ゲーミングスマホ「ROG Phone 9」本音レビュー!性能大幅アップもストレージ容量やカメラ仕様は注意
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ROG最新ゲーミングスマホのROG Phone 9シリーズが日本にも上陸すると発表がありましたね!今回は最新SoCを搭載して性能が劇的に向上した「ROG Phone 9」をメーカーさんに一足先にお借りしたのでレビューでまとめていきますよ!
▼各モデルの違いなどは以下の記事でチェックしてみて下さい!↓
■ROG Phone 9(日本版)■
初出時価格→159,800円
▼公式ストア↓
▼楽天市場↓
▼Amazon↓
■メルカリで中古相場を調べる!■
目次をクリックすると各項目へ移動します
ROG Phone 9スペック・ベンチマーク、検証結果
ROG Phone 9の付属品・同梱品をチェック
- ケース(ハードタイプ)
- 充電器
- 充電ケーブル
- SIMピン
- クイックガイド
最近は付属品が寂しくなりつつあるスマホ業界ですが、ROG Phone 9は急速充電器やケースが付属するのが嬉しい!なお保護フィルムは貼られていなかったので別途購入しておくのが良いかも。
付属ケースを付けるとフロントスピーカー仕様になる
▼保護ケースはハードタイプでデザインがめっちゃカッコいい!ちなみに半透明タイプで後述するAniMe Visionもちゃんと確認できるようになっております。↓
▼ケースで良いなと思ったのはスピーカー部分!開口部を見ていただくと分かる通り、フロントスピーカーとして機能するよう設計されているんです。素晴らしい配慮。↓
ROG Phone 9の筐体・デザインをチェック!
筐体デザインはROG Phone 8を引き継ぎつつ、AniMe Visionを搭載するなど手が加えられてます。まずはグルリと見てみましょう。
▼ディスプレイは6.78型のパンチホールタイプを採用!ゲームがプレイしやすく日常使いもできる良い塩梅のサイズ感。ディスプレイ上部の受話口がスピーカーとなっています。↓
▼これは左側面。横持ちプレイ時にケーブルを挿しても邪魔にならないようUSB‐Cポートを搭載!なお、このポートは外付けクーラーの接続なんかにも使います。↓
▼右側面はゲーミングモデルの証であるLRタッチセンサー!その他、音量ボタン、電源ボタンが備わっていました。↓
▼上部は特に無し。↓
▼下部はUSBポート、SIMスロット、スピーカー、イヤホンジャックを搭載。↓
全体的な印象も持った感じもROG Phone 8とは大きく変わらないので、乗り換えても違和感なく移行できそうではあります。
少し気になったのはカメラの出っ張りかなー。
ROG Phoneは8シリーズからカメラ性能が大幅に向上した代償としてカメラバンプが結構出っ張ったんです。9も同様に出っ張っているので、横持ちした時に背面に添えた指にあたるのが気になっちゃいます。
まあ最近のハイエンドスマホはどれもこれもカメラは大きく出っ張ってるし、そこまで気にする必要もないんですが、「ゲームを快適に遊ぶためのスマホ」としてみたときは…無駄な出っ張りに感じちゃいますね。
AniMe Visionを搭載
ROG Phone 8は背面のロゴ部分に光るギミックが埋め込まれていましたが、ROG Phone 9はロゴが光らない変わりに上位モデル譲りのAniMe Visionに対応!
▼背面パネルはこんな感じ。ゲーミングモデルとしてはシンプルなデザインとなってますが・・・↓
▼AniMe Vision対応により、下部に様々な情報が表示できるようになっています!(Armoury Crateアプリにてオンにする必要あり)↓
上位モデルはもう少し大きいAniMe Visionを搭載していてドットゲーも遊べるみたいなんですが、無印モデルは時刻やバッテリー残量の表示など機能はシンプルになってます。
こんなところ光ってどうするんだろう?と思ってましたが、実機で見てみると・・・想像以上にカッコいいんですけど!点灯パターンも凝っていて、虹色に光るザ・ゲーミングといったインパクトとはまた違う雰囲気でCoolに仕上がっております。
ちなみに他のAniMe Vision対応スマホと通信することで、新たなアニメーションがアンロックされるみたい。…でも、AniMe Vision対応スマホを持っている人自体がレアかも。
ROG Phone 9の性能・パフォーマンスをチェック!
ROG Phone 9は最新のSnapdragon 8 Eliteを搭載!ROG Phone 8のSnapdragon 8 Gen 3と比べて劇的にパフォーマンスが向上していてビックリ。
▼上側がROG Phone 9(Snapdragon 8 Elite)、下側がROG Phone 8 Pro(Snapdragon 8 Gen 3)。↓
1世代違いでこれだけ性能に差があるとは…。これはROG Phone 8シリーズを使っているユーザーもパフォーマンス目当てで乗り換えて良いレベルなんじゃ。
高負荷が続いても前世代より性能が高い!
