TABWEE T50のストレージ修正アップデートが配信。検証した結果64GB以上使う事はできず

前回の記事でお伝えした通り、ストレージの実容量に重大な懸念があったTABWEE T50。その後、メーカーから修正アップデートが配信されました。

本記事では、このアップデートによってカタログスペック通りの128GBが物理的に使用可能となったのか、再検証の結果を報告します。

結論からいうと、アップデート後も64GB以上のデータを保存することは出来ず、根本的な解決には至っていませんでした。

修正アップデート後に実機検証

今回の検証においても、前回の検証手法を踏襲します。

fsutilコマンド等による形式上の書き込みではなく、10.4GBの動画データを1ファイル用意し、それを実機上で順次複製。物理的な書き込み限界を各段階のシステム表示と共に記録していきます。

検証は修正アップデートが適用されたビルド番号「T50_NEU_20260116」の状態で行います。

初期状態

初期状態。本体ストレージは「13GB/128 GB」、Filesでの残容量は「102GB」、PC上では「10.2GB/128GB」となりました。↓

タブレットの設定から確認できるストレージ容量および接続したPC上の双方で128GBと認識。前回PC側で128GBと正しく認識されなかった挙動については、本アプデで修正を確認しました。またFilesアプリの残容量も100GB以上で認識されるようになっています。

▼ただサードパーティ製のファイルマネージャー+では以前と変わらず64GBと表示されました。↓

1回目/計10.4GBのデータ書き込み

10.4GBのデータを投入した際の結果。本体ストレージは「25GB/128GB」、Filesでの残容量は「79GB」、ファイルマネージャ+は「24.5GB/64GB」、PC上では「36.3GB/128GB」となりました。↓

1回目/計10.4GBのデータ投入時の結果を表示

ここで不可解な挙動が確認されました。

PC上では10.4GBのデータを1つ投入しただけにもかかわらず、26.1GBも消費している計算になっており、使用済み容量が36.3GBに達しました。またFilesの消費量も実データ量より多くなっています。この「実データ量と消費表示の乖離」は、これ以降のテストでも同様の結果となりました。

2回目/計20.8GBのデータ書き込み

20.8GB(10.4GB×2)投入後の結果。本体ストレージは「36GB/128GB」、Filesでの残容量は「57GB」、ファイルマネージャ+は「35.7GB/64GB」、PC上では「62.1GB/128GB」となりました。↓

2回目/計20.8GBのデータ投入時の結果を表示

3回目/計31.2GBのデータ書き込み

31.2GB(10.4GB×3)投入後の結果。本体ストレージは「47GB/128GB」、Filesでの残容量は「34GB」、ファイルマネージャ+は「47GB/64GB」、PC上では「88.5GB/128GB」となりました。↓

3回目/計31.2GBのデータ投入時の結果を表示

4回目/計41.6GBのデータ書き込み

41.6GB(10.4GB×4)投入後の結果。本体ストレージは「58GB/128GB」、Filesでの残容量は「12GB」、ファイルマネージャ+は「58.2GB/64GB」、PC上では「114GB/128GB」となりました。↓

4回目/計41.6GBのデータ投入時の結果を表示

5回目/更にギリギリまでデータ書き込み

ここからさらに複製を試みましたが、ストレージ不足の警告が表示され、書き込みが停止しました。

そこで、実利用における限界値を確認するため、大容量ゲームである「原神」のダウンロードが可能かどうかを検証しました。

原神を採用した理由は以下です。

  • ストレージ容量限界までデータをダウンロードできる
  • ダウンロードが停止してもそれまでのデータが保持される

つまり、残容量0までデータをダウンロードできます。

▼原神のデータをダウンロードを開始。ストレージ容量が限界に達し、容量不足のエラーによりダウンロードが中断されました。↓

▼ダウンロードが停止しても、それまでに受信したデータは保持されます。この状態でPUBGモバイルをダウンロードしてみましたが、同様に容量不足でインストール不可となりました。↓

原神の画像から写真に切り替わっているのは、スクリーンショットを保存する容量すら残っていないからです。

▼容量不足になった際の本体の残量を確認するために以下も撮影しておきました。以前と同様に本体ストレージは64GBピッタリでそれ以上は保存ができません。↓

▼PCで確認すると、128GBまで使用済みとなっています。つまり、本体側では64GBという表示でもPC側では128GBまで使っているように見えます。↓

本体のシステム表示にはまだ数十GB単位の「空き」があるように見えますが、実態としてはこれ以上のデータを一切受け付けない、容量が完全に枯渇した状態となっています。

アップデート後も64GB以上は使えなかった

以上の検証結果から結論をまとめます。

修正アップデートにより、PC接続時の認識容量などは128GBへと書き換えられました。しかし、PC側で確認すると「投入した実データ量よりもはるかに多い容量を消費しているように計算される」という極めて不自然な処理が行われていました。

本体側の表示はアップデート前と同様の計算が行われていましたが、結局のところ、物理的に64GBを超える実データを保存することは不可能でした。

本検証により、表示上の数値をいかに修正しても、物理的なストレージ容量の問題は解決されていないことが判明しました。この事象の真相解明には、分解による物理チップの直接確認が必要かもしれません。

もしハードウェア的に64GBのROMしか搭載していない(ソフトウェアアップデートで改善できない)のであれば、リコールなどユーザに適切な対応を案内するべきだと思います。

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