AppGalleryオンリーのHUAWEIスマホはGoogle Play、野良アプリが入るのか?検証してみた結果!
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日本でもMate 30 Pro 5Gを発売したHUAWEI。Mate 30 Pro 5Gはカメラ性能や処理性能など、かなりのハイエンドモデルなんですが一つ難点があります。
それはGoogle Playを含めたGoogle系のサービスが導入されていないこと。
Androidスマホをお使いの方はかなり二の足を踏みたくなる内容ですが、ココは実機検証を得意とするガルマックス。禁輸規制対象に入っているスマホの実機(HUAWEI nova 7i)で体当たり検証してきました!
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今のHUAWEIの機種には、何でGoogle Playストアを初めとしたGoogleサービスが入ってないの?
現在、アメリカはセキュリティ上の脅威とのことでHUAWEIを禁輸措置の対象としており、米国企業の製品やサービスが利用できない状況となっています。その中にはGoogleも含まれており、Google Playストアを含めたGoogle系のサービス(G-Mailなど)が使えない事態になっています。アメリカは制裁を解除するような空気を出しつつも、未だに禁輸措置の制裁期間を逐一延長しており、正直どう転ぶかが分からない状況です。
以上の背景から、HUAWEIは現状Googleサービスを搭載せずにHUAWEI AppGalleryをメインに据えたHUAWEIサービスで固めている形となります。
ただ、一つ救いがあるのは禁輸措置対象は制裁後に発売された製品ってこと。つまり、制裁前に発売された製品は規制対象外ですので、今まで通りGoogleサービスを活用できるんです。例えば、最近日本でも新色が発売されたnova 5Tなんかはグローバル版が制裁前に発売されたんで、禁輸措置の規制対象外のスマホになります。ですから、nova 5Tをアップデートしたとしても変わらずGoogleサービスが使える訳なんです!
HUAWEI AppGalleryのラインナップはどうなってる?
それでは、HUAWEI端末で順次導入が進んでいるHUAWEI AppGalleryのラインナップについて紹介していきます。
SNSはWeiboなど中華系が中心
▼まずSNSですが、日本人がよく使っているであろうTwitterはモバイルサイトへ飛ばされるタイプで、「開く」とタップするとHUAWEI IDにログインする画面へと変わります。↓
なお、HUAWEI IDへのログイン画面は「セキュリティ上の観点からスクリーンショットはできません」と出たので、実物撮影となっています。
▼ログイン後の画面ですが、どうもTwitter Liteと同じような感じ。敢えてAppGalleryからログインする必要はなさそうです。↓
その他Twitter関係のアプリはツイートの画像のダウンロード系がメインのようで、クライアント系は見当たらなかったです。
▼Facebookのアプリは公式サイト内のダウンロードページへのリンクとなっているので、AppGalleryから直接ダウンロード出来るわけではなさそうです。↓
▼日本の若者を中心に人気があるアプリ、TikTokの存在を確認。キチンと日本向けになっており、iOS版やAndroid版と遜色なく見れました!↓
▼その他、WeChatやWeiboなど中国系のSNSがメインとなっています。よっぽど中国向けSNSを使っている方じゃないと厳しいかなぁ...↓
以上から、日本でよく使われるSNSに関してはイマイチ充実してないかなって印象を受けました。やっぱり日本で売るにはTwitterがダウンロード出来ないのは痛いなぁってところっす。
ゲームはインディーズ系が9割
▼大手パブリッシャーから出ているゲームは10本も無いほどで、残りの9割以上はインディーズ系のゲームがほとんどとなります。↓
▼数少ない大手パブリッシャーから出ているゲームだとAsphalt 9が挙げられます。↓
▼エレメンタルナイツRというRPGはAppGallery限定で1,500円相当のプレゼントがもらえるキャンペーン開催中とのこと。スマホRPGゲームを始めるにはピッタリかも!↓
ニュース系はウェザーニュース、gooニュースなどアリ
▼ニュース系は少ないながらもウェザーニュースやgooニュースなど大手のニュースアプリがあったりします。が、スマートニュースなどの日本で有名な大手ニュースまとめアプリなんかはやっぱり少ないですねぇ…↓
▼今回検証したHUAWEI nova 7iにはプリインストールされていたんですが、AppGalleryにはMicrosoftニュースもあるのでいざという時は活用しましょう!↓
買い物系アプリはほぼ全滅。
▼あったら便利な買い物系アプリですが、Alibaba、Aliexpressを筆頭とした中国向けのものばかりで日本向けアプリはほぼ全滅状態。↓
▼楽天アプリがあったんでもしやと思いインストールしたんですが起動せず。何でだろうと思い確認すると、開発元は楽天のフランス法人!日本向けじゃないんですね。ガックリ…↓
▼ただ、海外スマホファン御用達のBanggoodのアプリは配信されていたので、試しにインストールしたところ、きちんとログインできて日本語にも対応していました!Banggoodをよく使う方はいいかもですね。↓
Microsoft系が思ったより充実してる!
