携帯ゲームPC「AYANEO 3」の本音レビュー!取り外しできるモジュール型コントローラが神
コントローラ部分がモジュール化され56パターンもの組み合わせに対応する携帯ゲームPC「AYANEO 3」が日本に上陸。なんと、発売前に実機をお借りできたので早速レビューしていきます!
なお、AYANEO 3はOLED版とLCD版があるんですが、今回はOLED版を借りてます。
■AYANEO 3■
初出時価格→168,000円(8840U版)
初出時価格→223,000円から(HX 370版)
▼先行予約でジョイスティックキャップと専用ガラスフィルムがもらえる!2025年6月中旬発送予定です!以下のページでモデルを選んで下さい!モジュール型コントローラのセットも以下から予約できます!↓
▼質感などは動画のほうが分かりやすいかも!※音出ます(チャンネル登録お願いします!)
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AYANEO 3のスペックとベンチマーク結果
モジュール型コントローラが革新的
いままで携帯ゲームPCって自分好みのコントローラ配置で遊ぶことが難しかったんですよね。PSタイプかXBOXタイプかですら好みが分かれますし。
そのようなコントローラに対する不満を見事クリアしたのがAYANEO 3。これは今後のモデルでも標準的なギミックにして欲しい!そう感じるほど良くできてます。
すでにAYANEO 3の発表記事を読んで頂いている方はご存知かと思いますが、コントローラがモジュール化されてるので、簡単に自分好みのコントローラにカスタマイズできるんです!
モジュールを取り外すには、AYANEO Space上から切り離しボタンを押すか、本体下部に備わっているコントローラー/キーボード・マウス切り替えボタンを5秒長押しするとOK。
▼ウィーンという機械音の後にパコッ!っと外れます。か、カッコいい…。↓
▼モジュールの上下をひっくり返すと印字が逆さまになりますが、付属のツールでボタン部分も分解してちゃんと入れ替えられます。素晴らしい!↓
いや〜、ホント良くできています。これは携帯ゲームPCにとって革新的ギミックと言えますね。これを待ってました。
▼そうそう、オプションでモジュールのセットも用意されていますよ。↓
▼各モジュールはこんな感じの仕様。左上は標準付属のモジュールなのでモジュールセットは「別売り」と書いている6個が入ってます。↓
▼組み合わせは全部で56パターン!PSタイプやXBOXタイプといった変更だけでなく、Steamコントローラーっぽいタッチパネルタイプまで対応しちゃってます。↓
実際に使ってみたんですが、格ゲーだと6ボタン、FPSだとXBOXタイプみたいな感じで「遊ぶゲームにコントローラを最適化できる」のも本機の大きな魅力に感じました。
あとこのモジュールのセットは本体とのセット購入だけでなく、モジュールセット単体でも購入できます!スペアを購入できるのでヘビーユーザーも安心。
ただ個人的には「各モジュールのバラ売りがあったら良いのになぁ」と思いました。
おそらくお気に入りのモジュールって出てくると思うんですが、それがヘタった時に単体で購入できてサクッと交換できたら最高ですよね。メーカーさん、ぜひバラ売りも検討して下さい!
スティック部分も交換できる
コントローラのスティック部分も引っこ抜いて入れ替えることができます。好みに合わせてカスタマイズできるのが良いですねぇ。
▼一番上が標準付属の平たいスティック、真ん中の中央が膨らんでいるタイプと一番下の直径の小型なタイプはモジュールセットに付属してます。↓
スティックが取り替えられるなら・・・サードパーティー製品にも期待したいところ!スティックの長いタイプとか出てほしい。
コントローラは総合的に良い感じに仕上がってる
ウリのモジュール型コントローラ部分ばかりみていたので、全体的なコントローラの仕上りも見ていきます。
▼グリップ部分は程よく膨らみがありフィット感も良い感じ。↓
▼LRトリガーは背面のスイッチで深さを2段階で調整できるようになってました。↓
素早い入力が必要なFPSは浅く、レースゲーでアクセルワークの繊細な入力が必要な場合は深く・・・こんな感じでどちらでも対応できます。物理スイッチをスライドするだけで素早く切り替えられるのもGood。
▼上部のLC/RCボタン(内側に配置されている赤いボタン)は位置が遠いですねぇ。↓
僕が愛用しているコントローラ「Razer Wolverine V3 Tournament Edition」のように指を伸ばして押せる位置ではないので、常用ボタンとして使うのは厳しいです。何かしらを呼び出すようなボタンとして使うのが良さそう。
▼背面ボタンは持ち方にもよりますが、僕の場合は薬指を伸ばして押せるような感じだったので便利に使えてます。実用的でGood。↓
スティックも非常に繊細な入力ができています。FPSでも全然問題ないですね。標準スティックも割と長めなので細かいエイミングもしやすいです。合格!
