スマホのSoCランキングトップ10をAnTuTuが公開して性能バランスが露骨に
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ガルマックスでもスマホやタブレットの性能を計測するために利用しているベンチマークソフトの「AnTuTu」で、最新のランキングトップ10が公開していました。
なお、スマートフォン向けということで、iPad Proに搭載されているA9Xは含まれていません。
今回のランキングでは、総合性能とGPU性能(ゲームのグラフィックス性能)の2パターンで公開しています。
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AnTuTuのSoCランキング。
総合性能、GPU性能共に1~3位は最新SoCが並び、性能が飛躍的に向上した事が伺える。
ちなみに総合&GPUランキング1位のQualcomm「Snapdragon820」は次期Xperia X Performanceに搭載、2位のApple「A9」は現行モデルのiPhone6s/6sPlusに搭載、3位のSamsung「Exynos 8890」は次期Galaxy S7に搭載予定。
※Galaxy S7にはQualcommのSnapdragon820搭載モデルも用意されているとのこと。
総合性能ランキング
〈image via AnTuTu〉
首位はQualcommの最新ハイエンドSoCである「Snapdragon820」、2位はAppleの「A9」、3位はSamsung「Exynos 8890」。
Qualcommの「810」、Appleの「A8」、Samsungの「Exynos 7420」は上記の前世代となるSoC。飛躍的に性能向上を果たしていますね。
注目したいのが9位のQualcomm「650」。Qualcommの600番台は、ミドルハイエンドSoCですが、前世代のハイエンドSoC「810」に迫る性能を叩き出しています。つまり、今後登場するミドルハイスペックスマートフォンで「Snapdragon650」が搭載されている端末は、総合性能において、Xperia Z5と同等性能を安く手に入れることが可能となります。但し、GPU性能は「Snapdragon810」が断然上。
GPU性能ランキング
〈image via AnTuTu〉
こちらもランキングの1~3位は総合性能ランキングと並びは同じ。
その中でもQualcommの「Snapdragon820」が他社を圧倒するスコアを叩き出しています。最新の3Dを駆使したゲームを堪能するなら「Snapdragon820」搭載端末一択といったところですね。
4位以降から、GPU性能がガラリと変わり、ハイエンドモデルとミドルハイエンドモデルの差が露骨に。
総合性能ランキングでは10位にランクインのQualcomm前世代ハイエンドの2番手「Snapdragon808」よりも好成績を残した「Snapdragon652」ですが、GPU性能では急落。
また、総合性能ランキングではランク外のQualcomm「Snapdragon805」がGPUランキングでは7位に浮上。「Snapdragon808」が後発で新しいモデルですが、GPUの「Adreno」は「Snapdragon805」に搭載されている性能が実は上なのです。ですので、次世代モデルを喰う形になったんですね。
SoCはバランスが重要。
SoCにはハイエンド、ミドルハイエンド、ミドル、エントリーと4種類に大きく分かれます。
各モデルで搭載されるグラフィックスチップ「GPU」も、それぞれ異なるモデルが搭載されるので、ハイエンド=ゲームも快適とは一概に言えません。
先ほどの「Snapdragon808」と同じように、ファーウェイの子会社であるHisiliconが製造する「kirin950」(ファーウェイ端末に採用されている)も総合性能は良い成績でも、GPU性能はイマイチというSoCもあるので、ゲームをメインに考えてハイエンドモデルを購入検討されている方は、搭載GPUも合わせて確認しましょう。
スマートフォンは自作パソコンのように、GPUのみを後から変える。ということが出来ないので、購入検討している段階でしっかり確認することが大切。
総合性能とGPU性能を別々のランキングで見ると、性能の進化やバランスが露骨になり面白いですね。皆さんもAnTuTuでご自身のスマートフォン性能を計測してみましょう!