OUKITEL「C5 Pro」実機レビュー。MT6737を搭載したタフネス中華スマホ!

OUKITEL C5 Proの実機レビュー!

▼追記▼本端末は日本向けでは無く、海外向け製品です。電波仕様、DSDS仕様なども日本とは異なります。デュアルスタンバイに関してご指摘がありましたので詳しく書きます。

デュアルスタンバイでは日本で利用されている4G+3Gではなく、+2Gとなります。2Gは日本で停波となっているので、国内ではデュアルスタンバイ機能が搭載されているものの実質使えません。もう少し詳しく書くべきでした。今後は中華スマホの特性も含めて注意点としてレビュー記事に付け加えてたいと思います。

日本では聞き慣れないOUKITELという中国メーカーの「C5 Pro」をAmazon販売店のhommee-jpさんに頂きました。価格は日本のAmazonから注文可能で12,900円とかなりの破格。

実機が届いたので同梱物や外観チェック、ベンチマーク、カメラ性能をまとめます。

OUKITEL「C5 Pro」のスペックと特徴。

項目スペック
OSAndroid6.0
SoCMediaTek MTK6737
クアッドコア1.3GHz
メモリ2GB
保存容量16GB
SDスロット搭載(独立スロット)
最大32GB
液晶5型HD
(1280x720)
背面カメラ500万画素
前面カメラ200万画素
対応バンド2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA 900/2100MHz
4G: FDD-LTE 800/1800/2100/2600MHz
SimサイズMicroSIM×2
DSDS
Wi-Fi802.11b/g/n
センサー GPS
加速度センサ、電子コンパス
光センサ、磁気センサ
近接センサ
VoLTE
バッテリー2,000mAh
(取り外し可能)
サイズ縦144mm
横72mm
厚さ9.3mm
重量138g
カラーブラック・ホワイト・シルバー

2017年1月下旬に発売開始となった比較的新しいスマートフォン。本体ガラスには硬度9Hの高耐久型スクリーンを採用。本体のフレームには亜鉛合金のZinc Alloyを採用しているそうです。

▼どれだけ高耐久であるか分かる動画が出てました。C5 Proを持っていると日曜大工で釘も打てます。↓

SoCにMT6737、メモリ2GB、解像度ハーフHDのエントリースペック。

価格帯からも分かる通り、OUKITEL「C5 Pro」の基本動作性能はエントリーモデルでランクとしては1番下っ端の性能。

MediaTek製のMT6737は2016年2月頃にリリースされたSoCで、日本だとZenFone 3 MAX、FREETEL Priori 4、ALCATEL SHINE LITEで同系列のSoCが搭載されてます。

搭載されているGPUはMali-T720のエントリーモデル。高負荷な3Dゲームには向いてません。

その他、メモリは2GB、画面解像度はハーフHD(1280×720)で実用的な範囲。搭載されるSoCとメモリ、画面解像度のバランスは悪くありませんね。

デュアルスタンバイに対応。

12,900円という低価格モデルながらデュアルスタンバイに対応(4G/3G+2G)。2枚のSIMを挿し込み同時待ち受け可能な仕様です。音声通話SIMとデータSIMを個別に管理出来ます。

