auが公開しなかった通信速度をドコモが暴露してスーパー叩きのめす
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今まではベストエフォート値という「論理値」で提示されてきた通信速度。
実際に使ってみたら物凄く遅い!という苦情から、実際に測定した速度である「実測値」の表示を義務付け、ドコモ、au、ソフトバンクの大手三社が順次公開しました。
その中でも各社、得意不得意があり、auは実測値の「上り」速度がとても低かった事から公表せず。
うーん。という感じでしたが、ドコモがauの測定箇所で独自にauの通信速度を測定し、ドコモの決算資料で暴露してしまいました。
ドコモ、ソフトバンクの1/3程度のauの上り速度。
資料ではドコモの上りが21Mbps、ソフトバンクの上りが22Mbpsとなっており、速度的には拮抗していますが、auの上り速度は6Mbpsで比べるとかなり低速なことが伺えます。
「上り」が遅いのは通信方式などの違い。
auの通信方式は、ドコモやソフトバンクで採用されている通信方式と違います。また、auの高速通信はWiMAX2+で、下りは早いけど上りは遅いという特性があります。
この様な「弱点」があったので、auは弱点を隠して公表しなかったのですね。
しかし、ドコモは黙っていなかった。キャリアアグリゲーション(高速通信を束ねて通信することにより、更に高速な通信を可能にする技術)でauから「ドコモさんはTD-LTE(高速通信が得意な周波数)を持ってませんからね~」と、スーパー叩かれていたので、ドコモが反撃ですね。いいぞ、もっとやれ。そしてより良いサービスを提供出来るように頑張れ!
「上り」が遅いとどうなるの?
データ通信には、下り(ダウンロード速度)と上り(アップロード速度)があり、WEBサイトを閲覧するには、WEBサイトのデータを端末にダウンロードして情報を表示します。つまり「下り(ダウンロード)」ですね。
YouTubeで動画を再生るのも「動画データをダウンロードしながら再生する」ので、「下り(ダウンロード)」ですね。
私達の通信環境は「下り(ダウンロード)」重視でインターネットを利用しているということです。
では、「上り(アップロード)」はどのような時に影響するのでしょうか?
アップロード。つまり、端末側からインターネット側へ発信する場合です。
Twitterなどで画像を添付する場合、オンラインストレージへ写真を保存する場合、LINEやメールなどでの画像、動画、スタンプに至るまで、「何かしらのデータをスマホから発信する場合」に影響します。
但し、そんなに困る状況にはなりませんよ。
常に超大容量のデータを送信するなら、上り速度が遅いと困ってしまいますが、私達の利用環境では、上りを利用する場合、精々SNSに写真を上げたり、メールやLINEで画像や動画を送信する程度です。
この記事を御覧頂いたauの方も、特に今まで不便さを感じたことは無いはず。ですので、現状はそこまで危惧すべきことでは無いと感じます。
但し、今後、端末の性能が上がり、やり取りする写真や動画のデータが大きくなると、少し頼りい数値であることは否めません。
auで写真や動画を沢山アップロードしている方で、アップロード時間が長い!!!!と感じる方はドコモやソフトバンクだと解消される可能性もあるので、auは上りが遅いということは頭の片隅に置いておきましょう。
ドコモの決算資料は公開されているので良かったらどうぞ。
情報元:NTTドコモ-決算資料/PDF