Xperia XZ Premiumのスペック詳細と前モデル比較[2017/6/19更新]
▼2017/6/19更新▼
以前、僕が台湾で測定してきた実機のAnTuTuベンチマークスコアを掲載していましたが、国内モデルが発売後に読者様から市場モデルのベンチマークスコアを頂きました。総合スコアが175772、3D性能が71296と大きくスコアを伸ばしています。詳しくは目次から[実機でAnTuTuベンチマークスコア]の項目をどうぞ。
ソニーが久しぶりにPremiumシリーズである「Xperia XZ Premium」を発表しました。本記事では前モデルであるXperia Z5 Premiumのスペックと比較して進化点をまとめます。
目次をクリックすると各項目へ移動します
- Xperia XZ Premiumの価格
- Xperia XZ PremiumとXperia Z5 Premiumのスペック詳細比較。
- Xperia XZ Premiumのデザイン。
- Xperia XZ PremiumのOSはAndroid7.1。
- Xperia XZ PremiumのSoCは最新型。
- Xperia XZ Premiumのメモリは更に増加。
- Xperia XZ Premiumの保存容量も増加。
- Xperia XZ Premiumの外部メモリは対応容量が増加。
- Xperia XZ Premiumの指紋認証。
- Xperia XZ Premiumの画面サイズと仕様。
- Xperia XZ Premiumのサイズと重量。
- Xperia XZ Premiumのメインカメラの仕様。
- Xperia XZ Premiumのメインカメラ機能。
- Xperia XZ Premiumのインカメラ。
- Xperia XZ Premiumの防水防塵。
- Xperia XZ Premiumのネットワーク。
- Xperia XZ Premiumの充電端子とバッテリー容量。
- Xperia XZ Premiumの音源。
- Xperia XZ Premiumの外部出力。
- Xperia XZ PremiumのPS4 リモート操作。
- Xperia XZ PremiumのSIMサイズ。
- Xperia XZ Premiumは仕様を煮詰めて大きく性能が向上している。
Xperia XZ Premiumの価格
ここではXperia XZ Premiumの価格を記載していますが、急な価格変動には対応出来ないので必ず公式サイトで価格を確認して下さい。
ドコモ
- 機種変更:実質45,360円
- 新規契約:実質45,360円
- MNP:実質総額 15,552円
Xperia XZ PremiumとXperia Z5 Premiumのスペック詳細比較。
ようやくPremiumシリーズが登場しましたね。前モデルのXperia Z5 Premiumは2015年11月発売のモデルなので約1年3ヶ月ぶり。発売時期は夏モデルでもう少し先ですから市場には1年半ぶりの登場ですね。
早速、新機種のXperia XZ Premiumの詳細をチェックしましょう。
Xperia XZ Premiumのデザイン。
Z5 Premiumは鏡のようなクロム加工が特徴的でしたが、Xperia XZ Premiumは少し落ち着いたデザインに。前面だけではなく背面にも強化ガラスのCorning Gorilla Glass 5を採用する両面ガラス仕様です。
強化ガラスで割れにくくなっていますが、背面ガラスは凄く滑る(特に机などでは傾斜があるとスルスルと滑る)ので注意が必要ですね。
Xperia XZ PremiumのOSはAndroid7.1。
Xperia XZ Premiumは初回から最新のAndroid7.1を搭載しています。前モデルのZ5 PremiumもOSアップデートで対応予定。
Android7.1は2つのアプリを並べて同時利用が可能。ブラウジングしながらYou Tubeを視聴する様な使い方も可能です。
Xperia XZ PremiumのSoCは最新型。
Xperia XZ PremiumはQualcomm社の最新ハイエンドSoCであるSnapdragon835を搭載。去年の夏モデルであるXperia X Performanceからソニーのフラッグシップ機は長らくSnapdragon820を採用していましたが、ようやく基本処理性能がアップします。
Xperia Z5 Premiumは2世代古いSnapdragon810ですので、乗り換えた場合は処理性能が飛躍的に向上します。
