Dimensity 8400‐UltraのCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

2024年12月に登場したミドルハイのSoC「Dimensity 8400‐Ultra」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。

なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。

Dimensity 8400‐UltraのCPUとGPUのスペック

SoC Dimensity 8400‐Ultra
CPU Arm Cortex-A725 ×8
GPU Mali‐G720 MC7

Dimensity 8400‐Ultraの処理性能

▼Snapdragonは大きく4つの性能帯に分かれています。Dimensity 8400‐Ultraハイエンドに次ぐ性能を誇るミドルハイのSoCです。

本記事で使用する製品は以下。

コスパやば!POCO X7 Proが正式発表されたので特徴やスペックをチェックしてみよう!

Dimensity 8400‐Ultraの実機AnTuTuスコア

端末の性能を数値化するAnTuTuベンチマークで実機測定してみましょう。

▼Dimensity 8400‐Ultraの実機AnTuTuのスコアは総合スコアが1,638,596点、GPUスコアは591,042点、UXは313,468点となっていました。↓

Dimensity 8400‐UltraはDimensity 8400をベースにXiaomiのカスタマイズが施されたSoCです。基本的にXiaomi系スマートフォンしか搭載されていません。

操作の快適性を表すUXスコアは快適とされる10万点を大幅に上回っているので、長期的に快適度を保ちながら使うことができる水準です。

総合スコアは160万点台、GPUスコアは50万点を突破。オールビックコア設計となったことで前モデルのDimensity 8300‐Ultraから大きく性能が向上しました。

性能的にはSnapdragon 8 Gen 2に近い性能で、ミドルハイ帯の型番ながらハイスペックな性能となっています。

▼以下は2025年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

Dimensity 8400‐Ultraのゲーム以外の動き

Dimensity 8400‐Ultraを搭載するスマートフォンでゲーム以外の動きをチェックしてみます。

▼ホーム画面操作、WEB閲覧(Yahoo!ニュース)、動画視聴(YouTube)の動作はこんな感じでした。動作は許容範囲でしょうか。↓

ゲーム以外の動作は非常にスムーズです。このクラスのSoCを搭載するモデルは滑らかに表示できる高リフレッシュレートに対応していたり、タッチレスポンスが高くなっている製品が多く、それらも相まりハイエンドSoCを搭載するモデルと遜色ない操作感です。

Dimensity 8400‐Ultraのゲーム性能

ライトな使い方は先程検証しましたが、次はゲームを試してみます。検証では重量級ゲームの代表格である原神を使います。

▼グラフィックのデフォルト設定は「中」となっていました。↓

検証では画質を「中」、フレームレートを60に設定してマップの3箇所をワープ後に4キャラ分の元素爆発を連続発動した際の高負荷状態で下限フレームレートを測定します。

なお検証結果により他ゲームでの大体の動作目安も分かります。

  • 下限30FPS未満は画質やフレームレートを妥協する必要があったり、それらを妥協しても遊べないゲームが出てくる。
  • 下限30FPS以上が出ていれば大多数のゲームは遊べるレベルで動作する。画質を妥協することで大多数のゲームは快適に動作する。(本機はこれに該当します
  • 下限FPSが60FPSに近づくほど画質と高フレームレートを維持しやすくなる。また下限50FPSを超えるとと大多数のゲームは快適レベルで動作する。

▼原神での高負荷時下限フレームレートは48FPSとなりました。↓

同様の検証を行ったDimensity 8300‐Ultraでは加減フレームレートが56FPSだったのでスコアが下がっていますが、これは新しいSoCではゲーム側の最適化が進んでいないことで起こる場合もあります。

今回の検証結果で言えば高負荷時に下限30FPSは大きく上回っているので、多くのゲームは快適に動く水準です。AnTuTuが示す通りゲーム性能はDimensity 8300‐Ultraから大きくスコアを伸ばしているので、ゲーム側の最適化が進めばより良いゲーム体験が出来るようになりそうです。

Dimensity 8400‐Ultraの動作目安まとめ

Dimensity 8400‐Ultraはミドルハイ帯のなかでも非常に高い性能を持つSoCです。ゲーム以外の使い方ではハイエンドと遜色ない動き、ゲーム性能も高いのでゲームの最適化が進めば原神クラスのゲームも画質中であれば快適に遊べる水準です。

基本性能が非常に高いSoCは長期的利用でも安定性が維持しやすいので、スマホは一度買ったら3年以上は使うという人はDimensity 8400‐Ultraほどの性能があれば安心して使い続けることができます。

Dimensity 8400‐Ultra搭載製品の一覧

Dimensity 8400‐Ultraを搭載する製品は以下です。

ページトップへ