新しいExynos 2200のベンチマークスコアが公開。OpenCLではSnapdragon 8 Gen 1に圧勝
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先日登場したExynos 2200ですが、また新たなベンチマークスコアが公開。以前の結果とは打って変わって良好な結果となっているようです。詳細は以下より。
GeekbenchのOpenCLスコアでSnapdragon 8 Gen 1に1.5倍差で勝利
海外メディアのWccftechによると、Exynos 2200を搭載したサムスン製スマートフォンとみられるGeekbenchスコアが投稿されていた模様。
当該テスト結果により、Exynos 2200が内蔵するXclipse 920の仕様の詳細が判明した上に、最新のOpenCLベンチマークスコアでSnapdragon 8 Gen 1を上回ったことが判明したとのことです。
▼以下が投稿されたExynos 2200を搭載した機体のテスト結果です。↓
テストされた機体は、サムスン製のスマートフォンでモデルナンバーはSM-S908B、メモリは8GBでAndroid 12を実行していることがスコア結果より判明しました。
▼対抗馬として、Geekbenchに投稿されたSnapdragon 8 Gen 1を搭載した機体のMotorola XT2201-2を掲載します。↓
▼両モデルを比較した図が以下になります。↓
motorola XT2201-2 vs samsung SM-S908B – browser.geekbench.com
どちらのSoCもベンチマークテストに最適化されておらず、性能テスト用に使用されている点だけは注意が必要です。
ベンチマーク結果で衝撃的なのは、OpenCLのテストではSnapdragon 8 Gen 1に1.5倍もの差をつけているのに、Xclipse 920は555MHzという低いクロック周波数で動作していること。
以前に出回った噂では1.30GHzで動作すると言われていたので、当初の予定よりかなり周波数が抑えられていると見られています。
他に気になる点として、Exynos 2200は近年のハイエンドでよく採用される1+3+4のトライクラスター構成ではなく、一般的な8+8クラスター構成でベンチマークテストが行われているところ。
また、Wccftechは現在進行中の噂話として、単一でCortex-X2コアを動作させると非常に非効率であるため、熱の上昇を助長し、サーマルスロットルによる性能低下を引き起こす可能性があるとし、この組み合わせが後々スタンダードなものに復権するかもしれないと述べています。
Xclipse 920の底力に期待!
Exynos 2200のベンチマークが判明。他社製ハイエンドSoCより性能は控えめかも?で伝えていな内容は、Exynos 2200はSnapdragon 8 Gen 1などに惨敗する結果となっていたので少々残念に思っていましたが、この続報は個人的に嬉しいところ。
恐らくですが、SoCのベンチマーク向け最適化が済んでいない点やベンチマークの内容自体がレイトレーシングなどの技術に最適化できていない点も合わさって低いスコアが出ていた可能性が考えられます。
上記のようにExynos 2200のクロック周波数は約550MHzと当初計画されていたとされる1.3GHz駆動の半分以下で駆動しながらもSnapdragon 8 Gen 1のスコアよりも1.5倍の性能が出ているのも驚きです。
逆に当初の予定通り1.3GHzで駆動していた場合は更にスコアが伸びていた可能性も考えられるので、本来の性能が出なかったかもしれない可能性は残念に思うとともに、Xclipse 920の底力に感心しています。
とはいえ、まだまだベンチマークも揃っていない状況は続いているので、今回の結果も参考程度に留めておくと同時に続報にも注目しておきたいところです!