Helio G100のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

2024年8月に登場したSoC「Helio G100」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。

なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。

Helio G100のCPUとGPUのスペック

SoC Helio G100
CPU Arm Cortex-A76:2.2GHz ×2
Arm Cortex-A55:2.0GHz ×6
GPU Mali-G57 MC2

Helio G100の処理性能

▼ガルマックスではSoCを6つの性能帯に分けています。Helio G100は記事執筆時点で必要最低限のエントリー水準に当たるSoCです。

今回、処理性能の検証に使用した機種はBlackview MEGA 3/メモリ12GBです。

Blackview MEGA 3のレビュー!12.1型で高解像度パネルを搭載するエントリータブの実力を試す

Helio G100の実機AnTuTuスコア

端末の性能を数値化するAnTuTuベンチマークで実機測定してみましょう。

▼Helio G100の実機AnTuTuのスコアは総合スコアが424,243点、GPUスコアは65,444点、UXは111,959点となっていました。↓

Helio G100はHelio G99の後継SoCですが、性能は据え置きとなっていてAnTuTuのスコアは大きく変わりません。

Helio G99は2022年にリリース当初はミドル水準の立ち位置でしたが、Helio G100は同等性能で2024年リリースということもあり、執筆時点の2025年6月ではエントリー水準の性能といったところです。

▼以下は2025年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約200万点以上
GPUスコア:約70万点以上
(ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし
総合スコア:約150万点〜200万点
GPUスコア:約50万点〜70万点
(準ハイエンド)サクサク、重いゲームもOK
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約30万点〜50万点
(ミドルハイ)重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約10万点〜30万点
(ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜10万点
(エントリー)必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
(ローエンド)サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

Helio G100のゲーム以外の動き

Helio G100を搭載するタブレットでゲーム以外の動きをチェックしてみます。

▼ホーム画面操作、WEB閲覧(Yahoo!ニュース)、動画視聴(YouTube)の動作はこんな感じでした。動作は許容範囲でしょうか。↓

Helio G99の時点でも上のようなライトな使い方では特に不満なく動作していたので、Helio G100も変わらず快適に動作しています。ライトな使い方が中心なら長期的に使っていける性能です。

Helio G100のゲーム性能

ライトな使い方は先程検証しましたが、次はゲームを試してみます。検証では重量級ゲームの代表格である原神を使います。

▼グラフィックのデフォルト設定は「最低」となっていました。↓

検証では画質を「中」、フレームレートを60に設定してマップの3箇所をワープ後に4キャラ分の元素爆発を連続発動した際の高負荷状態で下限フレームレートを測定します。

なお検証結果により他ゲームでの大体の動作目安も分かります。

  • 下限30FPS未満は画質やフレームレートを妥協する必要があったり、それらを妥協しても遊べないゲームが出てくる。(Helio G100はこれに該当します)
  • 下限30FPS以上が出ていれば大多数のゲームは遊べるレベルで動作する。画質を妥協することで大多数のゲームは快適に動作する。
  • 下限FPSが60FPSに近づくほど画質と高フレームレートを維持しやすくなる。また下限50FPSを超えるとと大多数のゲームは快適レベルで動作する。

▼原神での高負荷時下限フレームレートは24FPSとなりました。↓

執筆時点の2025年ではゲーム性能もエントリー水準と言ったところで、原神のような重量級ゲームでは標準的な画質で快適なプレイは厳しいです。

画質をさらに下げることで快適度を上げることは出来ますが、それでも下限30FPSを切ることもあるので、ゲーム用途でHelio G100はオススメしません。

もちろん軽量な2Dゲームや3Dゲームは快適に動くタイトルもあるので、ゲームは暇つぶし程度、動くゲームで十分という方なら問題有りません。

ゲームの画質設定について
ゲーム性能の検証でよく見かける原神での画質最高+60FPS設定はSoCの底力を見るためのベンチ的な設定です。このような設定は発熱も高くなり電池持ちも悪くなります。「ゲームを快適に遊びたい」という本来の目的であれば、ゲームのグラフィック設定は妥協できるまで下げて負荷を軽くする方向性の煮詰め方をガルマックスはオススメしています。

Helio G100の動作目安まとめ

Helio G100は低価格ながら性能が高かったHelio G99の後継SoCですが、性能が据え置きなので体感的な差はありません。

また2025年6月時点では必要最低限のエントリー水準ということもあり、ゲーム以外のライトな使い方が中心であれば問題ないといった性能です。

AnTuTuスコア的にはミドルよりのエントリーといった立ち位置なので、ライトな使い方であれば特に不満に感じるような挙動ではなく寧ろサクサクと動く印象なので、しばらくは格安系タブレットなどで採用されることが多くなりそうです。

Helio G100は上述したように格安系タブレットで採用が始まっています。ゲーム用途には向きませんが、それ以外の用途のサブ機としては十分な性能を持っています。

Helio G100搭載製品の一覧

Helio G100を搭載する製品は以下です。

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