WT2レビュー。双方音声翻訳機の使い方、精度、価格まとめ
双方翻訳に対応した夢のデバイス「WT2(Wearable Translator 2)」。
出資を募るクラウドファンディングサイトでは公開直後に目標額を達成。現在は目標額の約7倍もの資金を調達済みで発売が待ち望まれている要注目端末です。
今回、WT2をリリースするメーカー様より特別にサンプル品を頂いたので、使い方や翻訳精度などを実機レビューでお届けします!
ちなみにクラウドファンディングサイトでは20%オフの19,900円で先行特価で購入予約が可能となっているので、欲しい方は出資期間が終了する前に申し込んでおきましょう。
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WT2って何?双方音声翻訳翻訳って何?
最近「リアルタイム音声翻訳機」が凄い人気なのですが皆さんは御存知でしょうか?専用の翻訳デバイスに話しかけると即座に海外の言語で音声翻訳してくれる製品で、最近は非常に多くの製品がリリースされています。
これれらリアルタイム音声翻訳機は、日本語から外国語へ翻訳を行える”片方音声翻訳”、日本語⇔外国語が一つのデバイスで翻訳できる”双方音声翻訳”のタイプに分かれます。
どちらも一長一短はあるのですが、WT2は「双方音声翻訳」に対応しているデバイスで、日本語から外国語、外国語から日本語をリアルタイムで音声翻訳してくれる凄いデバイスなのです。
WT2の総評
[良かった]
- 双方音声翻訳に対応している
- お互いが”話した内容を誤翻訳されていないか”確認できる
- 駆動時間が長い
- イヤホン型デバイスなので翻訳内容が周囲に漏れにくい
- イヤホン型デバイスを利用しなくても翻訳エンジンを利用できる
[イマイチ]
- 利用するにはインターネットへの接続が必須(2019年のアップデートでオフライン翻訳機能を実装予定)
[改善提案]
- 専用アプリに表示されている会話内容を保存出来る機能が欲しい
[総評]
実際に英語を話す外国の友人とWT2を利用したのですが、お互いが異なる言語で話している内容が即音声翻訳される様子には驚きました。
リアルタイム翻訳機全般に言えることですが翻訳精度は100%ではありません。
イントネーションやスラングが入ると誤翻訳されることもあるのですが、専用アプリ上では双方が発言した内容がテキスト表示されるので、「お互いが誤翻訳されているか否かを確認できる仕様」となっており、誤翻訳によるトラブルは大きく軽減出来る仕上がりとなっています。
総合的には及第点な製品ですが、「オンラインアップデートで大きく化けるな」という期待値が非常に高いデバイスでした。
実際に使い心地や精度などをレビューでチェックしてみて下さい!
WT2の対応する言語
▼WT2が対応する言語は以下の通りです。↓
現時点では9ヶ国語に対応。ローンチ時点で日本語が入っているのは日本でのリアルタイム翻訳機の需要が高いからかも知れません。
今後もアップデートを重ね、最終的には41ヶ国語に対応予定となってます。
WT2の開封~デザインをチェック
▼WTの化粧箱。しっかりした箱に入ってました。カタカナで「ハロー」と記載されているので日本でリリースされる化粧箱と同じタイプのようです。↓
▼パカッと蓋をあけると最新デバイスがキレイに梱包されてました。↓
サンプル品に付属している取扱説明書は英語版でした。
▼サンプル品に付属している取扱説明書は英語版でした。日本でリリースされる時は日本語版が付属するとのことです。↓
WT2のイヤホンデバイスはBluetoothイヤホンみたいな形状
▼これがイヤホン型の翻訳デバイス。左右独立型のBluetoothイヤホンのような印象です。↓
▼側面にはWT2のアイコン。左右でアイコンの形状が違うので、相手に渡す方のデバイスがどちらなのか分かりやすくなっています。↓
▼本体のアイコン下部はタッチ式のセンサーが埋め込まれており、プッシュ・トゥ・トークが利用できる仕様となってました。↓
▼耳に装着する部分はイヤーフックでガッチリ固定できるタイプ。↓
▼イヤーフックも複数の形状が付属しているのでピッタリの付け心地のフックを利用しましょう。↓
▼内側下部にはイヤホン型デバイスを充電する為の端子が備わっています。↓
充電機能付きケースが付属
▼可愛らしい専用のケースも付属。↓
▼磁石で左右がくっつくようになっており、真ん中でパカッと開きます。カバンに入れて持ち歩いていましたが、勝手にパカッと開くこともありませんでした。↓
▼内側にはイヤホン型デバイスを充電する為の端子が備わっています。↓
▼イヤホン型デバイスをギュッと突っ込むと充電することが出来ます。↓
▼充電中はケースのWとTのロゴが点滅し、満充電は消灯するので充電できているかも視覚的に分かりやすくてGood。↓
▼バッテリーケースにはバッテリーが備わっており、イヤホン型デバイスを充電できる訳ですが、ケース自体は側面に備わっているMicroUSB端子から充電可能です。↓
WT2を実際に使ってみた使用レビュー!
