Teclast T60AIの本音レビュー!2万円前後のタブレットの中ではかなりオススメできるぞ!
Teclastが誇る「AIタブレット」の第2弾であるTeclast T60AI。以前リリースされていたTeclast P50Aiの上位モデルに当たるタブレットですが、メーカーさんから頂いたので実機でもって内容をチェックしていきますよ!
この製品を使った所感
- カラーが派手!でも安っぽさはあまり感じない!
- 性能はエントリータブレットの範疇。
- 画面大きい・ソコソコキレイ
- 90Hz対応で快適なスクロール動作!
- WidevineはL1だが、NetflixではL3!
- バッテリー持ちは程々に良し・充電速度は遅い!
- ジェスチャー機能は使い物にならない!
- 画像補正機能は効果を実感できた!
目次をクリックすると各項目へ移動します
Teclast T60AIのスペック・ベンチマーク、検証結果
めっちゃくちゃ目立つ赤色に金色の組み合わせ!
Teclast T60AIの外観ですが、紹介記事でも言及した通り真っ赤に金色のカメラバンプの縁取りとこれはもうメチャクチャに目立っているデザインに仕上がっております。
▼見よこの背面を。外出先で使っていたら注目間違いなしな派手さです。俺だったら二度見するね。↓
「派手な赤って実際どうなの?おもちゃっぽくなってない?」と思う方、ご安心ください。メタルボディにダークな赤色を塗装しているので逆に高級感すら漂っています。Teclast T60AIを知らない人が見たらむしろ「それなりのお値段するタブレットなの?」と思う方も出てくるんじゃないでしょうか。
▼側面をぐるりとチェック。端子類は左側に密集していますね!↓
特に映像出力したいのにUSB2.0端子に繋いだせいで「映像が出ないよ〜」なんてことも発生してしまうことが想定されるので、背面に小さく書いてあるロゴを見逃さないようにしましょう!
▼重さは628g。本体サイズの違いもあってか11インチクラスのタブレットより重いはずなんですが、そこまでズッシリとのしかかってくる…という感じはなかったです。↓
基本的な動作はそれなりだが、たまーに引っかかる感はある
Teclast T60AIに搭載されているSoCはAllwinner A733とTeclast P50Aiでも採用実績のあるモデルが採用されています。
「AllwinnerのクアッドコアSoCはかなり性能が低い」といった印象が強いですが、 Allwinner A733は一応オクタコア。でも「オクタコアかもしれないけど実際の性能はどうなの?」と思われる方は多いのではないでしょうか?
SoCの性能を予測できるAnTuTuベンチマークの総合スコアでは約30万点と格安タブレットでこぞって採用されているUnisoc T606/T616と同等か少し上くらいの点数なので、少なくともTeclast P85Tに搭載されていたAllwinner A523よりは断然上…と考えてもらって大丈夫でしょう。
と、御託はここまでにして以下の項目で実際の動作感について語っていきたいと思います。
ウェブ閲覧は普通にこなせる。裏でタスクが走っている時は引っ掛かり感はあった
Teclast T60AIに搭載されているSoCはUnisoc T606より少し上の性能を発揮するAllwinner A733とお話ししましたが、日常的な動作はどうなの?というと、「まぁ普通にこなせるね」って感じ。
そもそもUnisoc T606/T616辺りはネットのブラウジングや動画視聴といったライトな用途では超快適とはいかずともそれなりには動作しているパターンが多いので、それらと同等クラスのSoCだとそりゃあ同じような結論になりますよね。
しかもリフレッシュレートが最大90Hzまでサポートしているという点も操作する上での快適さへとシッカリ効いているので、そこまで高望みしなければフツーに使えそう。というか2万円前後のタブレットならこれくらい動いていれば十分でしょってやつです。
とはいえ、裏でアップデートがガンガン入っている状況だとすこ〜しカクつくこともあったのはご愛嬌。そういった場合はアプデが落ち着くまで大人しく待っておきましょう!
ゲームの動作に関しては期待薄
日常的な用途では十分だと評価しましたが、逆にゲーム用途だと途端に厳しい立場に置かれてしまうのがAllwinner A733。理由はもちろんGPU性能の低さに起因してきます。
AnTuTuベンチマークで比較させていただくと、先述のUnisoc T606/T616と同じくらいのスコア帯(約2万点台)と2025年の基準だと結構低いんですよね。
▼原神だとデフォルトの画質が「最低」ですが、肝心の動作に関しては…ちょっとしたカメラ動作ですら動作が重くゲームを遊ぶことすらキツいかも。こりゃあダメだわ。↓
▼全てのゲームがキツい…というわけではなくアスファルト8といった軽量級のゲームであれば快適に遊べました。大体これくらいが遊べるゲームのボーダーと考えておいた方がいいでしょう。↓
ということで、ゲーム性能はエントリーモデルらしく期待はしない方が吉でしょう。毎度ながら「暇つぶし系のゲームくらいなら遊べるよ!」という性能であることは留意しておきましょう!