実際にいろんなゲームを遊んでみた感想としては、LC/RCボタンの位置だけは勿体ないなぁって思いましたが、総合的には良くできているコントローラかと思います。
TDPは最大35Wだけど常用は28Wくらいが限界
AYANEO 3は専用のAYANEO Spaceから様々な設定を行えるようになっていて、パフォーマンスも簡単に切り替えられるようになってます。
▼外部電源ありなら最大35W(電源接続時/バッテリー駆動は最大30W)まで設定OK。なんですが、35Wだとベンチマークやゲームで落ちることが多かったです。↓
色々設定して遊んでみた結果としては28Wぐらいが限界かなぁ。
あと強力な冷却ファンを搭載しているんですが、28Wだと全開で回って発熱も結構高くなるし、バッテリー駆動の場合は28W付近だと1.5時間〜2時間ほどしかバッテリーが持たないです。
まあ携帯ゲームPCはゲームが快適に動く範囲でTDPを下げるのがセオリーなので、セッティングはTDPを下げながら煮詰めていきましょう。
パフォーマンス設定はプリセットを3つまで登録できるようになっているので、ゲームに合わせて設定設定しておくと便利ですよ!
アップスケーリング+フレーム生成を活用しよう
今回お借りしているモデルは上位モデルなのでCPUはAMD Ryzen AI 9 HX 370(GPUはAMD Radeon 890M)を搭載してます。
▼APEXレベルのゲームであれば低設定/FHDで100FPS前後出るほどパワフル!↓
こんな感じで古めのタイトルだと素のパワーでも全然遊べるんですが、モンハンワイルズなど最新のゲームは素の状態だと結構厳しい感じ。
▼モンハンワイルズは素の状態だと低設定、FHDで平均30FPSは超えません。設定変更が推奨されてました。↓
▼同条件でアップスケーリングをオン(ウルトラパフォーマンス)にすると30FPSを超えるのでまあまあ遊べる水準になります。↓
▼さらにフレーム生成をオンにすると60FPS以上に。これなら十分遊べる水準ですね。フレーム生成恐るべし。↓
この水準で動くなら、もう少し画質を優先したセッティング(アップスケーリング品質を画質寄りにするなど)もいけそう。
最近のゲームはフレーム生成に対応しているタイトルが多くなってきたので快適に遊べるゲームも増えてきましたが、対応していないゲームも多々あるので、その場合は解像度を下げるなど最終手段的なセッティングまで見据えておきましょう。
それにしても携帯ゲームPCもゲーム性能が凄く高くなりましたねぇ。
この類の製品が出始めた頃なんてAPEXですらHD解像度/低設定でも60FPSなんて夢みたいだったのに、今では素のパワーだけでFHDで100FPS前後出ちゃうんですもん。
あと今はGeForce NOWもずいぶんと良くなってきているので、AMD Ryzen 7 8840U版を選んでおいてAAAタイトルはクラウドゲーミングサービスを使うってのも全然ありですね。
指紋認証やマウスモード切り替えボタンなど使い勝手も良い
▼AYANEO 3は指紋認証一体電源ボタンを搭載しているのでログインもサクッと指紋でOK。↓
▼本体下部にはコントローラーモード、キーボード&マウスモード切り替えボタンを搭載。↓
ブラウジングなどで便利なスティックでのマウス操作へ簡単に切り替えられるようになってます。また下部にも本体上部と同じく40Gbps/充電対応/Display Port 1.4をサポートしたUSB4 Type-Cも備えます。
▼最近流行りの外付けeGPUを接続できるOCuLinkも備わっているのでゲーム性能もパワーアップできます。↓
▼もちろんmicroSDも対応。↓
まあこのあたりは公式のスペックを見ると分かる部分なんですが、使い勝手は凄く良い!これは長く愛用できる仕様かと思います。
ディスプレイもサウンドも振動も◎
▼お借りしたモデルはOLED版なので最大144Hzに対応。有機ELなので黒色の引き締まり方も抜群に良いですね。映像がとっても綺麗です。↓
あと解像度にFHDクラスをチョイスした点もGood!
