覚えておくと便利な「WinGet」コマンドを紹介! – Microsoft Edgeを起動することなくGoogle Chromeを導入可能!

一般ユーザーだとあまり使う機会が少ないかもしれないコマンドプロンプト(CMD.EXE)ですが、実は覚えておくと便利な機能がいくつか用意されています。

今回はそんなコマンドプロンプトの便利なコマンドの一つ、「Winget」を紹介いたします。これさえあれば「Microsoft Edgeを一回も起動することなく、いきなりGoogle Chromeをダウンロードしてデフォルトブラウザーに設定」したり、定期的にアプリを自動更新することが可能になります。

そもそもWinGetとは

WinGetは正式には「Windows Package Manager」という名称で、リリースされたのは2021年と比較的新しいツールになります。Windows 10 Version 1809以降であれば標準でインストールされています(正確に言うと“クリーンインストール直後”の状態だとインストールされていないのですが、標準アプリをMicrosoft Store経由で自動更新した際に最新バージョンが自動的にインストールされます)。

Linux環境ではターミナルなどのコマンドライン(CUI)環境でアプリをインストールするためのコマンドとして「apt-get」や「pkg」といったパッケージマネージャーが用意されていますが、WinGetでも同じようにコマンドプロンプトからWindows Store経由・・・だけでなく、インターネット上で公開されているソフトもWEBブラウザーを起動することなく、簡単にインストールすることが可能です(日本独自のソフトだと非対応の物もありますが、「WinRAR」や「Google Chrome」といったメジャーなソフトのほとんどはWinGet経由でダウンロードすることが可能です)。

また、WinGetにはインストールされているアプリを一括で最新バージョンにアップデートしたり、テキストファイルとしてエクスポートしてそれを新しいPCに読み込ませることで簡単に環境移行することも可能です。

アプリをダウンロード・インストールするには

アプリをインストールするにはコマンドプロンプトを管理者権限で起動して以下のコマンドを入力します。

アプリインストール手順1
コマンドプロンプトから「winget -install “インストールするアプリ名”」と入力

Winget install “インストールするアプリ名(例Google.Chrome、VSCodeなど)”

上記画像ではMicrosoft公式コードエディターの「Visual Studio Code(User)」をインストールする場合の例となります。Windows Storeでも同じ名称のアプリが配信されていたり、複数のバージョンが存在する場合、いくつか選択肢が表示される場合がありますが、その場合は表示されているインストールしたいアプリのパッケージ名を改めて指定します。

アプリインストール手順2
基本的にユーザーが操作することなく、自動的にインストールが完了する。

指定したアプリのインストーラーが一時フォルダにダウンロードされた後、アプリによってはインストールするオプションの設定など、一部操作が必要になる場合もありますが、基本的には特にユーザーが何か操作する必要は無く、自動的にアプリのインストールが完了します。

アプリアンインストール手順
アプリをアンインストールするには「winget -uninstall “アンインストールするアプリ名”を入力。

逆にアプリをアンインストールしたい場合はコマンドプロンプトから「winget uninstall “アンインストールしたいアプリ名“」と入力することで削除処理が開始されます。

インストールされているアプリを一括更新するには

Wingetでは前述の通り、すべてのアプリが対応しているわけではないものの、WEBサイトなどから通常通りインストールしたアプリやMicrosoft Store経由でインストールしたUWPアプリ(いわゆるストアアプリ)も含め、インストールされているアプリを一括で自動更新することも可能です。

アプリ更新手順1
wingetを使えばインストールされているアプリを一括更新することも可能。

通常「Pro」ライセンスを購入しないと自動更新できない総合メンテナンスツール「Glary Utility」などもWingetを使用すればわざわざWEBブラウザを立ち上げることなく最新バージョンに更新できてしまいます。

インストールされているアプリを一括更新するにはは、コマンドプロンプトから「winget upgrade -r –accept-package-agreement –accept-source-agreements -allow-reboot」と入力し、Enterキーを押下します。

Upgradeコマンドの後ろに入力されているオプションの意味はそれぞれ以下の通りとなります。

-r:Recurse。リストアップされたアプリを無条件で上書きアップグレード

-accept-package-agreement:ストアアプリの利用条件をすべて同意する

-accept-source-agreements:Microsoft Store以外のソース元からダウンロードされたアプリの利用許諾同意書(EULA)にすべて同意する

-allow-Reboot:必要な場合、再起動を許可する。

「更新のたびにわざわざ上記コマンドを実行するのは少し面倒・・・」という方のために、今回ワンクリックでインストールされているアプリを一括で更新することが出来るバッチファイルを用意しました。以下のリンクよりアーカイブファイルを解凍して「管理者で実行」すればWinGetに対応しているアプリの更新が自動的に開始されます。

ダウンロード

※ブラウザーによっては「危険なファイル」としてブロックされてしまう場合がありますが、安全なファイルであることを確認済みのためそのままダウンロードを続行しても問題ありません。

インストールされているアプリをテキストファイルにエクスポートし、新しいPCにインポートするには

インストールされているアプリのエクスポート・インポート
インストールされているアプリをテキストファイルとしてエクスポート・インポートすることも可能。

Wingetにはインストールされているアプリ一覧をテキストファイルとしてエクスポートすることも可能です。コマンドプロンプトより「Winget /Export “エクスポート先のパス¥任意のファイル名.txt”」を実行することで指定されたフォルダにアプリ一覧がテキストファイルとして保存されます。

逆に新しいPCでコマンドプロンプトを起動して「winget import “エクスポート先のパス¥任意のファイル名.txt”」を実行すればアプリ環境を一括で移行することも可能です。アプリ環境を新しいPCに移行する際、わざわざ「WEBサイトから最新バージョンをダウンロードして手動インストールする」という作業を繰り返す必要は無いので、覚えておけばかなり重宝してくれると思います。

まとめ

サードパーティ製総合メンテナンスツール(有名な物だとCCleaner Professional、Glary Utilities Proなど)にも同じような機能は搭載されていますが、ほとんどの場合無料版ではアプリのバージョン情報のチェックのみ可能で、実際に最新バージョンに更新するには有料版のライセンスを購入する必要がある場合がほとんどですが、実はWindowsにはOS標準機能として同じことが出来てしまうWinGetという便利なツールが用意されています。

「Microsoft Edgeすら起動することなく、いきなりGoogle Chromeをインストールして標準ブラウザーに設定」することも可能ですし、「PCを買い換えた際にアプリ環境を簡単に移行する」ことも可能です。

コマンドプロンプトやWindows PowerShellといったCUI環境はWindowsやmacOS、Android、iOS・iPad OSといった、アイコンやメニューから簡単に操作することが出来るGUI環境に慣れてしまった世代だとなかなかとっつきづらい上に、「なんか怖い・・・」と思われる方もいらっしゃるかと思われますが、よほどのことが無い限りOSが起動しなくなったりユーザーデータが消えてしまうことはありませんし、今回のWinGet以外にも便利なツールがいろいろ用意されているので、今後もいくつか紹介していく予定です。

ページトップへ