AQUOS R6のレビュー。カメラ凄いけど不満に感じるポイントも結構あったよ
1インチ大型センサーを搭載したAQUOS R6 SH-51Bをメーカーから借りることができた。ラッキー。しばらく使い込んだからレビューを書いてみる。
※1回目のカメラアップデート済み
良かった点
- パフォーマンス
- 昼間は文句なしに綺麗な写真を撮影できた
- RAW現像するなら楽しいカメラ
不満点
- 気温がちょっと高いと熱でモッサリ連発するカメラ
- 夜間AFが弱すぎる
- 湾曲ディスプレイは誤入力が多すぎる。湾曲は消え失せてくれ
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AQUOS R6 SH-51Bのレビュー
今回はホワイトを借りることができた。黒色は油脂の付着が目立つし製品写真の撮影も映り込みが面倒なのでありがたい。
見た目は1インチ大型センサ搭載のカメラが主張しまくっているインパクトあるデザイン。カメラの出っ張りもインパクトある。まぁ、このサイズで1インチ大型センサをツッコんだのは凄いけど。
ディスプレイサイズは6.6型、横幅は74mmだからこんなもんでしょ。サイズ的に片手持ちは厳しいから両手持ちで使うことになりそう。あと下部のフレームが凹型だらか持った時に小指が引っかかってホールド感はかなり良くなってる。
ディスプレイは湾曲してる。これ大嫌いなんだよね。画面の端が曲がってるから見辛いしボタンも押しにくい。あと、普通にスマホ持っていてもエッジに指が当たり、その入力が認識されているので左右スワイプが上手くできない場合も多い。マジ終わってる。
スタイリッシュに見えるけど全然良いものじゃない。画面が曲がっていることでのデメリットがこれでもかと味わえる。俺としては湾曲ディスプレイはさっさと消え失せて欲しい。
付属品は今回は借り物なので割愛。色々調べていたらキャリアモデルってことで充電器や充電ケーブルなんかは付属しないみたいだから購入時にドコモで聞いてみて。
AQUOS R6 SH-51Bの保護フィルムはPDA工房さんからリリース済みなんで保護フィルムほしいなら検討してみてね。画面が湾曲しているから端まで保護できるFlexibleタイプがおすすめ。
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!
AQUOS R6 SH-51Bの処理性能・実機ベンチマークスコア
AQUOS R6 SH-51BのSoCはSnapdragon 888、メモリ12GB、容量128GB。正直ストレージはカメラをウリにするなら&価格を考えたら256GBは欲しかったけど、MicroSD使えるから良いや。
性能については俺からするともはやオーバースペックで何に使っていいかよく分からんレベル。普段使いからPUBGモバイルなど俺が使う範囲で何一つ動作に不満はない。5年くらい戦えそう。
▼AQUOS R6 SH-51Bの実機でAnTuTuを測定。Ver9は謎のエラーがでたから今回はVer8で測定してるんで注意。総合スコアは623423点、GPUスコアは281242点。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼その他、Geekbench 5、PCMark、3DMarkでのスコアは以下の通り。↓
▼ストレージ速度は読み込みが1675.1MB/s、書き込みが724MB/s。↓
AQUOS R6 SH-51Bの機能・仕様の検証結果
以下はAQUOS R6 SH-51Bの主な機能・仕様は以下。
通知ランプ | ✕ |
指紋認証 | ○:画面内蔵。速度・精度は申し分なし |
顔認証 | ○ |
ツインアプリ (デュアルアプリ) |
✕ |
PCモード | ✕ |
外部映像出力 | ワイヤレス出力:○ HDMIポートへの出力:○ ディスプレイポートへの出力:○ |
戻るボタン入れ替え | ✕:デフォルトは左 |