一時期、携帯ゲームPCはWQHDクラスのパネルを採用することが多かったんですが、所詮オンボードGPUなのでアンバランス感があったんですよね…。解像度をWQHDからFHDに落とすとボケちゃうし。
なのでまだまだ携帯ゲームPCではFHDクラスが良い塩梅かと思います。
▼フロント配置のステレオスピーカーも音の広がりがめちゃくちゃ良いしビックリするくらいの大音量を出せます。↓
最近はゲーミングスマートフォンでもかなり音質が良くなってますが、やっぱり土俵が違うなぁって感じですね。サウンドもリッチな体験ができますよ。
振動については、Gulikit Technologyと共同開発した磁気サスペンション振動モーターを搭載。リニアモーターとローターモーターを組み合わせているらしく、ダイナミックな振動と非常に繊細な共振振動が体感できました。新感覚って感じ。
もちろん「普通のPC」としてもサクサク
AYANEO 3は形状こそ携帯ゲーム機ですが、ハイエンドのモバイルCPUが埋め込まれているパソコン。なので外付けディスプレイ・キーボード・マウスを接続するとデスクトップPCのように使えます。動作もサクサク。
▼このスタイルのときはAYANEO 3のディスプレイをサブ用に使うのがオススメ。もちろん大画面でキーマウを使ったゲームをプレイしたい場合もこのスタイルで楽しめます。↓
モバイルPCとしてはパワーも非常に高いので、日常使いはもちろん、ゲームのプレイ映像を編集するようなパワーの必要なシーンもAYANEO 3に任せられます。
FHDくらいの映像をジェットカットしてBGMやテロップを付け加えたよく見るゲームのプレイ映像の編集程度なら全然余裕。
あと日常使いのPCとして使う場合、母艦をそのまま持ち出せるというのも魅力!AYANEO 3のキーボード・マウスモードではスティックでマウス操作できますが、操作性も良いので屋外でのメール確認なんかも快適でした。
AYANEO 3まとめ
AYANEO 3は携帯ゲームPC好きが待ち望んでいたモジュール型コントローラを採用したので気になってましたが、いや〜、完成度が高いですねぇ。
CPUを選べるのも良いですよね。2Dゲームやエミュ、クラウドゲーミングが中心ならAMD Ryzen 7 8840Uで十分すぎるという人も多そうですし。
長年、携帯ゲームPCをリリースしてきたAYANEO製品なだけありビルドクオリティも◎です。ディスプレイもサウンドもよく煮詰められているのでリッチな体験ができました。
非常に完成度が高く面白い製品ですが、その代わりに結構良いお値段します。
- AMD Ryzen 7 8840U版:168,000円
- AMD Ryzen AI 9 HX 370版:223,000円〜
最新ギミックを詰め込んだ意欲的な製品だからこそお値段も結構しますしコアなユーザー向けの製品ではありますが、その分、触っているだけでニンマリ・ニヤニヤできる所有満足度の高い製品です。(モジュール型コントローラを脱着しているだけでハァハァできますw)
この類の製品にロマンを感じる人は絶対に触ってほしいです…!それではAYANEO 3のレビューでした!参考になれば幸い!
▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下からチェックしてね!↓
■AYANEO 3■
初出時価格→168,000円(8840U版)
初出時価格→223,000円から(HX 370版)
▼先行予約でジョイスティックキャップと専用ガラスフィルムがもらえる!2025年6月中旬発送予定です!以下のページでモデルを選んで下さい!モジュール型コントローラのセットも以下から予約できます!↓