Blackview Tab 18の実機レビュー!動画視聴機としても最高な12型ハイコスパタブレット

Blackviewから新型タブレット「Blackview Tab 18」が登場!12型のちょい大きめ、人気のHelio G99を搭載したモデル!メーカーさんに触る機会を頂いたので実機レビューをお届けします。

いつもの中華タブレットかな?と思ってたんですが、いや、これ凄いよ。めちゃ仕上がり良い。特に動画視聴機としては5〜6万円台のモデルをぶった斬るレベル。

良かった点

  • 約2.5万円で手に入る
  • 動作がサックサク
  • Netflixも高画質再生できる
  • 超高音質なスピーカー
  • PCのように使える
  • 便利な指紋認証が使える
  • SIM対応で単体通信OK
  • 安心して使える技適付き

悪かった点

  • ケースのスタンドは使い物にならない
  • 電源ボタンが押しづらい
  • 画面輝度調整が敏感過ぎる
  • イヤホンジャック非搭載
  • スピーカーは横持ちのみステレオ

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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ベンチマーク結果を表示
各種検証結果を表示

デザイン:サラッとした肌触りの筐体は質感良し!

Blackview Tab 18はタブレットとしては大型の12型!筐体は側面のフレームがメタル素材で背面はポリカボネートみたいな感じなんですが質感は良し!

公式で背面は防指紋加工が施されていると書いてましたが、サラッとした肌触りでマジで指紋が付着しずらい。タブレットは筐体が大きいので汚れが気になりがちですが、Blackview Tab 18は随分とマシ。

▼ディスプレイのベゼルも結構細め。12型と大きいので自宅で使うタブレットとしてが良さげ!↓

▼カラーはグレー、ブルー、グリーンの3色展開となってます。今回は真ん中のブルーが届いた!↓

▼上の画像を見るとなんだか艶の無い背面に見えますが、実機ではもっと淡い優しい色合いでもう少しメタリック感が強いです。↓

重量は実測で582g。付属のスタンド機能付きケースを含めると878g。なので、やっぱり外に持ち出すにはしんどい。やっぱり自宅用にしよう。

じゃあグルっと見てみましょう!

▼左側面にはスピーカーが2つ。↓

▼右側面はUSB-Cとスピーカーが2つ。つまり4スピーカー仕様!↓

▼下部は何もなし。↓

▼上部は指紋認証付きの電源ボタンと音量ボタン、それとSIMトレイ。↓

▼SIMトレイはNanoSIM×2かNanoSIM×1+microSDが入るタイプ。↓

▼ついでに付属品もチェック!↓

  1. 本体
  2. 保護フィルム(貼付け済み)
  3. 保護ガラス
  4. 保護ケース
  5. 充電器(海外プラグ)
  6. 充電ケーブル(USB-C to C)
  7. USB-C接続のイヤホン
  8. SIMピン
  9. クイックガイド

▼保護ケースなんですが・・・スタンドの使い方これであってますよね?めちゃくちゃ不安定なんだが…。↓

▼なんか少しの振動ですぐにパタンと崩れちゃって、スタンドとして全く使い物にならんかったんですよ。サードパーティ製の出たらそっち買うか…。↓

▼充電器は海外プラグ。他の充電器も使えるけれど、付属の充電器を使いたい人はイカのようなプラグ変換アタッチメントを用意しておこう!↓

性能:Helio G99でサックサク動く!

Blackview Tab 18が搭載するSoCはもはや安価なタブレットではお馴染みのHelio G99。「安価なタブレット買うならHelio G99搭載しているやつにしとけ」と言われるほど人気のSoC。

とりあえずWEBサイト閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍なんかはHelio G99だと快適レベルで動くんで、このあたりをストレスなく操作したいならHelio G99搭載モデルにしときましょう!

▼Blackview Tab 18で実際に動かしている様子は以下。ね、こんだけ動けば十分っしょ!↓

実働ではサックサク動くんですけど、AnTuTuベンチマークはメーカー公式で出している総合スコア457,641点に遠く及ばず。なんでだ!