SoCが変わると一緒に変わる部分が、ゲームなどのグラフィック処理を担当するグラフィックチップ。Snapdragon835はAdreno 540を搭載するのでZ5 Premiumよりも劇的にゲーム性能が向上します。また、グラフィックチップの性能が向上することで、より小さな動力で4Kコンテンツの再生が可能となり、発熱からの停止率も下がります。
実機でAnTuTuベンチマークスコア
追記:僕が台湾で測定したXperia XZ Premiumのスコアは思っていたよりも低かったのですが、日本で発売後に読者様からご提供頂いた市場モデルのAnTuTuベンチマークスコアでは大きくスコアを伸ばしていました。
▼読者様にご提供頂いたXperia XZ Premiumの実機AnTuTuベンチマークスコア↓
もしかするとデモ機では処理能力がセーブされていたのかも。
ーー以下から追記前の記事内容に戻りますーー
台湾で開催されている世界最大のIT見本市”COMPUTEX TAIPE 2017”に行った時に近くの電気屋でXperia XZ Premiumを展示していたのでAnTuTuベンチマークスコアを測定してきました。
▼総合スコアが151015点、3D性能が66742でした。↓
思っていたよりもスコアが低いので、まだまだSnapdragon 835の性能を使い切れていないという印象でした。
Xperia XZ PremiumのAnTuTuベンチマークスコアは以下からも確認可能です。
【関連】Xperia XZ Premium(Snapdragon 835)の実機AnTuTuベンチマークスコア
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ[2020/05/05更新]
Xperia XZ Premiumのメモリは更に増加。
前モデルのZ5 Premiumは4k解像度なのにメモリ3GBはちょっと少ないんじゃないかなと感じていましたが、Xperia XZ Premiumはメモリが増加して4GBとなっています。
Xperia XZ Premiumの保存容量も増加。
Z5 Premiumは4K動画撮影も可能でしたが、保存容量は32GBと非常に少なく、外部メモリを利用しなければ長時間の4K撮影は難しかったですが、Xperia XZ Premiumは搭載量が2倍の64GBになりました。
僕としてはPremiumと名付けるくらいですから128GBモデルもあって良かったんじゃないかと。
Xperia XZ Premiumの外部メモリは対応容量が増加。
Z5 Premiumは最大200GBのMicroSDに対応していましたが、Xperia XZ Premiumは最大256GBの大容量MicroSDに対応。
Xperia XZ Premiumの保存容量が64GBと微妙なので、動画撮影を楽しみたい方は大容量MicroSDカードも用意したほうが良いですね。
256GB対応のMicroSDの価格はこんな感じ。oh…結構高い。
[amazonjs asin=”B01MZ45ZHH” locale=”JP” title=”Sandisk microSDXC 256GB Read Speed up to 95 MB/S [海外パッケージ] SDSQUNI-256G-GN6MA”]
Xperia XZ Premiumの指紋認証。
Xperia XZ Premiumの指紋認証ユニットはZ5 Premiumと同じ「本体右側面の電源ボタンと一体型指紋認証ユニット」を搭載しています。
Xperia XZ Premiumの画面サイズと仕様。
こちらもZ5 Premiumと同じ5.5型サイズのTRILUMINOS Display for mobileを搭載。Xperia XZ Premiumは画面保護に最新の強化ガラスであるCorning Gorilla Glass 5を採用しています。
画面解像度はPremiumシリーズのウリである4K解像度のパネルを継承しており、Xperia XZ Premiumはダイナミックコントラストが強化された4K HDRディスプレイに進化しています。
Amazonプライム・ビデオでモバイル向けでは初の4K HDRコンテンツが配信される事が決まったので、HDR対応コンテンツの非常にコントラスト豊かな映像美を堪能出来るでしょう。
但し、4K解像度での動作はZ5 Premiumと同等に一部に留まることをソニーが認めています。
@Ahmadb007 Yes native, all 4K HDR content will play in 4K HDR. Other use will be FHD to ensure balance of battery performance and display.
