Blackview SHARK 8の実機レビュー!約1.4万円のHelio G99搭載スマホを試す!
Blackviewから新たにHelio G99を搭載する4Gスマートフォン「Blackview SHARK 8」が出た!なにやら今回のシリーズから動物系の名前になっているみたい。メーカーさんに試す機会を頂いたのでレビューをお届けします!
ちなみに初売りセールでは89.99ドル(約1.4万円)とHelio G99搭載機の中ではアホみたいに安く売り出されますよ!
※初売りセールの先着割引は終了して11月14日時点で98.99ドル(約1.5万円)。これでもまだまだ安い。150ドルまではコスパが良い。
良い点
- 日本で使える技適付き
- 滑らかな大画面ディスプレイ
- サクサク動くパフォーマンス
- メモリもストレージも多め
- 失敗の少ない指紋センサー
- 色鮮やかに綺麗に撮れるメインカメラ
悪い点
- パンチホールが大きい
- ゲーム用途では厳しいGPU性能
- 対応バンドが貧弱で5Gに非対応
- モノラルスピーカー
- WidevineがL3
目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
デザイン:筐体の質感は想像以上に良い
Blackview SHARK 8は3つのカラーから選べるようになってます。ブルーとゴールドは光の当たる角度で虹色になるみたい。
出来たら写真撮影が面倒な濃いグレイは避けたいと思いながらメーカーから届いた箱を開けると「ブルー」が入ってました。よっしゃ!当たり!
筐体は全体的に樹脂感はあるんですが、想像してたよりもずっとキレイで質感も良い。よっしゃ!当たり!
▼背面はこんな感じで光の当たる角度で表情が変わります。円形のカメラバンプは好みが分かれそうですが、見た目はとっても個性的。↓
▼ちなみにカメラ部分の丸いリングは通知ランプとして機能します。でも背面側なので気が付かん…ってことで使い勝手はイマイチでした。↓
ディスプレイは6.78型で横幅は76.6mm。こりゃ片手操作は厳しい…。重量は198.3gとそこそこありますが、本体が大きいので体感ではそんなに重くは感じません。
▼僕は手が小さいので片手操作は潔く諦めました。無理に片手で操作して落としてもアレなんで、両手持ちでの操作を推奨します。↓
それではグルっと見てみましょう。
▼左側面にはSIMスロット。↓
▼ちなみにSIMトレイはNanoSIM×2+microSDが入る3スロットでした!↓
▼右側面には音量ボタンと指紋センサー付き電源ボタンと並びます。↓
▼上部は何もなし。↓
▼下部にはイヤホンジャックとUSB-C、スピーカーが備わっていました。↓
▼ついでに付属品も紹介しておきます!↓
- 本体
- 保護フィルム(貼付け済み)
- 保護ガラス
- 保護ケース(クリアの柔らかいタイプ)
- 充電ケーブル(USB-C to C)
- 30W充電器(海外プラグ)
- SIMピン
- クイックガイド
▼付属のケースを取り付けるとこんな感じ!クリアなのでキレイなカラーもそのまま楽しめるのがGood。↓
▼充電器は海外プラグなのが惜しいですね。。。他の充電器も使えますが、付属充電器を使いたい場合はプラグ変換アタッチメントを準備しておきましょう!↓
性能:ゲーム以外ならサックサクのヌルヌル
Blackview SHARK 8が搭載するSoCはコスパ抜群のHelio G99。ほんと人気で3万円以下のスマホやらタブレットやらに搭載されまくってます。
肝心の動作なんですが、WEBサイトの閲覧、動画の視聴、電子書籍、SNSなどゲーム以外では凄く快適!
▼こんな感じでサックサク。↓
気になってたTwitterは起動後の画像が読み込みがやや時間かかるけれど、動き自体はスルスル。
あと、後述しますがディスプレイが高リフレッシュレートに対応しているので凄く滑らか。スクロールなどもヌルッヌル。とっても快適!
ゲーム性能は高くないので注意
ゲーム以外の動作はとっても快適だったんですが、ゲーム性能は・・・結構低いのでゲーム用途で選ぶのはオススメしません!
▼まずは重量級のゲーム「原神」ですが、デフォルトの画質設定は「最低」となっていました。↓
▼上記の設定でフレームレートだけ60に変更して高負荷をかけてみると下限は39FPSとなりました。↓
今回の検証はデフォルト設定の画質「最低」での動作なので、映像はご覧の通りジャギジャギ。この状態であれば高負荷時も30FPSを超えているので遊べるっちゃ遊べますが、キレイな映像で楽しもうと画質を上げると快適度もググッと下がります。
ちなみにこれはBlackview SHARK 8だからというよりも、搭載するSoCのHelio G99だからといった感じなので、Helio G99を搭載するモデルはこんな感じってのを覚えておきましょう!
