”らしさ”をすべて失ったThinkPad X9 Gen1が登場。スペックをチェック!
CES2025でLenovoが新PCを複数発表しました。その中でThinkPadの新シリーズであるThinkPad X9 Gen 1 Aura Editionが14インチ版と15インチ版の2モデル発表されたので紹介していきます。
目次をクリックすると各項目へ移動します
ThinkPad X9 Gen1の詳細スペック
端末名 | ThinkPad X9 14 Gen 1 | ThinkPad X9 15 Gen 1 |
CPU | Intel Core Ultra 7 vPro Enterprise 268V Intel Core Ultra 7 258V Intel Core Ultra 5 vPro Enterprise 238V Intel Core Ultra 5 228V Intel Core Ultra 5 226V |
|
メモリ | 16GB/32GB ( LPDDR5X-8533MHz、オンボード、増設不可) |
|
容量 | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD (PCIe/NVMe Gen4) |
|
ディスプレイ | ・14.0インチ、2.8K(2880×1800)、OLED、マルチタッチ(10点)、ブルーライト軽減
・14.0インチ、WUXGA(1920×1200)、OLED、ブルーライト軽減 |
・15.3インチ、2.8K(2880×1800)、OLED、マルチタッチ(10点)、ブルーライト軽減、X-Rite ファクトリー・カラー・キャリブレーション
・15.3インチ、2.8K(2880×1800)、OLED、ブルーライト軽減、X-Rite ファクトリー・カラー・キャリブレーション |
インターフェース | USB4(Thunderbolt 4対応) ×2 HDMI イヤホン/マイク端子 ×1 |
USB4(Thunderbolt 4対応) ×2 USB 3.2 Gen2 ×1 HDMI イヤホン/マイク端子 ×1 |
電源 | 65W | |
バッテリー | 55Whr | 80Whr |
サイズ | 約311.8×212.3×6.7~17.18mm | 約339.55×228.50×6.75~17.71mm |
重量 | 約1.24kg~ | 約1.4kg~ |
OS | Windows 11 Home/Pro | |
備考 | Wi-Fi 7対応 / Bluetooth5.4 / 指紋認証 / IRカメラ(顔認証) |
そこにThinkPadの面影なし
本機のデザインにはかなり衝撃を受けました。
▼ThinkPadといえばキーボード中央の赤いトラックポイント、3つの物理ボタンがあるトラックパッド、独特な形状のキー、CtrlとFnキーの位置、など特徴的なデザインを思い浮かべる方も多いはず。↓
▼ところが、本機をご覧ください。なんと、ThinkPadらしさが何一つありません!
中央の赤ポチがないので違和感が半端ないです。トラックパッドもついに物理ボタンが廃止され、一般的なMacBook風のノートPCになりましたね。↓
また、本機はCopilot+PCですので、Copilotキーもしっかり搭載。筆者は一度も押したことのないキーです。
▼底面にはエンジンハブデザインを採用。ポートやファンをボトムカバー内に集約することで、高負荷時でも本体を低温に保てるといいます。↓
ただ、このデザインは…うーん。最薄部と最厚部では約1cmの差があります。できるだけ薄く見せようとしたのだと思いますが、この段差によってかえって厚く見えてしまう。結構気になります。
Core Ultra 5/7搭載、内蔵グラフィックも性能アップ
▼CPUにはIntel Core Ultra 5/7を搭載しているので、ブラウジング、動画視聴、ビジネス用途などで不自由を感じることはないでしょう。↓
GPUは内蔵グラフィックですが、Core Ultra 5 2xxVにはArc 130Vが、Core Ultra 7 2xxVにはArc 140Vが搭載されています。どちらも従来のIntel Graphicsから大幅に性能が向上しているため、ある程度のゲームであればプレイできるはずです。
ポートは最低限だが、考えられた配置
▼ThinkPad X9 14 Gen 1にはType-C端子が2つ、USB-A端子が1つ、HDMIが1つ、オーディオ端子が1つ。↓
▼ThinkPad X9 15 Gen 1にはType-C端子が2つ、USB-A端子が1つ、HDMIが1つ、オーディオ端子が1つ。↓
ポート類はお世辞にも豊富とは言えませんが、USB4(Type-C)が左右両方についているのはかなり高得点。左右どちらからでも充電ができるのは、毎回環境が同じとは限らない持ち歩きPCにとって重要なポイントです。
スマホとワンタッチで連携など独自機能を搭載
本機は独自機能を複数搭載しています。
▼その中で特に気になったのがこのSmartShare。スマホをPCにタッチするだけで連携できるという。ファイルを頻繁に送受信する筆者にとってこの機能はかなりありがたいです。AndroidとiOS(iPhone)のどちらにも対応しているのも高評価。↓
他にも画面をぼかすだけでなく自動的にVPNに接続し通信を守ってくれる覗き見防止機能のShieldMode、通知の制限や気を散らすウェブサイトをブロックして全集中できるAttentionModeや、健康チェックをしてくれるWellnessModeなど、ビジネス用途で役に立ちそうな機能が盛り沢山です。
ThinkPad X9 Gen1まとめ
ThinkPad X9 Gen1の発売日は2025年1月で記事執筆時点の価格は以下の通り。
▼ThinkPad X9 14 Gen 1↓
- Core Ultra5 226V+メモリ16GB+容量256GB:184,470円
- Core Ultra5 228V+メモリ32GB+容量512GB:229,207円
- Core Ultra7 258V+メモリ32GB+容量1TB:275,264円
▼ThinkPad X9 15 Gen 1↓
- Core Ultra5 226V+メモリ16GB+容量256GB:199,485円
- Core Ultra5 228V+メモリ32GB+容量512GB:259,578円
- Core Ultra7 258V+メモリ32GB+容量1TB:272,349円
※上記以外の構成もカスタマイズ可能
”ThinkPadらしさ”を捨て、イマドキのノートPCになったThinkPad X9 Gen1。個人的には”ThinkPadらしさ”がThinkPadを選べない理由になっていたので、クセのなくなった本機にはかなり惹かれています。
一方で、今まで我が道を貫き通してきたThinkPadの伝統が失われてしまったことは少し残念でもあります。
デザインの話はさておき、妥協のない性能と豊富な独自機能など魅力的なノートPCであることは間違いありません。2025年のスタートを飾るにふさわしい”AI PC”ではないでしょうか。
ThinkPad X9 Gen1の購入先
▼価格は変動するのでリアルタイム価格はリンク先で必ず確認して下さい!↓
■ThinkPad X9 Gen1■
■メルカリで中古相場を調べる!■