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Zenfone 10のレビュー。隙が無くなったコンパクトハイエンドの完成形

ASUSの新型スマートフォン「Zenfone 10」が日本上陸です。ひと足お先にお借りする機会を頂きました。ありがとうございます!というわけでレビューをお届けします。

Zenfone 10と言えばパッと見は前モデルとあまり変わりませんが、最新のSoCを搭載したり、手ぶれ補正が強力になったり、ワイヤレス充電に対応したり、色々とブラッシュアップされています。

あと、扱いやすいサイズ感はそのままなので片手でも使いやすいモデルですよ!最近のスマホは大きすぎる、と感じている方も是非チェックしてみて下さい。

良かった点

  • 片手でも扱いやすいサイズ
  • 小型でもハイパフォーマンス
  • 画質の良いカメラと強力な手ぶれ補正
  • ワイヤレス充電に対応

注意点

  • 144Hz表示は限定的
  • サイズ的に表示が小さくなる
  • 望遠カメラは備わっていない

▼価格は99,800円〜。ASUS Storeでは30日間の返品保証キャンペーン中なので是非手にとって使ってみて下さい。↓

■Zenfone 10 日本版■

■MVNO■

スペック・ベンチマーク、検証結果の一覧

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相変わらず扱いやすいサイズのボディー

Zenfone 10のサイズは146.5×68.1×9.4mm。横幅が70mmを切っているので最近のスマホとしては非常にコンパクトな部類ですね!

▼手で持つとこんな感じ。凄くコンパクト。↓

片手で操作しやすくなる機能もZenfone 10には搭載されているんですが、そんなことよりもバンカーリングなりを活用することで「グワッと指を伸ばせば画面の端まで軽々タップできる」ことが最高なんじゃないかと思います。

今回も色んなカラーがリリースされますが、届いたのはオーロラグリーンというカラーでした。

▼背面はザラッとした肌触り。付属のケースが真っ黒なので取り付けるとカメラバンプあたりしか色が見えないのは惜しいところ。↓

先程バンカーリングの話をしましたが、背面やケースはザラザラしているので吸着が弱くなります。バンカーリングつけるならツルツルのクリアケースを手に入れたほうが良いかも!

▼ついでに付属品もここで紹介しておきますね。充電器やケース(ハードタイプ)も付属していましたが、保護フィルムはなかったので端末に合わせて購入しておきましょう。↓

小型だけど性能はトップクラス

Zenfone 10は前モデルから引き続きハイエンド帯のスマートフォンです。新モデルでは最新のハイエンドSoCを搭載することが恒例ですが、今回も例に漏れず最新のSnapdragon 8 Gen 2を搭載してパワーアップ。

最新のSoCは多くの人にとってオーバースペックではあるんですが、オーバースペックであるからこそ長く快適な動作が見込めるんですよね。3年、4年と使うならこのくらいの性能があれば安心です。

AnTuTu Ver10でのスコアも、Snapdragon 8 Gen 2を搭載する他スマホと水準は変わらない感じだったので、しっかりと性能は引き出せている印象でした。

ゲーム性能はどう?

もはや普段使いではオーバースペックなモデルですが、SoCパワーを使い倒すゲームではどうなんでしょうか。実際に複数のゲームで試してみました。

まずはPUBGモバイル。このゲームは90FPSに対応しているので90Hz表示が可能なZenfone 10は条件をクリアしているはずですが・・・

▼何故かスムーズ+極限(60FPS)が上限でした。↓

スペックや仕様がクリアしていてもゲーム側での対応も絡むので、こういったパターンって結構あります。とりあえず遊んだ限りではほぼ60FPS張り付きだったので快適レベルではあります。が、90FPSで遊びたい人はもう少し情報収集してからのほうが良いかも。アップデートで対応するってこともありますからね。

続いては原神。Snapdragon 8 Gen 2はデフォルト設定だと60FPS張り付きになるので、今回は最高設定+フレームレート60で高負荷をかけてみます。

▼ちなみにデフォルトは「中」設定でした。↓

▼最高設定で高負荷時の下限フレームレートは49。↓

マップを回っていると一瞬カクつくこともありますが、これは性能に関わらずどんなスマホでも基本的になる症状ですね。高負荷時以外は大体60FPS付近で遊べました。一時的なフレームレート落ち込みも含めると平均55FPSってところです。

一方で高負荷時の検証では50FPSを割りました。Snapdragon 8 Gen 2搭載モデルだと高負荷時も55FPS以上を維持するモデルもあるので、ちょっと踏ん張りが効かないようです。高負荷時のフレームレート低下はプレイフィーリングにも大きく関わる部分なので、画質設定で落としても良い項目は潔く落としてしまったほうが快適に遊べそうですね。

発熱はやや気になるレベルでした。今回はケースを付けてプレイしていたんですが結構発熱してます。外装が熱いってことは、きちんと放熱出来ているということなので一概に悪いという訳ではないんですけど、長時間プレイするなら小さい扇風機の風を外装に当てるとか対策したほうが安定するかも。

144Hz駆動は限定的だけど困るシーンは無し

144Hzへの切り替えはゲームパネルから行います。

Zenfone 10はディスプレイも進化。前モデルでは最大120Hzの高リフレッシュレートに対応していましたが、Zenfone 10では最大144Hzにアップしました。が、ちょっとクセがあって、通常は最大120Hz、ゲーム時のみゲームパネルから144Hzへ切り替えられるようになってます。利用できるシーンはかなり限定的な印象ですね。

