2 in 1タブレットPC「KUU Lebook」レビュー。残念ながら”微妙”という印象しか残らんかった
- レビュー
- ※ 当メディアのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています
Surfaceをリスペクトようなデザインの中華タブレットWindows PC「KUU Lebook」。メーカーからレビューして欲しいとサンプルを頂いたんでじっくり触って紹介したいと思います。
製品としては良く出来てる部分もあるんだけど、値段が値段だけに正直辛い部分はありますね〜。予算10万円あったら選択肢って結構広いですし。ちなみに日本のAmazonから簡単に購入できます。
目次をクリックすると各項目へ移動します
KUU Lebookのレビュー
海外では毎日のように新しいメーカーが登場している訳なんだけど、KUUって聞いたことある?僕は長いことこの業界で情報を発信してるけど初めて耳にしたメーカー。
KUU Lebookは本体以外にキーボードやスタイラスペンが付いてるんだけど105,499円と中々のお値段。僕も初めて触るKUUの2 in 1タブレットPC、一体どんな端末なのかレビューをお届けします。
付属品は充実。キーボードカバーもスタイラスペンも付いてる
日本でWindowsタブレットPCと言えばもうMicrosoftのSurfaceシリーズ。僕も一時期使ってたんよね。店頭で見たときは結構安く感じたんだけどSurfaceってキーボードカバーやペンは別売り。
結局、一通り揃えたらエライ金額になってしまったのを思い出しました。
▼KUU Lebookの付属品はこんな感じ。↓
本体以外にキーボードカバー、PD充電器(穴無しだけど日本のコンセントに挿さる)、USB-Cケーブル、スタイラスペンまで入ってる。ご丁寧にディスプレイには保護フィルムまで貼ってる中華モデルらしい豪華な内容だった。
デザインと質感は良い
KUU LebookのデザインはパッとみるだけだとSurfaceと勘違いしそうなくらい良く出来てる。
▼筐体は質感も高いんで安物感は全然感じないし高級感すら感じられます。↓
▼キックスタンドは無段階だから好みの角度で固定できるのが良いけど今となってはこれが普通かな。↓
▼端子はこんな感じ。右側面にイヤホンジャック、左側面にUSB-Cが2つ。↓
▼12.6型サイズでキーボード込み1168g。結構コンパクトなんでカバンに入れて持ち歩くにも良いサイズ。↓
キーボードはカバーとしても使えるタイプ。スタイリッシュだしカバーの質感も良いから見た目の満足度は高め。
▼キーボード配列はこんな感じ。US配列だけど日本語配列のシールが一応付属してますがブルーのキーボードにブラックのシールは無いわーって感じ。日本展開したいなら日本語配列キーボードは用意したほうが良いよ絶対。10万円の製品買ってシールって。無いわ。↓
▼ちなみにキーボードはバックライト付きで暗所でも見やすい。ちょっと写真は暗いけどもっと明るく光らせることも出来ます。ちなみにシールはるとこの利点も失われる。マジで無いわ。↓
KUU Lebookを使って分かったメリットやデメリット
ここからは実際にKUU Lebookの使用感なんかを書いていこうかと思います。個人的に使って良いところやイマイチに感じた部分を残すんで購入時前の判断材料にでもして下さい!
OSはWindows 10 Pro。日本語にもちろん対応
OSはWindows 10 Proを搭載。もちろん日本語対応なんで使い勝手は特に心配する必要なし。普通のWindows PC。
▼Windows 10は指紋センサー搭載機ならログイン時に指紋認証が使えます。KUU Lebookは指紋センサー付きだからログイン時もサクッと指紋で認証できるのが良い。↓
ディスプレイは高解像度で美しい
ディスプレイは12.6インチ。解像度は2,880×1920とFHDを上回る解像度なんでデスクトップも広々。複数のWindowを開いての作業も結構快適。
▼ディスプレイは反射も少なく発色も良いんで動画視聴でも映像な映像で楽しめたのは良かった点ですね。デスクトップを広く使えるってのも利点の1つです。↓
処理性能は高めだけどゲームは不向き
KUU Lebookが搭載するCPUはIntel Core I7-8550U。調べてみたら2017年にリリースで結構古いんだけど、性能的にはまだまだ使えるなって印象です。
でも、すでに2021年も後半、性能的には9万円前後で手に入る11世代のCore i5にすら劣る感じ。そうなってくると、流石にKUU Lebookの立ち位置は苦しくなってくるよねー。
▼ストレージ速度も微妙。普段使いでは困ること無いけど、値段が値段だけにもう少し頑張って欲しかったポイントかな。だって10万円もするんだぜ。もうちょっと頑張ってよね。↓
▼ベンチマークは以下の通り。CPU性能は今でも高めなんで動画編集とかもいけそう。↓
ベンチマークだけじゃよく分からんのでPremiere Proを入れて動画編集と書き出しもしてみた。FHDソースの映像をカット、テキストを入れてBGMを付けるようなYouTube入門したばかりですよ的な動画なら何ら不満なく編集できちゃいます。
案外快適に動いてくれたけどGPUはオンボで貧弱なんでゲームは難しい。例えばAPEX LegendsではHD解像度、グラフィック設定を低にしてもゲームを楽しめるレベルでの動作は難しかったなぁ。
WEBブラウジングや動画視聴などライトな使い方+重量級の処理はRAW現像やFHDクラスの動画編集なら不満に感じなかったので、ゲーム以外の用途であれば動作に対する満足感は高くなると思います!
