Blackview Tab 13のレビュー!不満だった点と良かった点まとめ
Blackview Tab 13の試用機会を頂いたので実機を使って不満だった点や良かった点をレビューします。僕の使い方が中心な個人記録的な所感八割レビューなんで参考になるかならんか分からんけど買う前の一つの参考材料にでもなれば幸い。
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Blackview Tab 13の特徴は?
Blackview Tab 13はよくあるタブレットかと思いきや、「PCモード」に対応していたり、いつでもネットワークに繋げられる「vSIM」に対応するなど他のタブレットとは一線を画す機能を持つモデル。
それでいて執筆時点だと180ドルくらいで結構安いんですよね。実際に使い勝手がどうなのか開封して触っていきましょう。
▼付属品はこんな感じ。充電器は海外プラグだけど10Wのショボいやつなんで家に転がってるので代用しちゃおう。↓
- 充電器(海外プラグ/10W)
- 充電ケーブル
- 保護ケース(ソフト)
- 保護フィルム1(貼付け済み)
- 保護ガラス(付属)
- SIMピン
- クイックガイド
Blackview Tab 13のスペック、ベンチマーク、検証結果まとめ!
筐体の質感はお値段以上
本体のデザインは最近流行しているフラットフレームを採用。筐体は思っていたよりも質感がずっと良いです。Blackviewもこの品質の筐体で出せるんだとある意味感心したところ。お値段以上の質感で僕としては◎です。
▼ディスプレイは横持ちすることが前提なのかな?カメラは横持ち状態で中央上部に配置されてます。ベゼルはかなり太いけど親指ホールドできるから太いベゼルは割と好きです。野暮ったいけどね。↓
▼背面はサラッとした肌触りで皮脂の付着もしづらいです。質感良いし5万円〜7万円くらいのタブレットを触ってる感じがする。↓
▼横持ち状態で上部に音量と電源ボタン。↓
▼左側面にはスピーカーが配置。↓
▼反対側はSIMスロットとUSB-C、もう一つのスピーカーが備わってます。↓
▼下部には専用キーボードを取り付けるポゴピン端子が備わってました。レビュー用にキーボードもくれよ!↓
付属の保護ケースはよくあるスタンドになるタイプなんだけど、蓋を閉じると自動的にスリープ状態になるし普通に便利に使えるので有り難く使わせてもらおう。
▼スタンド時はこんな感じ。↓
ゲーム以外なら使えるかなレベルの性能
Blackview Tab 13が搭載するSoCはMediaTek Helio G85なんですが、そんなに性能は高くないですねー。UNNISOC T618と同じくらいって感じです。
SoCの型番からある程度想定はしていたけれど、実機でのAnTuTuのベンチ結果も想定通りだし実働でもやっぱりゲーム向きでは無いですね。
▼メインで遊んでいるApexは無理。設定はスムーズ+高が推奨だけどめちゃくちゃ重い。まあ、そもそもゲーム向きのSoCじゃないしギャーギャーいうところでもなくて性能的にしゃーないなって感じ。↓
標準ブラウザアプリのChromeによるブラウジングはサクッと表示はされるんだけど、スクロールした時の残像感ヤバい。どうなってんだ。体感15FPSくらい。Firefoxだとその傾向が無いからChromeの問題かもなー。
▼ちなみにChromeはPlayストアで「更新」と表示されているんだけど、押しても反応なし。色々と試してみたけど結果として更新できず。↓
まあ、ブラウザーを変更したら問題ないっちゃ問題ないけど、普段ChromeをスマホやPCで使っている身からすると、わざわざタブレットだけ別のブラウザを使うなんて無理。Blackview Tab 13の問題じゃないかもだけど、買う側からするとそんなこと知ったこっちゃないですからねー。
スマートニュースなどChromeを使わないアプリではスクロール時の残像感が普通だったんで、現状だとChromeの更新が正常に出来るようになることを願い、更新後に症状が改善されることに賭けるしか無さそう。なんとかしてよBlackviewさん。
vSIMは実用的だったけど対応バンド少ない
Blackview Tab 13はvSIMサービスに対応しているのが大きなウリ。
提携しているのはSIMOって会社らしいんですが、ここで利用期間や容量が定められているプランに申し込みすることで素早く4Gの高速通信が使えるようになってます。
タブレット上でプリペイドのデータSIMが買えるみたいなもんですね。オンライン上で全てが完結するのでSIM挿入もSIM設定も必要なし。