なので、ほとんどの人は上限120Hzで使うことになりますが、120Hzもあれば困ることは無いはず。

そもそもゲームで144Hzに対応しているタイトルは凄く少数ですし、ぶっちゃけ、画面のスクロールも5.9型の小型ディスプレイでは120Hzと144Hzじゃ体感で違いが分からないレベルです。僕は分かりません。

というわけで、144Hzの活用シーンは少ないけれど、困ることは一切なかったですね。今後、144Hz表示に対応するコンテンツが増えれば活用シーンも多くなると思います。

5.9型なので表示が少し小さくなる

最近のスマホは6型以上が一般的。なので、Zenfone 10と同じ解像度で5.9型を超えるスマホと比較した場合、ドットサイズが小さくなるので表示している文字も少し小さくなります。

▼普段使っているiPhone 14 Proよりも文字はちょっと小さいかな。↓

僕はZenfone 10の表示サイズで困りませんが、使う人によっては文字が小さく感じるかも。また、画面が5.9型なのでそれ以上のディスプレイを備えるモデルと比較した場合、動画やゲームの画面がやや小さく感じるはずです。

動画視聴やゲームの快適性や没入感を重視するのであればZenfone 10のサイズは合わないかも知れませんね。

ASUS Storeでは30日間の返品保証キャンペーンもやっているので、実際に触ってみるのが手っ取り早そうです。

■Zenfone 10 日本版■

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ワンランク高い画質の写真撮影が楽しめるカメラ

Zenfone 10は5,000万画素のメインカメラと1,300万画素の超広角カメラの2カメラ構成。カメラは少し仕様が変わっていて、前モデルは超広角兼マクロカメラでしたが、Zenfone 10は超広角のみとなりました。

僕は普段マクロで撮影をすることが無いので良いんですけど、マクロ撮影が出来ないと困る人はご注意を。

個人的にはそれよりも超広角カメラの画角が113°から120°に広がった点がGoodに感じたところ。よりダイナミックな写真を撮影しやすくなってます。

▼色々と撮影してみたのでチェックしてみて下さい!↓

↑標準カメラ
↑超広角カメラ
↑標準カメラ
↑標準カメラ:HDR
↑標準カメラ
↑標準カメラ
↑標準カメラ
↑標準カメラ
↑標準カメラ:見た目より美味しそうに撮れます
↑標準カメラ:夜景モードで撮影。ノイズも少なくて綺麗に撮れました。

スマホカメラとしては優秀な感じ。パッと出してテキトーにシャッターを切っても失敗することがほとんどありません。

メインカメラと超広角カメラの色味が大きく違わないのも良いですね。色は華やかになる傾向でとっても好みの仕上がりでした。まあランクとしてはハイエンド帯になるので、このくらいの画質じゃなきゃブーブー言ってたところですが。

ズームはデジタルでもなんとかなるシーンが多いですし、2倍程度ならデジタルズームでも十分な画質ではありますが、個人的には3倍以上の光学望遠カメラが欲しかったところ。猫の撮影は3倍以上が欲しくなるんですよ。このあたりは次のモデルに期待したいところです。

動画撮影では手ぶれ補正がめちゃくちゃ強力です。

そう言えばASUSが展開するゲーミングスマートフォン「ROG Phone 7 Ultimate」も動画の手ブレ補正が凄く優秀でした。Zenfone 10も画質良し・手ぶれ補正良しなので、動画撮影が多い人もZenfone 10なら納得の仕上がりかと思いますよ。

▼Zenfone 10で撮影した動画は以下。↓

ワイヤレス充電対応が一番嬉しい

Zenfone 10は色々な部分でブラッシュアップしていますが、その中でも個人的に最も嬉しかったのがワイヤレス充電に対応したこと!

僕は「ワイヤレス充電」「防水防塵」「FeliCa」が必須なんですよ。これらはスマホの扱い方が根本的に変わってくる部分ですからね。無きゃ困ります。

Zenfone 9も凄く良かったんですが、ワイヤレス充電に対応してなかったのでメイン候補から外れたんですよね。

なんせ自宅のすべての充電器をワイヤレス化していて、車のカーホルダーもワイヤレス充電仕様なので、ワイヤレス充電非対応だと面倒な時代に逆戻りしちゃうんです。それはちょっと厳しい。

Zenfone 9では「防水防塵」「FeliCa」は備わっていましたが、Zenfone 10はそれらに加え「ワイヤレス充電」に対応。車で言えばフル装備になりました。これで心置きなく乗り換えられます。

Zenfone 10をオススメできる人

Zenfone 10はこんな人にオススメできるスマートフォンです。

  • 片手でスマホを使い事の多い人
  • 性能に妥協したくない人
  • 動画撮影が好きな人
  • 防水防塵、FeliCa、ワイヤレス充電のフル装備が良い人

ハイエンドスマートフォンは色々な路線で沢山リリースされていますが、コンパクト路線のモデルって凄く希少です。一時期、大型化するんじゃないかと噂されていましたが、引き続きコンパクト路線でリリースしてくれたのは嬉しいですね!

Zenfone 9はワイヤレス充電に非対応だったのがネックで見送ったんですが、Zenfone 10ではクリア。僕のようにZenfone 9の細かい仕様が合わずに見送った方はZenfone 10を是非チェックしてほしいです。

Zenfone 10はZenfone 9で「ここがこうだったら良かったのに」というユーザーの声がかなり反映されていて完成度がめちゃくちゃ高くなったスマートフォンでした。是非検討してみて下さい!

Zenfone 10の購入先まとめ

▼価格は99,800円〜。ASUS Storeでは30日間の返品保証キャンペーン中なので是非手にとって使ってみて下さい。↓

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