リニューアルしたAirPods Max(2024年モデル)にガッカリした話
9月10日の深夜に行われたApple EventでiPhone 16シリーズ含め多数の新製品が発表されたわけですが、しれっと発表された製品があります。その名もAirPods Max!って前からあったって?まぁこれから筆者がする話を聞いてください…(今回は愚痴ベースの話になります。ご注意下さい!)
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AirPods Maxに新色追加&USB-C端子へと変更
AirPods Maxは2020年の後半に発表された無線接続のヘッドホンで、当時ではAirPods Proを凌ぐほどの音質と駆動時間の長さでハイエンドモデルに相応しいリッチなヘッドホンに仕上がっていました。
また、発売当時は6.8万円ほどでしたが、2022年に84,800円へと値上げされた経緯があります。
▼今回の発表では5色のカラーリングが全体的に刷新され、最近のApple製品のトレンドに近いカラーバリエーションへ変更されました。↓
以前のiPad Air(第4世代)を元にしたカラバリも悪くなかったんですが、今のAppleのトレンドカラーからは少々外れているような雰囲気ではあったので、その辺りを寄せてきたってところでしょうか。
▼端子も当初のLightningからUSB-Cへと変更されたことで、他のAirPodsたちとようやく足並みが揃った形となりました。↓
と、ここまで今回発表されたAirPods Maxの変更点を挙げましたが、それ以外は変わったのかって…?それが残念ながら変わってないんですよね!筆者が言いたいのはそこなんです!
AirPods Pro 2は名前を変えずに1回マイナーチェンジを行なっている
これから先の話で比較対象として出てくるAirPods Pro 2(旧称:AirPods Pro(第2世代))ですが、2022年のリリース当初はLightning端子を搭載したモデルとして発表されていました。
その1年後である2023年に充電端子をUSB-Cへと変更したマイナーチェンジモデルが発表された経緯があるんです。
その際は充電端子だけの変更ではなく充電ケースがIP54の防水・防塵対応へと変更されていたり、Apple Vision Pro接続時に48kHz/20bitのロスレスオーディオに対応したりなど、細かい点ではありますが進化した点がいくつかありました。
このようにAirPods Pro 2は名称がほとんど同じで内容がちょびっとグレードアップした例があっただけに、今回発表されたAirPods Maxには少し期待していたんですよ。それこそ発売から4年も経っている訳で中身がAirPods Pro 2相当になるんじゃ?と期待感もネットでは漂っていました。
でも実際は違いました。先述通りカラーの刷新とUSB-Cへの変更に留まります。
以前と中身が一緒なら内容的にAirPods Pro 2に負けているんじゃ?
ここから話すのは推測も含まれている点をあらかじめご了承ください。
▼以下の画像はAirPods Pro 2との比較ですが、まず最初にAirPodsを制御するHプロセッサの世代をご覧ください。AirPods Pro 2では最新のH2プロセッサですが、AirPods Maxに関しては一つ前のH1プロセッサのままになっています。↓
なのでSiri関連の一部機能が使えなかったり声を分離したりなどは使用できないんですよね。高いモデルなのに!
▼しかもUWB対応のU1チップを搭載していると使用できる「探す」や「正確な場所を見つける」機能が使えないのも地味に痛いポイント。本体サイズが違うとはいえ2024年の高価なモデルで使えないのはちょっと問題に思うんですけど…↓
それだけでなく、肝心の音質に関してはAirPods Pro 2の方が上なんですよね。
これは実際にAirPods Pro 2とAirPods Maxの両方とも持っているからこその意見なんですが、AirPods Pro 2を使って初めて音楽を聴いた時に音の迫力を含めた全体的な音質はAirPods Maxと同等もしくはそれよりも上に感じたんですよ。
マジでAirPods Pro 2を買った当時は「こんなんAirPods Maxいらんやん!」と感じました。ホントですよ!
価格はAirPods Pro 2の2倍以上
さて、気になる価格に関してのお話です。
▼AirPods Maxのプライスは色変更前から変わらず84,800円とヘッドホンとしてはかなり高価な設定となっております。対してAirPods Pro 2は39,800円とAirPods Maxの半額以下で買えちゃうんです。↓
先ほどお話しした音質の面で一部負けているかもしれない製品が2倍以上で売っている…しかも中身的には前世代AirPods Pro相当の構成のヘッドホンとなると個人的にはあまり食指が動かないんですよね〜。
マイクはAirPods Maxの方に軍配があがる
と、ここまで書くとAirPods Maxがボロクソに負けているように見えます。
▼しかし、マイクに関してはAirPods Pro 2などはデュアルビームフォーミングマイクですが、AirPods Maxはアクティブノイズキャンセリング用、音声を拾う用で合計9つのマイクが搭載されているんですよね。↓
まぁH2プロセッサ搭載モデルだとH1プロセッサ搭載モデルよりも上手く制御している可能性があるので分からないですけどね〜。
リニューアルをするならもっと気合を入れてくれ〜!
ここまでつらつらと愚痴を書き連ねてきましたが、筆者が言いたいことは一つ。製品をリニューアルするならもっと中身まで手を入れてくれ!ってことなんです。
2020年リリースで初代AirPods Pro世代の中身の製品を2024年でも外側の色と端子の種類だけを変えて8万円オーバーですからね。高価なモデルなだけに4年も待ってこの程度の変化だったのは凄くガッカリしました。ファンは筆者と同じようにガッカリした人も多いはずです。
まだAirPods Maxでしか体験できないサウンドや機能を実感できるならまだしも、音質面ではAirPods Pro 2(しかも半額以下で買える)に負けている点が見受けられたりと散々な状態になっちゃってるんですよ。いつまで引っ張んのって感じです。
Maxの称号は今のAppleではProよりも上に位置するものなので、本体のデザインはそのままでいいのでプロセッサをH1からH2へと変更するくらいのことはしてほしかったなと思ったのが正直なところです。
以上で今回発表されたAirPods Maxに関して思ったことの記事を締めさせていただきます。