ジェスチャー操作 | ○ |
クイックランチャー | ✕ |
ゲームモード | ○:パフォーマンスが上がるタイプではない |
冷却システム | ✕ |
MicroSD 内部ストレージ化 |
✕:外部ストレージのみ使える |
Photoshop Camera | ○ |
PUBGモバイル グラフィック設定 フレームレート設定 |
スムーズ設定時→【スムーズ】+【極限】 最高クオリティ&フレーム設定→【FHD】+【ウルトラ】 |
スピーカー | ステレオ |
イコライザー | ✕ |
Bluetoothコーデック | SBC:○ AAC:○ aptX:○ aptX HD:○ LDAC:○ aptX Adaptive:○ aptX TWS+:-(未検証) ※開発者オプション上の一覧と接続テストの結果です。お手持ちの機器での接続を保証するものではありません |
DRMコンテンツ | Widevine:L1 Amazonプライムビデオ:HD(高画質)で再生を確認 Netflix:FHD画質で再生を確認 |
高リフレッシュレート | ○ |
表示モード | ダークモード |
画質調整 | 「画質」から設定可能 |
備考 | – |
AQUOS R6 SH-51Bの実機を触って気づいた事
AQUOS R6 SH-51Bの実機を触って俺が関心した部分や気になった部分を書いていく。詳細スペックや特徴は以下。
熱で結構モッサリする。写真撮影にも影響
AQUOS R6 SH-51Bのレビューを行っているのは発売してからしばらく経った2021年7月。梅雨もあけて真夏日に突入って感じなんだけど、屋外での利用では熱によるモッサリ動作が俺は気になった。
これはAQUOS R6 SH-51Bだからという訳ではないけど、AQUOS R6 SH-51Bってカメラがウリじゃん。だから場所を選ばず外で撮影することも多いと思う。
撮影中にカメラ動作が熱による制限でウルトラモッサリになるとマジでウザいってことよ。ボタン押してもしばらくしてからシャッターが切れるからシャッターチャンスもクソもねぇ。もうちょっとなんとかならんかったのかこれ。
とりあえず俺は屋外で観光気分で撮影していたらモッサリしたからゲンナリした。1インチ大型センサで撮影する写真の処理は想像以上に重くて熱を発しやすいのかもね。
広い範囲で認識する指紋認証はPayトリガーも便利だった
AQUOS R6 SH-51Bの指紋認証は最新世代の「Qualcomm 3D Sonic Max」技術を採用。従来の指紋センサはタッチポイントが結構狭かったんだけど、AQUOS R6 SH-51Bはめちゃデカイ。
これまで多かった物理的な指紋センサは手探りで使えていたから好きだったんだけど、画面内蔵だとどこが認証ポイントが分からず見てタッチすることが多かったんよね。
AQUOS R6 SH-51Bは手探りで適当にタッチしてもいける。ポケットから出しながら大体の位置にタッチすると解除できるんで、画面内蔵指紋センサのなかではかなり解除しやすい。
あと、Payトリガーって機能がついてる。これは指紋センサを長押しすることで電子決済アプリを起動することができる。最近はコロナ禍で電子決済で支払うユーザも増えているんだけど、めっちゃスマートだから是非使ってみて。
ディスプレイが綺麗&滑らかで驚いた
AQUOSといえばIGZO液晶がウリでもあったんだけど、AQUOS R6 SH-51Bでは高級テレビも採用する有機ELタイプのPro IGZO OLEDにパワーアップした。
液晶はディスプレイ全体をバックライトで照らすから黒色も少し灰色っぽく見えることがあるけど、Pro IGZO OLEDはドット単位で点灯・消灯ができるから、黒色=消灯と言った感じで真の黒色を楽しむことができる。
輝度も高いから実際に強い光源を見たときの眩しさを映像から体験できるもの良かった。また、この輝度のおかげで日中の屋外でも画面が見やすく扱いやすいのも良かった。