— Sony Xperia News (@SonyMobileNews) 2017年2月27日
4K解像度の動作は「4K対応コンテンツ」「アルバム」「サービス」「ビデオ」利用時となり、それ以外はフルHD(1920×1080)での動作となります。
これはには理由があり、4Kを必要としない場面でフルHD表示に切り替え電池持ちを向上しています。無駄な4Kはただの電池食いですし、ホーム画面が4Kになったところで、気が付きません。
4K対応コンテンツやアルバム、ビデオなど、必要とする場面では4Kで駆動するので危惧する必要はありません。
Xperia XZ Premiumのサイズと重量。
- XZ Premium:156×77×7.9mm(約195g)
- Z5 Premium:154.4 x 75.8 x 7.8mm(約180g)
Xperia XZ PremiumはZ5 Premiumよりも高さ、横幅、厚み、重量が一回り大きくなってます。
Xperia XZ Premiumのメインカメラの仕様。
- XZ Premium:1900万画素(1/2.3” Exmor RS memory stacked image sensor)
- Z5 Premium:2300万画素(1/2.3” 23 MP Exmor RS for mobile sensor)
画素数自体は縮小していますが特に問題ありません。1280万画素もあれば4K解像度での記録が出来るので、これ以上はセンサーの出来栄えやレンズの明るさなどで映像美が左右されます。
無駄な高画素を採用するよりも、適切な画素数を採用したほうが美しい映像に仕上がりやすいです。詳しくは画素数が多いほど画質が低下する理由辺りの参照をどうぞ。
Xperia XZ Premiumのメインカメラ機能。
Xperia XZ Premiumで搭載された機能といえば960FPSで撮影可能なスーパースローモーション機能です。
スーパースローモーションカメラに匹敵するほどのスローモーション撮影が可能で、動画撮影が好きな方は垂涎ものですね。水しぶき、雨、鳥の羽ばたきなど、超スローモーションで撮影する楽しみが増えそうですね。
他に「先読み撮影」が備わりました。
動く被写体を検知して最大4フレームの画像をリアルタイムでバッファリング(一時的な保存)するので、シャッターを切った瞬間の前後も記録。素早い動きの被写体でも決定的な瞬間を逃しません。
その他、先読み可能なハイブリットAF、ISO12800、F値2.0/25mmのレンズを採用。進化した画像処理エンジンのBIONZ for mobileに5軸手ブレ補正機能を備えます。
新型Xperia XZ PremiumはXperia Z5 Premiumと比較して様々な部分で性能が大きく向上しています。
処理能力の飛躍的な向上で4K動画撮影時もSoCパワーを全開まで利用しなくても撮影が可能となりつつあり、発熱からの停止率もグッと下がるでしょう。
Xperia XZ Premiumのインカメラ。
インカメラはZ5 Premiumの500万画素から1300万画素へ増加。
500万画素は最大2560×1920の解像度で記録。4Kディスプレイでは物足りなさがありましたが、1300万画素は4128×3096の記録が可能となります。4Kディスプレイの性能を余すこと無く利用しようという感じがヒシヒシ伝わるアップデートですね。
特にオーバースペックと言うわけではなく、この程度の画素向上なら以前よりも精細感ある仕上がりに期待できそうです。
インカメラにも1/3.06型約1300万画素積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobie」を採用しており、F値2.0の明るいレンズで広角22mmですので、複数人での自撮りや背景を含めた撮影も問題はありませんね。
Xperia XZ Premiumの防水防塵。
これはZ5Premiumから変更はありません。IP65 / IP68の両方が表示されているのは、どちらのテストもクリアしているという意味で非常に信頼性の高い「粉塵の侵入を完全に防ぎ、かつ水流や長時間の水没にも耐える」防水防塵性能です。
Xperia XZ Premiumのネットワーク。
