Redmi 12 5Gのレビュー!Snapdragon 4 Gen 2でゲーム以外は快適。カメラは微妙
XiaomiのサブブランドであるRedmiから新世代のエントリーSoC「Snapdragon 4 Gen 2」を搭載した「Redmi 12 5G」が出ました。僕も気になって購入したのでレビューをお届けします。
※2024/04/19追記:ソフトバンクでも2024年4月25日に発売!
良かった点
- 3万円以下の手を出しやすい価格
- ゲーム以外は快適レベルの性能
- 大画面はWEBサイトも動画も見やすい
- Widevine L1対応で著作権コンテンツも綺麗に見れる
- 指紋認証の速度が早く失敗率も低い
- FeliCa搭載でおサイフケータイ使える
注意点
- 人を選ぶ巨大ディスプレイ
- 暗く写りなりがちなカメラ
- スピーカーがステレオじゃない
目次をクリックすると各項目へ移動します
スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
6.8型は見やすいけど人を選ぶ大きさ
Redmi 12 5Gはエントリースマホですが背面にはガラスを採用。3万円以下のスマホとしては質感は高いですが、サイドフレームの見栄えなども含めるとエントリースマホっぽさは拭えませんね。
▼今回はブルーをチョイス。デザイン的にはめっちゃシンプル。↓
▼手で持つとこんな感じ。片手で使うスマホサイズじゃない。両手持ち推奨。↓
▼持ってるiPhone 14 Proと比較。かなり大きいので「大きなスマホは苦手」って人は残念ながら脱落。↓
▼サイドフレームは樹脂っぽいです。左側面にはSIMスロット。↓
▼右側面には音量ボタンと指紋認証&電源ボタンが備わってます。↓
▼上部には嬉しいイヤホンジャックとリモコンアプリで使う赤外線センサー。↓
▼下部はスピーカーとUSB-C。どこぞのmicroUSBじゃなくて、ちゃんとUSB-C!Appleも採用した流行りのUSB-C!↓
とりあえず最初に触った時の印象はデカいの一言。重量は実測202g(保護フィルム込み)でケースをつけると224g。
大きめのスマホは動画も迫力あるしWEBサイトも凄く見やすいけれど、ズボンのポケットに突っ込んで持ち歩くにはデカすぎ。なので、選ぶときはこのサイズ感が問題なければってのが大前提になってきそう。
▼ついでに付属品もチェック。↓
- 本体
- 保護フィルム(貼付け済み)
- 保護ケース
- SIMピン
- クイックガイドなど
コストカットの兼ね合いか充電器や充電ケーブルは入ってません。保護ケースはすりガラス調となってました。
▼ケースを装着。見た目は悪くないですね。USB-Cのキャップがいつも通り鬱陶しい。お前も引きちぎってやろうか!↓
ゲーム以外ならパワフルなSnapdragon 4 Gen 2
僕が一番注目しているのがSoC。SoCってのはスマホの頭脳にあたるパーツで、これのランクによって快適に使える範囲が大きく変わってきます。
スマホのランクはハイエンド、ミドルハイエンド、ミドルレンジ、エントリーとザックリ分かれてますが、Redmi 12 5Gは一番下っ端のエントリー帯。
最近はミドルレンジでようやくゲーム以外なら快適と言えるレベルになったんですが、Redmi 12 5Gが搭載するSnapdragon 4 Gen 2は新世代のSoC。新世代になると、ワンランク高い性能になることも多いんですよね。
▼どの程度の性能が上がったか気になって触ってたんですが、総合的な性能で言えばミドルレンジのSnapdragon 695に非常に近い性能になってます。ただ、公式情報の45万点には届かず。↓
Snapdragon 695を搭載するスマホは大体4万円弱ってところなので、その価格帯の快適性が3万円以下のスマホに落ちてきました。実際にRedmi 12 5GでWEBページの閲覧、動画視聴、SNSなどを試してみましたが、ゲーム以外の動作は快適。
▼個人的によく使うX(旧Twitter)の動作もヌルヌルしてます。このくらい動けば不満なし。↓
Redmi 12 5G/MIUI 14(Snapdragon 4 Gen 2)でX(旧Twitter)の動作はこんな感じでした。画像のダウンロードで時間がかかる場合もありますが、全体的にはこんな感じの動作なので大きな不満は無いですね。 pic.twitter.com/bswSUQExGT
— GARUMAX (@GaruJpn) October 30, 2023
▼また、Redmi 12 5Gは90Hzのリフレッシュレートに対応しているので、性能以上の滑らかさです。↓
リフレッシュレートについては性能が低い製品こそ搭載するべき、と以下の記事で解説しているんで良かったらチェックしてみて下さい。
メモリ搭載量は4GBなので心許ないです。使っていないアプリはキチンと終了するなどを心がけたいところ。
追記:レビュー公開後にメモリ8GB+容量256GBモデルが登場しました。さすがにメモリ4GBは必要最低限レベルなので購入するならメモリ8GB版を強くおすすめします。
ゲーム性能はエントリー帯ってことでSnapdragon 695よりも低いです。確かにゲーム性能も旧エントリーに比べれば少しアップしているんですが、それでもエントリー帯の枠からは出ない感じですね。
原神、PUBGモバイルなど3Dのゲームは動きはするけど全く快適じゃありません。これでゲームをする気にはなれませんね。
▼一応、原神を動かしてみました。デフォルト設定は「低」です。↓
▼フレームレートを60にして測定。高負荷時の下限フレームレートは12FPSでした。マップを移動している時にカクツキを感じる事も多く、お世辞にも快適とは言えません。↓
Redmi 12 5Gは”ゲーム以外の使い方”では快適だったので、ゲームは遊ばない又はゲームはスマホで動くもので暇つぶしできたら十分って人に向いてます。