利点は各国で現地の電波を使った回線が利用ができること。例えば海外旅行に行った時に現地回線を利用するためにSIMカウンターに買いに行くことなくBlackview Tab 13上で契約して素早くネットワークに繋げられます。素晴らしい。
このvSIMの利用なんですが、初回は名前、アドレス、パスワードの設定をするだけで無料で2GB使えるんで実際に試してみました。
▼日本ではソフトバンク回線に接続されるみたいですね。↓
接続までの流れはこんな感じ。
- 画面にSIMOをオンにするポップアップが出てくるのでオンにする
- 4Gアンテナが立ち専用サイトへ繋がる
- 初回登録を済ませて2GBのトライアル開始
Wi-Fiの環境がなくてもvSIMの申し込みができるよう配慮されているみたいですね。ソフトバンク回線なんで僕の環境だと電波感度も悪くなくて普通にバリ4。
▼通信速度は環境で変わるから一概に良い悪いは分からんけど、試す限り実用的な速度は出てました。こういうのってめちゃくちゃ速度が遅い印象だったからこれなら十分使えそうですね。↓
SIMO関連のポップアップだったり実際に申し込むWEBページは英語表示なのでそのあたりは取っ付きにくい人もいるかもですねー。
想像していた以上に気軽にネットワークに繋げられるし速度も今のところ問題ないし、vSIM対応ってのは今後タブレットの1つのウリになっていく機能になりそうだなーって感じがしました。
Blackview Tab 13に限って言えば対応バンドがビックリするくらい貧弱なので対応バンドが原因でvSIMの良さをぶっ潰すかもしれないって懸念はありますね。渡航前にvSIMが使えるエリアであるか以外に対応バンドが問題ないかの確認も必要ですねー。
PCモードはそんなに便利だと感じなかった
Blackview Tab 13はPC風に操作ができるPCモードを搭載しているのもウリポイント。
この類の機能はスマホでも搭載されているものがあるんだけど、スマホのPCモードは外部ディスプレイにつなぐことが前提ってこともあって、スマホの窮屈な画面から開放され「大画面」で映画を見たりできるなど明確な利点があったんですけど、Blackview Tab 13は本体ディスプレイ上でしかPCモードが使えないので、なんとも微妙に感じてしまいました。
▼そもそも10.1型でPCモードを使っても画面が大きくなるわけじゃないし、最初は弄ってて楽しかったんだけどさ、5分もしたら「これなら普通にタブレットモードで良いじゃん」って思っちゃった。タブレットモードでもマウス・キーボード使えるし。↓
複数のウィンドウを好きなところに置けるのは利点っちゃ利点なんだけど、このサイズなら2ウィンドウが実用的なサイズだしそれならタブレットモードのマルチウィンドウで良いよね。
例えばPCモードではChromeをタブ毎にウィンドウ化できるってんなら比較したりとか便利に使えそうなんだけど、1アプリ1ウィンドウしか使えないからなー。うーん、微妙。現状だともう二度とPCモードは起動しないかな。
ただアプローチは面白いんでここからはちょっと妄想になっちゃうんだけど、今後タブレットのPCモードを僕が手掛けるなら外部ディスプレイでも使えるようにして、タブレットのディスプレイはサブ画面として機能するようにするかな。それなら活用できそうだし。技術的にできるか知らんけど。
Widevine L3。Netflixも対応していないんだけど
タブレットを触っていて無いわーって思うのがWidevineのレベルが低いやつ。
Widevineってのは著作権コンテンツ(NetflixとかAmazonプライムビデオとかね)を再生する時に重要なやつで、レベルに応じて再生できる解像度が決まってきちゃうんですよねー。Blackview Tab 13は残念極まりないレベルの低いWidevine L3でした。
まあエントリーレベルのタブレットだから仕方ないっちゃ仕方ないけど、10インチクラスだとSD画質では流石に粗いんですよね。ちなみにSD画質ってのはアナログテレビ時代のDVD画質くらい。昔のDVDを最近の高解像度テレビで見ると超粗いでしょ。それと同じ感じなんですよ。
見れりゃいいなら別に良いけどさっていつもは言ってるんだけど、Widevine L3に加えてNetflixアプリも非対応ときた。これはBlackview Tab 13の問題じゃないかも知れないけどさ、これも買う側からしたらそんなこと知ったこっちゃないよね。
Netflixは日本でも会員が多いしメジャーなサービスなんだから、なんとかならんかったもんかね。
顔認証は縦持ちじゃないと使えない
Blackview Tab 13は指紋センサーを搭載していないんですが顔認証に対応してます。
まあこのレベルのタブレットの顔認証はインカメラを用いたものなんで速度や精度は期待していなかったし、やっぱり期待するほどの速度や精度でもなかったんだけど、Blackview Tab 13の顔認証は他のタブレットと比較してもお粗末だなーって感じ。