▼意外だったのは、AppGalleryではMicrosoft系のアプリが充実していること。先ほど紹介したMicrosoftニュースの他にも、Office Mobile、Swiftkey、Bing Searchなど色々あります。↓
▼「Microsoftもアメリカの企業だよなぁ」「もしかして誰かが野良アプリでも引っ張ってきたのか?」と思い開発者欄を見ると、しっかりとMicrosoftと書いてあったので恐らくホンモノかと思います。↓
Office Mobileは凝った作業はできないものの、出先で書類の確認程度なら十分使えるので、ダウンロードまたはアップデートして使えるのは嬉しいところ!
イラスト系アプリは一応ある!
▼イラスト系のアプリは有名なものだとIbisPaintとメディバンペイントの2種類がありました。どちらもiOSやAndroidでは有名なペイントアプリですので、お絵描きする方はひとまず安心といった所でしょうか。↓
▼試しにガルマックスイラストを描いてみました。今回は指で描いたんですが、結構いい感じ?↓
AppGalleryまとめ!やっぱりラインナップは弱い!
AppGalleryのまとめになりますが、SNSや買い物系アプリなど、ライフスタイルに関わる日本向けアプリがまだまだ少ない状況で、一部カテゴリーでは日本向けが全滅状態なんてことになっています。
ですので、本記事執筆時のAppGalleryのラインナップはまだまだ貧弱と言わざるを得ないところです。アプリに関してはHUAWEIもかなり追加しているような感じなので、早いうちにラインナップの充実と整備が進むよう祈りましょう!
Google Playや野良アプリは導入できるのか?テストしてみた!
ラインナップの少ないAppGalleryでは目当てのアプリが見つからないのもしばしば。となると頭をよぎるのは「Google Playを導入できないか?」「野良アプリは導入できるの?」といった疑問。ということで規制対象のHUAWEI端末にGoogle Playや野良アプリは導入できるのか試してみました!
Google Playは対策済み!インストールできてもログインできない!
▼まずはGoogle Playの導入から。Google Playが導入されていない中国向け端末ではお馴染みの「谷歌安装器」を使いGoogle Play導入にチャレンジしました。↓
▼Google Playサービスのインストール自体は可能なようです。↓
▼しかし、Google Playへログインする前の画面までは到達できましたが、ログインを押しても反応無し。結局ログインできず失敗となってしまいました。↓
以前は規制対象の端末でも上手く手順を踏めばインストールできたっぽいんですが、現在は対策されてインストールできなくなっている模様。
回避方法もあるのかもしれないですが、アップデートでふさがれる可能性に加え、万が一Googleのアカウントが凍結され、Googleサービスが使用できなくなるかもしれない可能性もゼロではありません。
以上のリスクなどを考えると、規制対象の端末へGoogle Playを導入するのは現実的では無いかなぁと思います。
野良アプリは動作可能!しかしウイルスなどのリスクはある
続いて野良アプリが動作するか検証!野良アプリとは、Google PlayやAppGalleryなどの大手の会社が管理するストアで配布されているアプリではなく、そこら辺のネットで配布されているapkファイルのことを指します。
▼まずはAnTuTu Benchmark。公式サイトからダウンロードしてきたところ、正常に動作することを確認しました!↓
▼もう一つ、AppGalleryや公式サイトで配布していないAbemaTVを野良アプリを集めた総合サイトであるAPKPureよりダウンロードしてインストールしてみました。↓
▼結果、問題なくキチンと視聴できました。↓
以上より、ネットから落としてきたapkファイル(野良アプリ)は動作可能と言えます。しかし、それで万事解決とはいきません。
というのも、野良アプリはそもそもネットに転がっている管理外のアプリ。野良アプリを導入するのは、言い方は悪いですが道端に落ちている物を拾い食いするのと同じようなもの。拾い食いをした結果お腹を壊すのと同じように、野良アプリをインストールした結果ウイルスに感染。なんてことも十分にあり得ます。
ですので、野良アプリをインストールするのはあまりオススメできませんし、行うならリスクを十分了承した上で自己責任のもと行うようにしましょう!
Amazonアプリストアは導入可能!
盲点だったのはAmazonアプリストア。元々はFireタブレット用のストアなんですが、ダウンロードページから通常のAndroid端末でもインストールが可能になっています。
▼Amazonアプリストアはダウンロードページからすぐにインストール可能!↓
▼FireOS上のストアとよく似た印象のストア画面です。↓
▼Amazonアプリストアで配信されているSonic CDというゲームをインストールしてみた所、何の問題もなく遊べました!↓
現状ではHUAWEI AppGalleryよりも日本向けアプリの種類が多く、アプリ自体もAmazonがキチンと審査しているので、野良アプリよりもリスクが少ないと良いことづくめ!完全に盲点でした!ガルマックスでも近いうちにAmazonアプリストアに関してのまとめ記事を出す予定なのでお楽しみに!
AppGalleryはまだまだ発展途上のラインナップ。当分は外部ストアとの併用が良さそう!
HUAWEIに対するまだまだ禁輸措置の規制は続いており、依然先が見えない状況が続いています。肝心のAppGalleryも中国向けアプリこそ色々とあるものの、日本向けアプリに関してはまだまだ揃っていないのが現状。
規制対象の新機種(例:Mate 30 Pro 5G)の購入をお考えの方はGoogleサービスが使用できない点を肝に命じておくことです。
そして、今回検証したHUAWEI nova 7iのように禁輸措置規制対象のスマホやタブレットを使うつもりの方はAppGallery以外にAmazonアプリストアなど外部のストアとの併用することを強くオススメします!