「Snapdragon 8+ Gen 1」「Snapdragon 7 Gen 1」発表!仕様をチェック!

Snapdragon 8+ Gen 1、Snapdragon 7 Gen 1

Qualcommが新型SoCの「Snapdragon 8+ Gen 1」「Snapdragon 7 Gen 1」を発表!改良されたハイエンドモデルにモデルチェンジを果たしたミドルレンジ上位モデルの2種類が登場しましたよ!

Snapdragon 8+ Gen 1の特徴

Snapdragon 8+ Gen 1の特徴は以下の通り!

Snapdragon 8+ Gen 1のハイライト

  • ハイエンドクラスのスペック
  • CPU、GPU共に10%ほど性能向上した上で消費電力を30%削減
  • その他の仕様はほぼ変化無し

CPUとして用意されているKryoは、ベースであるSnapdragon 8 Gen 1からクロック周波数が0.2GHz上昇と約10%向上させながらも、電力効率を30%向上とSnapdragon 8 Gen 1から着実に性能アップしています。

GPUとして用意されるAdrenoは、Kryoと同じくクロック周波数を10%ほど向上させた上で消費電力を30%削減とCPU(Kryo)と同じく電力効率の見直しが図られている模様。

上記の見直しにより、Snapdragon 8 Gen 1より80分以上ストリーミングが楽しめたり、50分以上長くWebブラウジングができたりと、全体的な消費電力を低く抑えつつもパフォーマンスの向上が図れているようです。

本音を言うとCPU、GPUの10%パフォーマンスアップはイマイチ魅力に欠けるところではありますが、無印版の改良モデルと考えると妥当なところでしょう。

カメラに関わるISP(Image Signal Processor)はSnapdragon 8 Gen 1と同じく18bitで据え置きではありますが、8KHDRビデオキャプチャで10億色以上の色合いを実現とベースの時点で高性能ですので、あまり支障は感じないかも。

モデムもSnapdragon X65 5G Modem-RF SystemとこちらもSnapdragon 8 Gen 1と同じ。最大10Gbpsの通信速度やミリ波対応などスペック表を見る限り進化は無さそうです。

ちなみに、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載した機種を販売するメーカーとして挙げられているのは以下の通り。いつも通り中国メーカーが主ですが、上位モデルだけありROGやBlack Sharkなどゲーミングブランドも名を連ねています。

  • ASUS ROG
  • Black Shark
  • HONOR
  • iQOO
  • Lenovo
  • Motorola
  • Nubia
  • OnePlus
  • OPPO
  • OSOM
  • realme
  • RedMagic
  • Redmi
  • Vivo
  • Xiaomi
  • ZTE

Snapdragon 7 Gen 1の特徴

Snapdragon 7 Gen 1の特徴は以下の通り!

Snapdragon 7 Gen 1のハイライト

  • ミドルレンジ上位クラスのスペック
  • 前世代よりも20%以上向上したグラフィック性能
  • 前世代よりも最大30%も機械学習性能が向上した第7世代Qualcomm AI Engine
  • Snapdragon X62 5G Modem-RF System搭載。ミリ波にも対応

CPUとして用意されているKryoは、クロック周波数が最大2.4GHzと3.2GHzであるSnapdragon 8+ Gen 1より0.8GHzほど低く抑えられています。

Snapdragon 7 Gen 1のKryoはSnapdragon 8+ Gen 1と同じコアをベースにクロック周波数を落としていると仮定するなら、相応に性能が抑えられていると考えてもいいでしょう。

GPUとして用意されるAdrenoは、前世代よりも20%以上高速なグラフィック性能とSnapdragon Elite Gaming機能の組み合わせにより、HDR画質のゲームも遅延が低く抑えられていると謳っています。

機械学習機能はSnapdragon 8+ Gen 1と同じ第7世代のQualcomm AI Engineに進化。前世代よりも最大30%も機械学習性能が向上しているとしています。

モデムはSnapdragon X62 5G Modem-RF Systemへと進化。最大下り速度は4.4GbpsとSnapdragon 780Gに搭載されていたSnapdragon X53 5G Modem-RF Systemの3.3Gbpsから1.1Gbpsも高速になっています。

また、Snapdragon X53 5G Modem-RF Systemでは非対応であったミリ波にも対応。ミリ波を使える機会は日本ではかなり限られているものの、無いよりもあったほうがいいのは確か。この点でも前世代からの進化を感じられます。

Snapdragon 7 Gen 1を搭載した機種を販売するメーカーとして挙げられているのは以下の通り。

  • HONOR
  • OPPO
  • Xiaomi

Snapdragon 8+ Gen 1は僅かなマイチェンに留まるが、Snapdragon 7 Gen 1は大幅なモデルチェンジ!

Snapdragon 8+ Gen 1搭載機は2022年第3四半期、Snapdragon 7 Gen 1搭載機は2022年第2四半期にリリースされるとのこと。

搭載機種をリリースするメーカーもいつもの顔ぶれといったところですが、Snapdragon 7 Gen 1搭載機に関しては現段階では3社と想像よりもかなり少ないなと感じます。(少ない玉を3社が独占しているだけなのかもしれませんが)

Snapdragon 8+ Gen 1に関してはSnapdragon 8 Gen 1からCPU、GPUが少し強化された以外は違いが無さそうなので目新しさはあまり感じませんが、製造元がサムスンからTSMCに変更されているかもとの話も含めて実機での性能も確認してみたいところ。

また、Snapdragon 7 Gen 1はフルモデルチェンジにより、8シリーズと同じナンバリングとなった初のモデルだけに、以前のSnapdragon 7シリーズから様々な点が進化しているようですので、個人的に気になるのはSnapdragon 7 Gen 1だったりします。

Snapdragon 8+ Gen 1に関しては発表時期のずれ込みが懸念されていましたが、発表は無事に5月中にされて一安心。

とはいえ、実機のリリースは上記のように2022年第3四半期とまだもう少しかかりそうなので、搭載機種を心待ちにしている方はもう少し待つことになりそうです。

▼Snapdragon 8+ Gen 1の詳細なスペックはこちら↓

▼Snapdragon 7 Gen 1の詳細なスペックはこちら↓

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