Minisforum X400のレビュー!Ryzen 5 PRO 4650Gを搭載した拡張性抜群のミニPC!
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Minisforumから新型ミニPCのX400が登場!ガルマックスに一足早く実機が到着したのでレビューをお届けいたします!AMD製のCPUであるRyzen 5 PRO 4650Gを搭載したミニPCの魅力を確認していきます!
なお、今回レビューする個体は発売前の試作機になります。製品版と一部仕様が異なる部分があるかもしれませんが、ご了承をお願いします。
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Minisforum X400の良かった点とイマイチだった点
良かった点
・パワフルなRyzen 5 PRO 4650Gを搭載している
・最初からOSが導入されていてすぐに使い始められる
・豊富な内部ストレージ
イマイチだった点
・USB-C端子が用意されていない
・ファンの風切り音が思っていたより大きい
Minisforum X400の詳細スペック
▼以下にMinisforum X400の詳細スペックを記載しています。↓
製品情報 | |
---|---|
端末名 | Minisforum X400 |
発売年 | 2020年11月 |
対応バンド・周波数・ネットワーク | |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.1 |
本体仕様 | |
サイズ | 高さ:153mm 横幅:154mm 厚さ:62mm |
重さ | 976g |
本体色 | ブラック系 |
システム仕様 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU(SoC) | AMD Ryzen 5 PRO 4650G |
メモリ/保存容量 | |
組み合わせ | メモリ16GB+容量256GB |
ストレージカード | MicroSD対応(最大128GB) |
カメラ | |
背面カメラ | - |
機能仕様 | |
防水/防塵・タフネス等級 | 非対応 |
イヤホンジャック | あり |
NFC | 非対応 |
バッテリー | |
ポート | 端子 ・USB-A(3.2 Gen2×2)×3 ・LAN×2(1000M) ・HDMI×1 ・DisplayPort×1 ・audio×1 ・マイク×1 |
スペック表のソース | |
参照元 |
Minisforum X400の外観:ミニPCらしくコンパクト!
▼Minisforum X400の筐体を手に乗せるとこんな感じ。ミニPCにしては結構大柄な筐体ですね。↓
▼筐体の色はつや消しの黒でシックなデザイン。↓
▼天板はこんな感じ。上からはかなり大きめのファンが設置されているのが伺えます。↓
▼底面はこんな感じ。ゴム足の部分にネジが配置されているので、メモリやストレージにアクセスする際はチェックしておきましょう!↓
▼正面には電源ボタンとオーディオジャック端子が配置されています。↓
▼左側面にはMicroSDスロットやLINE IN端子、MIC IN端子、HP OUT端子が配置されています。 ↓
▼背面は端子類が並んでいます。LAN端子が2つ、 USB-A(3.0)が4つ、 HDMIポートが1つ、 DisplayPortが1つ備わってます。LAN端子が2つあるのは大きな特徴ですね。排気口もきちんとあります。 ↓
▼モニターにDisplayPort端子が無い場合でも大丈夫!HDMI端子に変換するケーブルも売ってるので是非ともご活用ください!↓
付属品・同梱物は充実している
▼付属品は本体以外にACアダプターとマウンターへの固定金具、各所固定用ネジ、映像出力用のケーブル2本、フィルターが付属しています。↓
▼ACアダプターは90W(19V×4.73A)出力のもので、大きさはノートPCのACアダプターと同じくらい。通電時は青いランプが点灯するので一目で分かるようになっています。↓
やはりデスクトップ向けCPUを搭載しているだけあり、ミニPCのACアダプターとしてはかなり高出力になっています。
▼ACアダプターの端子はバッチリ日本向けですので、そのままコンセントへ接続可能です!↓
▼ディスプレイ出力用のケーブルはHDMIとDisplayPortの2種類が付属する親切設計。ただ、DisplayPortケーブルは片方がMiniDPだったので、MiniDPが無いモニターへ使用するには変換アダプターが必要かも。↓
▼MiniDPをDPへと変換するケーブルもあるのでよければどうぞ!↓
分解して内部を覗いてみた!
