MacBookの充電も可能なUSB PD対応モバイルバッテリー Tronsmart Brio 20100mAh レビュー
こんにちは。でじねこ.comというブログを運営しているユキガミマヤです。今回はお友達であるガルマックスさんでモバイルバッテリーのレビュー記事を書かせていただきました。
今回は最近増えてきているUSB Type-Cコネクタ対応のモバイルバッテリー。AndroidスマホやNintendo Switch、MacBookなど採用しているモバイル機器も増えてきました。
高速充電規格のUSB PDにも対応しているので12インチのMacBookもバリバリ充電できます。モバイル用アイテムバックに早速仲間入り。
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モバイルバッテリー「Tronsmart Brio 20100mAh」レビュー
今回Garumaxさん経由でTronsmartさんからモバイルバッテリーをプレゼントいただきました。型番は「Tronsmart Brio 20100mAh」。
Tronsmart Brio 20100mAhはそこそこのコンパクトさに20100mAhの大容量バッテリー、2系統のMicro USB出力と1系統のUSB Type-Cポートを搭載したモバイルバッテリーです。
iPhoneユーザが持つ意味は全くありませんが、Androidスマホを中心に使っている方・USB Type-Cインターフェースを採用しているスマホを使っている方、12インチMacBookを使っている方は便利に使えるでしょう。
主要スペックは以下の通り
項目 | 仕様 |
---|---|
USB C出力 | 5V/3A,9V/3A,15V/2A(Max) |
USB A出力 | 5V/2.4A(VoltIQ) |
最大出力 | トータル出力:54W/USB C単体最大出力30W |
Power Delivery | 対応 |
容量 | 20100mAh |
サイズ | 160mm × 74mm × 24mm |
重量 | 370g |
Tronsmart Brio 20100mAhの同梱物・外観
同梱されているケーブルは基本的なAndroidスマホに採用されているMicro USBケーブルが一本、そして次世代の周辺機器・モバイル機器・スマホに採用されているUSB Type-Cケーブルが一本。どちらも30cmの短いケーブルです。
▼その他に説明書や持ち運びポーチ等を含めた箱の中身は以下の通り↓
▼本体サイズは5.7インチのスマホと同等サイズ。ちなみに写真に写っているのは4インチのiPhone SEです。重量は約370g↓
▼入出力のインターフェースは従来のUSB-Aポートが2つ(これは出力専用)、そしてUSB Type-Cポートが一つ。中央のやつですね↓
▼「USB Type-C経由で充電するには3秒押しっぱなしにしなさい」と書かれています。繋いでも充電がスタートしなかったら3秒以上長押ししましょう↓
Tronsmart Brio 20100mAhでスマホやノートPCを充電
実際にスマホやノートPCを充電してみました。スマホはNexus5XとPriori4、ノートPCは12インチMacBook。
▼Micro USBの片方を使ってPriori4、USB Type-Cポートを使ってNexus5X↓
▼こちらはUSB Type-Cポートを使って12インチのMacBook↓
充電スピードも変わらない事を確認しました。
▼以下は12インチMacBook純正のACアダプタ・USB Type-Cケーブルで充電したところ。72%の電池残量があと1時間30分でフルになる見込み↓
▼こちらがTronsmart Brio 20100mAh・付属のUSB Type-Cケーブルで充電したところ。69%の電池残量はあと1時間37分でフルになる見込み。充電性能はMacBook純正アダプタ/ケーブルで充電した時と変わりません↓
USB PDってなに?