▼三回計測してみたんですけど、いずれも40万点に届かないですね〜。もしかして外れ石?↓

もちろんバッテリー設定からパフォーマンスモードをオンにした状態でこれ。(ちなみにオンでもオフでもAnTuTuスコアはほぼ変わらず。)

まあAnTuTuスコアは一つの目安にしか過ぎないんで、個人的には実際の動作を重視してるわけですが、さっきの動画を見てもらうと分かる通り、実働では問題なくサクサクと動いているんでまあいっかって感じ。

その他、メモリは大容量な12GBを搭載しているほか、ストレージを利用したメモリ拡張で最大24GBとして使えるんですけど、ぶっちゃけ、メモリ12GBの時点でもはや持て余すレベル。

何故かご丁寧にデフォでメモリ拡張がオンになっていてストレージを7GB分メモリに割り当てられているんですが、個人的に全く持って意味が無いのでオフに。普通にストレージとして使ったほうが100倍マシ。メモリ拡張の設定変更は設定→タブレット情報→RAMから切り替えられます!

GPU性能が低い!ゲーム用途には向かない!

ゲーム以外では快適レベルで動いていたHelio G99なんですが、GPU性能が低いのでゲーム性能が低いのが欠点。なので、ゲーム用途で選ぶのはNG。タブレットでゲームを快適にプレイしたい人は大人しくハイエンドを選ぶべし。

とりあえず、どんな感じでゲームが動くのかいつもの検証いってみよー!

▼まずは重量級ゲームの原神。デフォルト設定は「最低」となってました。↓

▼画質設定はいじらずフレームレートのみ60に変更。高負荷時の下限フレームレートを調べると37FPSとなりました。↓

前回レビューした同じHelio G99を搭載するスマホ「Blackview SHARK 8」と印象変わらず。

最低画質で高負荷時に30FPSを維持できたんですが、画質と滑らかさの両立は無理。でも、やっぱりグラフィックがウリの原神は画質を上げたい・・・ってことで、原神を堪能するには全く向いてません。なんとか動くよって程度です。

続いては軽めの3DゲームとしてPUBGモバイルを試します!

▼フレームレート重視の設定では上限40FPSでプレイできるスムーズ+ウルトラまでOK。↓

▼スモークを4つ投げてスモークに突入を繰り返す高負荷状態での下限フレームレートは39FPSとなりました。↓

PUBGモバイルでは常に40FPS付近張り付きなのでゲーム自体は楽しめるレベルで動きました。が、シューティングゲームは滑らかな表示であるほど有利なので、本格的にプレイするなら60FPSは欲しいってのがゲーマーとしてのホンネでしょう。

なので、ガチでシューティングゲームをプレイする人にとってBlackview Tab 18は向いている端末とは言えないです。

一応、ゲームの多くは楽しめるレベルで動く水準ではあるんですが、ガチプレイに全く向かないゲーム性能なので、ゲームは遊ばない又は動くタイトルで十分って人向け。

画面:没入感の高い12型!動画視聴と相性良し!

Blackview Tab 18のディスプレイはタブレットとしては大きめの12型!解像度も2,000×1,200でタブレットの中では標準的な感じなんですが、めちゃくちゃ画面綺麗です。

▼とにかく購入して電源を入れてホーム画面にたどり着くと壁紙のお魚ちゃんの美しさに感動するはず!↓

12型になると映像への没入感もグッと向上しますね。あと、雑誌サイズの電子書籍は10型だと窮屈に感じますが、12型だと随分と読みやすくなります。

▼で、一番声を大にして伝えたいのが、動画視聴機としてめちゃくちゃレベルが高いこと。特にNetflixがWidevine L1に対応しているのが最高です。↓

安価なタブレットはNetflixだけ画質の低いWidevine L3ってパターンが多かったけれど、Blackview Tab 18は高画質で再生できるんですよ。僕みたいにNetflixユーザーなら、この嬉しさが伝わるはず!

とりあえず、今までの安価なタブレットとは違い、ガチで動画視聴に最適な仕様になってます。動画視聴用に安価なタブレットを探しているならBlackview Tab 18を選んでおけばOK。

ディスプレイで気になったのは輝度の調整。いや、ちゃんと輝度は調整してくれるんですけど、周囲の光に敏感過ぎるというか。グワングワンと輝度が調整されるんで、もう少し落ち着いた挙動だったら良かったなってところ。

スピーカー:音質、めちゃくちゃ良い!