Z5 PremiumではLTE Cat6に対応していましたが、Xperia XZ PremiumはSoCがSnapdragon835を搭載することでLTE Cat16に対応。
複数の電波を掴めるCA、4×4 MIMO、256QAMに対応したことで下り速度は最大で1Gpbs(1000Mbps)に達します。
モバイル通信でこれだけの速度を利用して大容量データをダウンロードすることは現実的ではありませんが、自宅の固定回線の速度を余すこと無く利用できるので、データ容量の大きな4Kコンテンツも高速ダウンロードが可能な仕様です。
Xperia XZ Premiumの充電端子とバッテリー容量。
Z5 PremiumではMicroUSBでしたが、Xperia XZ Premiumは裏表関係なしに挿すことの出来るUSB Type-Cへ変更されました。
転送速度も従来比で10倍となるUSB 3.1 Gen1に対応しているので、他機器で撮り溜めた4K動画などをPCなどから高速で転送することが可能となっています。
バッテリー容量はZ5 Premiumが3430mAh、Xperia XZ Performanceが3230と200mAh少なくなっていますが、OS自体が違うこと、SoC自体の燃費も向上している事から、大きく使用時間が減少することは無いでしょう。
Xperia XZ Premiumの音源。
ハイレゾ音源にはもちろん対応、その他、DSEE HX、LDAC、デジタルノイズキャンセリングClear Audio+、S-Force Front Surround、Stereo Recordingに対応しています。
Xperia XZ Premiumの外部出力。
Xperia Z5シリーズまではMHLという独自規格の端子を採用しており、MHLケーブルを利用してテレビなどへ有線接続することで外部出力が可能でしたが、Xperia X Performance以降、端子規格が裏表関係なしに差し込めるUSB Type-Cとなったので、MHLに対応していません。
Xperiaにミラーリング機能も備わっていますが、現在では低遅延&高画質なChromecastを利用した無線外部出力が一般的です。Xperia XZ PremiumもUSB Type-Cを搭載している時点でMHL規格外ですので、有線接続では無く無線接続での外部出力が最も有力とされています。
Xperia XZ PremiumのPS4 リモート操作。
Xperia XZ PremiumもPS4をリモート操作可能なPS4 Remote Playに対応しています。
Android専用アプリをXperia XZ PerformanceにインストールしてPS4と接続することでXperia XZ Premiumのディスプレイでゲームプレイやコンテンツの利用などPS4でのプレイが可能です。
Xperia XZ PremiumのSIMサイズ。
Z5 Premiumと同様にSIMサイズはNanoSIMサイズを採用しています。
シングルSIMとデュアルSIMの2タイプが存在しており、デュアルSIMはMicroSDと共用のスロットになるので、MicroSDを利用する方は実質的に1枚のSIMでの運用となります。
Xperia XZ Premiumは仕様を煮詰めて大きく性能が向上している。
前モデルのXperia XZ Premiumは世界初の4Kスマホとして登場。当時の最新SoCを搭載して打ち出されましたが、初のPremiumシリーズということで、手探り状態で仕上がった端末です。
今回のXperia XZ Premiumは、前モデルの細かな不満点などを解消しつつ、最新のパーツ構成で固め、様々な部分で大きく性能を向上させたモデルだと感じます。
ソニーの最高峰スマホが欲しければ、Xperia XZ Premium一択です。
性能的にも最新鋭のSnapdragon835を採用するなど、ソニーファンだけでなく、ガジェッターとしても非常に気になる端末ですね。
日本では大手キャリアから出ると思いますが、まだ正式なアナウンスが無いので楽しみに待ちましょう。英語のページですが、Xperia XZ Premiumの公式ページが公開されているので是非どうぞ。