Kamvas Slate 13のレビュー。お絵描き特化の12.7型Androidタブレットを試す

Kamvasの名を冠するHUIONの「Kamvas Slate 13」なんですが試せる機会を頂きました。感謝!これお絵かき向けのAndroidタブレットなので単体で使えるのと、同梱品が充実していてパッケージ購入で一通り揃っちゃうのが魅力です。

結論から言えば本格的にお絵かきに興味を持った人向けのエントリーモデルといった感じ。それではレビューいってみましょう!

■Kamvas Slate 13■

初出時価格→74,999円

▼公式ストア;63,749円↓

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スペック、ベンチマーク、検証結果

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一通り揃うパッケージで結構安い

▼Kamvas Slate 13の付属品はこんな感じでスタイラスペンやらケースやら全部入っています。↓

お絵かき用途でお手軽な製品と言えば真っ先にiPadが思い浮かぶんですが、大型のモデルになると本体だけで結構ビックリする価格です。それに加えスタイラスペンやらケースやら一通り揃えるとかなり良いお値段になっちゃいます。

なので、例えばお子さんが本格的にお絵かきに興味を持ったとしても、iPadは高価なのでデビュー機としては与えづらい、という声も聞きます。

Kamvas Slateシリーズは本記事で紹介している大画面モデルのKamvas Slate 13でも、お値段74,999円とリーズナブル!(ちなみに10.95インチのKamvas Slate 11だと49,999円!)

4,096レベルの筆圧に対応するスタイラスペン、替芯、ケースなども付属するオールインワンパッケージ。一通り揃ってこのお値段はなかなか魅力的だなと思いました。

12.7型で4:3の大型ディスプレイは映り込みも少ない

Kamvas Slate 13はディスプレイサイズが12.7インチの比較的大型なタブレット。

▼iPhone 16と並べるとこんなサイズ感です。↓

▼ディスプレイはナノエッチング加工のソフトライトスクリーンで、光の反射を抑えた紙のような質感となっています。映り込みが少なくて画面を見やすい!↓

一般的なタブレットは16:9や16:10の比率が多いですが、Kamvas Slate 13は4:3の比率を採用。特徴で作業領域が16:9〜10よりもグッと広がっているのもポイント。

▼付属のケースはディスプレイや筐体を保護するだけでなく、お絵描きしやすい角度で保持できるように工夫されてます。↓

このあたりの配慮はさすが液タブブランドのKamvasといったところですね!

タブレットとしてはエントリークラス

Kamvas Slate 13はHelio G99というSoCを搭載しています。

詳しい人は、「え、74,999円でHelio G99なの?」と思うはずですが、お絵描き向けのタブレットだとコストをかけている部分が異なるので、エントリーモデルでもこのあたりの価格帯になってくるんです。

本機は大型モデルなのでちょっと高いけれど、10.95インチのモデルだと49,999円。少し前にレビューしたメモ書き特化のMagic Note Padは5万円超えですし、こんなもんなのです。

▼さっそく端末の性能を数値化するAnTuTuベンチマークで性能を測定してみました。結果はガルマックスの基準だとエントリー水準となります。↓

▼以下は2025年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約200万点以上
GPUスコア:約70万点以上
(ハイエンド)ヌルヌル。動作に不満なし
総合スコア:約150万点〜200万点
GPUスコア:約50万点〜70万点
(準ハイエンド)サクサク、重いゲームもOK
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約30万点〜50万点
(ミドルハイ)重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約10万点〜30万点
(ミドルレンジ)軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜10万点
(エントリー)必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
(ローエンド)サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

エントリー水準といってもそこそこパワーのあるSoCなので、動きで大きな不満はなし。案外、サクサクと軽快に動いてくれてます。

▼Helio G99がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してるのでどうぞ!↓

Helio G99のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

ただ「Androidタブレットとしては、うーん・・・」と思うところも。

▼筆者的に気になったのはWidevineです。L3なんですよ。↓

Widevineは、NetflixやAmazonプライム・ビデオなど著作権コンテンツ視聴時に画質を左右する部分なんですが、L3だとSD画質(4K>FHD>HD>SD)での再生になるんです。なのでボンヤリした映像になってしまいます。

また、リリースが2025年4月の製品ですが、OSがAndroid 14という点も気になります。今はAndroid 15が主流でAndroid 16搭載製品も近々出てきそうな時期なので、アップデートはされるのかしら?と思っちゃいます。

本機はお絵描きだけでなくAndroidタブレットとしても使える点が魅力なんですが、そのAndroidタブレットとしての仕様が2〜3万円の格安系タブレットと比べても見劣りする部分があるので、うーん…と思ってしまったのかも。

ちょっと重い話ばかりでしたが、もちろん良いところもあります!