Pro IGZO OLEDは120Hzのリフレッシュレートに対応しているほか、黒色の映像を差し込み残像を減らす240Hzの倍速表示にも対応。実機でも試してみたけどAQUOS R6 SH-51Bほど滑らかにディスプレイをスクロールできる端末はなかなか無いと思う。
AQUOS R6 SH-51Bのカメラ・写真・動画
AQUOS R6 SH-51Bで一番のウリは高級コンデジレベルの1インチ大型センサのカメラを搭載していること。老舗カメラメーカーのLeicaと協力して作ったカメラはどんな写真が撮影できるのかライトユーザ目線で使ってみたい。
構成・画素数 | 20.2MP、Tof |
撮影モード | タイムラプス、マニュアルビデオ、ビデオ、写真、マニュアル写真、ナイト、背景ぼかし |
ズーム | デジタル。最大6倍 |
シャッター音の消音 | 不可 |
マニュアルの設定幅 | ISO:50〜3200、WB:2000〜8000、SS:5〜1/10000、露出:なし |
動画解像度 | 1080P/30FPS、1080P/60FPS、4K/30FPS、4K/60FPS、 |
手ブレ補正 | すべての解像度で設定可能 |
適当に撮影しても恐ろしく綺麗だけど夜はブレる
まず画質なんだけど昼間の撮影では「これスマホか?」と思うくらい綺麗。適当にパパッと撮影しても綺麗。これはスマホカメラとしては重要なポイントだと思う。
AQUOS R6 SH-51Bは「空気感まで写すカメラ」と表現されていて、なんやねんそれとか思ってたけど、撮影したらすぐに分かった。雰囲気・空気感まで残せる。
以下は池で泳ぐ鯉を撮影したんだけど、日光が水面で反射する感じや水の涼しげな感じなど、撮影したあの時の印象が写真でそのまま切り抜かれてる。これは凄い。
逆光状態でもHDRがよく効いてくれる。日中屋外の撮影で太陽の位置をそれほど気にせず撮影できるのもサクッと撮影したい俺にとってはありがたい。
室内での撮影も一定の光量があればすごく綺麗&クリアに撮影できる。飲食店など薄暗い店内でも1インチ大型センサのおかげでノイズの少ない綺麗な写真が撮影できるのが良かった。
撮影を重ねていくと苦手な部分も見えてきた。
AQUOS R6 SH-51Bはオートフォーカスが結構甘い。綺麗に撮影できる時は良いんだけど、ピンぼけも結構出てくるから撮影した写真の確認は必要かと思った。特にガラス越しの撮影ではピントが合いづらくてストレスになる。
夜景の撮影に特化したナイトモードでは見た目よりもかなり華やかな写真に仕上がる傾向で、見たままを切り出すという感じではない。が、これはこれで映えるから良い。
夜間の撮影では昼の撮影よりもオートフォーカスがより甘くなる傾向で、撮影中にピントに迷いがある動きがみられた。また、手ブレしやすく、オートフォーカスの甘さも相まってピンぼけ率は結構高い。
綺麗に撮れる時は夜景もめちゃくちゃ綺麗なんだけど、もう少し安定して撮影を楽しみたかった。パッと取り出してサクッと撮影するスマホカメラとしては安定性も重要だと思う。残念。
画角変わっても色合い変わらん。だって、カメラ1つだもん
スマホは撮影モードに特化したカメラを搭載してるのが一般的。一番高画質で撮影できる標準カメラ、ズームで撮影できる望遠カメラ、広い範囲を撮影できる超広角カメラなど、高機能になるとカメラも増える。
一方でAQUOS R6 SH-51Bのアプローチは面白い。カメラは1つしか搭載していないんだけど、上記の標準、望遠、超広角が撮影できる。同じカメラで撮影しているから色味の違いが無いのがすごく良い。
なぜ、1つのカメラで複数の画角が撮影できるのか。その仕組みはとても簡単。
AQUOS R6 SH-51Bが搭載するカメラは広い範囲を撮影できる超広角カメラがベース。そのカメラで撮影した写真の一部を切り出して標準画角、望遠画角の写真を作り出すって感じ。
写真を切り出して拡大すると普通は画質が大幅に低下する。みんなもスマホで撮影した写真を拡大すると粗くなるだろ?それと同じ。
