ALLDOCUBE iPlay 70Eの本音レビュー！SIM対応で2.3万、車載タブレットとして最高コスパ

車載タブにうってつけ！

柳生です！今回はALLDOCUBE iPlay 70Eを提供いただきましたんでレビューしていきますよ！UNISOC T7300の実力、サイズ感や各所の使い勝手の良さなど見ていきましょう。

スペック、ベンチマーク、検証結果

11型なりのちょうどいいサイズ！手触り良好な質感が◯

ALLDOCUBE iPlay 70Eを触った所感としては、サイズが結構絶妙なこと。

▼背面パネルはサラサラで安っぽさを感じさせないクオリティに仕上がっています。↓

重さは500gとそれなり。持ちにくさは特段感じません。カメラが三角という奇抜めなデザインですが、実使用ではまず気にならんです。背面見ることほとんどないし。

▼ディスプレイ部分に関してはベゼルが1cmほどと安価なタブレットらしい厚みなのは価格なりでしょう。カドは丸められているので古臭さはないです。↓

UNISOC T7300は日常仕様において快適！ゲームは期待以下

ALLDOCUBE iPlay 70Eの搭載するSoCは新型チップセットであるUNISOC T7300。UNISOC T620といえば過去のチップをリネームして使い回すことが多かったメーカーなんですが、こちらは2025年の夏にリリースされた完全新型のもの。

▼AnTuTu実測値は63万点とミドルレンジの中でも比較的上位。↓

▼以下は2025年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓

AnTuTuスコア	動作・操作感
総合スコア：約200万点以上 GPUスコア：約70万点以上	（ハイエンド）ヌルヌル。動作に不満なし
総合スコア：約150万点〜200万点 GPUスコア：約50万点〜70万点	（準ハイエンド）サクサク、重いゲームもOK
総合スコア：約100万点〜150万点 GPUスコア：約30万点〜50万点	（ミドルハイ）重いゲームもなんとか
総合スコア：約50万点〜100万点 GPUスコア：約10万点〜30万点	（ミドルレンジ）軽いゲームくらいなら
総合スコア：約25万点〜50万点 GPUスコア：約5万点〜10万点	（エントリー）必要最低限
総合スコア：約25万点以下 GPUスコア：約5万点以下	（ローエンド）サブ端末向き

▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓

スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

日常使いにおいてはほとんどサクサク！マップを起動したりマルチタスクでも引っ掛かりはさほど見せず、よほどこだわらないのであれば十分。

▼一方でゲーム性能は低いです。点数に反して期待以下。原神はもちろん、Minecraftでももっさりする挙動。厳密にはカメラの動きとかはなめらかなんですが、操作の応答がニブい‥。↓

遊べなくはないんだけど快適とは程遠く、ハードコアチャレンジとかサバイバルにはちと難しいなと感じました(´・ω・`)。

安くて日常仕様では快適に扱えるSoCのHelio G99的な立ち位置になるかなと思ったんですが、ゲームに向いていない点もG99と同じと思えます。

逆に言えば日常使用においては価格を考えれば優秀！セールでは2万円もしないような激安タブレットなので、個人的にはセール狙って買えばゲームを捨て置いてでも買うにはアリなんだなと感じました。

110Hz対応の11型ディスプレイ

ディスプレイはこの価格帯としては最高峰。11型のスタンダードな大きさながらも解像度は1920×1200のWUXGAクラス、最大110Hzの高リフレッシュレートにも対応でなめらかなスクロールも可能という贅沢なスペックとなっています。

▼スペック自体も悪くないんで、WEBブラウジングとかいろんなシーンで110Hzしっかり出てくれました。タッチの応答性は並なのでキビキビした操作はできんけど、思ったよりは動かせて満足。↓

110Hzってのが珍しい数値なんで実際にこの通り動くのか？なんて懸念点はあったけど、開発者オプションのリフレッシュレート表示を見た限りYoutubeからWEBも問題なく110Hz表示になってました。しかしなんで120Hzじゃねぇんだろうなぁ。SoCの問題なのだろうか。

▼それはさておき、画面の大きさもなかなかの割には解像感もバッチリ。↓

スマホより画面はでかいので近くで見ればドット感はあるけど、それなりに離れていればぜんぜん気にならん。なによりIPS液晶のおかげか色合いも視野角も良い。これはマジで良い。

