OPPO A73のレビュー。レザー調の美しいボディーと充実したバンドが魅力のミドルモデル
OPPOが日本市場に投入したミドルレンジスマートフォン「OPPO A73」は、レザー調の背面パネルを搭載したデザイン性の高さも魅力の1台。OPPOさんに実機をお借りしたのでレビューをお届けします。
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OPPO A73の良かった点と気になった点
OPPO初のeSIM対応モデル。価格は税込30,800円でBIGLOBEモバイルなどMVNOでも取り扱われるミドルレンジスマートフォン。
良かった点
・レザー調の背面パネル
・必要十分なパフォーマンス
・充実した対応バンド
・美しい有機ELディスプレイ
気になった点
・カメラ画質の安定性
OPPO A73の詳細スペックや特徴は以下で紹介しています。
OPPO A73の外観
OPPO A73は6.44型ディスプレイを搭載。狭額縁ベゼルにより横幅は72.9mmに抑えられており、ディスプレイサイズの割にスマートな印象を受けた。
背面はレザー調デザインを採用。レビュー機のカラーはネービーブルーで、他にダイナミックオレンジもリリースされている。
本物のレザーは水に弱くスマートフォンと相性の良い素材とは思っていないが、レザー調であれば話は別だ。
OPPO A73の背面はレザーの質感を上手く表現しながら実用性と耐久性を兼ね備えており、普段使いで神経質にならずラフに扱える。指紋や油脂の付着も目立ちづらいことから個人的にはケース無しで利用したいと感じた。
筐体フレームはフラットタイプでエッジあるデザイン。見た目も非常にスタイリッシュで薄さも際立って見える。
OPPO A73の重量も注目ポイントで、4000mAhの大容量バッテリーを搭載しながら実測値(付属の保護フィルム貼り付け状態)で165gと超軽量。
大画面・薄型・軽量でありながら、スタイリッシュなサイドフレームと高級感を高めるレザー調背面パネルの組み合わせによる高品質な外観・デザイン性は所有満足度をグッと高めてくれる。
その他の配置は以下の通り。
付属品・同梱物
付属品は本体以外にUSB-C to Aケーブル、18W急速充電器、有線イヤホン、保護ケース、保護フィルム、SIMピン、各種クイックガイドが同梱されていた。約3万円の端末としては豪華な内容である。
保護フィルムはPDA工房さんからもリリース済みとなっているので、スペアを探している方は是非チェックしてみて下さい。
500円以上のご購入時に適用すると100円オフ!
▼YouTubeでテンポ良く見られる凝縮レビューも公開。質感・カラー・雰囲気は動画の方が分かりやすいのでチェックをどうぞ。↓
OPPO A73の処理性能
OPPO A73は頭脳にあたるパーツにQualcommのSnapdragon 662を採用。メモリは4GB、容量64GBのミドルレンジスマートフォン。WEB閲覧や動画視聴、SNSなどライトな使い方では十分なパフォーマンスを持つ。
一方で3Dゲーム性能は弱め。遊べるタイトルは多いが、PUBGモバイルなどグラフィックの綺麗なゲームは画質やフレームレートを犠牲にする必要があるので注意。
ベンチマークスコアをチェック
端末の処理性能を数値化するベンチマークを走らせてみた。
▼OPPO A73のAnTuTu(Ver8)総合スコアは179,399点、GPUスコアは33,276点。↓
▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
---|---|
総合スコア:約150万点以上 GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点 GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点 GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点 GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下 GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
▼その他、Geekbench 5、PCMark for Android、3DMarkの結果は以下の通り。↓
▼ストレージ速度は読み込みは十分な速度、書き込みそくどはまずまずといったところ。↓
OPPO A73の機能・仕様の検証結果
通知ランプ | ☓ |
指紋認証 | ○:画面内蔵。標準的な速度 |
顔認証 | ○:カメラ認証。暗所でも解除されやすい |
アプリクローン | ○:メッセンジャー系のみクローン化できる |
PCモード | ☓ |
外部映像出力 | △:ワイヤレスのみ対応/ケーブル出力不可 |
