GEEKOM A5のレビュー。動画編集やRAW現像もOKなパワフルなミニPC
- レビュー
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GEEKOMから新型ミニPC「GEEKOM A5」が登場しました。CPUはパワフルなRyzen 7 5800Hを搭載するモデルです。定価は88,600円。メーカーさんに試す機会を頂いたのでレビューします!
良かった点
- 美しくコンパクトな筐体
- 動画編集もOKなパワフルな性能
- SDカードスロットを搭載している
- 外部接続端子が充実している
- オンボードGPUとしてはゲーム性能が高い
注意点
- ライトな使い方が中心だとオーバースペック
- 設置距離によってはファンの音が気になる場合がある
- 電源ケーブルがアース棒付き
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
コンパクトなボディーでも拡張性は◎
GEEKOM A5の筐体サイズは117mm × 112mm × 49.2mmとミニPCの中では標準的なサイズ。カラーがなんだかお洒落な気がします!
▼500mlのペットボトルと並べてみました。サイズはこんな感じ。↓
▼本体の前面には電源ボタンとUSB 3.0が2つとイヤホンジャックが配置。電源が入っている時に電源ボタンが光るようになってます。↓
▼本体の背面にはUSB 3.0が2つ、USB-Cが2つ、HDMIが2つ、LANポートが1つ。↓
GEEKOM A5はHDMI×2とUSB-C×2を使うことで最大4画面に出力できる希少なモデルですね!
▼ついでに付属品も紹介しておきます。↓
- 本体
- 電源コード
- 電源アダプター
- HDMIケーブル
- VESAマウント
- サンキューカード
- ユーザーガイド
▼電源コードがアース棒付きなのは注意。アース付きコンセントでなければ変換アタッチメントが必要ですね。↓
2.5インチスロット有り、メモリもストレージも換装OK
本体の底面のゴム足を固定しているネジ4本を緩めるとパカッと底面が開きます。ネジは底面から外れないようになっているのもGood!。
▼底面には2.5インチのSATA接続ストレージを増設できるようになってました。↓
▼メモリは2スロット仕様。メモリもストレージも換装OK。↓
個人的にはそこまで容量も使わないし、メモリも最大64GBまで増設できるけど32GBで十分すぎるので、やっても2.5インチSSDを増設するくらい。でも、色々と換装できるのでパーツが余ってるなら活用しやすいです!
動画編集やRAW現像などパワーが必要な使い方もOK
GEEKOM A5が搭載するCPUはRyzen 7 5800H。Intel CPUだと11世代のCore i7-11800Hと同等クラスですね。
Ryzen 7 5800Hは2021年リリースの型落ちCPUですが、性能自体は高いので普段使いでの不満は全く無し。非常にサクサクと軽快に動いています。ストレージの速度も高速なので、アプリの立ち上がりも速い!
ガルマックスではレビューの製品写真のRAW現像やYouTube動画の作成など、CPUパワーの必要な使い方が多いんですが、実務で使ってみた限り非常に実用的な動きでした。重めの作業もこれなら対応できる!
▼メモリが32GBと超大容量なので、Photoshop、Lightroom CC、Premiere Proなどメモリを大量に消費するソフトもどんと来いです。↓
僕はYouTube動画を作成する場合、FHDソースの映像をカット、テロップとBGMの追加と内容的には簡単な作りなんですが、このような感じの動画編集なら全く不満の無い動作です。書き出しもそこそこ速いので15分くらいのYouTube動画やショート動画の製作マシンとしても使っていけます。
RAW現像もフルサイズの写真を50枚ほど読み込んで作業しましたが、動作の鈍さは感じず快適に動いています。なので、YouTube動画の作成であったり、ブログコンテンツの作成などでも十分使っていけますね。
ゲーム性能はオンボードGPUとしては高い
Ryzen 7 5800Hはゲーム性能の高いAMD Radeon Vega 8 Graphicsを搭載してます。最近の携帯ゲームPCに搭載されているRyzen 7 7840UのAMD Radeon 780Mには全く敵わないけど、それでも昔のオンボードGPUとは比べ物にならないゲーム性能です。
▼個人的にプレイしているAPEX LEGENDSではFHDの解像度+画質低設定、FOV110で平均55FPSでした。↓
APEX LEGENDSは昔のオンボードGPUだと10〜15FPS程度しか出ないので、普通に遊ぶレベルですら動かないんですが、GEEKOM A5であれば画質を落とせば遊べるレベルです。
