GEEKOM Mini IT11のレビュー。Core i7-11390Hを搭載したバランスの良いミニPC!
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最近、にわかに盛り上がって来ているジャンルがミニPC。様々なメーカーから色々なモデルがリリースされていますが、台湾に本社を構えるGEEKOMがMini IT11をリリースして日本のミニPC業界へ殴り込みをかけてきました。
今回、メモリ32GB+容量1TB版の実機を試す機会を頂いたので、実際に使ってみた所感をレビューにしてお届けしていきます!
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■GEEKOM Mini IT11■
初出時価格→105,800円
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スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧
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デザインはベーシック。外箱デザインは凝っている
▼GEEKOM Mini IT11の外箱はこんな感じ。機種名をスタイリッシュに記載している凝ったものに仕上がっています。↓
▼正面には電源ボタンの他にUSB-A(3.2 Gen 2)、USB 4、イヤホンジャックが配置。USB端子が2種類と、よく使う端子類が前面に来ているのはありがたいですねぇ。↓
ただし、USB 4は20と記載があるので、恐らくフルスペックの40Gbpsの半分の速度までしかサポートしていない物と思われます。これじゃUSB 3.2 Gen 2×2の転送速度と同じじゃん!
▼背面にはUSB-A(3.2 Gen 2)、USB 4、LAN端子、HDMI 2.0、Mini DisplayPortが配置されています。↓
背面のUSB 4も20の記載があるので、前面に搭載されているUSB 4端子と同じく20Gbps止まりではないかと思われます。とはいえ、4Kディスプレイへの映像出力も普通にできるので、超ハヤな速度を求めるとかじゃない限り支障はないんですが、なんかモニョるなぁ…
▼筐体は筆者のような成人男性の片手でもしっかりと持てるサイズ感で、しっかりと「ミニ」PCしているのもGOOD!特に最近は大きめのミニPCを触る機会が多かったので、逆に新鮮に感じましたよ〜!↓
▼iPhone 6と比較するとこんな感じ。こうしてみると小ささが伝わりやすいでしょうか?↓
▼重量は実測で529gと、メチャクチャ軽量って訳ではないんですが、先ほど述べた体積の小ささのおかげか、あまり重いとは感じなかったんですよね。↓
▼左側面はSDカードスロットが配置されています。↓
▼右側面にはセキュリティスロットが配置されています。↓
▼上面には「GEEKOM」ロゴが印刷されているだけとシンプルの一言。↓
▼下部は製品に関する諸々の記載がされたステッカーが貼り付けられています。↓
▼付属品はこんな感じ。ACアダプター以外にもVESAマウントアダプターやそれに関係したネジなど、思った以上に充実していました!↓
普段使いではサクサク動いて困らない!
GEEKOM Mini IT11のCPUはTiger Lake世代のH型番(ハイパフォーマンス)プロセッサであるCore i7-11390Hを搭載。4コア8スレッドでターボブースト時は最大5.0GHzまでクロック周波数が引き上げられます。
ただ、Core i7-11390Hは現行(執筆時点で第13世代Core)モデルよりも2世代も前のプロセッサなので、ちょっとばかし古さを感じる方も居られると思います。
しかし、元々ハイパフォーマンスノートPCで採用されていたモデルだけあり、戦闘力は今でも十分。ネット閲覧や動画視聴などの普段使いでは全く困りませんでした。
むしろ、後述するデスクトップPCとしては低い消費電力を考えると、ミニPCとしては最適解レベルのセレクションじゃないかなぁと思ったりしています。流石に言い過ぎかな?
ゲームは設定を煮詰めれば遊べそう!
GEEKOM Mini IT11は外部GPUは乗っていませんが、レビュー機はCore i7-11390HとIris Xe Graphicsを採用しているプロセッサを搭載していますし、せっかくなのでゲームの動作テストも行ってみました。以下の4段階で評価します!
- 快適・サクサク
- 普通・楽しめるレベルで遊べる
- イマイチ・妥協が必要
- モッサリ・カクカク
タイトル | 評価 | FPS |
Rainbowsix Siege(HD、低) | 普通・楽しめるレベルで遊べる | 60〜110FPS |
APEX LEGENDS(HD、低) | 普通・楽しめるレベルで遊べる | 40〜50FPS |
Muse Dash(FHD) | 快適・サクサク | 90〜110FPS |
▼Rainbowsix Siegeはエリミネーションをプレイしてみました。超快適とまでは断言できませんが、普通にゲームが遊べるくらいには動作していました。ゲーミングデバイスを揃えて有線LAN接続をすればしっかりと遊べるかも?↓
▼APEX LEGENDSは訓練所でテスト。フレームレートが60FPSを割っていましたが、体感ではフレームレートの数値よりも快適に動いていた気がします。↓
▼Muse Dashは負荷が軽めのゲームだけあり、カクツキは全く感じられませんでした。↓
ということで、GEEKOM Mini IT11は設定を下げる必要があるとはいえ、FPSゲームでもとりあえず遊べるくらいのレベルにはなることが分かりました!やっぱりIris Xeと32GBのメモリが効いたのかな?
