iPhone7とiPhone7PlusはGPU性能に10%以上の性能差。
iPhone7/Plusではプロセッサーに「A10 Fusion」を搭載しますが、GPU性能に関してのベンチマーク結果でiPhone7よりもiPhone7Plusが10%以上も性能がアップしているようです。
GPU性能は主にグラフィックの描写に関しての性能で、簡単にお伝えするとiPhone7PlusはiPhone7よりもゲームなどで優位ということ。
A10 Fusionプロセッサーはモデル別に明確な性能差あり
Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]でiPhone7とiPhone7Plusそれぞれのベンチマーク結果が掲載されているのですが、実に興味深い結果となってます。
ちなみにA10 Fusionのクロック数は2.33Ghzとなっており、iPhone7ではメモリが2GB、iPhone7Plusでは3GB。メモリの搭載量だけでこれだけの性能差があるのは少し不思議。
iPhone7はiPhone6sよりもトータル性能が約3割アップ。
iPhone7ではiPhone6s(A9プロセッサー)と比較してシングルスコアが約35%、マルチスコアが約22%向上。また、ベンチマーク結果からウェブアプリケーションの動作はiPhone6s(A9プロセッサー)比で15%向上、iPhone6(A8プロセッサー)比で80%速い速度で利用できる性能となってます。2年前のiPhone6からの乗りかえでは劇的に体感速度が変わる程の性能ですね。
iPhone7のGPU性能はiPhone6sと変わらず。
ベンチマーク結果で最も気になったのがiPhone7のGPU性能。iPhone6s(A9プロセッサー)と比較してGPU性能はほぼ同じ結果となっています。ちなみにiPhone6(A8プロセッサー)比ではGPU性能は89%アップ。
結論としてはiPhone6からの乗りかえではトータル性能、GPU性能は約80%近く向上しますが、iPhone6sからの乗りかえではトータル性能は約30%向上、GPU性能は変わらず私は少し物足りなく感じます。
【公式】iPhone 7 ベンチマークレポート-Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]
iPhone7PlusはiPhone7よりもGPU性能が良い。
iPhone7PlusではiPhone6sPlus(A9プロセッサー)と比較してシングルスコアが33%、マルチスコアが23%アップ。WEBアプリケーションの動作はiPhone6sPlusと比較して20%アップ、iPhone6Plus比で91%アップと約2倍近い性能向上となってます。
iPhone7PlusのGPU性能はiPhone7よりも12%性能アップ。
iPhone7ではiPhone6s比でGPUに関しては横ばいでしたが、iPhone7Plusはそれらと比較して12%性能向上。
GPU性能で約1割の性能向上は体感的に恩恵を得ることが出来るか少し微妙な線ですが、iPhone7PlusはiPhone6sシリーズよりもトータル性能、GPU性能、JavaScript性能全てが向上しています。
解像度はiPhone7Plusの方が高いので、同じプロセッサーを利用していると高解像度モデルのほうが描写処理に負担がかかるので、通常、スコアは下がるはずなんです。
やっぱり、iPhone7Plusのデュアルカメラをリアルタイムで処理するにはGPU性能も必要なんでしょうかね。ただ、前述しましたがメモリの差だけでこれだけの性能差があるのは少々考えにくいので、A10 FusionではiPhone7向けとiPhone7Plus向け用意されており性能差があるのかもしれません。
【公式】iPhone 7 Plusベンチマークレポート-Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]
▼追記:手元にiPhone7の実機が届いたのでガルマックスで利用しているベンチマークアプリで計測したところ、GPU性能もA9と比較してガッツリ向上してました。GPU単体性能は同一でも、SoCの速度が早くなったことで総合グラフィックス性能は向上しているのかも。↓