TCLがMWC2022にて2種類の折り畳みスマートフォンを出展!

以前から噂が出ていたTCLの折り畳みスマートフォンですが、MWC2022にて実機が披露されたようです。

TCLがMWC 2022で2種類の折り畳みスマートフォンの実機を展示?

ニュースサイトのAndroid Centralによると、バルセロナで開催されたMWC 2022で、TCLが2種類の折り畳みスマートフォンの実機を展示していたとのこと。

TCL Ultra Flex

Ultra FlexはRoyole Flexpaiを彷彿とさせるアコーディオン型のヒンジが特徴的なスマートフォンで、内側や外側など360度折り畳むことができるモデルとなります。

▼ディスプレイを外向きに折り畳んだ場合はこんな感じ。↓

TCL MWC2022 折り畳みスマートフォン コンセプト

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▼使わない時は内向きに折り畳むことでディスプレイの破損を防ぐことができます。↓

TCL MWC2022 折り畳みスマートフォン コンセプト

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▼360度回転が可能な構造のため、ヒンジはディスプレイを破損させないように柔軟性を持たせているとのこと。ただ、写真を見る限りヒンジ部分にゴミが侵入しやすそうには感じますね〜。↓

TCL MWC2022 折り畳みスマートフォン コンセプト

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また、Ultra Flexはスタイラスペンもサポートするとのことで、リリースされた場合はGalaxy Z Foldのライバルとなる可能性があるとAndroid Centralは述べています。

TCL Fold n Roll

Fold n Rollは以前ガルマックスでも紹介したコンセプト機の発展系とも言えるモデルのようです。

▼デザインはUltra Flexと同じように感じますが、ヒンジ部分はアコーディオン型ではなく、Galaxy Z Foldのような通常タイプのヒンジのようですね。↓

TCL MWC2022 折り畳みスマートフォン コンセプト

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▼ディスプレイのエッジ部分もかなり表示領域があるようで、Android Centralは「エッジディスプレイ」という言葉に全く新しい意味を与えているとしています。↓

TCL MWC2022 折り畳みスマートフォン コンセプト

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Fold n Rollの最大の特徴は、側面にあるボタンを押すとディスプレイが引き出される構造につきます。ただし、動作に難があるようで、あまり正常に動かなかったと報告しています。

また、設計構造上ディスプレイのシワがUltra Flexよりも目立ちやすかったり、Ultra Flexで対応しているスタイラスペンには非対応だったりと惜しい点がいくつか見受けられたようです。

今回公開されたFold n Rollは、特にコンセプトモデルとしての側面が強く、そのままで発売される可能性はほぼ無いが、将来折り畳みスマートフォンの設計を起こす上での参考にはなるかもしれないとAndroid Centralは推測しています。

TCLはまだ折り畳みスマートフォンを一般向けにリリースするつもりはない?

Android Centralは、今回の2機種は最も複雑で、最も信頼性が低いものだったとし、TCLが折り畳み式のコンセプトの研究を続け、価格を抑えたものをリリースすることに専念しているのが伝わってきたとしています。

また、以前にChicagoと呼ばれる折り畳みスマートフォンの発売計画が頓挫したのも価格面での折り合いが付かなかったからだとも述べています。

上記の理由から推測するに、TCLも自社製の折り畳みスマートフォンがまだ実用段階ではないことを分かった上でMWC2022に出展しているものと思われます。

ガジェット好きにはたまらない構造だが、問題は山積みの模様

今回出展されたとしているUltra Flex、Fold n Roll共に現行の折り畳みスマートフォンではなかなか見慣れないコンセプトの機構であり、ガジェット好きにはたまらないものに仕上がっているようです。

ただし、その分Fold n Rollで見られた完成度の低さや、Android Centralが推測する価格面など、問題は未だに山積みの模様ですね。

ディスプレイにこだわるTCLとしても、技術の最先端を行く折り畳みスマートフォンの発売は何としても成就させたいはず。サムスンやOPPO、Motorola(Lenovo)などのライバルにも先行されているので余計にその思いは強いはず。

まだまだ実用化への道は遠いとは思いますが、研究の成果が実を結んだ製品の登場が今から楽しみですね!

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