調査会社が中国国内の2022年第1四半期スマホ売上情報を発表。HONORが躍進している?
調査会社が2022年第1四半期の中国国内でのスマートフォンの売り上げに関する情報を公開しています。詳細は以下より。
調査会社が中国国内での2022年第1四半期売り上げ情報を公開
世界各地に拠点を置いているグローバルな調査会社であるCounterpointが中国国内での2022年第1四半期のスマートフォンの売り上げに関する情報を公開。
それによると、2022年第1四半期のシェアは1位がVivoの19.7%、2位にOPPOの18%、3位にAppleの17.9%となっており、4位にHONORの16.9%、5位に14.9%のXiaomiが並んでいる模様です。
▼掲載されていたグラフは以下の通り。基本的に6位のHUAWEIまでは接戦状態で突出したメーカーはありません。また、6位までのメーカーで2021年の第1四半期から成長したメーカーはAppleとHONORの2社で、それ以外の4社は大小の差はあれどシェアは低下しているようです。↓
この中で興味深いのはHONORとHUAWEIの2社。HUAWEIが-64.2%と笑えないくらいシェアが低下しているのはもちろんですが、その低下分以上にHUAWEIから分社化したHONORがシェア増加(驚異の+166.8%!)しているのは驚くべき点でしょう。
このような各社のシェアがどんぐりの背比べな状況の理由としては、パンデミックやそれに関連するロックダウンの影響と合わせ、目新しい技術革新があまり無い故の購買意欲の低下などが挙げられています。
また、各メーカーはプレミアム帯のスマートフォンに折り畳み方式を取り入れており、実際に当四半期にHUAWEIはP50 PocketにMate X2、サムスンはGalaxy Z Flip 3、OPPOはFind Nをリリースしています。
ただし、折り畳み式ディスプレイパネルの供給制限や販売価格が依然として高価なため、中国での2022年第1四半期の折り畳み式デバイスのシェアは1%未満に留まっているとのことです。
HUAWEI、HONORのシェアの移り変わりが個人的に目を引いた
HUAWEIが没落しているのは把握していましたが、5G対応モデルが出ないからか前年比の結果はかなり散々なものになっており、筆者としても想像以上にダメージがデカそうだなと感じた次第です。
以前に独立を果たしたHONORがリリースする端末もHUAWEIのモデルをベースに5G対応させたような端末があったりと、実質完全版を発売しているからかシェアが爆上がりしているのも興味深い事例です。
最後に、目立った技術革新が無いことによるユーザーの購買意欲低下もメーカーからすると憂慮すべき事態のはず。
各社カメラの撮影品質や充電速度など差別化に苦慮していることは伝わってきますが、いつかは頭打ちになるはず。いざそうなった場合にどう対処するのか。それによって今後の明暗が分かれる事態になるかもしれませんね。