さて、ここからは実際にWT2を利用して使い勝手をチェックしてみます。
基本的な使い方
使い方は3ステップ。
▼専用アプリを起動して…..。↓
▼イヤホン型デバイスを取り外して…..。↓
▼イヤホン型デバイスがスマホと自動接続するので、翻訳モードを選んで利用開始。↓
3ステップで利用できるので比較的簡単に扱える部類の製品ですね。
イヤホン型デバイスは双方の言語にリンクしているデバイスを利用しましょう
実利用ですが、WT2は2つのイヤホン型デバイスを双方が取り付けてイヤホン型デバイスを通して会話します。
▼たとえば日本語と英語の双方翻訳を設定した場合の吹き出しマークを見て下さい。少し形状が違います。↓
▼イヤホン型デバイスにも吹き出しマークが付いているので、今回の設定では左側が日本語入力で右側が英語入力となります。↓
このように対応する言語にリンクしているイヤホン型デバイスは指定されているので注意しましょう。
専用アプリの利用が前提となっている
WT2を利用して分かったのですが、翻訳モードの選択や双方が翻訳した内容をテキスト表示するために専用アプリが必須です。
例えば、WT2のデバイスを持っていても、アプリをインストールしていないスマホではイヤホン型デバイスをBluetooth接続したところで使えません。
海外でスマホをレンタルして利用する場合はアプリのインストールが出来なければ使い物にならないので注意しましょう。
ネットワークに接続している状態でないと現状は利用できない
2019年にオフライン翻訳機能が実装予定なのですが、2018年6月時点ではオンライン翻訳機能のみとなっており、ネットワークをオフにすると利用不可となります。
この事から、海外でスマホの電波が届かない場所ではWT2が利用できない可能性があるので注意しましょう。
イヤホン型デバイスで翻訳内容が周囲に漏れない
僕がこれまで触ったことのあるリアルタイム音声翻訳機は、翻訳内容がデバイスのスピーカーから盛大に再生される仕様で、静かな場所だと少々使うのに勇気が要ります。
WT2は高性能なマイクを内蔵したイヤホン型デバイスで会話出来るため、小さな声で翻訳でき、翻訳内容もイヤホンから聞こえるので周囲を気にせず利用できるのがGoodでした。
親密な会話であってもコソコソ話で翻訳出来るのは中々楽しいものです。
シチュエーションに合わせて4つの使い方で利用できる
一部機能は後日実装とのことで試せていませんが、WT2はシチュエーションにより4つの翻訳方法で利用できます。
AUTOモード
AUTOモードは完全ハンズフリーで双方翻訳出来る機能です。会話の開始と終了タイミングを自動的に認識して双方翻訳する機能です。
マイクは常にオン状態なので、静かな場所で1対1での会話が推奨されています。残念ながらAUTOモードは近日公開予定で僕は試せていません。
Manualモード
AUTOモードとよく似ているのですが、MANUALモードは会話する時にイヤホン型デバイスのタッチセンサーをタッチしながら話すプッシュ・トゥ・トークタイプとなっています。
ガヤガヤした場所でも自分の発言する内容を翻訳したい時だけプッシュ・トゥ・トークで利用できるので、最も使い勝手の良いモードです。こちらは実装済み。
Askモード
イヤホン型デバイスを1つだけ利用するモードです。
自身はイヤホン型デバイスを装着し、相手はスマホ画面のプッシュ・トゥ・トークボタンを押しながら双方翻訳出来るモードです。
相手にイヤホンを取り付ける手間を省けるモードで、道を訪ねたりする時に便利なモードですが、自身が発言して翻訳された内容はスマホのスピーカーから再生されるので静かな場所では少々気を使うモードです。これも実装済み
イヤホンを使わないモード
単純にイヤホン型デバイスを利用しない双方翻訳モードです。モードとしては正式に名称がある訳ではありませんが、「イヤホンを利用しないでアプリを立ち上げたらどうなるのだろう」と試したところ、結構便利に使えたので紹介しときます。
イヤホン型デバイスがオフの状態でアプリを立ち上げ、接続中画面で左上に表示される「☓」ボタンを押すと、これまで紹介してきた各種モード選択画面に移動出来るようになります。
この状態で、例えばManualモードを選択すると、ディスプレイに表示されているプッシュ・トゥ・トークボタン(言語名が表示されているボタン)を利用してイヤホン型デバイス無しで双方音声翻訳が出来ます。
イヤホン型デバイスを利用しない場合、全ての翻訳内容はスマートフォンのスピーカーから再生されますが、WT2を使いすぎてイヤホン型デバイスの充電がなくなってしまっても翻訳エンジンを利用できるので安心ですね。
実際にWT2で英語を話す友人と試してみた
▼実際にWT2を利用している様子を動画に収めてみました。イヤホン型デバイスを利用しているので翻訳内容は外部にもれず、一見、英語⇔日本語で会話が成立している不思議な光景となってました。翻訳内容がスマホ画面に表示されています。↓
実際に利用してみた感じ、ある程度複雑な内容でも翻訳出来るのは凄かったのですが、早い口調だと誤認識することが多かったです。という訳で、WT2を利用する時はゆっくり話すことを心がけましょう。
専用アプリでお互いが”自身の発言が誤翻訳されてる”と即分かるので、上手く伝わる言い回し方を探りながら利用するのもコミュニケーションを取る上で楽しい部分でした。
WT2まとめ。及第点ではあるが今後のアップデートが楽しみな即時翻訳機
個人的にWT2は「短文でのやり取り」や「知人・友人とのコミュニケーションツール」として今後も利用したいなと感じる仕上がりでした。
知人や友人であれば、イヤホンを双方で取り付けての利用も抵抗がありませんし、第三者との会話もAskモードを利用するとそれほど苦ではありません。
双方翻訳でネックとなっていた「相手の話す内容からの翻訳が本当に正しいのか?」という部分も専用アプリを利用することで上手く解決していたのはGoodでした。
これからAUTOモードの追加、オフライン翻訳機能、言語の追加など大型のアップデートを試せるのも非常に楽しみですね。
サンプル段階では荒削りな部分はあるものの、今後のアップデートで大きく化ける可能性を秘めているデバイスなので期待度大。
WT2(Wearable Translator 2)の出資を募っているクラウドファンディングサイトを残しておきますので是非チェックしてみて下さいね!
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