USBは非常に細かい規格の規定があり、同じコネクタでも規格=スペックを満たしていないと充電できないアダプタやケーブルがあります。USB PDはその中の一つで、一言で言えば「高速・双方向充電」が特徴です。
モバイルバッテリーで重要なのは「高速」の方。つまりモバイルバッテリー・ケーブル・充電対象機器の全てでこれに対応していれば素早く充電できるんです。
例に挙げている12インチのMacBookはUSB PD対応。そして本記事で取りあげているモバイルバッテリー・付属ケーブルも共にUSB PD対応です。ケーブルとかをバラで買う場合は本体と規格が対応しているか確認しましょう。
Tronsmart Brio 20100mAhのメリット
なんせUSB Type-Cコネクタ対応機器、そしてUSB PD対応機器が充電できるのが強みです。このスペックを満たしていないと、ケーブルだけ対応していてもMacBookへの満足な充電はできません。
世の中にはUSB Type-CポートやUSB PDに対応していないのに従来のUSB⇔USB Type-Cの変換ケーブルが付属のモバイルバッテリーもあります。
これは変換ケーブルつきだからUSB Type-Cコネクタ搭載機器も充電できるけど、USB PDには非対応だから充電速度は遅いよというモノ。目当ての機器がUSB PD対応ならTronsmart Brioがいいですよ。
▼最近のモバイルバッテリーらしく容量の割にコンパクトなのもいいですね。昔Windows PC用に買ったDC出力ができるモバイルバッテリー(Mag Safe変換アダプタを使ってMacBookを充電してた)は大きくて閉口しました。↓
価格もお手頃、記事執筆時点での価格は5,999円。30cmとはいえまだまだ貴重なUSB Type-Cケーブルが付属でこのお値段です。USB PD対応のちゃんとしたType-Cケーブルは1,000円くらいはしてしまうのでこれが手に入るのはGood。
Tronsmart Brio 20100mAhのデメリット
強いて言えばモバイルバッテリー本体の充電がUSB Type-Cケーブルでしかできない点を指摘しておきます。モバイルバッテリー本体をUSB Type-Cケーブルで充電している間は従来のUSB-MicroUSBポート(出力×2)しか使えません。
そして他のモバイルバッテリーと同様、本製品にも電源アダプタは付属していません。USB Type-Cコネクタ対応の電源アダプタ/ハブ等は別途必要になります。
ただモバイルバッテリーも対応機器(12インチMacBookやNintendo Switch)も両方充電したいシチュエーションは出先ではなく家の中のはず。基本的には対応機器に付属していたUSB Type-C対応アダプタで順番に充電すればOKです。
▼このモバイルバッテリーの購入を考えている人はまず間違いなくUSB Type-Cケーブル対応の電源アダプタを持っているはずなので気にしなくても大丈夫。以下はMacBook用のアダプタを使っている場面↓
MacBook Proの充電にはパワーが足りない
USB Type-Cコネクタ自体は2016年以降発売のMacBook Proにも採用されています。ただしいくらコネクタが対応しているからと言ってMacBook Proの充電はしない方がいいです。
と言うのも、このモバイルバッテリーはスペック上54Wの出力にしか対応していません。その内訳はUSB-Aポートが12W(2ポートで24W)、USB Type-Cポートが30W。このモバイルバッテリーからUSB Type-C対応機器に給電する場合、最大のパワーが30Wなのです。
12インチのMacBookの純正ACアダプタの出力は29W。このモバイルバッテリーのパワー内です。しかし13インチMacBook Pro、15インチMacBook Proの純正ACアダプタの出力はそれぞれ61W/87W。このモバイルバッテリーではパワー不足です。
実際に試した訳ではありませんが、スペック上足りないもので満足な動作は期待できません。あくまで「純正ACアダプタの出力が30W以下のノートPC」向けのモバイルバッテリー。
※追記:MacBook Proは30Wの受電にも対応しているので充電できない訳ではありません。前述している通りパワーが足りていないので使い方により充電時間が長くなったり、充電が貯まらない(バッテリーは増えないけど減らない)状態になったりします。MacBook Proで利用される方はこの点を留意しておいてください。
▼最大45Wの出力に対応したモバイルバッテリーもガルマックスでレビューを出しています。製品ページではMacBook Proも充電可能と記載されています。↓
Tronsmart Brio 20100mAhをおすすめできるユーザ
このモバイルバッテリーは以下のユーザにおすすめできます。
- 20000mAh越えの大容量モバイルバッテリーが欲しい、でも大きすぎたり重かったりするのはヤダ
- 12インチのMacBook・Nintendo SwitchなどUSB Type-Cコネクタ対応のモバイルバッテリーを探している
- 手持ちのスマホがUSB Type-Cコネクタを採用している
Tronsmart Brio 20100mAh モバイルバッテリー PD (Power Delivery対応 54W出力 3ポート USB Type Cポート搭載) MacBook Switch等対応
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扱いやすい大きさで品質に満足の行くコスパの高いモバイルバッテリーだと思いますよ。Nintendo Switchを使っている方は関連記事もどうぞ!