▼AnTuTuを3回連続で走らせて高負荷状態でのスコアの変動をチェックしてみました。↓
スマートフォンは負荷が高くなり熱の高い状態が続くと徐々にパフォーマンスが落ちます。が、高負荷でパフォーマンスが落ちた状態でも前世代のSnapdragon 8 Gen 3のフルパワーより性能が高い!
恐るべしSnapdragon 8 Eliteパワー。
発熱は高いので外付けクーラーは欲しい!
結構熱くなりますね〜。AnTuTuを3回走らせた時は外装で45度を超えることもありました 。正直ケース無しだと持ってられないくらい熱いです。
これは外付けクーラーが欲しい…。欲しいぞ…!
▼純正アクセサリーの外付けクーラー(AeroActive Cooler X Pro)も用意されているので、これは買っといたほうが良いです。↓
ちなみにAeroActive Cooler X ProはROG Phone 8シリーズ用で登場したAeroActive Cooler Xの上位モデルでサブウーファーを搭載しているのがウリ!
(ASUSさん、次回はこういったアクセサリーも貸してくれると嬉しいです…笑)
原神は最高設定で59FPSをマーク
いつもは画質を中に設定して測定するんですが、ROG Phone 9では完全に60FPSに張り付いてしまったので今回は最高設定で測定。ちなみにデフォルトは高でした。
▼原神の画質を最高設定にして元素爆発×4の高負荷状態で下限フレームレートは59FPSをマーク!↓
最高設定での高負荷時でもほぼ60FPSに張り付いています。
恐るべしSnapdragon 8 Eliteパワー。
もはや快適に遊べないゲームを探すほうが・・・難しい!
原神レベル(とは言っても超重量級ゲームですが…)ではまだまだ余力がある感じなので、今後、ゲーム側のアップデートで負荷が高くなった場合も十分に対応できそう。
いやはや、スマホゲーでは超オーバースペックなんじゃ?!って思っちゃうパワーですねぇ。
512GB版も用意して欲しかった
SoCはROG Phone 9、ROG Phone 9 Pro、ROG Phone 9 Pro Editionで同じですが、メモリやストレージの容量が異なる点は注意したいポイント。
- ROG Phone 9:メモリ12GB+容量256GB/159,800円
- ROG Phone 9 Pro(au専売):メモリ16GB+容量512GB/189,800円
- ROG Phone 9 Pro Edition:メモリ24GB+容量1TB/239,800円
メモリは良いとして…ROG Phone 9の容量256GBはゲーマーからすると少なすぎるかと。
上位モデルを選べば容量は増やせるんですが、Proはau専売になるし、Pro Editionは特別版で価格もグンと高くなっちゃうし…。容量バリエーションが絞られすぎてちょっと選びづらいと思いました。ここは512GB版も用意しておくべきかなと。
ROG Phone 9のディスプレイをチェック
ROG Phone 9のディスプレイはパンチホールを採用する6.78型。このあたりはROG Phone 8と変わらないところ。
一方でリフレッシュレートはROG Phone 8が最大165Hzに対し、ROG Phone 9は最大185Hzに引き上げられてるのが大きな進化点です。(※185Hzはゲームモード限定です)
▼なお通常時に利用できるのは最大165Hzまでとなっていました。が、ハイエンドモデルで165Hz表示できる点がまず稀!ビックリするほどヌルヌルです。↓
ちなみに通常時のリフレッシュレートを固定する場合はゲームアプリでのXモードをオフにする必要があります。
パンチホールは隠す表示ができる
ディスプレイ形状はROG Phone 8シリーズから引き続きパンチホールを採用。
ゲーミングモデルでパンチホールを採用している点は意見が分かれるところですが…隠すことはできます。
▼こんな感じで黒帯を出してパンチホールにゲーム映像が被らない表示にできました!(設定はArmoury Crate)↓
ゲーミングモデルで死角となるパンとホールはいかがなものか、という意見は根強く残っているので、この点が許容できるか否かで総合的な評価にも響いてきそう。この点は各自許容範囲が違うので判断はお任せします!
ROG Phone 9のサウンド関連をチェック!