Minisforum X400を分解してみました。
▼まずは底面の滑り止めゴムの真ん中で固定されている大きめのプラスネジを外すと分解可能です。ちなみにこの部分のネジ穴は+2のドライバーでピッタリだったので参考まで。↓
▼底面のプレートを外すとこんな感じ。メモリやストレージが並んでいるのが分かります。↓
▼底面のネジには固定用のゴムがついているので、ネジを紛失する心配がないのも嬉しいポイント!↓
▼メモリはmakuakeのページで紹介されていた通り、Kingstonのメモリが装着されていました。DDR4-3200MHzと高速なのもポイント。↓
特にAMDプロセッサは高クロックの方がパフォーマンスが発揮しやすい傾向があるので、最初からDDR4-3200MHzメモリが搭載されているのは嬉しい限りです!
▼メモリ容量の増設等でメモリの換装が必要な方は以下のようなノートPCタイプが適応しているので参考にしてみてください!↓
▼ストレージは同じくKingstonのOM8PDP3256B-A01が装着されていました。PCIe接続の256GBのSSDですね。2280サイズなので汎用性は高めです。↓
OM8PDP3256B-A01はあまり情報が出ていないのですが、それもそのはず、一般流通用ではなくPCへの組み込み向けSSDだからでした。そりゃ情報もあまり出てこないはずだわ。
あと、個体差があるかもしれませんが、SSDを固定しているネジがめちゃくちゃ固かったのでネジ山をなめてしまわないように注意してください!
▼2280タイプのNVMe SSDだと以下の製品が定番ですので、換装予定の方は参考にしてみてください!
▼2.5インチストレージを増設するには予め用意されているSATAケーブルへと接続する形となります。ストレージが配置できるようにマウンターがあるのでソコヘ配置するようにしましょう。
▼端にはM.2 2242サイズのSSDが搭載できる部分が用意されています。ただし、SATAのみの対応なので、NVMeなどは対応していないのは注意!
▼M.2 2242サイズはあまり製品の数が多くないのですが、以下の製品がオススメ。増設の際は参照にしてみてください!↓
ファンの動作音は思ったより大きめ!
Minisforum X400の天板に配置された大きめのファンなんですが、動作中は結構音が大きめの印象。しかも高速で回り始めるタイミングも多めな印象があるので、静音性には少し欠けるかなといった印象を受けました。
ただ、Ryzen 5 PRO 4650Gはデスクトップ向けのパワフルなCPUですので、ある程度の排熱能力が要求されるのは仕方がない面はあります。静音性と性能とのトレードオフと言えるでしょうね。
以上より、ミニPCへ静音性を求める方はMinisforum X400のファンの動作音は大きめで気になるかもしれない点は留意しておいてください!
USB-Cは未搭載!
Minisforum X400はオーディオ端子やLAN端子が充実している代わりに、最近ではよく見かけるようになったUSB-Cが搭載されていません!外部ストレージを含めた周辺機器をUSB-Cに統一している方はご注意ください!
USB-CからUSB-Aへ変換するアダプターもあるにはあるのですが、USBの規格には反しているので、動作しないだけでなく、機器が破損する危険もあります。ですので別途USB-A製品を用意することをオススメします!
Minisforum X400の性能ってどんな感じ?
Minisforum X400はAMD製のCPU(APU)であるRyzen 5 PRO 4650Gを搭載。
Ryzen 5 PRO 4650Gは2020年8月に登場したGPUを内蔵したAPUと呼ばれるモノになりますが、以前ガルマックスでレビューしたことのあるミニPCと違うのはCPU単体でも流通しているデスクトップ向けのプロセッサというところ。
デスクトップ向けCPUはノートPC向けのCPUと比べると省電力性能では劣りますが、処理性能は圧倒するのが一般的。何気にAPUでは6コア12スレッドとコア数が増加しているのもポイントです。
▼ちなみにWindows 10のシステム情報はこんな感じ。試作機なので変更があるかもしれない点はご注意ください。↓
ベンチマークで性能をチェック!
