。
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▼続いてeximoの料金は以下の通り。割引を受けられないものは割引後月額に足してください。↓
eximo | 月額 | dカード割 | ネット回線割 | 家族割発動時 | 割引後月額 |
1GB未満 | 4,565円 | -187円 | −1100円 | −1,100円 | 2,178円 |
1GB〜3GB | 5,665円 | 3,278円 | |||
3GB〜無制限 | 7,315円 | 4,928円 |
eximoはこれまでドコモが提供していたギガホ・ギガホライトに変わるドコモの新プランです。eximoは家族間通話も無料です。
irumo同様にdカード割、ドコモ光セット割またはhome 5Gセット割のネット回線割引で月額が大きく変わります。
irumo、eximoのどちらもですが安い月額で使いたいならドコモの他のサービスも使ってね。というスタンスですね。既にドコモを利用している方はこれらドコモのサービスを既に使っている場合もあるので割引に対する敷居は低くなりますが、MNPや新規契約でフルの割引を受けるには相当敷居は高めです。
また、irumoは各種割引を適用できない場合、ドコモのオンライン専用ブランド「ahamo」を選んだほうが大容量/低価格で利用できる場合があります。
新設されたirumoは注意点が多い
irumoはドコモ提供の新設されたプランです。eximoはギガホ・ギガホライトに変わるプランなのでとっつきやすいですが、新設されたirumoはギガホ・ギガホライトとはまた違った注意点あるので解説しておきます。
spモードがオプション扱い
ドコモのspモードサービスですが、irumoはオプション扱いとなっています。
これまでギガホ・ギガホライトなどを使っていた方がirumoへプラン変更した場合、spモードサービスのオプションを利用しなければ、メールアドレス保管やドコモ電話帳などのデータが削除されるので注意です。
また、spモードオプション込みでも利用できなくなるサービスもあるのでこちらも注意。ドコモ公式の「irumoでご利用になれないサービス一覧」で確認をオススメします。
一方、eximoはこれまでのギガホやギガライト同様にspモードが必須となっています。なのでドコモのサービスをたくさん使っていたり‥という方であればeximoを選んでおいたほうが無難でしょう。
家族割の割引適用外、家族通話も無料にならない
irumoは先述通り家族割の人数カウントのみ対応しているので家族割による月額割引はありません。
また、eximoでは家族間通話が無料になりますが、irumoは家族への通話も有料です。
なので、お父さんがeximo、お母さんがirumo、お子さんがirumoというパターンの場合、お父さんからお母さんやお子さんへの通話は無料になりますが、お母さんやお子さんがお父さんに電話する時は有料になります。
混雑時にいち早く速度制限される
irumoの公式ページで以下の注釈が記載されています。
実際にどの程度速度が下がるかは不明ですが、混雑時は一番早く速度制限されると明記されているので、プラン変更前に知っておくべきポイントです。一方、eximoにはそのような制限はありません。
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OCNモバイルONEの受け皿としては微妙
NTTレゾナントが展開していた格安SIMのOCNモバイルONEは、ドコモのエコノミーMVNOとして扱われていましたが、NTTドコモがNTTレゾナントを2023年7月1日に吸収して合併します。それに伴いOCNモバイルONEはサービス停止を案内しています。
サービス停止に伴いOCNモバイルONEの実質後継プランとなるのがirumoですが、OCNモバイルONEの代替としてはイマイチなプラン内容です。
例えば、OCNモバイルONEでは「OCNでんわ」を利用することで通話料が11円/30秒で利用できましたが、irumoは同様のサービスがないので22円/30秒となります。また、音楽ストリーミングサービスでの通信がカウントフリーでしたが、これもirumoではありません。
OCNモバイルONEがirumoにバトンタッチ。これは実質値上げプランでは?でも書いたように、irumoをOCNモバイルONEの後継サービスと考えると実質値上げのような状態ですので、OCNモバイルONEのサービスに魅力を感じていた方はirumoを選んではダメです。
eximoがオススメな人、irumoがオススメな人
eximoがオススメな人は「データ通信をたくさん使う人」です。1GB未満や1GB〜3GBといった区切りはありますが、それらは沢山データを使う人がたまたま使わなかった月に料金の負担を軽減するという意味合いが強いです。なので、データ通信はたくさんするよ、という人はeximo。
一方で、irumoはOCNモバイルONEの後釜のように見てしまいそうですが、先述通り実はそうではありません。irumoは「低価格プランでもドコモのサポートを受けたい」という考えの現ドコモユーザーさん向きのプランです。
これまでもahamoやエコノミーMVNOのOCNモバイルONEなど、ドコモは低価格サービスを展開してきましたが、ahamoは基本的にサポートが無い代わりに安く使えるオンライン専用ブランド、エコノミーMVNOは安価だけれどサポートは高額な有料方式だったので、それらがネックで低価格サービスを見送ってきた方はirumoを検討してみるのが良いでしょう。
現在ドコモを利用している方であれば各種割引も既にクリアしている場合もあると思うので、月額割引に対する敷居も低くなります。
また、これまでドコモのエコノミーMVNOとして扱ってきたOCNモバイルONEは新規受付を停止します。先述通りirumoはOCNモバイルONEとは似ているようでサービス内容が全く違うので、OCNモバイルONEのサービス内容が魅力に感じていた方は他のMVNOサービスを探す方が良さそうです。