MediaTek Dimensity 8200-UltraのCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ

2023年に発表されたミドルハイのSoC「MediaTek Dimensity 8200-Ultra」のスペック、実機での処理性能とゲーム性能、実際の動きをチェックしてみました。

なお、本記事で紹介する内容は「目安」です。スマートフォンやタブレットはSoC以外に画面の解像度、メモリ搭載量、ストレージの速度などで動作が変わってきます。

MediaTek Dimensity 8200-UltraのCPUとGPUのスペック

SoC MediaTek Dimensity 8200-Ultra
CPU Cortex‐A78 ×4
Cortex‐A55 ×4
CPU周波数 3.0GHz
GPU Mali‐G610 MC6
GPU周波数

MediaTek Dimensity 8200-Ultraの処理性能

▼Snapdragonは大きく4つの性能帯に分かれています。MediaTek Dimensity 8200-Ultraハイエンドに次ぐ性能を誇るミドルハイのSoCです。

本記事で使用する製品は以下。

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▼端末の性能を数値化するAnTuTuのスコアを確認してみましょう。総合スコアは949,387点、GPUスコアは234,656点、UXは249,686点となっていました。↓

操作の快適性を表すUXスコアは24万点超え。一般的に10万点を超えてくると操作が快適とされていますが、大きく上回っています。CPU性能はミドルハイの中では高い部類ですが、GPU性能はやや低い傾向です。

MediaTek Dimensity 8200-Ultraは基本的に動作で不満を感じないレベルの性能を持つSoCです。

▼以下は2023年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

MediaTek Dimensity 8200-Ultraのゲーム以外の動き

MediaTek Dimensity 8200-Ultraを搭載するスマートフォンでゲーム以外の動きをチェックして許容範囲か確認してみて下さい。

▼MediaTek Dimensity 8200-Ultraを搭載するスマートフォンでWEB閲覧(Yahoo!ニュース)、動画視聴(YouTube)、SNS(Twitter)を使ってみました。↓

WEBサイト閲覧、SNS、動画視聴など一般用途では非常にサクサクと軽快に動作します。ゲーム以外の一般用途で検証する範囲ではあらゆるシーンで動作の鈍さを感じることはありませんでした。とても快適です。

MediaTek Dimensity 8200-Ultraは非常に高い基本性能なので、長期的に利用していく中でも快適に使っていける性能を持っています。

MediaTek Dimensity 8200-Ultraのゲーム性能

ライトな使い方は先程検証しましたが、次はヘビーな使い方を試してみます。ヘビーな使い方の代表といえばゲーム。ここでは「重量級3Dゲーム」「軽めの3Dゲーム」の2つで試してみます。

  • 原神:重量級3Dゲーム
  • PUBGモバイル:軽めの3Dゲーム

▼まず重量級となる原神から。グラフィックのデフォルト設定は「中」となっています。↓

デフォルトではフレームレートの上限30FPSの制限があるので、設定にてフレームレートのみ60に変更した後、マップの3箇所をワープで移動して4キャラ分の元素爆発を連続発動した際の高負荷状態で下限フレームレートを測定します。

▼下限フレームレートは59FPSとなりました。↓

非常に重い部類の原神も画質中設定で快適にプレイができます。ミドルハイのSoCとしては優秀な部類でした。原神はグラフィックがウリのゲームなので画質は中設定以上で遊びたいタイトルですが、その要件も満たせているので原神を楽しめるレベルで遊べます。

続いてはPUBGモバイル。2017年にリリースされたゲームで当時は重量級でしたが、SoCの高性能化も進んだので現在は軽めの3Dゲームとして検証に使っています。PUBGモバイルでは画質設定を下げた時に選べるフレーム設定の設定幅で上限フレームレートが決まってきます。

▼PUBGモバイルはフレーム設定「スムーズ+90fps」まで開放されていました。上90FPSでプレイ可能です。↓

PUBGモバイルの検証は、スモークを4つ撒いて高負荷状態を作り、スモークが切れるまで突入を繰り返して下限フレームレートをチェックします。

▼PUBGモバイルの下限フレームレートは47FPSでした。↓

PUBGモバイルでは上限90fpsの設定が開放されていますが、MediaTek Dimensity 8200-UltraでのGPU性能では平均70FPS、高負荷時はシーンによって60FPSを割る場合があります。快適にプレイができるのでほとんどの人は十分かと思いますが、プロ志向の方は60FPSを割ることが非常に少ないハイエンドスマホを選んだほうが良いです。

MediaTek Dimensity 8200-Ultraは基本的にゲームは快適にプレイできます。

MediaTek Dimensity 8200-Ultraの動作目安まとめ

MediaTek Dimensity 8200-UltraはMediaTekとXiaomiが一緒に作り上げたSoC。特にカメラ性能に関わるIPSがカスタマイズされていますが、基本性能もミドルハイの中では高い部類なので、動作に不満を感じるシーンの非常に少ないSoCです。

ゲーム性能はやや低めですが、ゲームをプレイする上で大きな支障はないので、プロゲーマーでもなければ不満を感じることは無いはずです。

MediaTek Dimensity 8200-Ultra搭載製品の一覧

MediaTek Dimensity 8200-Ultraを搭載する製品は以下です。

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