ディスプレイ、GOOD!
Teclast T60AIのディスプレイですが、11.97インチでTeclast P50Aiから約1インチほど大型化。解像度も2000×1200とディスプレイ品質はTeclast P50Aiからかなり向上しています。
特に解像度はTeclast P50Aiで惜しい点の一つでもあったので、Teclast T60AIでついに本領発揮か…!と嬉し涙にまみれております。
▼リフレッシュレートはTeclast P50Aiから変わらず90Hz。やっぱり60Hzと比べると滑らかさが段違いです!↓
また、スクロールしていない時間に応じてリフレッシュレートが切り替わる可変方式をTeclast P50Aiから引き続き採用。バッテリー持ちについても考えられていますね!
以前筆者がレビューしたALLDOCUBE iPlay 60 Proは常に90Hz駆動というストロングスタイルでしたが、本機はしっかりと切り替えてくれているようで安心(?)まぁバッテリー容量の関係でスマホよりナーバスにならなくてもいい面はあるんですけどね〜。
▼「俺はバッテリー持ちを優先させたいんや!」「私はずっと滑らか表示させたいの!」という方向けにリフレッシュレート固定のオプションも用意されているので、好みに合わせて調整しちゃってください!↓
そうそう、Teclast T60AIのWidevineはL1でAmazonプライムビデオならL1相当の画質で再生できるんですが、NetflixはL3でSD画質になってしまうのは注意が必要です。
最近のタブレットはNetflixでもL1再生がスタンダードになりつつあったのでこの点は残念かも。Teclastさん、アプデでなんとかなりません?
スピーカーの音質はそれなりに聴けるレベル
動画視聴も主要な用途の一つとして数えられるタブレットで大切な要素はスピーカー。Teclast T60AIはどうなのかというと「フツー」です!
格安タブレットはどこかにコストを割いた関係でスピーカーをケチる…ということもありますし、正直危惧していたところですが、タブレットとして考えると普通に聴けちゃうくらいの品質はありました。
もちろん上位モデルやTier1メーカー(Appleやサムスン、Xiaomi、Lenovoなど)の上位モデルと比較すると物足りなさは多々あるんですが、実況動画くらいであれば流し聴きOK!なサウンドのクオリティは維持できています。
▼ちなみにイヤホンジャックも用意されているので、お気に入りの有線イヤホンがある方もご安心を!↓
余談ですが、Bluetoothコーデックも基本のSBCの他、AACからapt-X HD、LDACなど幅広く対応しているので、高品質なTWSもバッチリポテンシャルを引き出して使えるのはポイント高し!
バッテリー持ちはソコソコ良いが充電速度は遅い
動画視聴を長時間行うことの多い(筆者調べ)タブレットで気になるバッテリー持ち。ということでTeclast T60AIの電源周りの所感をここに記していきます!
バッテリー持ちは比較的良好
Teclast P50Aiの利点の一つにバッテリー持ちが比較的良いというのがありました。HD解像度のディスプレイを積んでいるとはいえ1時間の動画再生で10%消費はタブレットとして考えると良好な類ですしね。
さて、同じSoC周りでありながらサイズと解像度がアップしたディスプレイを搭載したTeclast T60AIではどうなのか。結果から申し上げますと結構良好でした。
▼ガルマックス動画再生レギュレーション(決められた輝度へ専用機器で調整して動画を1時間ストリーミング再生)でのバッテリー消費量の結果は以下の通り。↓
- 100%→90%
Androidタブレットの場合では85%以上のバッテリー残量であれば「電池持ちが良い」と評価していますが、その基準を5%ほど上回っていました。
実際の使用時でも特別減りが早いとかはない「使った分は順当に減る」という感覚だったので、体感ベースでもそこまでバッテリー喰いの印象は感じませんでした。
充電速度は遅め
バッテリー持ちは良好なのと裏腹に、バッテリーの充電速度に関しては最大で10Wと今の基準ではかなり遅いのがネックになります。
▼電力供給量がモニタリングできるモバイルバッテリーであるUGREEN Nexode モバイルバッテリー(20000mAh・130W)でチェックしてみたところ、やはり10W前後での推移となっていました。↓
超格安でよくある充電器が5V/2Aまでじゃないとそもそも充電すらできないという仕様ではなく、急速充電対応のACアダプターでも充電自体はできるのでまだマシではあるんですが「バッテリーが少なくなったから手早く充電しちゃおう」ということが難しいのは注意が必要でしょう。
まぁ12インチ以上の大型タブレット自体が屋内での使用がメインで考えられている点も多々あるので、充電は就寝前に行うなどの手段でも不便は感じにくいと思います。
実際に筆者もそのような使い方をしていますが、あまり不自由は感じていませんね。でも18Wくらいの急速充電には対応してくれるともっと良かったなとも思いますけどね〜…
おおよそのディティールが捉えられるカメラ
Teclast T60AIのカメラレンズは八角形でクソでかいですが、性能はどうなのかをチェックしていきます。
▼屋外を撮影。細かい部分はノイズが乗っていますが、おおよそのディティールは捉えています。↓
AI系機能は使えるものと使えないものが混在している
Teclast T60AIでかなりセールスされているのは製品名でも謳われている通りNPUを駆使したAI機能でしょう!ということでAI機能を使ってみて感じた所感を以下にまとめてみました!