だから、AQUOS R6 SH-51Bのカメラは画質的にどうなんだろうって思ってたんだけど、さっきの写真をみてどうだった?俺はスマホの画面で見る限り画質なんて全く気にならんかった。
ほとんどの人はスマホで撮影した写真をスマホで見る使い方だと思うんだけど、そんなラフな使い方であれば画質なんて何も心配する必要がない。普通に綺麗。
夜間での撮影も同じ印象。どれも(ピントさえちゃんと合えば)綺麗に撮影できる。
ポートレートが優秀だった
被写体の背景をボカして撮影できるポートレートが思ってたよりも優秀。撮影時にボケ味の強度を変更出来るんだけど、ボケ方も半端ないしかなりクオリティ高い。実際に撮影した写真はこれ。
人物など大きめの被写体なら簡単に高クオリティなボケ味撮影が楽しめるんだけど、ペットボトルサイズのフィギュアはバストアップだと被写体から離れろ云々のポップが出る。撮影できんことはないけど、撮影しづらいからフィギュア撮影には向いとらん。
RAW現像できたらもっと楽しい
ライトユーザ目線とか言いながらカメラをレビューしてきたけど、RAW現像ができたらもっと楽しくなるのは確かなので紹介しとく。
一般的なスマホカメラとして撮影するなら、まぁ、綺麗だよね。って感じなんだけど、AQUOS R6 SH-51Bの1インチ大型センサ搭載カメラはRAW撮影&現像してこそ、その恩恵が顕著に現れる。
RAW現像は生のデータを自分好みに調理するわけだけど、1インチ大型センサで捉えられる光のデータは莫大。つまり、調理で無茶振りしてもそれを再現できる情報量がある。
もう、ここからは撮影者の好みになってくるんだけど、こんな感じで調理することができる。
最近はスマホで撮影した写真を簡単に画質調整などができるようになっていて、そういった機能を使ってSNS映えする写真を作っているユーザも多いから、AQUOS R6 SH-51Bを使うならRAW現像できるスマホアプリなんかを使ってみるのも良いかもね。
いつもよりも映える撮影者の狙った表現の写真が作れる&その調整幅が1インチ大型センサによりすごく広い。だからRAW現像がすごく楽しい。買ったらチャレンジしてみて。
動画は手ブレ補正がイマイチ。夜間撮影は画質終わってる
動画の手ブレ補正はハイエンドスマホとしては超イマイチ。歩行時の上下揺れはそこそこ軽減してくれたけど、左右の揺れはガックガク。それが映像にも残る。
あと、夜間はオートフォーカスの甘さも合って出来栄えはハイエンドスマホとしては最悪レベル。ちなみに動画撮影時のオートフォーカスの調整アップデートが入ってこれだから、終わってる。まぁ始まってもいなかったけど。
とりあえず動画見てみて。
まとめ
AQUOS R6 SH-51Bを使ってきたんだけど、俺は結構中途半端な印象かな。
確かに1インチ大型センサを搭載することにより写真のクオリティは凄いんだけど、ハイエンドスマホカメラらしいサクッと綺麗に撮影できる感覚はなかなかに失われていると思う。
俺はスマホのカメラは基本フルオート。撮影したい時に取り出してサクッとパッと撮って綺麗なのが良い。そんなライトな使い方でもカメラアプリの鈍さだったり、オートフォーカスの甘さだったり、夜間撮影で手ブレが起こりやすかったりと、気になるポイントが多い。
ただ、腰を据えてじっくり撮影するような人でRAW現像までを楽しめるなら、こんなに面白いスマホはなかかな無い。とにかく1インチ大型センサで得られる情報量が他を圧倒しているので、そのあたりが分かっているならめちゃくちゃ楽しいスマホだと思う。
ドコモでの価格は115,632円。ハードウェアはめちゃくちゃ面白くて先進的な要素も多くハイエンドスマホとしては他メーカーよりも安価な部類ではあるのでレビューも参考にしながら検討してみてね。
おわり
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