2024年は折り畳みスマホの普及期になると思っていたが、なんと、ワイモバイルから激安な折り畳みスマホ「Libero Flip」が発表された。2月29日発売。割引無しの定価でも63,000円。というわけで「Libero Flip」のスペック・対応バンドまとめながら紹介していく。
Libero Flipの特徴
Libero Flipの特徴は以下の通り!
Libero Flipのハイライト
- 縦に折り畳めるタイプのスマホ
- Snapdragon 7 Gen 1を搭載
- 開くと6.9インチ大画面
- パネルは有機ELで120Hz
- 閉じても使えるサブ画面付き
- メイン+深度の2カメラ
- 33W充電対応の4,310mAhバッテリー
- デュアルスピーカー搭載
- おサイフケータイも使える
- 通話録音機能にも対応
- 周波数はソフバン・ワイモバ向け
Libero Flipの詳細スペックと対応バンド早見表
詳細スペックを表示
製品情報 |
端末名 |
Libero Flip |
発売年 |
2024年2月 |
発売地域 |
日本:ワイモバイル |
メーカー・ブランド |
ZTE |
対応バンド・周波数・ネットワーク |
3G |
W-CDMA:1 / 2 / 4 / 8 |
4G LTE |
FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 8 / 12 / 17
TD-LTE:41 / 42 |
5G NR |
Sub6:n3 / n28 / n77 / n78 |
Wi-Fi |
802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth |
バージョン:5.2
コーデック:SBC / AAC / apt-X / apt-X HD / LDAC / apt-X Adaptive |
SIMサイズ・スロット |
Nano SIM |
ネットワーク関連備考 |
eSIM対応 |
本体仕様 |
ディスプレイ |
サイズ:6.9インチ[1.43インチ]
材質:有機EL
画面占有率:非公表
形状:パンチホール(中央)
最大リフレッシュレート:120Hz
最大タッチサンプリングレート:非公表
※[]はサブディスプレイ |
解像度 |
2,790×1,188
[466×466]
※[]はサブディスプレイ |
画素密度 |
439ppi/高精細でドットの粗さは気にならない |
サイズ |
高さ:170mm[88mm]
横幅:76mm
厚さ:7.3mm[15.5mm] |
重さ |
214g |
本体色 |
ゴールド系、ホワイト系、ブルー系 |
システム仕様 |
OS |
Android 13 |
CPU(SoC) |
Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 |
AnTuTuベンチマーク |
総合スコア:677,957
GPUスコア:165,340
(AnTuTu v10実機スコア)
|
メモリ/保存容量 |
組み合わせ |
メモリ6GB+容量128GB |
ストレージカード |
非対応 |
カメラ |
背面カメラ |
デュアルカメラ
①5,000万画素(メイン)
②200万画素(深度測定カメラ)
手ぶれ補正:対応
センサーサイズ:1/2.75
PXサイズ:非公表 |
インカメラ |
パンチホール式インカメラ
画素数:1,600万画素(メイン)
センサーサイズ:1/3.09
PXサイズ:非公表 |
機能仕様 |
GPS |
GPS対応 |
生体認証・ロック解除 |
指紋認証:対応
顔認証:対応 |
センサー |
赤外線センサー:非対応
加速度センサー:対応
近接センサー:対応
ジャイロセンサー:対応
電子コンパス:対応
光センサー:対応 |
防水/防塵・タフネス等級 |
防水/防塵:IP42
耐衝撃:非対応 |
イヤホンジャック |
なし |
NFC |
NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:対応 |
その他機能 |
デュアルスピーカー |
バッテリー |
バッテリー容量 |
4,310mAh |
充電 |
有線充電:33W
ワイヤレス充電:非対応
逆充電:非対応 |
ポート |
USB Type-C |
スペック表のソース |
参照元 |
【公式サイト】Libero Flip – ワイモバイル
|
スペック表に関する免責事項
対応バンド早見表を表示
Libero Flipは国内SIMフリースマートフォンです。
以下はカタログスペック上の対応バンドとなります。実際にそのバンドで通信できるかはキャリア・住環境・ソフトウェア等によります。
5G NRについては電波バンドが対応していたとしてもキャリア側・端末側で対応の周波数帯が違う事もあり、キャリアモデル以外が実際に通信できるかは4G LTE以上に分かりません。
5Gのバンド単独で通信できないNSAの場合は4Gバンドとの組み合わせ(EN-DC等)も重要になってきます。
▼docomo回線の電波バンド対応状況↓
Libero Flipはドコモ回線の4Gで重要なバンドのうちバンド1・3に対応していますが、地下や郊外の繋がりやすさを左右するバンド19に対応していないので電波強度が弱くなる場合があります。
またLibero Flipはドコモで提供されている5G NRのうちSub6のn78のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
ドコモの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band19(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
✕ |