独自のMIUIは慣れが必要
Xiaomi系のスマホってAndroid OSをカスタマイズしたMIUIが搭載されてます。Redmi 12 5GもMIUI。
まあOSは使っていたら慣れるって言ってしまえばそれまでなんだけど、普段他の独自カスタマイズOSを搭載したスマホを使っているから、あの設定どこだっけ?と戸惑いまくり。あと、アプリクローンやシステムクローンなどは封印されてた。
その他だと個人的には何かと独自のアプリストアでのダウンロードを激推してくるGetAppsがウルトラ鬱陶しい。特に初心者の人は混乱する要素になるので、こんなものは入れないほうが良い。これは個人的にマイナス点。
動画視聴機としては惜しいシングルスピーカー仕様
Redmi 12 5GはFHDクラスのディスプレイ、著作権コンテンツも高画質で再生できるWidevine L1に対応するなど動画視聴機としての仕様もなかなか。
▼唯一残念だったのがシングルスピーカーだったこと。↓
ワンランク性能帯の高い最近のミドルレンジスマホは大体がステレオスピーカー。やっぱりシングルとステレオでは音の広がり方が全然違います。まあこのあたりはエントリースマホってことで減点ポイントではありませんが、お値段なり。
サウンド品質に関しても特筆すべきところは無いですが、YouTubeを視聴するくらいなら特に不満なし。それこそ音質を求めるのであればイヤホンジャックも搭載しているので、お気に入りのイヤホンやヘッドホンを使いましょう。
カメラの画質はエントリーらしく不安定
Redmi 12 5Gの写真はちょっと色味が薄い感じ。画質もエントリーの枠から出ていない感じですね。
カメラにとって好条件の明るい場所なら比較的綺麗に撮れるけど、薄暗くなると一気に画質が下がるので不安定。周囲が暗くなると写真も一気に暗い写りに。カメラアプリではズームは全てマニュアル操作。一発で2倍に切り替えることも出来ず使いにくいですね。
▼iPhone 14 Proのカメラと比較するとこんな感じ。Redmi 12 5Gはエントリースマホなのでクオリティーが異なるのは当然ですが、色に関しては先述した通り薄いですね。良い言い方なら見た目に近いナチュラルな感じ、悪い言い方だと地味といった印象の仕上がり。(左がRedmi 12 5G)↓
▼夜景モードもシャープさに欠けるので綺麗じゃない。ノイズもかなり目立つ感じ。↓
公式曰く「暗所や逆光にも強い」としてますが、これでよう言えたなと。みんな色んなディスプレイで上の写真を見ているので、使っているディスプレイによっては綺麗に見えるかもだけど、普通に画質悪いですからね。暗所は見れないくらいの画質だし、逆光の処理もイマイチ。大きな期待はしないように。
▼室内で製品撮影用の照明を最大にして撮影してもこのレベル。暗い。↓
▼深度カメラを搭載しているので人物向けのポートレートモードが撮影できますが、物撮りでもOK。それにしても写りが暗い。↓
スマホのカメラって僕は色々と撮影するんでRedmi 12 5Gの画質だと厳しいレベル。
使い勝手も良くないのでRedmi 12 5Gのカメラは終始、イマイチだなって感じました。が、エントリー帯のスマホは大体こんな感じで不満が色々と出てくるもん。コスパが高いわけではないですが、お値段なりといった印象ですね。
電池持ちはそこそこ良い
電池持ちは悪くないですね。WEB閲覧や動画視聴くらいなら僕の使い方なら1日半は無充電でOK。でもSoCの省電力性能が高いから電池が持つのかはよく分からん。なぜなら、エントリー帯って燃費の悪い使い方を基本的にはしないから。
燃費の悪い使い方として代表的なのはゲームなんですが、そもそも最近のゲームは快適にゲーム動きませんし。辛うじて動く暇つぶしゲームは暇つぶしだからそんなに長時間プレイしませんし。
ってことで、ゲーム以外で使うなら電池持ちはそこまで気にする必要は無さそうです。動画視聴でも成績優秀。
Redmi 12 5Gをオススメできる人
Redmi 12 5Gはこんな人にオススメできるスマートフォンです。
- ゲームを遊ばない人(または動くゲームで十分な人)
- カメラは写れば良い人(メモ代わりに使う人とかね)
- WEBページの閲覧、動画視聴、SNSなどゲーム以外の使い方が中心の人
Redmi 12 5Gは3万円以下という括りであればハイレベルなスマホ。これまでエントリーモデルでは基本的な動作ですら鈍さを感じることもありましたが、Redmi 12 5Gは新世代のSoCを搭載することでミドルレンジスマホと同じくらい快適に操作できます。
一方でゲーム性能はエントリーレベルなので、ゲーム機用途では全くダメ。もちろん、ゲームはタイトルによって要求スペックが変わりますが、性能が低いので快適に遊べるタイトルは限られてきます。カメラもエントリーのそれなので画質は不安定。
ただ、エントリーってそもそもそういったものです。だから価格も安いんです。
なので、スマホはWEBページの閲覧、動画視聴、SNSなどがほとんどで、カメラもほぼ使うことも無い、でも通勤でFeliCaは使うから必須。という人はRedmi 12 5Gは安価でありながらとても快適に長く愛用できるスマホかと思います。
Redmi 12 5Gの購入先まとめ
■Redmi 12 5G■
初出時価格→29,800円(メモリ4GB+容量128GB)
初出時価格→34,800円(メモリ8GB+容量256GB)
●メモリ4GB版●
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Web代理店では一括買い切りで1円!
●メモリ8GB版●
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