Xiaomiスマホ搭載OS「MIUI 12」の機能・特徴まとめ
Xiaomiスマホに搭載されている独自OS「MIUI 12」の機能・特徴をまとめてみました。他社スマホの独自OSと比べてどういった箇所が魅力的かチェックしてみてください!
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MIUIとは?
MIUIはXiaomiスマホにのみ搭載されている、純正のAndroidOSをカスタマイズした独自OSの1つ。Xiaomiの「MI」に「UI(ユーザーインターフェース)」をつなげた名称です。
MIUI、独自OSの中でも特にデザインにこだわっているのが特徴的で、壁紙やアイコンスタイルはもちろん、その動作アニメーションまでとってもグラフィカル。設定項目もあり、カスタマイズ性も豊富なのが特徴的です。とにかくこいつは個性の塊です。
MIUIの特徴をチェック
今回執筆した際に用いた端末はXiaomi Mi 10T Liteです。執筆時のMIUIのバージョンは12。ベースのAndroidバージョンは執筆時点で10となっております!
なおXiaomiスマホのモデルごとに、細かい仕様、機能の有無のある可能性がある点にはご了承ください。
アプリ履歴の画面が見やすい形式になる
▼MIUI一番の特徴ともいえるのが「アプリ履歴画面」。通常のスマホでは、アプリのカードが「横並び」に配置される形式なんですが、MIUI 12は全然違います。アプリカード一覧がそのまんまタイル状に並べられる形式なんです。↓
▼純正OS(…と他社OS)と比べるとここまで違うぜ!一度に表示できるアプリ数の多さは歴然。そしてアプリ画面自体も見やすいんで、開きたいアプリを見つけやすいのがチョー便利!↓
▼画面分割で2画面プレイをしたければ、左上の「画面分割」ボタンを押した後、アプリを長押しし、指を離さず引っ張っていけばOK。↓
▼もしくは直接アプリを長押しすると出てくる4つのボタンのうち、上から2番めのボタンを押しましょう。↓
視覚アニメーションが多い
MIUI 12スマホを使ってて感じるのが「とにかく動きが多い」こと。純正や他社独自OSと比べても、アプリの起動・終了に画面点灯時のランチャーエフェクトからトースト(下部に一時的に出てくるテキストボックス)などなど、どこの部分もアニメーションが施されているんです。
特に高リフレッシュレート対応モデルであればさらに滑らかさに拍車が掛かるので、外観の見た目だけでなくソフトウェアの見た目にもこだわる人にオススメ!純正ランチャーであれば。一部のアプリアイコンも動くんです。
▼写真では分かりづらいんで動画にまとめました。※音が出ます↓
▼こっちは「アニメが多くて鬱陶しい」と思う方向け。このアニメーションは通常の設定からオフにすることは出来ませんが、「開発者向けオプション」から「ウィンドウアニメスケール」「トランジションアニメスケール」「Animator再生時間スケール」の項目を変更することでアニメ速度を変更したり無効化ができます。↓
開発者オプションを変更するには「設定アプリ」→「デバイス情報」→「MIUIバージョンを押しまくる」ことで有効化でき、「追加設定」項目の一番下に追加されるようになります。
なお、開発者オプションに関しては、設定次第で動作が不安定になる可能性があるので触るのは自己責任で。
起動画面まで変更できるテーマストアも魅力
▼デフォルトでMIUI 12にはテーマが2つ入っています。一般的な「クラシック」と、昔のAndroidを彷彿とさせるスタイルの「リミットレス」。↓
▼筆者はアプリアイコンが統一化されず「アプリそのまま」なアイコン形状にできるリミットレススタイルが大好きです。見やすい。見分けやすい。とてもいい!↓
▼テーマの変更自体は他の独自OS、ランチャーアプリにもあるんですが、MIUI 12に関しては群を抜いたテーマカスタマイズが出来るのが魅力的!純正OS風のテーマから、なんかどっかで見たようなテーマもたっぷり。↓
▼適用するとがらりと印象が変わりまくります。いかんでしょ↓
▼さらにこのテーマ変更、モノによっては起動時の画面まで変えられるのがすごい。iOSモチーフのスタイルだったら起動時はさながらiPhoneだぜ。↓
▼「プレミアム」のテーマは、広告動画を視聴することでダウンロードして使うことができます。まるで無料ゲームみたい。オッサンが毎回小舟でサメと溶岩に襲われる広告動画に我慢すれば、無料でいろんなテーマが使えるのは結構嬉しい。↓
「iOSっぽい」通知・コントロールセンターが使える
通常のAndroidOSでは「画面上部から下にスワイプすると通知センターが開く」挙動ですが、MIUI 12では新たに「通知と設定項目を分離させる」ということが出来るようになりました。早い話、iOSと同じような挙動を見せます。
▼初期設定では従来の通知センターですが「設定→コントロールセンターと通知シェード→新しいコントロールセンターを使用する」を有効にすることで、コントロールセンターの外観が大幅に変わります。そう。まるでiOSのように。↓