※デュアルスタンバイは+2G固定となります。

OUKITEL「C5 Pro」の同梱物と外観をチェック。

dodocoolさんから頂いた製品は以下。

本体のカラーは僕の持っているブラックの他にホワイトとシルバーから選択可能で、日本国内仕様の充電器とKKmoonの折りたたみ式スタンドがセットになってます。

同梱物は充実。保護系装備も全てセット。

▼外箱はシンプルな作りでコストカットを感じる事が出来る仕上がり。裏面には主要スペックが記載されてます。↓

C5 Proの外箱は段ボール箱。結構コストカットされています。

▼本体の他に充電器・変換アダプター、KKmoonのスタンドが付属してました。

本体の他に日本向け充電器、充電アダプター、中国用充電器の変換アダプター、折りたたみ式のスタンドも付いてます。

▼充電器は100V~240Vに対応、西日本と東日本で分かれる50/60Hzの両方に対応してます。

別途付属してきた充電器は日本市場に合致している充電器。

▼本体には中国向けの充電器、MicroUSBケーブル、説明書(中国語)が同梱されてます。↓

本体の同梱物には説明書、充電ケーブル、中国向け充電器が付属してます。

▼本体に付属している充電器は中国仕様なので、日本向けプラグへの変換アダプターもご丁寧にセットで付いてました。

中国向け充電器を変換するアダプターも別途付属。

▼付属のKKmoonスタンドは使わない時にコンパクトに折りたためる仕様。スタンド時は複数の角度に調整可能で結構使いやすいです。

付属のスマホスタンドはKKmoon製

KKmoonのスタンドを1番起こした状態。

KKMOONのスタンドを1番倒した状態

▼C5 Proの本体には保護カバーが付いてました。

C5 Proには専用の保護カバーが付いてます。

▼C5 Proの画面には既に保護フィルムが張っている状態。保護系アクセサリーは一通り入っているので別途購入する必要はありません。↓

保護フィルムは最初から貼り付けている状態でした。

  • ▼付属の保護フィルムが貧弱すぎる▼

    本体は硬度9Hの固いガラス、亜鉛合金フレームとタフネスモデルとして魅力的な仕様ですが、付属の保護フィルムが貧弱過ぎます。

  • いつも通りポケットにスマホを入れてカメラ撮影に向かったのですが、保護フィルムに傷が入ってました。しかも結構な範囲で。C5 Proのスクリーンは硬度9Hのスクリーンガラスを採用しているので、剥がしちゃって良いかも。
  • 保護フィルムは非常に傷つきやすいです。

C5 Proの外観をチェック!バックパネルのデザインに注目!

▼本体を取り出しました。ホームボタンなどは固定式の静電ボタンタイプ。ホームボタン長押しでアプリ履歴が起動するので標準的な配置・機能からカスタマイズされてます。

本体の操作ボタンは1番右側が戻るボタンの配置。

▼本体上部に充電用のMicroUSB、イヤホンジャックを搭載。↓

C5 Proは本体上部にイヤホンジャックと充電器が搭載されているタイプ。

▼本体右側面にボリュームキーと電源ボタン。左側には何も付いてません。↓

本体右側にはボリュームボタンと電源ボタン。

本体の左側には何もついてません。

▼本体下部もマイク穴以外のみのシンプルな外観。↓

C5 Proの本体下部にはマイク穴しか付いてません。

▼側面などはSIMスロットも無くシンプルですが、背面のバックパネルはド派手。タフネススマホをイメージさせるデザインは個人的に好み。背面にはスピーカーが搭載されてます。↓

バックパネルは迷彩柄でブラックと相まってカッコイイ!

▼カメラも出っ張りがほとんど無く机においてもガタガタしません。↓

カメラの出っ張りも殆ど無いフラットなタイプ。

▼スペック表では138gでしたが僕が測ったところ保護フィルム込みで本体の重量は176g。保護フィルムの重量を加味したとしてもちょっと公表値とかけ離れている気が・・・。↓

5型ながら176gとかなりの重量感です。

SIMスロットはMicroSIM×2を搭載。別途MicroSDスロットも搭載!

▼本体のバックカバーはパカっと外すことが可能。SIMスロットもMicroSDスロットもバックカバーを開けて挿入するタイプ。

C5 Proは本体背面のカバーが開くタイプでSIMやSDの挿入、バッテリー交換も可能です。

スロットはMicroSIM×2とMicroSD×1が全て搭載。最近はSIMカードの片側とMicroSDスロットが共用というモデルが多く、デュアルスタンバイ機能(※デュアルスタンバイは+2G固定となります。)を利用する為にSIMを2枚挿すとMicroSDが利用できないのですが、C5 ProはSIMを2枚挿しながらもSDが利用できるのは素晴らしい。

C5 Proは2枚のSIMを挿してもSDスロットは別途用意されているのでMicroSDも同時利用可能です。

電池パックは絶縁されているので利用前に剥がそう。

▼C5 Proはバッテリーの端子部分に絶縁シートが貼っており、コレを剥がさないと通電しない状態です。購入時は剥がし忘れの無いように!

