Blackview A200 Proのレビュー。遂にこのレベルのスマホを出せるようになったか
Blackviewの新型スマートフォン「Blackview A200 Pro」を試す機会を頂きました。なんだかBlackviewらしからぬスタイリッシュなスマホでビックリ。今までイメージしていたBlackview機とは今回は一味違います。是非レビューでチェックしてみて下さい。
良かった点
- 技適付きなので日本で安心して使える
- スタイリッシュなデザイン
- 日常使いで十分なパフォーマンス
- 滑らかで美しい120Hz有機ELディスプレイ
注意点
- ゲーム性能はそれほど高くない
- 動画視聴機には向いていない
▼価格は変動するのでリアルタイム価格は以下から確認して下さい。↓
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
Blackviewらしからぬスタイリッシュな筐体
個人的なBlackview製品の印象はガチガチのタフネス。もちろん普通のスマホも取り扱ってますが、ちょっと野暮ったいデザインって印象でした。
▼一方でBlackview A200 Proはエッジディスプレイを採用したスタイリッシュな筐体です。カメラ周りも小洒落ていてなんだかBlackviewらしからぬ見た目にちょっと驚きました。↓
▼今回届いたカラーはブルー。カラーによって背面の柄などが異なるようですが、ブルーは落ち着いた色合いの柄なしとなっています。↓
光の当たり方でキラリと輝くカメラ周りのダイヤモンドカットと緩やかに表情を変える淡いブルーの色合いは非常に美しいです。見た目はフラッグシップ級。背面は指紋が付着しづらい加工が施されているそうなので、どれどれとベタベタ触ってましたが、ほんとに指紋が付きません。素晴らしい。
▼ディスプレイサイズは6.67型で中央上部にパンチホールのあるタイプ。ベゼルはそこそこありますが湾曲したディスプレイのおかげで薄く見えます。丸みを帯びた形状なので持ち心地もGood。片手操作は厳しいです。↓
重量は実測値で192gあるので持った時に少し重みを感じますが、200gを切っていれば個人的に許容範囲なので特段扱いづらさは感じていません。
筐体の質感はフラッグシップ級なので安価でもスタイリッシュでカッコいいスマホが欲しいという人はBlackview A200 Proであれば満足して頂けるはず。
▼ついでに付属品も紹介しておきます。充電器は66Wが付属していますが、海外プラグなので変換アタッチメントが必要です。ケースは付属していますが保護フィルムはありません。↓
普段使いで十分な性能。動作も120Hzで滑らか
搭載するHelio G99はパフォーマンスがそこそこ高く、3万円前後の製品に対して「メインで使うならG99くらいの性能は欲しいよね」と引き合いに出されることの多い人気SoCです。
ベンチマークの項目でも記載していますがAnTuTuは総合スコアで40万点を超えます。実際の試用でもWEBブラウジング、YouTubeなどの動画視聴、SNS、メールなど日常で使うことの多いこれらも軽快に動いています。
120Hzの滑らかな表示も合わさりミドル機の中ではとても快適に動く部類です。普段使い用として十分な性能を持っているので安心して下さい。
ゲームは画質や滑らかさを妥協する必要がある
総合的な性能は高いですが、ゲーム性能は低いです。例えば、原神などの重量級ゲームが快適に動作するフラッグシップモデルのゲーム性能はAnTuTuだと60万点台というスコアになるんですが、ミドル機のBlackview A200 Proは8万点台。数値的にもゲーム性能が極端に低いことが分かるはずです。
ゲーム性能が低いと、「画質」と「滑らかさ」を両立するのが難しい場合や、これら「画質」と「滑らかさ」のどちらを下げても快適にプレイできないゲームも出てきます。それでは実際にゲームを動かしてみます。
▼PUBGモバイルでは、滑らかさを重視する設定だとスムーズ+ウルトラまでしか設定できません。滑らかに表示する設定でも上限40FPSまでとなるので快適とまでは言えません。↓
もちろん、30FPSを超えていますし、プレイ時に30FPSを割らないのでゲームは楽しめるレベルで遊べますが、シューティングゲームは滑らかな表示であるほど視認性が高くなり有利になるので、本格的に遊んでいる方からすると物足りなさを感じるでしょう。
▼続いてはハイエンドスマホでも「画質」と「滑らかさ」の両立が難しい原神も試してみます。Blackview A200 Proはデフォルト設定が「最低」でした。↓
▼先程の設定項目の中でフレームレートを60に設定して高負荷時のFPSを測定すると、下限33FPSとなっていました。↓
プレイ中は頻繁にFPSが下がり安定しません。明らかにパワー不足ですね。ゲームでの戦闘では派手なエフェクトも多々あるので、高負荷がかかると動作のカクツキや鈍さを感じることが多いです。
画質設定が「最低」なのでゲーム画面は少々粗いです。高負荷時検証で下限30FPSはクリアしていましたが、先述通りプレイ中にFPSがガクッと下がることが多いので、画質設定を上げるとさらにプレイフィールは悪くなります。
すべてのゲームで画質や滑らかさを妥協しなくてはならない訳ではありませんが、そもそものゲーム性能が低いので妥協する機会は性能の高いモデルと比べて頻度は当然高いです。ゲーム向きのモデルではないので注意して下さい。