▼新コントロールセンターをオンにすると、「通知」と「明るさ変更に設定といった項目の画面」は分けられるようになります。左半分で上部からスワイプすれば通知が、右半分ならコントロールセンターが出てくる仕組み。そう、まさにiOSのように。↓
ビデオツールがかなり便利
▼個人的にかなり気に入っているのがビデオツール機能。この機能は対応するアプリであれば、画質スタイルを変更したりスクショを撮ったり画面録画をしたりといった便利な機能に一発アクセスできる機能なんす。↓
▼この機能を使えば画質を変更してセピアっぽくしたりモノクロにしたり、音質のチューニングも行えるんです。アクセスするには左側に出てくる薄い白のバーを中心に引っ張るだけ。↓
▼一番気に入っているのがフローティングアプリ機能。アプリアイコンをタップすればフローティングウィンドウで小さい画面でアプリを使えるという機能なんです。動画を見ながらツイッターしたり、WEBしながらちょっとしたミニゲームを開いたり。なんてことも可能!超便利。↓
▼実はビデオ再生アプリでなくても、ビデオツールが使えるんです。SNSであってもブラウザアプリでもOK。ゲームアプリはゲームアシスタントと競合するため選べませんが、お気に入りのアプリでも手軽にフローティングアプリを開けるって便利でイイ!↓
ナビキーはショートカットが組める設計
▼画面内ナビキーをオンにしている場合、そのナビキー自体にショートカットを組むことができるのもMIUI 12ならではな魅力。普通に押すだけでなく「長押ししたときの挙動を設定できる」んです。↓
例えば「ホームボタンの長押しでスクリーンショット」とか「戻るキーの長押しでさっさとアプリ終了」とか「履歴キー長押しでアシスタント起動」といったふうにショートカット可能に。また「電源キー2回押しでカメラ起動」の設定もここから組むことができます!
その特性上、操作方式が3ボタンナビキーでないと使うことができん点には注意。でも超便利。全画面をとるか利便性をとるか悩んじまいます(´・ω・`)。
マジックスカイで風景の空を「すげ替える」事ができる
MIUI 12搭載スマホに搭載されているギャラリーには、写真編集機能はもちろん、その編集の中に「マジックスカイ」なる編集機能が用意されております。このマジックスカイ機能は「写真の空を別の空模様にすげ替える」というAdobeじみた編集機能なんです。
▼やり方はとってもカンタン!まず純正のギャラリーを開いた後、「空のある写真」を選択。その後は編集マークを押して、空の項目を選べばOK。↓
▼好きな空模様を選択すれば、あとはソフトウェア側で空を自動で判別し切り替えます。アカウント作成とか切り分けとかそんなもんは必要ありません。Twitterでハッシュタグを付け加える程度の手間ヒマで作れちゃうぐらい手軽!↓
▼これがベースの写真。雲ひとつ無いアキバの快晴風景です。↓
▼正午の時間帯から夕方にタイムトラベル。実にリアルで、「夕方にはここにいたもん!」なんてちょっとしたアリバイ作りもできちゃうレベルで完成度が高い。↓
▼快晴から、マジックスカイのチカラでいかづちを巻き起こしたり…↓
▼2020年では秋葉原に降ることのなかった雪を降らせたり…↓
▼月の登る夜景にも対応。ただここは街の照明だったり建物の反射加減で、明らかに加工だとバレるんで、人工物のない山間や田舎などでオススメ。↓
▼また雨や雪、花火といったプリセットを使うことで、静止画からミュージック付きのショートビデオを作成することも出来ますぞ!↓
▼なお、夜景写真は空を認識できないのでマジックスカイを使うことはできません。↓
サウンド面もこだわり!通知音から充電音もこだわってる
細かい部分ではありますが、MIUI 12はサウンド面も結構チューニングされてます。純正OSの充電音、着信音は全て差し替えられており、MIUIオリジナルのものになっています。
▼これだけだと他の独自OSにも言える部分ですが、MIUI 12ならではな部分として「鳴動するたびに音が変わるプリセット通知音」が存在します。デフォルト音の「しずく」では、通知がなるたびに「ピチョン」「モッ」「ポ」と異なるしずくの音を奏でるんす。↓
ランダム通知音は今の所「しずく」と「鳥とホタル」の2つのみとなっております。もしかしたら今後のアップデートでさらに種類が増えるかもしれません(`・ω・´)。
▼また充電時のサウンドはもちろん、充電停止時のサウンドも用意されているのがMIUI 12ならではな特徴!ケーブルを引っこ抜くと「ポコッ↓」って感じの音が鳴ります。↓
カメラ音は「地域によって」消せなくなる
Xiaomiスマホは以前まではカメラのシャッター音を消音できていたんですが、日本発売に伴ってか海外専売モデルであってもシャッター音が強制的に鳴るようになってしまいました(´・ω・`)。
▼対策としては、設定から地域を「日本、韓国」以外に設定すること。そうすればカメラの設定項目にシャッター音の項目が出てきます。↓
ただAndroid 11の純正OSでは、日本のSIMをさすとシャッター音(とスクショ音)が強制的になってしまうっていうクソみたいな改悪仕様変更が施されているんで、この方法がいつまで持つかはわかりません…(´・ω・`)。
【追記】Androidバージョンが11ベースのMIUIでも、これまでと同じ挙動であることを確認しました!
