クラファンが無法地帯過ぎてヤバい。支援する前に中華ECサイトで必ずチェックを
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素敵な製品を世に打ち出すためユーザーから出資を募ることができる「クラウドファンディング」なんですが、支援する前に中華ECサイトで似た製品が無いかチェックしたほうが良さげ。注意喚起の意味も込めて記事で取り上げたいと思います。
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中華EC商品の横流しが多くなっている
クラファンってアイディア商品を具現化するために開発費などを支援するサービスなんじゃないの?って認識の方が大多数だと思うんですけど、実態はそうではない場合もあって「あれ?どっかで見たような・・・」って商品も結構あるんですよね。
Twitterで調べてみると
最近クラファンでゴミ(Cross Helmet X1 @crosshelmet)を掴まされてから、慎重に調べるようになったらこんなんばっか
中華商品にちょちょいと手数料と利益を上乗せしてクラファンで情弱を集める、ええ商売や。 pic.twitter.com/Kqhr6iBJir
— ねす (@kanaesth) April 13, 2021
とか
あまり大声で言えませんが、今Makuakeで販売されてるペン型スキャナー、中国ECでは”ほぼ同スペック”の商品が4,000〜8,000円で買えちゃうんです。ちなみにMakuake価格は29,880円(一般販売価格は39,800円)です。
あとは各自の判断でお願いします。 pic.twitter.com/RBRZRV1fMS
— ゆーた🇨🇳深セン起業🤖クラファンガジェット探偵🕵️♂️ (@giver_yuta) January 18, 2022
など、中華ECサイトで既に流通している製品がクラウドファンディングサイトで扱われていることも多いんです。
え?何それ?既に海外で売っている製品の横流し?
はい、そうです。こんな感じの製品がわんさかクラファンには潜んでいるんです。
製品価格と性能が釣り合っていない場合が多い
もちろん海外の製品を日本へ投入するには少なからずコストも必要なので、海外価格と全く同じって訳にはいかないですけれど、それでも最近は無視できないほどの「価格差」にいかがなものかと思うわけです。
▼例えば以下の製品。執筆時点でCAMPFIREにてクラファン中のデジタル双眼鏡。一般販売価格は69,800円とのこと。↓
実はこの製品、筆者も気になって知っていたんですがどこで知ったかと言いますと「中華ECサイト」なんですよね。
▼中華ECサイトの大手であるAliexpressで筆者が見つけた製品がこれ。クラファンに出る前から知ってました。↓
これ、デザインが全く同じなだけでなく仕様もほぼ同じなんですよね。
ここで注目したいのが価格なんですが・・・Aliexpressでは134.92ドルで日本円だと約1.5万円なのです。
- クラファン価格:69,800円
- 中華ECサイト:134.92ドル(約1.5万円)
そもそも約1.5万円程度の価格価値しか無い同等性能の商品を4倍以上の69,800円まで価格を吊り上げてしまうのは流石にいくらなんでも・・・というわけです。(まあこの価格で売れないだろうし、一般販売価格を吊り上げて「早期割引」で安く見せて売り逃げる手法だと思うけど、それもいかがなものかと思う)
あともう1つ伝えたいのが、届いた製品は質感も作りも仕様も「本来の市場価格レベルの製品」ってこと。早期割引で少し安く手に入った!とワクワクしているところ申し訳ないんですが、今回の例で言えば届くのは市場価格で約1.5万円程度の製品ってわけです。
でも、支援者は一般販売価格と割引価格しか知りません。だから製品が届いたあとに「思っていたよりもチープだった」「他の同等価格製品よりも性能が低かった」とか落胆するユーザーが結構多いのも頷けるでしょう。
実は仲介業者が居る
筆者の知人にクラウドファンディング業界でビジネスしている方が居て裏話などもよく聞くんですが、これら中国ECサイトで販売している製品を横流しして利益を得るビジネスが大流行しているとのこと。
クラウドファンディング実行者に特別な知識がなくとも中国業者との取引からクラファンのページ制作まで行ってくれる仲介業者が居るようで、とても簡単にこれら中華EC商品を横流しできる仕組みができているみたいなんです。
そこで1つ疑問が。なぜクラファン側は厳しく審査しないのか。
もう分かりきっていることなんですが「儲かる」からですね。そりゃ、支援された資金の数十%をプラットフォーム側が持っていくんですから「見て見ぬ振り」です。
まあいわゆる「情報弱者ビジネス」ですね。
クラファン製品を支援する前に中華ECサイトでチェックを
全てのクラファン商品が中華EC商品ってわけではなく、素晴らしいアイディアを具現化にするために一生懸命クラファンでアピールしている製品も沢山あります。
しかしながら、本記事で取り上げたような利益目的の商品も山ほどあるので、「見極め」は必須スキルかなと。
実は筆者も以前クラファンでドライバーを購入したんですが、横流し製品で高いお金を払っていたことに後から気がついた・・・という経験をしてるんです。
それからは「支援前に中華ECサイトで必ずチェックする」ようになったんですが、同じ製品が安く見つかることもあれば、もっと仕様の良い類似製品が見つかることも結構あるんですよね。
既にクラファンでは本記事で取り上げたように無法地帯化しつつある感じになってるんで、気になった製品は中華ECサイトでチェックして怪しい製品を掴まないように自己防衛しましょう。
▼筆者が確認用に使ってる中華ECサイトは以下。最近の中華ECサイトは日本語で商品検索してもちゃんとヒットします。今回取り上げた製品も「デジタル双眼鏡」でヒットしました。↓