APEX LEGENDSはバトロワ系FPSで終盤になると狭いエリアに複数のチームが混戦状態になるんですけど、そのような負荷の高いシーンでは40FPS台にフレームレートが低下します。まあSwitch版よりは圧倒的に快適ではありますが、PS版よりは快適度が落ちます。
それでもオンボードGPUでここまで動くのは評価できるポイント。画質さえ妥協すれば動くゲームは沢山ありそうです。GTA 5のバニラ程度なら余裕です。
Windows 11 Proを搭載している
GEEKOM A5のOSはWindows 11 Proを搭載しています。Windows 11 Proはリモートデスクトップ機能を使えるのが嬉しいポイント。
海外PCは起動時点でセットアップが完了している怪しいモデルもありますが、GEEKOM A5は通常のセットアップから開始されてました。もちろん日本語に対応。ただ、キーボードをキチンとセットアップしたのに何故かUS配列になってました。
以前、柳生くんが別のミニPCをレビューした時も同じ感じだったので、買ってセットアップしたらキーボードの設定を確認してみて下さい。US配列なら日本語配列に変更しましょう。
SDカードスロットを搭載しているのが嬉しい
動画編集やRAW現像などを行う人は撮影時にSDカードを利用していると思いますが、GEEKOM A5はSDカードスロットを搭載しているのでカードリーダー不要なのが良かったですね。
▼スロットは側面に備わっています。SDカードは奥まで刺さらないタイプ。↓
▼速度はそんなに出ないみたいです。180MB/sのSDカードで速度を測定したところ、読み込みは96.48MB/sで頭打ちとなってました。僕みたいに基本FHDソースなら良いけど4Kソースならちょっとしんどいかも。まあ十分実用的ではありますが。↓
ブログを運営していると製品写真や動画の撮影データを機材からPCに移動するわけですが、ブスッと直接SDカードを挿せるのはやっぱ良いですね!カードリーダーを別途接続するとガチャガチャしちゃいますしね。なので、SDカードのデータをPCに移すことが多いって人は便利に使えると思います!
設置距離によっては高負荷時のファンの音が気になる
GEEKOM A5はファンレスではありません。WEBブラウジングやYouTube動画の視聴程度であればファンはあまり回りませんが、動画編集やゲームなど負荷のかかるシーンではフル回転してます。
フル回転している時は30cmほど離れた場所で45〜50dBほどの騒音レベルなので、人によっては耳障りに感じるかも。
一方で冷却性能は高いです。高負荷な使い方を続けていてもサーマルスロットリングが発生した様子もなくハイパワーを安定して維持できていました。
GEEKOM A5の消費電力
GEEKOM A5を使っている時の消費電力が気になったのでチェックしてみたんですが、WEBブラウジング中はシステム全体で18〜40Wを行ったり来たりという感じでした。
ゲーム(APEX LEGENDS)をプレイしている時はシステム全体で70W前後という感じですね。ちなみに僕のゲーミングPCはゲーム中に500W弱なので随分と低く感じますが、WEBブラウジングなどのライトな使い方だとやっぱり消費電力は少し高いなって感じです。
GEEKOM A5をオススメできる人
GEEKOM A5はこんな人にオススメできるミニPCです。
- 軽い動画編集や写真加工もする人
- 昔のゲームを中心にプレイする人
- コンパクトでもパワフルなPCが欲しい人
GEEKOM A5はRyzen 7 5800H、メモリ32GB、ストレージ512GBなどのリッチな仕様が魅力のミニPCです。大きなデスクトップを置くスペースは無いけれど、パワフルなPCが欲しい人は気に入ってもらえるはず。
CPUも型落ちとは言えパワフルなので、WEBページ閲覧や動画視聴だけでなく、動画のコンテンツ作成やRAW現像、Photoshopでの加工など、ある程度のクリエイティブ作業もこなせる性能でした。
ゲーム性能はオンボードGPUとしては高い部類なので、新しめのタイトルも画質さえ妥協すれば動くゲームも多いだろうなという印象ですね。遊ぶゲームが古いゲームであったりエミュレータ用途であれば十分でしょう。
コスパで言えば、Ryzen 7 5800H搭載モデルがAmazonだと4万円台ってモデルもあるので、CPUだけで考えるとコスパが高いわけでは有りません。一方で、4画面出力が可能であったり、Adobe系ソフトで効いてくるメモリ搭載量が山盛りの32GBだったりとGEEKOM A5は仕様がリッチではあるので、それらが必要であればお買い得度は高いと思います。
GEEKOM A5の購入先まとめ
■GEEKOM A5■
初出時価格→88,600円
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