Band21(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
✕ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
✕ |
n1(5G NR Sub6/2.0GHz) |
✕ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
○ |
n78(5G NR Sub6/3.6~3.7GHz)重要 |
◯ |
n79(5G NR Sub6/4.5~4.6GHz)重要 |
✕ |
n257(5G NR ミリ波/27.4~27.8GHz) |
✕ |
▼Softbank・ワイモバイル回線の電波バンド対応状況↓
Libero Flipはソフトバンク回線の4Gで重要なバンド1・3・8に対応しています。
またLibero Flipはソフトバンクで提供されている5G NRのうちSub6のn77のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n3・n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
ソフトバンクの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band8(4G FDD LTE/900MHz)重要 |
○ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
✕ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
n3(転用5G NR/1.8GHz)重要 |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.9~4.0GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/29.1~29.5GHz) |
✕ |
▼au回線の電波バンド対応状況↓
Libero Flipはau回線の4Gで重要なバンドのうちバンド1・3に対応していますが、全国区をカバーするバンド18(26)に非対応なので多くのエリアで電波の強度が弱くなる場合があります。
またLibero Flipはauで提供されている5G NRのうちSub6のn77・n78に対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
auの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
✕ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
✕ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
✕ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz・4.0~4.1GHz)重要 |
◯ |
n78(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.8~28.2GHz) |
✕ |
▼楽天モバイル回線の電波バンド対応状況↓
Libero Flipは楽天モバイル回線の4Gで重要なバンドのうちバンド3のみ対応していますが、楽天モバイルのパートナー回線(au回線)であるバンド18に対応していないので多くのエリアで電波の強度が弱くなる場合があります。
またLibero Flipは楽天モバイルが提供する5G NRのうちSub6のn77のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
楽天モバイルの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz auローミング)重要 |
✕ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
✕ |
Band28A(4G FDD LTE/700MHzz)重要 |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz)Band28Aを内包 重要 |
✕ |
n77(5G NR Sub6/3.8~ 3.9GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.0~27.4GHz) |
✕ |
Libero Flipのサイズ・重量・カラー
▼()は折りたたみ時↓
- 高さ:170mm(88mm)
- 横幅:76mm(76mm)
- 厚さ:7.3mm(15.5mm)
- 重量:214g(214g)
カラーはゴールド系、ホワイト系、ブルー系の3色展開。
Libero Flipで最大の特徴と言えばもうこれ。縦に折り畳めること。
筆者も何度か縦折りのスマートフォンを使ったことがあるけれど、持ち運び時にコンパクトになるのでポッケにスッと入るのが良かった。畳むと厚みがあるのでモッコリするけど。
Libero Flipはハイエンドモデルほどシュッとはしてないけれど縦折りスマホとしては、開いたときのサイズも畳んだときのサイズも普及機としては良い感じに仕上がってると思う。
Libero FlipのSoCはSnapdragon 7 Gen 1
- SoC:Snapdragon 7 Gen 1
- メモリ:6GB
- ストレージ:128GB
Libero Flipが搭載するSoCはSnapdragon 7 Gen 1。一応ミドルハイの性能帯ではあるけれど、2024年2月時点だとミドルハイでは性能の低い部類、ミドルだと性能の高い部類という感じのパフォーマンス。
