「Snapdragon 7s Gen 2」登場!最大2.4GHz駆動の4nmプロセスSoC
Qualcommから新型チップセット「Snapdragon 7s Gen 2」が登場!これまでになかったら新たな命名規則となっており気になるチップセット。どういう性能となっているのかチェックしてみましょう。
Snapdragon 7s Gen 2が発表
これまでは「Snapdragon ○ Gen ○」って命名規則だったQualcommのSoCなんですが、Snapdragon 7s Gen 2は「性能ランクを示す数字のうしろにsがつく」という、既存とは異なる新たなタイプの名称となっています。
プロセスルールは4nm。性能の高さはもちろん、電力効率の良さにも期待がかかります。ただどこで製造されているかは不明。TSMCなのか、あるいはSamsungなのか‥。なお型番はSM7435-ABとなっています。
構成を見ていきましょう。CPUは同社のKryoで、2.4GHz×4、1.95GHz×4のオクタコア。ただ型番が非公表となっています。
GPUはAdrenoを搭載。こちらも型番が非公表です。
既存のSnapdragon 7+ Gen 2と比較すると、あちらのCPUは2.9GHzの周波数とこちらより高いです。なのでSnapdragon 7s Gen 2は7+ Gen 2より低性能かつ下位グレードに位置づけられると考えられます。
対応ディスプレイスペックは「FHD+で144Hz表示」または「4Kで60Hz」に対応とのこと。FHD+解像度であればですが、最大144Hzの高リフレッシュレートが可能なのはGood!ちなみに7+ Gen 2は「QHD+解像度で120Hz表示」まで対応しています。どっこいどっこいかな。
Bluetoothはバージョンが5.2まで対応。低電力通信が可能なBluetooth LEにも対応しています。
カメラは最大2億画素の写真撮影までサポートしており、動画の場合は4K画質だと30FPSまでとなっています。FHD画質のほうも気になるけどこっちは非公表。まぁ60Hzは対応しているとみて良いかもしれません。
充電面ではQualcomm Quick Charge 4+という急速充電規格に対応しています。この規格は高速充電に対応しているのはもちろん、充電時の発熱も抑制するものとなっています。
通信面においては、Snapdragon X62 5Gモデムを搭載。データ通信では5Gはもちろんミリ波にも対応となっています。Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eもサポート。
Redmi Note 13 Proに搭載?
▼現時点ではどのスマホに搭載されるかは発表されていないのですが、X(旧Twitter)ユーザーのMulul Sharma氏が投稿したところによれば「Redmi Note 13 Pro」に搭載されるとのこと。↓
Redmi Note 13 Pro to feature a Snapdragon 7s Gen 2 processor.#Xiaomi #REdmi #RedmiNote13Pro pic.twitter.com/fo2MvblJUb
— Mukul Sharma (@stufflistings) September 15, 2023
このRedmi Note 13 Proは9月21日に中国にて発表される予定となっています。
Snapdragon 7+ Gen 2のAnTuTu参考値は93~97万点ほどでした。これよりは低くはなるでしょうけど、少なくともこれに近いぐらいの性能はあるかな?‥と個人的に予想。発売されたらベンチマークスコアも出てくるでしょうし期待して待ちましょう。
とはいえ、なぜこの命名規則にしたんだろうか。普通にSnapdragon 7 Gen 2でいいと思うんだけどなぁ(´・ω・`)。ややこしかったから名称を統一したのに、今後この手のパターンが増えたらまたややこしくなる気がするような。
▼追記:Snapdragon 7s Gen 2がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!↓