機能はシンプル。特定地域向けアプリは要らない
Blackview A200 ProはAndroid 13をベースにカスタマイズされたDoke OS 4.0を搭載。カスタマイズOSといえば様々な独自機能を追加しているイメージですが、触った限り機能は至ってシンプルでした。
▼ホーム画面は左がGoogle Discoverの配置となってます。↓
▼任意のアプリに素早くアクセスできるスマートウィンドウも搭載されていました。エッジディスプレイと相性がよく画面端からスムーズに展開できます。↓
▼通話録音はレア機能。通常、通話を録音するにはアプリを導入したりと実現するには面倒な工程がありますが、標準機能として備わっています。↓
▼アプリクローン機能は本体設定に組み込まれておらず、ワークスペースアプリで行うようです。「個人用」と「作業用」に分かれていて、例えばX(旧Twitter)ではそれぞれで別のアカウントを設定可能でした。↓
Blackview A200 Proはグローバルモデルなので特定地域向けのアプリがプリインストールされていますが、Sonyスマホのように初期設定段階でインストールする・しないを選択できればいいですね。
▼日本語に対応していないアプリは使いどころがありませんからね。特定地域のみ利用するアプリはプリインストールしないほうが良いと思います。↓
ショート動画は快適に視聴できる
スマホで動画を見るという人は沢山いそうですが、YouTubeショートやTikTokなど縦持ち視聴の多いコンテンツであれば快適でした。スピーカーはステレオではありませんが、縦持ちなら気になりません。音質も聞き取りやすく音量も大きいので快適にショート動画を楽しめます。
WidevineはL3でした
NetflixやAmazonプライムビデオなど「著作権コンテンツ」を視聴されている方は注意が必要です。
▼著作権コンテンツを高画質で再生できるか否かを判断できるWidevineのレベルを確認したところ「Widevine L3」でした。↓
Widevine L1は高画質再生に対応していますが、Widevine L3はSD画質での再生となります。SD画質とは4K>FHD>HD>SDっといった感じでHD解像度よりも低いです。
Blackview A200 ProはSD解像度よりも高い解像度のパネルを搭載しているので、低い解像度の映像を引き伸ばして表示することとなり、映像が少々荒くなります。写真などを拡大すると粗くみえるのと同じような感じですね。
また、映画などは横表示で視聴する場合が多いかと思いますが、その場合、スピーカーがシングルなので臨場感はステレオスピーカーに劣ります。
スマホの画面は小さいのでWidevine L3でもそれほど画質の粗さは感じませんし、音質も悪くはないので拘らなければ気にならない人も多いかと思いますが、高画質で視聴したいと考えているのであればご注意下さい。
華やかな写真を撮れるカメラ
Blackview A200 Proが搭載する標準カメラは1億800万画素カメラ。センサーはISOCEL HM6で調べてみたらRealme 9で採用されていたっぽいですね。9つのピクセルを1つにまとめることで多くの光を集め低照度にも強いと謳ってます。他に800万画素の超広角カメラ、200万画素の接写用マクロカメラを搭載しています。
▼実際に撮影してみると見た目よりも随分と華やかな写真に仕上がるよう調整されているようです。映える写真を撮影しやすいのでSNSへのアップも捗りますね。↓
ミドル機帯での画質ではありますが、日常のスナップ写真の撮影くらいなら十分使える画質です。連射はHDRをオフにすると出来ました。1億800万画素での撮影も可能ですが、それほど画質も綺麗ではありませんし、1枚あたりの容量も大きいので使うシーンは限られそうです。
▼動画は歩き撮影だと大きくブレます。画質も良くないので動画を沢山撮影する人には向いてません。↓
Blackview A200 Proをオススメできる人
オススメ出来る人をピックアップして下さい
- スタイリッシュなデザインのスマホが欲しい
- 日常使いで十分な性能を持つスマホが欲しい
- 華やかに仕上がるカメラが好み
こんな人は中華スマホの中ではBlackview A200 Proがピッタリ。日本で安心して使える技適もありますし、周波数も国内キャリアで重要なバンドを網羅しているので、初めての中華スマホとしても手を出しやすいかと思います。
Blackviewの製品は相当な数をレビューしてきましたが、これはなかなかクオリティー高いですよ。Blackviewもこんなスマホを出せるようになってきたんだなとちょっとビックリしています。
中華スマホは発売記念セールが最も安くなるので、欲しい人はセールを狙って手に入れて下さい。
既に公開されている情報では発売記念セール時に219ドル(3.2万円)で購入可能ですが、さらに先着1,000台限定で199ドル(約2.9万円)となるようです。Blackview A200 Proは日本市場で考えると4万円台のスマホと同等クラスなので、セール価格であればお得度がとても高いです。是非検討してみて下さい。
Blackview A200 Proの購入先まとめ
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