ノッチ隠しオプション完備
M字ハゲと揶揄される水滴ノッチやパンチホールといった「画面欠け」がイマイチだなと思うユーザーさんに嬉しいのがノッチ隠しの機能。MIUI 12はしっかり隠せます。
ノッチの隠し方は2通りあり「後ろだけを黒くする」「まるごと非表示にする」といった方式が使えます。
▼前者は時計やアプリアイコンがそのままの位置で表示されますが、後者はノッチにあたる部分が何も表示されない…という違いがあります。↓
筆者は前者の「後ろを黒くするタイプ」がお気に入り。壁紙やアプリの背景によってアイコンが見えにくくなる、なんてこともなくなりますし、画面の広さも有効活用できるのです(*σ・ω・。)σ。
ゲームモードも充実。色彩変化、タッチコントロールも組める
▼MIUI 12にはゲームアプリをアシストするGame Turboを搭載。ゲームアプリを一覧でまとめたり、通知・着信ブロックでゲームプレイを邪魔されなくなるゲーマー向けの機能です。↓
▼対象のゲーム起動時は、左上に出ている半透明のバーを右にスワイプすることでゲーミングメニューにアクセスでき、メモリ解放や画面表示、フローティングアプリの起動といった便利機能が使えます!↓
▼ゲームごとに設定も組むことができ、タッチエリアやビジュアル強化といった設定を個別に割り当てることもできて便利。↓
ツインアプリはゲームまでクローン化できる
SIMフリースマホを中心に搭載されてきている「ツインアプリ(デュアルアプリ・アプリクローン)」機能がMIUIならさらに強化されているのも見どころ。
▼LINE、TwitterといったSNSアプリはもちろん、Skyやマリオランといったゲームまで幅広くアプリを複製して使えるんです!この点は流石MIUIといえるポイント。ゲームの2アカ利用もお手の物です。↓
最強のセカンド・スペース。スマホを勝手に触られても安心
1台のスマホで2つのアカウントを設定することで2アカウント運用できるマルチユーザー機能。Androidの標準機能ではありますが、塞がれている機種もあったりします。
しかしMIUIはセカンド・スペースという名称となり、さらなる強化が施されているんです!MIUIスマホ1台で2つのユーザーが作成可能で、アカウント、データ、アプリは完全に独立しています!パソコンにつないだとしてもデータを抜き取られる心配もありません(`・ω・´)。
▼素晴らしいのが「指紋によってセカンドスペースか否かを選べる」というポイント。セカンド・スペース用の指紋を登録しておくと、ロック解除の際にそのセカンドスペース用指紋で解除すれば、一発でセカンド・スペースに入ることができるんです。↓
指紋を使わずに切り替える場合はパスワードで認証。このパスワードもセカンドスペース用に別で設定できるので安心。
これを設定しておくことで、親や家族、浮気相手にスマホを盗み見られたとしても大丈夫。というワケなんす。通称「浮気モード」なんて言われるレベルで便利かつ安心な機能。MIUIの特権ですね!勝手にスマホを触ってくるふとときな連中を出し抜いてやりましょう(`・ω・´)。
時折、広告が表示されることがある
▼MIUIでは、ファイルマネージャーやクリーンアプリ、テーマストアなどには広告が仕込まれていることがあります。まるで無料のサードパーティーアプリみたい(´●ω●`)。↓
純正アプリに広告が仕込まれているのは人によってはかなり気になるかも。Xiaomiのスマホのコスパの良さは広告費で賄っているから?とも考えられますが(´・ω・`)。
まとめ:個性の塊なOS!一度は触ってみるべき
MIUI 12は個人的に「Android独自OSでも一番カリッカリにカスタマイズされているOS」って思ってます。デザインから機能から何から何まで手が入っており、一度これを使えば純正OSに戻れなくなるレベルです。
実際に使ってた筆者も、純正OSの機能は「回りくどくてカスタマイズがしにくい」って気になってたんすよね。それをバッチリ解消しくれた意味でもMIUIは魅力的。
気になるポイントとしては広告があること。あとアニメーションの多さも人によっては気になるかもしれません。カスタマイズが濃いぶんだけ、シンプルさを好むユーザーさんにとっては悩みどころになるかもしれません。
とにかく個性が強い独自OSでもあるので、ぜひともMIUI搭載のXiaomiスマホは一度でも触ってみることをオススメします(`・ω・´)。