▼ディスプレイサイズが4:3なので雑誌サイズの読み物も画面いっぱいに表示できます!非常に読みやすい!↓

▼YouTube動画はWidevineが関係ないので綺麗に見れます!こんな感じで視聴してもスマホより大画面なので。ライブ配信のようなコメントを見ながらの視聴も凄く使いやすい!↓

WEBサイトを閲覧や動画の視聴など基本的なことは問題なく出来るので、作業しながら調べ物やレクチャー動画を見るなど便利に使えると思います!

お絵かき用途としてはどうなのか?プロに聞いてみた

すみません、皆さんご存知の通り筆者はお絵描きをしないので、お絵描き(厳密にはデザイン系なのでお絵描きとはちょっと違うけれど)を生業としている知人に試してもらいました。

まずディスプレイの見やすさは◎とのことです!反射が抑えれていてペンの当たりも「良いね!」とのお言葉を頂きました。ただ、表面加工の耐久性は使ったばかりなので評価は出来ないとのことです。

▼ペイント系のアプリはHiPaint、IbisPaint X(無料版)がプリインストールされてます。↓

どちらのアプリも機能的には必要十分とのこと。ソフトの違いによる使い勝手の差はあるそうですが、そのあたりは慣れの問題とのことで、お絵描き用途のデビューソフトとしては一通りの機能が揃っているので大丈夫とのことです!

▼スタイラスペンについては傾きを検知できるようになっていて、作りはなかなか良いと評価されていました。さすがKamvas製といったところですかね?↓

で、まとめるとこんな感じ。

  • ペン当たりが良く描いている感覚は良い
  • 超弱い筆圧が不安定
  • パームリジェクションが起こりやすい
  • ジッターが発生する

うーん、良く分からん!ということで詳しく聞いてみました。

まず筆圧ですが、「軽い線が飛ぶ」そうです。詳しく聞くと、超弱い筆圧で細い線をサッと引いた時に強弱が不安定になる時があるらしい。なので超弱い筆圧で描く人は注意して下さいとのことです。

またパームリジェクション(ペンで描く時にディスプレイに手が触れても誤作動しないようにする機能)は弱め。素手だと誤作動が多いそうです。

おー、なので手袋が同梱されているんですね。

手袋を装着すると大幅に誤作動は軽減できるそうなので、お絵描きするときは手袋をして下さいとのことでした。

電子機器を使ったお絵かきは少なからずクセがあるので、ここまで書いたことは慣れとコツを掴めば十分カバーできるとのこと。

ただ、「これは結構クセがあるなぁ」と言ってたのが、ジッターという斜め線が曲がってしまう症状。

▼「定規で斜めに線を引くと読者に伝わりやすいよ」と教えて貰ったので動画で撮ってみました。あ、ほんとだ。凄い波々になりますね。↓

このジッターという症状は、実用時は上の検証のように必ず起こるのではなく、短めの線をシュッと何本も描いた時や線を描いている時に起こりやすいそう。

手ブレ補正機能を使うことで軽減できるそうですが、完全に無くなることはなく、そうなってくると最新の機材と比べて修正時間が増えてしまうため、仕事道具として使うには少々厳しいとの評価でした。

ただKamvas Slate 13の価格・仕様的にはクラス相応とのこと。「私がこの仕事を始めた時に使ってた液タブはもっと酷い状態だったけど仕事はできてた」とのことで、デビュー機としては十分すぎですよとおっしゃっていました。

Kamvas Slate 13のレビューまとめ!

最後に以下のようなコメントを頂いてます。

「ジッターで曲がってしまった部分の修正が多くなるので仕事で使うのは厳しいけれど、本機の特性やクセを理解したうえでアナログとデジタルの違いを学習するデビュー機としては全然悪くないですよ」とのことです。

また、スタイラスペンや替芯、描きやすい角度に調整できるケース、手袋など一通り純正品が揃った状態でスタートできるのも良いとのこと。

一般的なAndroidタブレットと市販のスタイラスペンを使ったお絵描き環境と、本機のような本格的なお絵描き特化の端末では描き心地が雲泥の差なので、お絵描きに興味を持った方は少々高くても本機のような特化製品から選んで下さいとのことです。

以上、参考になれば幸い!

■Kamvas Slate 13■

初出時価格→74,999円

▼公式ストア;63,749円↓

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