もちろん外部GPUを搭載したゲーミングPCなどには到底敵いませんが、ちょっとした暇つぶしゲームや軽めのネトゲぐらいなら快適に遊べそうです!いやぁ、やっぱIris Xeって偉大だわ。
本体にSDカードスロット内蔵!
GEEKOM Mini IT11はSDカードスロットが本体に内蔵されているのが大きな特徴となります。
▼内蔵のカードリーダーでベンチマークを取った結果はこちら。↓
▼参考までに、USB接続のカードリーダーでの結果はこんな感じなので、SDカードリーダーとしては普通に使えるレベルのものだと推測されます。↓
▼ただ、SDカードを挿入した際は少しだけ飛び出るので、SDを刺したまま持ち運ぶと最悪折れてしまう可能性もあります。使わない時はSDを抜いておくのが吉ですね!↓
消費電力は思った以上に抑えられている!
GEEKOM Mini IT11はモバイル向けとはいえ、ハイスペックなCore i7-11390Hを搭載しているので、消費電力が気になる方もおられるかと思います。
しかし安心めされよ!コンセントに刺して測るタイプのワットチェッカーで計測したところ、通常使用時では20W台、高負荷時でも40W前後で推移していたので、思ったよりも省電力なんです。
Rainbowsix Siegeをプレイ中でも負荷が低めのマップなら30W台半ばをキープしていたりと、ゲームをプレイしているとは思えないくらいだったり。
高負荷時には瞬間的に43Wなどにはなっていたものの、すぐに40Wぐらいまで下がったりしていたので、40W付近をボーダーで電力制限をかけているのかも?単なる予測ですけどねッ!
ファンの音も小さめで気になりにくい
GEEKOM Mini IT11は効率的な冷却を謳っており、通常使用ではファンの騒音はかなり抑えられているとしています。
実際に試したところ、通常使用ではファンの駆動音はほとんどせず、高負荷時に40dbほどの「サーッ」という音が少しするくらいで全体的にかなり静か。ほぼ操作していない時など、状況に応じてファンの回転も止めたりしているようですね。
静音PCの謳い文句に関して疑っていましたが、確かに看板に偽りはないように感じました!ゴメン、GEEKOM!
分解してみた!M.2 SSD以外にも2.5インチストレージを増設できるぞ!
ミニPCといえば…そう、分解!(個人的な意見です)ということで分解してみました!
▼底面のネジ4箇所を緩めれば分解可能。なお、ネジは取れて外れないように抜け止めが行われています。↓
▼裏蓋を開けるとこんな感じ。SATA用のフレキケーブルが裏蓋に接続されているので、開ける際にブチ切らない様に注意しましょう!↓
▼今回装着されていたメモリはLexarのDDR4 16GBメモリの模様。↓
▼ストレージはメモリと同じくLexar製のPCIe Gen 3×4接続のSSDであるNM6A1の1TBモデルが搭載されていました。↓
▼2.5インチストレージは裏蓋の部分に接続するようになっていますが、上側のシールドを外さないと接続は難しくなっています。↓
▼2.5インチストレージを搭載したらこんな感じになります。金属フレームの幅はピッタリですね。↓
上記の写真のように試しに2.5インチストレージを接続した際、シールドプレートやSATA端子部分のネジを外さないと2.5インチストレージを搭載するのはかなりキツいので、仮に本機で2.5インチストレージの導入を考えている方はそれなりの分解を経ないといけないのは覚悟しておきましょう!
GEEKOM Mini IT11をオススメできる人
GEEKOM Mini IT11をオススメできる人は
- 小さめでなおかつ実用的なミニPCが欲しい人
- ある程度オールマイティにこなせるミニPCが欲しい人
GEEKOM Mini IT11は無骨な見た目とは裏腹にある程度の作業ならオールマイティにこなせる実力を秘めたミニPCです。
内蔵グラフィックスにIris Xeを搭載しているので、本格的なゲーミング用途には向いていないものの、設定を下げたりして簡単に遊ぶくらいならゲームもある程度動くくらいのゲーミング性能はあります。とはいえ、快適に遊びたいならゲーミングPCを選んだほうが絶対良いですけどね。
また、性能の割にコンパクトな筐体に仕上がっている上に、VESAマウント金具もあらかじめ用意されているので、モニター裏やディスプレイの下など、配置場所を選ばないのも利点の一つですね。
ただ、USB 4と言いつつも転送速度が20Gbps止まりで実質USB 3.2 Gen 2×2なのは注意が必要な点ですね。
ということで、GEEKOM Mini IT11は完全無欠で完璧なミニPCではないものの、大体のニーズに応えてくれるバランスの良いミニPCだったということで今回のレビューを締めさせていただきます!
GEEKOM Mini IT11の購入先まとめ
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初出時価格→105,800円
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