端末の性能を数値化するベンチマークでMinisforum X400の実機を用いてテストしていきます。Minisforum X400がどのくらいの性能なのかチェックしてみましょう。
▼まずは総合的な性能が図れる定番ベンチマークソフトのPCMark 10で性能を測定しました!スコアは4763でしたので、以前レビューしたT-bao MN27の3739からはパフォーマンス面でかなり差をつけた形となります。↓
▼同じく有名なベンチマークソフトであるPassMarkでも計測しました!↓
▼レンダリング性能が測定できるCINEBENCHでも計測。今回からは2020年11月から配信されたバージョン23で計測します。スコアは画像の通りでした!↓
内蔵されているSSDをチェック!
▼CrystaDiskInfoにて内蔵のSSDの情報をチェック。先ほど分解したときに確認はしていましたが、ここでもKingston OM8PDP3256B-A01と表示されています。やはりNVMeのSSDのようですね!↓
▼Minisforum X400に内蔵されているSSDは先述のように組み込み向けの為、商品ページも個別ではなくDesign-in SSDシリーズとして一括でまとめられていました。↓
▼ストレージ速度の測定でよく用いられるCrystalDiskMarkで内蔵ストレージ速度を測定。NVMe接続らしい高速読み込み/書き込みの数値です。特に読み込みは結構速いですね。↓
▼複数のファイル容量の読み込み、書き込み速度を一括でテストして、>SSDの性能の傾向を示してくれるATTO Disk Benchmarkで検証してみました。↓
一通りベンチマークで能力を測定してみましたが、Ryzen 5 PRO 4650Gはやはりデスクトップ版のCPUであるため、ミニPCの中ではかなりの高性能を誇っていることが確認できました。
また、SSDもKingstonのNVMeを採用しているため、速度も十分。Windowsの起動なんかも超高速でしたよ!
ネット閲覧や文書作成はもちろん、後述するようにゲームでも少し古めのものであればグラフィック品質を上げても十分に遊べる性能と言えるでしょう。
少し古めのゲームならグラフィック設定が高くても遊べる!
Ryzen 5 PRO 4650Gは内蔵グラフィックとして7コアのRadeon Graphicsが搭載。
内蔵グラフィックスの定番であるIntel UHD Graphics 620や上位クラスのIris Plus Graphicsよりも高性能になりますが、内蔵グラフィックでどこまでゲームが動くのかチェックしていきます!
FINAL FANTASY XV ベンチマーク
まずは「FINAL FANTASY XV ベンチマーク」でチェック!
▼ベンチマークスコアの表も併せて記載しておきますので、測定スコアがどの程度の位置付けなのか参考にしてください。↓
▼最初に1,920×1,080(FHD)の高品質設定で測定。負荷も相応にかかることから動作はかなりコマ送りになっていました。↓
▼1,280×720の軽量設定へ品質を落とすと「普通」という結果になりました。グラフィック品質は落ちてしまうものの、とりあえず遊べるレベルではありそうです。↓
FINAL FANTASY XIV ベンチマーク
少し前に登場したオンラインゲームであるFINAL FANTASY XIVのベンチマークもチェックしてみました。
▼ベンチマークスコアの表も併せて記載しておきますので、測定スコアがどの程度の位置付けなのか参考にしてください。↓
▼最初に解像度を1,920×1,080(FHD)、グラフィック品質を最高品質で測定。↓
▼解像度を1,280×720(HD)、グラフィック品質を最高品質で測定。スコアも改善し動作もソコソコ遊べそうな感じになりました。↓
▼解像度を1,920×1,080(FHD)、グラフィック品質を高品質(ノートPC)に設定して測定。スコアはかなり改善し、動作も普通に遊べそうなレベルにもっていくことができました。↓
▼解像度を1,920×1,080(FHD)、グラフィック品質を標準品質(デスクトップPC)に設定して測定。当然ですがさらに快適になりました。ここまでくるとゲームの動作への不満は感じにくいレベルだと思います。↓
▼最後に解像度を1,280×720(HD)、グラフィック品質を標準品質(デスクトップPC)に設定して測定。ここまでくると動作に不満はまず感じないでしょう。↓
以上より、FINAL FANTASY XIVは1,920×1,080(FHD)の最高設定でもプレイできますが、解像度を1,280×720(HD)へ変更したり画質を少し落とす事でさらに快適なゲームプレイが可能です。
ここまで快適に動くなら大体のオンラインゲームはある程度高画質な設定でも遊べそうですね!