顔認証で顔を登録する時に「縦に持って登録しろ」と指示され縦持ち状態で顔登録するまではまだ分かる。でも、ロック解除するときにまで縦持ちじゃないと駄目なのってどうなのよ。
横置きしている時に顔認証反応しない→自分の顔を横に向けてみたらロック解除。もうね、笑っちゃった。他のタブレットも同じような挙動ならしゃーないけど、他のタブレットだと普通に縦でも横でも顔認証でロック解除できてるからなー。
これ故障なの?それともソフトウェアの不具合なの?よく分からんのだけど、もし、Blackviewがこれで良いと思ってんなら開発者ちょっと呼んできて。こんなの駄目でしょ。おしりぺんぺんしちゃうぞ。
その他、いろいろ使ってみての所感
▼まずカメラなんですがオマケレベルの画質ですね。1枚目がアウトカメラ、2枚目がインカメラで撮影。↓
正直タブレットでカメラを使うことが無いんで画質なんてどうでも良いんですけど、強いて言えばアウトカメラよりもインカメラのほうが重要だと思うんですよね。
タブレットのカメラなんて使うとしても精々ビデオチャットくらいだし、インカメラを高機能・高画質化したほうが絶対良いと思うんですけど。どうなんでしょうかBlackviewさん。
▼サウンドは超高音質って訳ではないけど悪くはないですね。4スピーカーでは無いんでステレオ効果は横持ち限定になっちゃいますがYouTubeを見るくらいなら特に不満なし。↓
イヤホンジャック非搭載なんで音質を求める場合はBluetoothイヤホンとかになるけど、Bluetoothコーデックの対応状況が割と貧弱でapt-X系が使えないのは残念だなー。Bluetoothコーデックの接続検証結果は記事の上の方にある「サウンド関連の仕様と検証結果」から見れるからチェックしてみて。
ディスプレイはテュフ ラインランドのローブルーライト認証を受けてるので目に優しいらしい。正直使っていて他のブルーライトカットとどう違うのかは分からんですけど、メーカー曰く目に優しいらしい。
▼これは夜間モード。尿液晶みたいだなって思って速攻オフったのは内緒。↓
ディスプレイの画質は悪くなくて発色も良いし見やすいし不満なし。Widevineが終わってたけどYouTubeなら関係ないので普通に綺麗に見れてます。
ただタッチ感度がめちゃくちゃ悪くてFPSとかでは視点移動で3mmほど指を動かしても反応しないレベル。普段使いではそこまで気にならないけど、ゲームはタッチ反応の鈍さでぶん投げそうになります。
▼ウケる↓
Blackview Tab 13のタッチ感度悪いなー pic.twitter.com/cSShahRtJ4
— GARUMAX (@GaruJpn) August 21, 2022
バッテリー持ちは使い方によりけりとしか言いようが無いからどうでも良いとして、 7,280mAhのバッテリー容量に対して10Wのチャージャーでは非力も良いところで充電がバチクソ遅いです。ここはもうちょっと頑張ってほしかったところ。
最後に原因がよくわからない気になった挙動をまとめておきます。
- Chromeアプリが更新できない→更新ボタン押しても反応なし
- SIMOをオンにすると本体言語が稀に設定言語以外に変更されウルトラうざい→原因不明
- 再起動するとSIMOが勝手にオンになってモバイル回線になってる→アプリアンインストするしかないかも
- Wi-Fi接続時にアプリを起動した初回通信が遅い場合が多い→謎
- PCに接続しても認識しなくてデータ抽出しんどかった→Macの場合ね
Blackview Tab 13なんですが、(セールであれば)ほぼ同等性能のT618モデルよりも割安感あるし、PCモードやvSIMを使えるって利点もあるんでコスパ自体はそれほど悪くない印象です。
でも僕が消費者側だった場合、レビューで挙げた不満に感じた点が分かっていたら買わないかな。顔認証が使いづらいし、WEB閲覧での残像は常に気になるレベルだし、毎日見ているNetflixが見れないし。普段使いでストレス感じそうな部分が多かったので。
最初は良さげだなーって思ってたんですが、使ってみてから分かる部分ってあるもんですね。僕には合わないです。
色々言ってるんですけど、あくまでこのレビューは僕の使い方の範囲でしかないので、一つの参考材料にでもしてもらって色んなレビューやYouTubeとか見ながら検討してみてね。
おわり
Blackview Tab 13の割引情報・購入先まとめ
■メモリ6GB+容量128GB■
初出時価格→178.99ドル
過去最安値→133.99ドル
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