スピーカーはステレオスピーカーを採用!サウンド品質は過去のROG Phone(7以前)と比べるとやっぱり物足りなさは感じますが、最新世代のゲーミングスマホの中で音質はトップなのは間違いなし。
▼ステレオを3Dオーディオに変換してくれるDirac Virtuoに対応しているのもGood!↓
ヘッドホンで試してみると音圧もめっちゃパワーアップするようで、PUBGモバイルで発砲したときの音圧が凄くてビックリしました。
スピーカーの音質は価格を考えるともうひと頑張り欲しかったところですが、決して音質が悪いわけではありません。(強いて言えば旧型のフロントスピーカー時代の音質が凄すぎて比較すると・・・という感じです。)
▼あと付属品の項目でもお伝えしたんですが、すごく良かったんでもう一度紹介!ケースを付けるとフロントスピーカー仕様になります!↓
ケースを付けると若干低音が増します。また、横持ちした時も手のひらでスピーカーを塞いで音がこもることもありません。なので純正ケースの使用をオススメしたいです!
ちなみにAmazonで売ってる社外品はスタンダード形状のケースばかりだったので、社外品を使うとゲーム体験での満足度が下がるかも。
▼サウンド関連ではイヤホンジャックを搭載している点も見逃せないポイント。以下のような有線のゲーミングヘッドセットもバッチリ使えますよ!↓
ROG Phone 9のカメラをチェック
ROG Phoneは8シリーズから劇的にカメラ性能が向上しました。これはゲーミングスマホにもカメラ画質を求めるユーザーが多かったからだそうです。
今回のROG Phone 9もゲーミングモデルの中では頑張っている画質だと思いましたが、若干処理に違和感(雲とか)があったので、今後の調整に期待したいところ。
あと・・・前モデルと比較すると、望遠カメラがマクロに入れ替わっています。この変更は寂しいなぁ。正直、ハイエンドなのにマクロかよ…と思っちゃいました。
ちなみに前モデル同様にR側のタッチセンサーをシャッターボタンとして使えます。シャッター音は非常に小さいです!
▼まずは1倍で撮影。目で見るよりも色鮮やかに映ります。以下のように雲の質感がなんだか作り物っぽく見えて違和感があります。↓
▼次は超広角で撮影。全体的な色味はメインカメラに近いので画角を切り替えても色味の違和感は少ないです。雲は違和感があります。↓
▼ROG Phone 9の望遠性能も試してみました。2倍、5倍、8倍の順で並べています。5倍までなら綺麗に写りますね!望遠カメラを搭載していないので8倍になるとガビガビ感が出ます。望遠は10倍まで綺麗に撮れてた前モデルのほうが上かな。↓
▼ポートレート撮影は物撮りでもOK。割と綺麗に背景がボケていますが、やや切り分けが甘かったので保険として何枚か撮影するのが良さそう。F値は撮影前に切り替えるタイプでした。↓
▼料理は美味しそうに撮れます。↓
▼暗い場所もノイズが少なく綺麗。↓
こんな感じで全体的に綺麗ではあるんですが、先述通り雲だけ違和感が残るなど、ん?と思うところもありました。おそらくASUSさんもこの記事をチェックしてくれていると思うので、何かしら対策してくれるかも?
あと前モデルの望遠が割と良かっただけにオミットされてしまったのはやっぱり残念ですねぇ。ちなみに上位モデルはマクロではなく望遠カメラがが備わっているので、望遠カメラが欲しい人は上位を選びましょう。
▼最後は手ぶれ補正!ASUSのスマホは凄く手ぶれ補正が強力でAndroidスマホの中ではトップクラスですね〜。ROG Phone 9もゲーミングスマホでありながら六軸ジンバルカメラを搭載しているので非常にブレが少ない映像を撮影出来ます。↓
ROG Phone 9のバッテリー関連をチェック!
バッテリー容量は5,800mAhとスマホとしては超大盛りな部類です。有線充電は65Wに対応するほか、ワイヤレス充電も対応しています。
バッテリー持ち検証では輝度をiPhone 16の中間設定と同じ輝度に専用機器で合わせ、YouTubeにWi-Fiで接続した状態で全画面で1時間ストリーミング再生を行ったところ、100%→99%という結果となりました。
▼充電は5%→100%で57分。ゲームを遊びすぎて寝落ちしても朝の身支度の時間で十分なバッテリーを充電できます。でも遊び過ぎは注意ね。↓
横持ちでも充電ケーブルが邪魔にならない
デザインの項目でも触れていましたが、ROG Phone 9は2つのUSBポートを搭載しています。もはやROG Phone伝統装備といって良いかも!
▼側面のUSB‐Cポートは横持ちプレイ時にケーブルが邪魔にならないので、これはゲーマーにとって非常に嬉しい装備でしょう。私もこのスタイルでプレイすることが多いですが、めっちゃ快適です。↓
システムに直接給電できる
▼これも従来モデルから対応している機能です!機能名はバイパス充電。↓
バッテリーは充電しながら使うと著しく劣化すると言われていますが、長時間プレイすることも多くなるゲームでは充電しながらプレイした経験のある人も多いんじゃないでしょうか?