ジェスチャーで操作する機能はあまり使い物にならなかった
Teclast T60AIには「エアジェスチャー」というタッチパネルを使わずとも操作できる機能が存在しています。
使い方としては、まずカメラの前に手のひらを掲げると手のアイコンが上部に出てくるので、その後に所定のジェスチャーを行うとタップ・スワイプせずとも操作が可能ですが、それがまぁ認識しないんですよ。
手のひらを掲げるところまではシッカリと認識していますが、手のひらを払ってスクロールしようにも認識してくれません。筆者の環境では縦横どちらの向きでもダメでした。腱鞘炎寸前になるまで手首を動かしたんですが、ついぞスクロールはしてくれず。無念。
ただ、手を握り込むとスクリーンショットが撮れる機能は上手く動いてくれました。やっぱ個人差と処理認識の得手不得手があるんでしょうかね?
画像補完機能は効果を実感できた
ジェスチャー機能はあまり使えないかな?と思った一方で「こりゃ良いや!」と思った機能が画像補完機能。
▼初期状態だと画像補完機能はオフになっているので、設定アプリの「ディスプレイ」項目の一番下にある「AIビデオアップスケーリング」をオンにしましょう!↓
プリインストールされている「プレイヤー」で古いアニメを再生してみたところ、細かいジャギーやボンヤリ気味の輪郭がクッキリと分かりやすくなっていました。
最近の配信されている映像コンテンツは最初からFHD画質だったりが殆どなので恩恵は感じにくいと思いますが、先述のような古いアニメや映画などは補正機能を使うとそれなりに綺麗に見えるので、結構使える機能なんじゃないかと感じました!
Teclast T60AIのレビューまとめ

筆者はAllwinner A733搭載タブレットは本機で初めてガッツリ触りましたが、Teclast T60AI君、中々よろしい!
確かに細かい部分で「格安モデルではあるよな」と感じる部分はありますが、画面も大きい上にFHD解像度の高精細なディスプレイにソコソコ聴けるスピーカーは動画の流し見に最適。AI機能を抜きにしてもシッカリと使っていきたいなと感じさせてくれるタブレットでした。
近年はVTuberの配信や実況動画の視聴需要がかなり高まっており、PCのみならずスマホで動画を視聴されている方も増えています。
ただ、画面の小さいメイン端末で観るよりもタブレットが一台あればタブレットを動画視聴用にしてメイン端末(例えばスマホ)で別のことをする…といった物理マルチタスクがしやすいので、個人的にはタブレットをお勧めしている面もあったりします。
その点Teclast T60AIは大画面でFHD、なおかつ画像補正機能で古めの映像でもそれなりにキレイに観られたり映像コンテンツの消費にピッタリなタブレットになっています。しかも2万円前後で買えちゃうし。
ということで、大画面で映像を見たいという用途で本機はピカイチな仕事をしてくれるはずですよ!
実際筆者がメインで使うタブレットのローテーション入りを果たしていますし、バリバリ活用していく所存でございます!いやホント2万円前後のタブレットの中ではかなり良いよコレ!
Teclast T60AIの購入先まとめ
▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓
■Teclast T60AI■
初出時価格→27,900円
▼Amazonページの2,300円オフクーポン適用で19,600円!↓
■メルカリで中古相場を調べる!■