Blackview Tab 18ってスピーカーにめちゃくちゃ拘ってるってのはメーカー発表時に伝わってきたところなんですが、これは…凄い!

スピーカーはあのHARMAN KARDONのボックス4スピーカーを搭載。チューニングもHARMAN AudioEFX印付き。

で、気になる実機の音質ですが、バチクソ良いです。

まず、大音量にしてもちゃんとクオリティーが保たれていて、え?タブレットだよね?と思うほど。スマホやタブレットのスピーカーとしては低音もしっかり出ているし、サウンドだけならハイエンドに食らいつくレベル。こりゃ約2.5万円のタブレットから出てくる音じゃねぇ…。

このスピーカークオリティーも僕が動画視聴機として強く推したいと思ったポイントです。映画も臨場感抜群。

▼スピーカー音質はGoodだったんですが、4スピーカーを活かしきれてない点も。これ、縦に持った状態ではステレオにならんです。↓

4つスピーカーを搭載しているモデルって、横持ちと縦持ちを認識してユーザーに対してちゃんと左がL、右がRで音が出るちゃんとしたやつもあるんですが、これは縦持ちだと上がL、下がRになるんですよ。このあたりは詰めが甘いぞBlackview…。次のモデルで是非ともこのあたりをテコ入れ頂きたい。

OS・機能:ちゃんとタブレット向けUI!

Blackview Tab 18はAndroid 13をベースに独自カスタマイズしたDoke OS 4.0を搭載。後述するPCモードなど独自機能も盛り込まれていたりと便利機能が使えるのも魅力。

あと、これはBlackview Tab 18だからという訳ではないんですが、ちゃんとタブレット向けUIが使えます。

▼こんな感じでタスクバーが出てくる。↓

このタブレット向け表示って画面サイズで判定しているんですかね?

前にレビューした10型のBlackview Tab10 WiFiは普通のスマホと同じような表示だったんですが、柳生くんがレビューしたほぼ11インチのGalaxy Tab S9 FEはBlackview Tab 18と同じようにタブレット向けのUIでタスクバー有り。

ちょっとタブレット向けUIの発動条件がイマイチ分からんですが、とりあえずBlackview Tab 18は大画面を生かしたタブレット向けUIが使えます!

▼例えば、WEB閲覧中に他のアプリを画面分割して表示するのも楽ちん。↓

ちなみにタスクバーに表示できるアプリは数が限られてきますが、タスクバーに置けないアプリも簡単に起動できるようになってます。

▼タスクバーの左側にあるボタンをタップするとアプリ一覧が開くので、あとは先程と同じくドラッグするだけで2画面展開OK。ちなみにGalaxy Tab S9 FEでは3画面までいけましたが、Blackview Tab 18は2画面までみたい。↓

PCモードもサックサク!

Blackview Tab 18はsamsung機で言うところのSamsung DeXのようなPCモードも搭載。

▼PCモードを起動すると、こんな感じで「ウィンドウ表示」が出来るように!もちろんキーマウ対応よ!↓

PCモードはBlackviewタブレットのウリ機能なんですが、前にレビューしたBlackview Tab10 WiFiでは性能低すぎて使い物にならずボロカス言っちゃったけど、Blackview Tab 18の性能なら問題なくサクサク動いてる!

ディスプレイも12型とウルトラノートブックくらいのサイズはあるので、案外快適にブラウジングとかできちゃいます。

ただ、PCモードも欠点があって、例えばパソコンのようにChromeを複数起動して並べるみたいなことができません。1アプリ1ウィンドウ。

▼とりあえずデフォルトのChrome以外にChrome Devを入れて対応した。↓

PCモードはもう少しウィンドウのサイズ調整が簡単だったら◎でしたね〜。

Windowsだとウィンドウをグワッと画面端にぶつけると画面半分のサイズに調整されるんで、ウィンドウを並べるのが超簡単。Blackview Tab 18のPCモードはそういった調整ができないから、チマチマとウィンドウサイズを変えるしかない。このあたりはPCモードのアップデートで対応して欲しいところ!メーカーさん宜しく!