輝度自体はピーク輝度で450nitsと価格相応な部分はあるんで直射日光に照らされると見えにくくなるんですが、それを除けば大満足なディスプレイでございました。

もちろんWidevine L1も対応。プライムビデオも楽しめました。てかいつの間にスパイファミリー3期はじまってたんだ（浦島太郎感）。

4スピーカーも贅沢に搭載！ただし音質は並

ALLDOCUBE iPlay 70Eはこの価格帯としては異例といえるクアッドスピーカーを搭載。たいていデュアルスピーカーしか搭載されない1～2万円台のモデルとは思えんです。

とはいえ肝心な音質はどうか？結果から言うと微妙なところです。

低音はスカスカほどではないにしろ足りない印象が強く、豪華さは感じにくい。ただしクアッドだけあって、音の広がりはなかなか感じます。安いモデルとしてはよく頑張ってるよ。

個人的に残念だったのがイヤホンジャック非搭載な点。安価なモデルだと今でも搭載しているタブレット多かっただけに、本機ではオミットされてるのが悲しい(´・ω・`)。

そうそう、エントリーモデルだから仕方ないけれど、スピーカーのLR位置は固定されてます。横持ちに特化してるんで縦持ちだと適切なステレオにはならないのでご留意を。

SIMとGPSに対応！GPSは長時間使える

ALLDOCUBE iPlay 70Eの強みはこの価格でSIMとGPS対応ってところ！早い話がスマホみたいにSIMぶっ刺してデータ通信を野外でも行ったり電話したり、マップのカーナビ機能も使えるってワケです。

▼たまーにSIM対応してても電話できねぇモデルってあったんですが、本機はバッチリ対応してました。ちょうどいいタイミングで電話かかってきてくれて検証の手間はぶけました。営業の電話だったけど。↓

残念ながら通話の文字起こし、録音機能といった機能が非対応なのは惜しいけど、デスクに置いとけば卓上電話っぽく使えるのが良い。ちなみにスピーカーあるいは接続Bluetoothデバイスで通話するんで、耳に当てる必要はナシ。

運転を生業にしている筆者として気になってたのはカーナビとしての性能！

▼GPSに対応しているモデルはあっても安いと長時間でGPSがヘタれて使い物にならなくなることってあったんで不安だったんだけど、本機は長時間イケました。良かった。↓

ただし応答性は低いです。

実際に走っている時、交差点のすぐ近くまで来ててもカーナビアプリ上ではその2～30mほど遅れて表示されているんで、これ道間違える頻度上がるなと感じました。Galaxy Tab S10 FE+のように良いパーツは使っていない可能性はある。

あとSIM部分にも不満点もあって、ちょくちょくSIMの通信が一瞬途切れます。

数分に1回のペースで、ピクトアンテナが空に表示されて途切れるんですよね。これバグなんかな？個体問題なんかな？そう願いたい‥。実使用上ではほぼ問題はないけど、配信の再生が一瞬止まるんでそこが気になるんだよなあ。

Android 15を搭載。Geminiもプリイン

ALLDOCUBE iPlay 70EのOSはAndroid 15。一応はバニラなOS（XiaomiやOPPOのように大きくカスタマイズされてないやつ）ですが、UIデザインがちょっとだけ変わってるだけの違いが出ています。

▼GoogleのAIであるGeminiもプリイン。アプリから起動したり電源キー長押しで呼び出しも対応。呼び出し速度も良好でした。↓

あと、安価な本機はメジャーアップデートに対応してくれるのでしょうか‥その点は気になる部分ですね。一応最新バージョンはAndroid 16なんで16までは対応してほしいところ。

ALLDOCUBE iPlay 70Eの良い点・注意点・まとめ

このALLDOCUBE iPlay 70E、定価で22,999円と格安。それでいてAnTuTuが60万点クラスの性能を持ってて高リフレッシュレートも対応。SIMとGPSも対応。マジですごいです。

細部は価格なりという一面こそあるのでハイエンドとかミドルハイとかそういったクオリティを求める人には不満は出てくるでしょうけど、こだわらず機能性を求めて価格の安い1台をお探しの方にとっては絶妙なコスパの良さという意味でもオススメ！