ドコモも副回線サービス発表。障害時はauを利用。対応機種少なすぎる…

ドコモ契約中でも一時的にau回線で通信できるオプション「副回線サービス」が発表されましたよ!万が一の通信障害や災害の際の保険に使えるものとなっています。

なお、auやソフトバンクも同様の副回線サービスを発表済みです。

「副回線サービス」オプションが登場

▼本日、ドコモは新たなオプション「副回線サービス」の提供開始を発表。↓

ドコモのスマートフォンをご利用のお客さまが、デュアルSIMにより他社の副回線に切り替えてご利用可能なサービスです。例えば、災害時や通信障害時などの有事の際の備えとしても有用です。

副回線サービス – docomo.ne.jp

このオプションは「ドコモ回線が使えない時に一時的にau回線で通信できる」というもの。なお、このオプションは別途申し込みが必要なので注意です。また個人、法人向けで仕様も異なってました。まとめるとこんな感じ。

項目 個人 法人
月額料金 429円 550円
データ容量 0.5GB 1GB
最大通信速度 300kbps 1Mbps
事務手数料 3,850円
通話料 22円/30秒
かけ放題の適応不可

上を見てもらうとわかるように使い放題というわけではなく、あくまで一時的なものとなっています。データ容量は毎月0.5GB(500MB)と少量、また通信速度も最大300kbpsと通信制限かかっているレベルで遅いです。

また、データ量の追加および次月へのくりこしは非対応のほか、通話もかけ放題オプションが適用されず、かけた分だけ通話料が即座にかかります。

ただ、災害や通信障害でドコモ回線が使えず困り果てる・・・ということは無くなりそうなので、そこはありがたい。

ただし、対応スマホは限られており「eSIMに対応しているドコモ指定の機種のみ」となってる点には注意が必要です。

対応機種はiPhoneだとXS以降の機種が対象。Androidでは以下の通りです。少ねぇ…

  • Xperia 1 IV SO-51C
  • Xperia 5 IV SO-54C
  • AQUOS R7 SH-52C
  • AQUOS sense7 SH-53C
  • Galaxy S23 SC-51D
  • Galaxy S23 Ultra SC-52D
  • Galaxy Z Flip4 SC-54C
  • Galaxy Z Fold4 SC-55C
  • Galaxy A23 5G SC-56C
  • arrows N F-51C

副回線サービスのサービス受付開始日は5月11日、提供開始は6月1日とのことです。

制約はあれど、他社回線が使えるのは嬉しい

昨年の12月にドコモの通信回線が起こったり、パケット負荷上昇による通信速度の低下もあってドコモの回線への不信感は高まっている状況ですが、今回のオプションは有事の際に対策できることもあって結構良いもんですね。

あと、これまでだと通信障害対策には「他キャリアの契約」しかなく、人によってはハードルが高く感じがちだったので、それをオプションである程度解消できるようになったのはなかなか賢い戦略じゃあねぇかなとも思う。

とはいえ速度も容量も最低限のものなので、本格的な通信をしたい場合はこれまで同様にMVNOとか他キャリアのサブ回線を構築するのが良い手段。デュアルSIMのスマホがない場合にはポケットWi-Fiがオススメです。

あと対応スマホも結構狭いので、ドコモのeSIM対応スマホを持っている人以外には使えないのも痛いなァ。個人的にはこういうサービスこそ対応範囲を広げてほしいもんなんですが…今後に期待したい。

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