続いてはPUBGモバイル。これは原神よりも負荷が低いので軽めの3Dゲームとして検証してみます。
▼滑らかさ重視の設定だと上限40FPSで遊べるスムーズ+ウルトラまで可能でした。↓
▼PUBGモバイルでは4つのスモークを撒いて高負荷をかけ、スモークが消えるまで突入を繰り返して検証してるんですが、高負荷時は30FPSまで下がりました。↓
PUBGモバイルも高負荷時に30FPSは維持できてたんで楽しめるレベルで遊べますが、シューティングゲームはFPSが高いほど有利。いつもシューティングゲームを遊ぶなら60FPS以上を推奨しているんで、やっぱり本格的に遊ぶには微妙なところ。
こんな感じでゲームは多くのタイトルが動くんですが、本格的にゲームを遊んでいる人には向いていない性能ですねー。なので、ゲームは遊ばない人だったり、遊んでも動くタイトルで十分だよって人向け。
画面:見やすい滑らかな大画面!でもWidevineはL3まで
Blackview SHARK 8のディスプレイは6.78型で解像度は2,460×1,080。さらに一般的なディスプレイよりも2倍滑らかに表示できる120Hzの高リフレッシュレートにも対応してます。
▼ディスプレイは液晶ですが、とっても鮮やか!ただ、パンチホールはデッカイですね。なんだかパンチホールが出始めたあの頃を思い出します。↓
▼リフレッシュレートは状況に応じて変更してくれるスムーズ設定がデフォルト。120Hzと60Hzにも任意に固定できます。↓
僕が使う範囲ではスムーズ設定でも滑らかさの欲しいアプリではキチンと120Hzで動いていたので引き続きスムーズ設定で使ってますが、例えば特定のアプリで120Hz表示したいのに60Hz表示になってしまう場合は120Hz固定表示で使うのが良さそう。
また、電池持ちを優先させたいのであれば滑らかさは捨てて普通の60Hz表示に切り替えることで電池持ちが少し良くなりますよ!
個人的に残念だったのはWidevine。これはNetflixやAmazonプライムビデオなど、著作権コンテンツを再生する時に高画質再生できるか否かが決まってくる部分なんですが、残念ながらBlackview SHARK 8はWidevine L1ではなくL3。
▼Widevine L3なので画質はSD画質(FHD>HD>SD)での再生になるので、ちょっと画質の精細感が失われます。↓
まあNetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツが見れない訳ではないので、精細さを重視しない人なら全然OK。ちなみにYouTubeはWidevineが関係ないので普通にFHDで再生できますよ!
スピーカー:音質は十分だけどモノラルなのが惜しい!
個人的に残念だったのはスピーカー。YouTubeやTikTokを垂れ流して見るくらいなら音質的に全然OKなんですが、モノラルなんですよね〜。まあ、この価格であればモノラルが普通なんで減点ポイントでは無いですが。
BlackviewってBlackview SHARK 8の動物系の名前が付いたスマホ以前にAシリーズでもHelio G99を搭載したスマホを出してたんですけど、その中でも一番新しいiPhoneデザインをパクったリスペクトしたBlackview A96はステレオスピーカーなんですよね。動画を沢山見るならあっちのほうが幸せかも。
あと、Bluetoothイヤホンを使っている人はapt-X系は全滅だったのでご注意を。低価格なものだとAAC、ハイエンドを買うならLDACに対応するやつを買いましょう!
OS・機能:通話録音がデフォルト機能として搭載!
Blackview SHARK 8はAndroid 13をベースにカスタマイズされたDokeOS 4.0を搭載。色んな便利機能が詰め込まれているんですが、その中でも「通話録音機能」がデフォ搭載されているのが個人的にGoodでした!
通話録音ってアプリでもあるんですが、結構相性問題とかもあって不安定なんですよね。やっぱりデフォルト機能として搭載されているだけあって安定性は◎。
▼使い方も簡単。通話画面に録音ボタンがあるのでポチッと押すだけ。いちいち停止する必要もなくて、電話を切ると自動で録音停止になってます。↓
▼録音したデータは「音声レコーダー」に入ってますよ!↓
対応バンド:貧弱だからキャリアが限られる
Blackview SHARK 8は技適も取得しているし日本で安心して使えるわけですが、いやー、対応バンドが貧弱。もったいない。
一応、ソフトバンクやドコモであればプラチナバンドに対応しているけれど、auは駄目。あと、au回線におんぶに抱っこな楽天回線も今の時点では駄目。来年からプラチナバンドの28Aが吹くらしいけれどエリアは限定的だと思うし。やっぱり不安。駄目。
ってことで、執筆時点だとドコモかソフトバンク回線で使えるって感じです。ちなみにソフトバンク回線は海外スマホと相性バツグンなんで、色んなスマホを使いたければソフトバンク回線がオススメ。ちなみに僕のメイン回線はLINEMOです。
カメラ:実質1カメラだけど色鮮やかに写る!