GRID Autosports
2014年にPS3/Xbox 360にて発売されたゲームであるGRID AutosportsのPC版をプレイ。発売時期的にはPS3からPS4への移行期のゲームです。このゲームにもベンチマークテストが用意されていたので測定してみました。
▼まずは手始めに最低画質のウルトラ・ローでテスト。平均FPSは151.79と余裕で60FPS越え。画質こそ少し劣るものの、動きはかなり軽快で不満の無い動きでした!↓
▼続いて画質を真ん中のミディアムにしてテスト。平均FPSは79.98と60FPSも楽々クリア。画質と動作を両立させたいならピッタリでしょう。↓
▼最後に画質を最高のウルトラにしてテスト。画質がかなりリアルになった分の負荷で平均FPSが34.48と低下するものの、最低限快適に遊べる30FPSはクリア。動作自体も普通に遊べるレベルでした。↓
最高画質のウルトラでも超快適な滑らかさの基準となる60FPSは達成できなかったものの、最低限ゲームとして快適に遊べる30FPSはクリアしていたので、とりあえず遊ぶだけなら最高画質でもいけそうな感じでした。
VA11-Hall-A
▼昔のアドベンチャーゲームを意識したデザインが特徴のVA11-Hall-A(ヴァルハラ)をプレイ。VA11-Hall-A(ヴァルハラ)自体が軽量級のゲームだけあり、超快適に遊ぶことができました!↓
ゲームの動作まとめ:3Dゲームは設定次第で遊べるかも
以上より、Minisforum X400に搭載されているRyzen 5 PRO 4650Gは新しめの3Dゲームを遊ぶには少し力不足ですが、少し古めのゲームはある程度高画質でも快適に遊べそうなパワーを秘めていました!
Minisforum X400の実機レビューまとめ
Minisforum X400はミニPCの中では少し大柄にはなりますが、その分パワフルなCPUであるRyzen 5 PRO 4650Gを搭載し、普段使いのみならずちょっとしたゲーム目的でもバリバリ使えるPCに仕上がっていました!
内部ストレージもM.2 2280、M.2 2242、2.5インチと3種類も搭載できるのも強み。オールSSDにするもよし、2.5インチは大容量HDDを搭載してみるのもよしと自由度が高いのも魅力です。
そして、クラウドファンディングサイトのMakuakeでは応援購入が開始中!先着30個限定で15%オフの65,500円(税込)で購入可能!プロジェクト終了の12月16日までに購入すると2021年1月までに到着予定!
▼今回のMinisforum X400はストレッチゴールが設定されているので、購入者の数に応じて製品仕様が豪華になります。以下、ストレッチゴールの内訳ですので参考にどうぞ!↓
Minisforum X400は少しくらい値が張ってもいいから長く使えるハイスペックなミニPCが欲しいとお考えの方にうってつけ!Makuakeならさらにお得に購入できちゃうので気になる方はお早めにどうぞ!
2020年12月16日追記:まもなくプロジェクトは終了!既に目標額を大幅に上回っており目標はクリア済み。あとは支援して製品を待つのみ!
メモリ増量のオプションも再追加!メモリ16GB→32GBが22%オフの12,500円で行えるので、動画編集などの利用も想定しているならお得にアップグレードして支援しましょう!