ガルマックスではSnapdragon 7 Gen 1の実機AnTuTuスコアを収集済みなんだけど、確認してみたら総合スコアは約650,000点、GPUスコアは約165,000点。このくらいのパフォーマンスであれば日常使いで困ることは少ないはず。
ただ、新世代のミドルハイと比べるとどうしてもゲーム性能は低くなってしまうので、ゲーム(特に原神みたいな重量級ゲーム)をプレイする、という人はちょっとパワー不足かも。
▼追記:Snapdragon 7 Gen 1がどの程度動くSoCなのか以下の記事で解説してる。↓
Snapdragon 7 Gen 1のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ
Libero Flip(Snapdragon 7 Gen 1)のAnTuTuスコア
AnTuTuスコアは性能の指標です。まだLibero Flipの実機のAnTuTuスコアを収集出来ていないのでSnapdragon 7 Gen 1の参考ベンチマークをチェックしてみよう。
- 総合スコア(CPU):約650,000
- ゲーム性能(GPU):約165,000
▼追記:Libero Flipの実機AnTuTuスコアを追加。↓
Libero Flip/メモリ6GB(Snapdragon 7 Gen 1)の実機AnTuTuベンチマークスコア
▼以下は2024年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
Libero Flipのディスプレイ
- サイズ:6.9インチ(1.43インチ)
- 解像度:2,790×1,188(466×466)
- ディスプレイ:有機EL
- 画面形状:パンチホール(中央)
- リフレッシュレート:非公表→追記:120Hz
- タッチサンプリングレート:非公表
メインディスプレイは7型に迫る6.9型の超大画面。
解像度はFHD+で有機ELパネルとなっている。それにしても6.9型はデカイ。これなら動画も大迫力で楽しめそうである。
▼またサブディスプレイは通知や着信応答ができるほか、カメラの起動なども出来るようになっている。↓
最近の縦折りスマホは背面ディスプレイでのブラウジングやメッセンジャーアプリでの変身など色々出来るようになっていて、あれはあれで便利そうなんだけど、筆者は畳んだ状態で通知を確認できれば良いというタイプなので、同じような感じならLibero Flipみたいにシンプルなのでも十分っちゃ十分かと思う。
Libero Flipのカメラ
▼アウトカメラ↓
- メインカメラ(5,000万画素)
- 深度測定カメラ(200万画素)
▼インカメラ↓
カメラの構成自体はメインカメラの他に背景ボケ撮影をサポートする補助カメラ(深度測定カメラ)の2カメラ構成。ってことで、実際の使い勝手は1カメラモデルと変わらない感じである。
まあ使い物にならない超広角や望遠を入れるならこの構成でも良いかなって感じではあるけれど、メインカメラの写りに関しては実機で試さないとなんとも言えないので、ここはレビューで確認したいところ。
カメラも折り畳める機構を活用した撮影を楽しめるのがGood。
▼例えばカメラ撮影もビデオカメラふうに使えたりする。↓
▼あと、サブディスプレイを搭載しているので、一番画質の良いメインカメラで自撮りしやすいのも折りたたみスマホの良いところ。↓
Libero Flipのバッテリー
- 容量:4,310mAh
- 有線充電:33W
- ワイヤレス充電:非公表
- 逆充電:非公表
バッテリー容量は4,310mAhと最近のスマホと比べると少なめだけれど、33Wの急速充電に対応しているのは嬉しい。
筆者のスマホの使い方(WEBサイト閲覧や動画視聴、SNSとかばっかり)ならたぶん1日はバッテリー持ちそうだけれど、人によってはちょっと不安かも。まあ大体の人はモバイルバッテリーを常に持ち歩いていると思うんでどうってことはなさそうだけれど。
Libero Flipの機能
Libero Flipはワイモバイルからリリースされる国内向けスマホ。
▼ってことで、ちゃんとおサイフケータイにも対応しているのだ。偉い。↓
▼あと良いなって思ったのがこれ。通話を録音できるである。↓
ただ、通話相手に「この通話の録音を開始しました」と警告される。
筆者としてはなんも言わずに録音したい。警告したら相手も警戒してボロがでないと思うし。まあ色々と勝手に録音すると不都合が出るのかも知れないけれど。
あと最近のスマホは対応バンドが充実している製品も多く、キャリア問わずに使える場合も多いけれど、Libero Flipはガッツリ周波数を縛っちゃってる。
ソフトバンク・ワイモバイル以外のキャリアで重要なバンドに対応していないので、ワイモバイルから乗り換えるときは注意が必要。
Libero Flipまとめ
Libero Flipの発売日は2024年2月29日で記事執筆時点の価格は以下の通り。
これまでの縦折りスマホは日本だと安いものでも10万円近い製品が大多数であったが、63,000円。遂にこの価格帯で来てしまった。
これまでのほとんどの折りたたみスマホは高価格&高性能な製品ばかり。筆者は「折り畳める利点だけほしいからミドルハイくらいの安い製品だせよ」と常々言ってきたので、こういった立ち位置のモデルが投入されたのはすごく嬉しい。
筆者のように、ゲームもそんなに遊ばないしハイエンドは要らない、でも縦に折り畳めるって部分は魅力的だから安いモデル出ないかな、と思ってた人はガッツリ刺さると思う。
■Libero Flip■
初出時価格→63,000円
▼オンラインショップで新規またはMNPかつシンプル2 Mまたはシンプル2 Lを選択すると23,200円引きの39,800円。↓
▼2024/03/07追記:Libero Flipの実機レビューを公開した。↓
Libero Flipの実機レビュー!購入前に伝えたい注意点まとめ