ROG Phone 9のバイパス充電は、バッテリーを介さず直接システムに電源供給できるのでバッテリーを痛めず長時間プレイが可能です!また充電を行わないので熱も出にくいです。このあたりもゲーミングスマホならではの機能。
ROG Phone 9の機能をチェック
ROG Phone 9はおサイフケータイに対応しています!また、防水防塵はIP65/68に対応、ワイヤレス充電に指紋認証と普段使い用のスマホとしても使いやすいフル装備。
あとAI関連機能も強化されていて、通話・テキストの翻訳、かこって検索などが使えるほか、ゲーマー向け機能にもAIが活用されてます。
魅力的なゲーミング機能が満載
ROG Phone 9はゲームを快適&有利にプレイできる多くのゲーミング機能を搭載しているのも魅力の一つ!
LRタッチセンサー
▼LRタッチセンサーはFPSだとLで武器を構えてRで射撃というお馴染みの操作もOK!↓
単にタップするだけでなく、押した時に2つの動作を実行したり、押すタイミングと離すタイミングで動作を変えたり、タッチだけでなくタッチセンサーを活かしたスワイプ操作が出来たりと非常に細やかな設定が可能です。使い方次第で無双できそう。
クロスヘア表示
▼クロスヘア表示はゲームの演出に左右されず常にクロスヘアが表示される機能も搭載!FPSではかなり有利な機能です。↓
レティクルのデザインやカラーが選べるだけでなく、サイズや不透明度も設定できるので、めっちゃ実用的。
ショートクリップ
凄いプレイした時に「録画しとけば良かった…」と思うこもありますが、ROG Phone 9はショートクリップ機能も搭載しているのでご安心を!最大30秒さかのぼって映像を保存してくれます。
この機能を使うことで凄いプレイを寄せ集めたスーパープレイのクリップ集みたいなコンテンツも簡単に作れそうですね!そうそう、このショートクリップ機能はROG Phone以外だとあまり見かけないです。
AI Grabber
▼他に便利だったのがAI Grabberという機能。機能名に入っている通りAIを用いたゲーマー機能の1つで、ゲーム画面の文字などを読み取って検索などできる機能です。↓
これまでゲームをプレイしていて気になるワードが出てきたときは画面を切り替えてブラウザーから手打ちして検索していましたが、そんな必要はなくなりました。
AI Grabberを立ち上げて気になるワードを囲めばテキスト抽出され、そのままウェブ検索できちゃいます。あとお利口さんなのが、プレイしているゲームのタイトルが候補として出てくるところ!
上の画像を見ていただくと分かる通り、「原神」というキーワードが自動で候補に表示されていて、「ゲームタイトル+調べたいこと」を組み合わせた複合キーワード検索ができるよう配慮されています。
これ、めっちゃ使いやすいです!
リアルタイム情報
▼最後はリアルタイム情報。フレームレートなどをオーバーレイ表示で常時確認できます。↓
スタンダードなスマホでもゲームモード画面ならフレームレートを確認できるモデルもありますが、ROG Phone 9はゲーム画面に重ねた状態で確認できますよ!グラフィック設定変更後のフレームレートの変化をチェックしやすくて良いですねぇ。
という訳で、こんな感じでゲームを快適&有利にプレイできる機能が満載!
ゲーミングスマホはLRボタンなどハードウェアが注目されることも多いですが、ゲーミングスマホはこれらの機能が使えることも大きな魅力かと思います。
ROG Phone 8のレビューまとめ
ROG Phone 9はROG Phone 8から性能が大幅にアップしつつ、普段使い性能もそこそこ高いハイエンドゲーミングスマホでした。1台で何でもこなせてゲームに重きを置く人はROG Phone 9は結構刺さるかも。
普段使いも快適です。6.78型とういサイズ感が絶妙で日常使いでも案外扱いやすいですねぇ。FeliCaや防水防塵、ワイヤレス充電も対応しているので普通のスマホとしても使い勝手が良いです。
一方でゲーマーモデルとして見ると容量が少なすぎる、普段使い用のハイエンドスマホとして見ると望遠カメラが無いなど注意すべきポイントもあります。このあたりは自身の使い方に合うか振り返りながら検討してみて下さい!
■ROG Phone 9(日本版)■
初出時価格→159,800円
▼公式ストア↓
▼楽天市場↓
▼Amazon↓
■メルカリで中古相場を調べる!■