いつでも通信できるSIM対応!でも対応バンドは貧弱

Blackview Tab 18はSIMに対応しているので単体通信に対応!もちろん技適も取得済みなので日本で安心して使えるのも良いところ。

が、対応バンドがかなり貧弱で、繋がりやすさを左右するプラチナバンドに対応しているのはソフトバンク系回線のみ。ってことで、SIMを挿して使いたい人は回線キャリアにご注意を。

ちなみに余談なんですが、ネットワーク接続がWiFiじゃなくてモバイル通信の場合、位置情報はGPS以外に基地局を利用した補助も受けられるので精度が高くなります。なので、カーナビとして使う場合はスマホのWiFiテザリングじゃなくてSIM挿してモバイル通信で使うのがおすすめ。

対応バンド早見表を表示

指紋認証は便利だけど押しづらい

安価なタブレットではまず搭載されていない「指紋認証」もBlackview Tab 18は搭載!精度や速度は全く問題なし!

▼なんですけど、電源ボタンがサイドフレームとツライチ。音量ボタンは出っ張ってるのに。↓

これが手探りで押しづらいのなんの。

いっつも電源ボタンどこだ?ってサイドフレームをサワサワと触ってます。結局こんな感じで手探りだとボタンを探さなくちゃいけないわけで、なら、出っ張ってるほうが100倍使いやすい。普段から頻繁に使う部分だからこそ、めちゃくちゃ気になったところでした。

カメラ:期待するほどではないが普通に使うには困らない

カメラはアウトカメラが1,600万画素、インカメラが800万画素。

タブレットだとWEB会議に使ったりビデオチャットすることも多いだろうから、高性能なカメラはイン側だろ。って思うのは僕だけじゃないはず。最近はそれを分かってインカメラに高画質なカメラを搭載するモデルも増えてきましたからね。残念。

▼で、画質なんですが期待するほどではない、よくある安価なタブレットの画質。上がアウトカメラで下がインカメラ。↓

まあQRコードを読み込んだり、ビデオチャットするくらいなら特に困らんですね。

ちなみにメーカーがアピっていたインカメラでのポートレート機能なんですが、これはちゃんと機能してました。顔を動かしてもキチンと顔を認識して背景をボカしてくれます。

▼が、背景との切り分けは少々甘い感じです。↓

バッテリー:電池持ちはイマイチ

タブレットってディスプレイが大きくなると(特に液晶モデルは)消費電力が大きくなる傾向なんですよね。Blackview Tab 18も8,800mAhの大容量バッテリーを投資しているんですが、検証結果としては「電池持ちはやや悪い」という評価に。

ウチの検証では輝度75%の状態でYouTube動画をWiFi接続で2時間ストリーミング再生した時の残量を測定するという超マニュアルな感じの検証なんですが、パフォーマンスモードをオフにした状態で測定してバッテリー残量は100%から78%に。

多くのタブレットだと同条件で80%以上の残量が残っている事も多いんで、Blackview Tab 18の電池持ちは良いとは言えない感じ。ちょっと悪い。

Blackview Tab 18まとめ

他にもキーボードカバーや4096段階の筆圧感知スタイラスペンなどもリリースするみたいだけど、これらオプション品は手に入らなかったからよく分からん。すまん。

Blackview Tab 18の本体自体は、色々と悪い部分も言ってきましたが、初売りセール特価とは言え約2.5万円ならこんなに仕様の良いタブレットはマジで中々無い。特に動画視聴機としては素晴らしいポテンシャルを秘めているモデルです。

  • 大きめのタブレットが欲しい人
  • 色んな動画をめちゃくちゃ見る人
  • 雑誌サイズの電子書籍を読む人
  • ゲームは遊ばない又は動くタイトルで十分な人
  • カメラの画質はこだわらない人
  • SIMとGPSに対応しているモデルが欲しい人

こんな人はBlackview Tab 18をとっても気に入ってもらえるはず。いやー、これはマジで絶対売れるわ。

Blackview Tab 18は2023年11月11日に初売りセール開始!先着500名は170ドル、さらに先着100名はスマートウォッチのギフト付き!1111の特大セールとは言え、もうむちゃくちゃな価格設定していてウケる。今のうちにカートに突っ込んで先着狙って下さいませ!

Blackview Tab 18の購入先まとめ

■Blackview Tab 18■

初出時価格→223.38ドル

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