搭載されているバッテリー本体に絶縁シールが貼っているので剥がし忘れは注意しましょう。

OUKITEL「C5 Pro」のベンチマーク。

エントリークラスと言っても、1世代前のミドルスペック並の性能を持っているので、通常利用での動作自体はサクサク。

▼AnTuTuベンチマークでの総合スコアは27916点と1世代前のミドルスペック性能です。3D性能はやはり低く2345点でゲーム性能に過度な機体は禁物。ゲームなどではカクつきが起こる可能性が高い数値です。↓

OUKITEL「C5 Pro」のAnTuTuベンチマークは27916点

▼Geekbench4でCPUのシングルコアとマルチコア性能を測定。シングルコアは526点、マルチコアは1418点。

OUKITEL「C5 Pro」のGeekbench4はシングルコアが526、マルチコアが1418点。

▼PCMark for AndroidのWork 2.0 Performanceのスコアは2,226点。

PCMark Androidでは2226点

  • ▼性能についての評価▼

    通常の利用(電話・メールやLINE、WEB閲覧など)は特に問題ない性能を持っていますが、ゲーム性能は低いです。2Dゲームでも設定でアンチエイリアス処理を高くするとカクつきが起こる場合があります。エントリークラスのスマートフォンということで3Dゲームには向いていません。

OUKITEL「C5 Pro」のソフトウェア。

OUKITEL「C5 Pro」はマルチランゲージモデルで設定から日本語表示が可能ですが、搭載されている言語入力に日本語が含まれていないのでGoogle日本語入力などをインストールすることで日本語入力に対応します。

OUKITEL「C5 Pro」はGoogleのPlayストアに対応しているので、Googleアカウントと紐付ける事でPlayストアからアプリをダウンロード可能です。

独自機能や初期アプリも少なめ。

▼初期インストールアプリは少なくシンプルな構成です。↓

▼設定画面をチェックしてみましたが、ジェスチャー機能位で特にオリジナルの設定項目はありません。↓

C5 Proの設定画面1

C5 Proの設定画面2

SIMカードの項目はデュアルスタンバイ(※デュアルスタンバイは+2G固定となります。)の設定が可能。

デュアルスタンバイの設定画面で各SIMの動作を設定可能です。

  • ▼OSを弄くり倒すベースとして使えそう▼

    OSが限りなくピュアOSに近く、独自機能・アプリが少ない事から、アプリ開発、WEBサイト制作の他に、Android-OSを弄くり倒すにも扱いやすい印象。Playストアにしっかり対応しているので、オリジナルの構成を簡単に構築出来るので、無駄な機能・アプリは要らない!という方向けです。

OUKITEL「C5 Pro」のカメラ性能を試す。

全てノーマル状態のフルオートで撮影してきました。搭載されているメインカメラは500万画素と大きくコストカットされている印象。

▼名古屋のフルーツパークにて撮影。明るい場所なら比較的綺麗に撮影できますが、室内での撮影や暗い場所での撮影では、レンズ性能が追いつかずシャッターを長時間開きISOがドドンと上がり明るさを保とうとするので、手持ち撮影ではブレが多くピントが合いにくい。カメラ性能は割り切りが必要です。↓

C5Proで撮影

C5Proで撮影

C5Proで撮影

C5Proで撮影

C5Proで撮影

C5Proで撮影

C5Proで撮影

C5Proで撮影

OUKITEL「C5 Pro」まとめ。

低価格で一通りのアクセサリーが付属してDSDSにも対応しているコスパの高い端末でした。日本での利用は難しいですが、趣味スマホとしては遊び倒せるシンプルな構成のスマホです。超タフな奴なんで日曜大工のお供にもどうぞ。

日本でDSDS端末は2万円~となっているので、やはり中華スマホは安いなという印象を強く感じつつも、コストカットのシワ寄せも露骨に感じる部分があるのでカメラ性能などに関しては割り切りが必要です。

本体はマルチランゲージで日本語表示に対応、Playストアにも対応しているので日本語入力アプリの導入も簡単。海外渡航用のスマホとして、趣味スマホとしての利用をオススメします。

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