Snapdragon 865がGalaxy S20シリーズの力の源!5Gに標準対応したSoCの中身に迫る!

Qualcomm 5G

ハイエンドも年々パワーアップしてます!

Qualcommが一部地域向けのGalaxy S20シリーズにQualcommのハイエンドSoCであるSnapdragon 865が搭載されていることを明かし、Galaxy S20シリーズを強化していると2月11日日付けの自社のプレスノート内にて発表しました。

Snapdragon 865の特徴

最新のハイエンドSoCであるSnapdragon 865ですが、大きな特徴は何といっても5Gに対応し、AI性能も向上しているところ。その点を軸に特徴を紹介していこうと思います!

従来モデルの2倍ものAI用演算が可能な第5世代のQualcomm AI Engine

現在のスマホ向けのSoCのトレンドはやっぱりAI。よく写真のチューニングなんかでAIチューニングを謳われていますよね。HUAWEIでもPシリーズやMateシリーズなどで採用されているKirinプロセッサのAIエンジンによる写真のチューニングをバンバン宣伝していますし、iPhone 11シリーズに採用されているA13 BionicだとNeural Engineと呼ばれるAIが動作の効率化を図っています。

Qualcommも負けておらず、Snapdragon 855でも7TOPS(Tera Operations Per Secondの略。簡単に言うと1秒あたりの処理性能のこと)ものAI処理が可能でしたが、Snapdragon 865は15TOPSとSnapdragon 855の2倍以上の処理能力を誇っています。

高速な処理性能を支えているのが以前の4倍のTOPSパフォーマンスを備えながらも35%向上した電力効率で動作するQualcomm Hexagon Tensorアクセラレーターです。Qualcomm AI Engineに加えて、新しく搭載されたQualcomm Sensing Hubにより、状況を認識して低電力で使用できるように調整しています。さらに以前よりも高度な音声検出により、音声認識の精度が向上しており、さらにAIセンサー類も常時駆動しているので、いつでもレベルの高いAI機能を利用できるでしょう。

8Kビデオキャプチャも可能なハイレベルなカメラ機能をサポート

Snapdragon 865はカメラ機能のサポートもハイレベル。例えば、Snapdragon 865を搭載しているGalaxy S20シリーズでは、10億色以上の4K HDR撮影や8Kビデオ撮影、さらには960 fpsの高解像度スローモーションビデオも撮影できたりと超ハイスペックなカメラ性能を誇っています。

▼作例がQualcommのサイトに出てました!↓

Snapdragon865

もちろん第5世代のQualcomm AI Engineとも連携可能で、異なる背景、人物、オブジェクトを素早く正確に識別し、個別に処理ができるので今まで以上に映える写真が撮影できるはずです。

Qualcomm Kryo 585の処理性能も1級品

言うまでもなく、パフォーマンスに関してもSnapdragon 865は1級品です。

Snapdragon 865にはCPU部分にQualcomm Kryo 585が採用されており、前モデルから最大25%のパフォーマンス向上が謳われています。グラフィック部分でもGPUは新しいQualcomm Adreno 650を採用することで、同じく最大25%のパフォーマンス向上を実現しています。スマホゲーマーは見逃せないポイントですね!

Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemで5G高速通信が可能!

Snapdragon X55 5G Modem RF

Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemは、最高通信速度7.5Gbpsを誇る超高速の世界初の一般向け5G通信チップです。

Snapdragon X55 5G Modem-RF SystemにはModem-RFシステムアプローチにより、Qualcomm®5G PowerSave、Qualcomm®Smart Transmit™テクノロジー、Qualcomm®Wideband Envelope Trackingテクノロジー、Qualcomm®Signal Boostなどの先進技術が全て入っており、優れたデータ通信速度とバッテリー持ちを両立していると宣伝しています。

ただ、Snapdragon 865にはSnapdragon X55 5G Modem-RF Systemは内蔵されていないので、5G通信を可能にするためには端末メーカーがSnapdragon X55 5G Modem-RF Systemを別途組み込まないといけませんので、その分端末のコストへ上乗せされている可能性が高いと思われます。5GユニットをSoC内に組み込むにはまだコストと設計の兼ね合い上仕方がないのかもしれませんね。

Galaxy S20シリーズの一部地域向けバージョンはSnapdragon 865搭載!

実はGalaxy Z Flip(記事:Galaxy Z Flip(SCV47)のスペック、対応バンド、価格、特徴まとめ!)と同時に新型Galaxy S20シリーズが2月12日に3機種発表されたんですが、3機種ともに5G対応。ですので、一部地域向けの機種といった縛りはあるものの、今回紹介したSnapdragon 865の本気を十分体験できるスマホに仕上がっています。日本のキャリアで流通しているものは基本的にSnapdragon版でしたので、私たちもSnapdragon865の本領を体感できるはずです。

日本では5Gの運用開始が2020年の春からの予定ですので、私たちがGalaxy S20シリーズやSnapdragon 865の本気を体感できるのはもうすぐです!楽しみですね!

ガルマックスではGalaxy S20シリーズの解説も行う予定ですので、合わせてご覧ください!新たな情報発信時はTwitterFacebookでお伝えしますのでフォロー宜しくおねがいします!

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