キーボード・タッチパッドの仕上りが惜しい
元Surface Pro使いからすると、キーボードはかなり惜しい出来栄え。
キーのサイズ、打鍵感なんかは結構良かったんだけど、傾斜が付けられないのが残念だった。
▼これはSurfaceだけど、キーボードのディスプレイ側の根本が折れ曲がってディスプレイ下部にペタっとひっついて傾斜が付けられるんです。こうすることで結構剛性が高まって打った時のバインバイン感が軽減されるし傾斜あるんで打ちやすい。↓
▼KUU Lebookはこれが出来ないからキーボードがペターってなるんです。これだけならまだいいんですが、わずかに浮くんで打ってると結構バインバイン感が伝わってきちゃう。ここ、なんとかならんかったんですかね?↓
あと、タッチパッドの反応は良いんだけど、二本指でのスクロール操作の「逆転」設定が出来ないのはなぜ?
二本指スクロールは、
- 上にスライドするとスクロールする
- 下にスライドするとスクロールする
上記のどちらかを使ってると思いますが、KUU Lebookでは”2”しか使えないんです。ちなみにWindowsの設定にも何故か逆転設定無いし、Lenovoみたいにタッチパッドなどを設定するメーカー提供のソフトも無いんで、今のところ逆転設定する方法が見つかってません。
まぁ、Windowsではマウス使うことが多いんで個人的にはあまり気になってないんですが、タッチパッド使ってるって人はスクロール操作に注意ってことです。
スタイラスペンは便利
KUU Lebookはスタイラスペンが付属してるんで、購入してすぐに便利なスタイラスペンを利用した使い方ができるのは良い点。
Windowsの機能を使って画面キャプチャーからの直接書き込みがスムーズにできる。使いこなせばかなり便利ですね。
▼ペンは感圧式だから圧力に応じて線の太さも変わる。お絵かきもしようと思えば出来る。絵心のない僕は何かを説明するときに図を書いたりして使ってます。↓
あと、スタイラスペンは本体に磁石でペタっとくっつきます。
▼が、公式サイトの写真を見るとUSB-Cポート側にくっついてる。下側のUSB-Cポートが隠れてしまうんで、これじゃポート使えなくなるじゃん。。↓
▼で、実機で試してみたらちゃんとポートの無い右側面にくっつくようになってました。公式画像のように左側にはひっつきません。これは嬉しい変更点。↓
まぁ、嬉しい変更点ではあったんだけど、製品をアピールする宣材でこのお粗末な感じは如何なものか。もうちょっとちゃんとやったほうが良いと思うよ。
サウンドは最悪。2万円レベルのやっすい音
KUU Lebookはステレオスピーカーを搭載してるんだけど音質は最悪。音の広がりや音質がイマイチなんで映画を楽しむときはイヤホンやヘッドホン使いましょう。
▼音量もそれほど大きくありません。一応、PCにはサウンド品質を高める方法みたいなPDFがプリインされてたんだけど、そんなもん最初からしといてよ。↓
USB-C以外にUSB-Aも欲しかった
最近のノートパソコンはポートが少ない!けど、KUU Lebookは2つのUSB-Cポートを備えているからまだマシ。
だけど、持ってるほとんどの周辺機器は普通のUSB端子(USB-A)なんですよねー。キーボード・マウスの受信機付けるにも「変換アタッチメント」が必要でした。
変換アタッチメント付けるとビョーンと出っ張ってかっこ悪いなぁ。USB-Aはまだまだ使う機会が多いんで1つくらいは備えて欲しかったところ。
▼あと、USB-Cのポートってディスプレイ上部側じゃなくて下部側にあったほうが絶対使いやすいよね?↓
▼上部だとUSBハブ繋いでも「だら〜ん」ってなるんよね。うん、絶対下部にUSBポートを配置したほうが良いと思う。↓
KUU Lebookのレビューまとめ
10万円もする製品を貰っておいてアレなんだけど、触れば触るほどKUU Lebookは微妙に感じたってのが正直な感想。これが6万円前後なら話は変わってくるけど、値段が10万円クラスなんだもん。
僕が10万円を握って新しいパソコンを吟味しているときにKUU Lebookを選ぶかと言われると選ばんね。KUUさんには悪いけど。
ただ、意欲的に新しい製品を世の中に出した新生メーカーのKUUさんには今後も頑張ってほしいし応援してます。ちょっと改良したらガラッと印象は変わってくるんで、次の製品には期待してますよ。
個人的に気になったのは
- さすがにこの値段で4年前のCPUは古すぎ
- キーボードは日本語配列用意してほしい
- キーボードは傾斜付けられるようにして
- SSDはもうちょっとコスト欠けてもいいと思うよ
- スピーカーはもっと頑張れるっしょ
こんなところかな。ここらをクリアして10万円ならコスパ凄い!ってなると思うけど、それが出来ないなら「あぁ、微妙なやつね」で終わると思うし、メディアも取り上げづらいと思うよ。
時代はコスパ時代に突入してその傾向は年々強くなってきてるし、「安くて良い」なら無名メーカーでも海外製品でサポート薄くても少々のリスクは目を瞑って納得できる。
でも、KUU Lebookは高い、けど、中身は微妙。そうなってくると冒頭で書いた通り厳しいんじゃないかと思う。正直、この価格とこの仕上がりで「誰が買うの?」って思っちゃった。
ただ、1点魅力に感じるかも知れないのは、同じ世代の古い2 in 1 PCの中古を検討しているなら、もしかしたらKUU Lebookが安上がりかも知れません。
以上、このレビューが誰かの参考になれば幸い。終わり。
■メモリ8GB+容量512GB■
初出時価格→105,499円
過去最安値→99,999円
▼[Amazon]割引クーポン適用で99,999円!↓