Blackview SHARK 8のカメラは6,400万画素のカメラを搭載。公式ではもう一つのカメラについて詳細が書いてませんでしたが、AnTuTuのデータを見ると30万画素のカメラで補助用っぽい。実際の使い勝手もシングルカメラそのものって感じです。
メインカメラは定評あるSamsung ISOCELL GW3。画質チューニングの方向性としてはで肉眼で見るよりも色鮮やかに写るタイプ。
ちょうど手元にRedmi 12 5Gがあったので撮り比べ。左がBlackview SHARK 8で右がRedmi 12 5Gで並べてます。
▼見た目に近い色は左のBlackview SHARK 8。Redmi 12 5Gは色がうっすいんだよなー。↓
▼Redmi 12 5Gは雲が白飛びしちゃいましたがBlackview SHARK 8は良い感じにとらえてました。↓
▼どっちも似たようなもんだけど、色味はBlackview SHARK 8が鮮やか。↓
▼実はBlackview SHARK 8で撮影した時は照明の明るさが半分。それでもRedmi 12 5Gより綺麗。↓
▼Redmi 12 5Gは全体的に無理やり明るさを上げた感じだけど、Blackview SHARK 8はしっかり調整出来てる。これは縮小しているから分からないけれど、Blackview SHARK 8の写真はメモリ中央の文字も見える。↓
▼室内撮影おまけ。Blackview SHARK 8ね。屋外よりも明るさに乏しい室内でもかなり精細に撮れた。↓
カメラの構成としては実質シングルカメラだから凝った撮影は出来ないけれど、日常的に使うカメラでこの画質なら十分って人も多そう。個人的にも合格ラインです。
カメラの使い心地に関しては、シャッター音がバカでかい点と通常撮影でも撮影後に処理時間が発生する点が気になったところ。シャッター音は設定からオフに出来るので良いとして、撮影後の処理は連射癖のある僕はちょっとストレスでした。
連射っていっても、同じ風景をパシャ、パシャ、パシャと3枚撮影して失敗した時の保険として余分に2枚撮影する感じ。こんな使い方でも1枚あたり1〜2秒の処理時間が発生するので、もう少しサクサク撮れたらなーって思ったところです。
バッテリー:うーん、電池持ちはイマイチ
いつも通り輝度75%でYouTube動画をWiFi接続で2時間再生した時のバッテリー持ち検証をしてたんですけど、100%→87%と「バッテリー持ちが悪い」という評価に。
1回目の検証時はパフォーマンスモードにしていたので電池持ちが悪かったのかな?と思いパフォーマンスモードをオフにした状態で2回目の検証を行ったんですが、それでも1%しか向上せずで残量87%。
まあ、普段使っている感じだと1日はバッテリーが持つので良しとしてますが、電池持ちは悪い傾向だったのでご留意を。
Blackview SHARK 8まとめ
Blackview SHARK 8は安価なりの注意点もあるっちゃあるんですけど、この記事で伝えたデメリットが気にならないよーって人は、Helio G99パワーを底値レベルで手に入れることが出来ます。初売りだと約1.4万円ですからね。こんな価格じゃ滅多に出ない。
- ソフバンかドコモ回線使ってる
- ゲームは遊ばない又は動くやつで十分
- カメラは鮮やかな仕上がりが好み
- 動画はYouTubeかTikTok
- 通話録音マジ大事
こんな感じの人なら満足度も高くなるはず。
一方で、安価な変わりに
- モノラルスピーカー
- 実質シングルカメラ
といった、Blackviewの他シリーズよりも劣る部分があるので、スピーカーやカメラをもう少し重視したい人は以下のモデルも要チェックです!ちょっと高くなるけどね!
Blackview SHARK 8は上記2機種よりも大幅に安価でありながら同じHelio G99 +120Hzの高リフレッシュレートに対応しているので、Helio G99のパワーを出来るだけ安く手に入れたいという人は是非検討してみて下さい!約1.4万円ならマジコスパ良いんで!
Blackview SHARK 8の購入先まとめ
■Blackview SHARK 8■
初出時価格→226.65ドル
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■おすすめ保護フィルム■
▼Blackview SHARK 8の保護フィルムはPDA工房さんからリリース済み!様々なフィルムタイプがあるのでおすすめ!↓
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