戻るボタン入れ替え | ○:デフォルトは左(設定のナビゲーションボタンで戻るボタンの位置を変更可能) |
ジェスチャー操作 | ○ |
クイックランチャー | ○:スマートサイドバー |
ゲームモード | ○ |
冷却システム | ☓ |
MicroSD 内部ストレージ化 |
☓:外部ストレージのみ使える |
Photoshop Camera | ○ |
PUBGモバイル グラフィック設定 フレームレート設定 |
スムーズ設定時→スムーズ+高 最高クオリティ&フレーム設定→標準+中 |
スピーカー | モノラル/下部 |
イコライザー | ☓:Real Original Soundテクノロジーでスマート、映画、ゲーム、音楽を変更可能 |
備考 | おサイフケータイ、防水防塵、ワイヤレス充電は非対応。ラジオに対応。 |
ソフトウェア・ハードウェア
OPPO A73はAndroid 10をベースとしたColor OS 7.2を搭載しており様々な便利機能が利用できる。
スマートサイドバーは画面端に表示されているバーをスワイプで引き出すことで、よく使う機能やアプリに素早くアクセスできるようになっている。
アプリクローンはメッセンジャーアプリに限られるが、LINEなど2つのアカウントで運用できるので、プライベート用と別用途で使い分けもできる。
指紋認証は画面に埋め込まれているセンサーを利用して行う。レスポンスはハイエンドに敵わないが、実用で気になるほどでは無いので特に不満は無い。
その他の生体認証では顔認証も利用できる。カメラ認証なので簡易的なものだがロック解除速度も十分で実用的である。しかしながら、マスク着用ではロック解除出来ないので指紋センサーをメインに使うことになりそうだ。
便利機能は充実しているが、おサイフケータイ、防水防塵、ワイヤレス充電は利用できないので、すでにこれらの機能を活用されている方は注意頂きたい。
ディスプレイ:有機ELで美しい映像を楽しめる
OPPO A73は低価格ながらディスプレイは有機ELを採用。液晶とは異なり黒色=消灯となるので黒色の表現力が非常に高い。
OPPO A73は解像度も2400×1080で画素密度は408ppiと高精細。実機でも美しい映像を楽しめている。
その他、WidevineはL1に対応しており、NetflixやAmazonプライムビデオのDRMコンテンツ(著作権コンテンツ)をFHDクラスで視聴できる。映画やアニメも有機ELディスプレイで思う存分楽しめるのは嬉しい。
DRMコンテンツ | Widevine:L1 FHDまで対応/HDRなし |
高リフレッシュレート | ☓ |
表示モード | ダークモード、アイケア、画面色温調 |
画質調整 | 「画面色モード」から鮮明と穏やかに設定可能 |
備考 | フォント変更可能、ノッチ表示切り替え可能 |
通信・SIM周り:対応バンドが多く回線変更時も端末の使い回しができる
OPPO A73の通信検証ではドコモ回線、au回線、ソフトバンク(ワイモバイル)回線、楽天モバイル回線で通話・データ通信できることを確認した。
これらのキャリアで重要とされるバンドにも対応しており、MNPなどで回線事業者が変わってもOPPO A73を使い回せる。
OPPO A73はデュアルSIMに対応しているが、物理SIM(NanoSIM)は1枚のみ挿入可能で、もう1枚は内蔵されているeSIMを利用する。物理SIMによる同時待ち受け機能を利用している場合、eSIMとの組み合わせとなるので注意頂きたい。
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ドコモ回線 | データ通信:○ 通話:○ (LINEモバイルで検証) |
ソフバン回線 | データ通信:○ 通話:○ (LINEモバイルで検証) |
ワイモバ回線 | データ通信:○ 通話:○ (ワイモバイルで検証) |
au回線 | データ通信:○ 通話:○ (mineoで検証) |
楽天モバイル回線 | データ通信:○ 通話:○ Rakuten Link:○ (楽天モバイルで検証) |
2回線同時待ち受け | ○:4G+4GのDSDV |
備考 | NanoSIM+eSIM |
OPPO A73のカメラをレビュー
構成 | 16MP(メイン)、8MP(超広角)、2MP(ポートレート)、2MP(モノクロ) |
AI | AIダズルカラー |
撮影モード | 夜景、ビデオ、写真、ポートレート、ステッカー、Google Lens、エキスパート(マニュアル)、パノラマ、テキストスキャナー、エクストラHD(超高解像度撮影)、スローモーション、タイムラプス |
ズーム | デジタル。2倍、5倍にワンタップ切り替え可。最大10倍まで対応 |
シャッター音の消音 | 不可 |
マニュアルの設定幅 | ISO:100〜6400、WB:2000〜8000、SS:32〜1/8000、露出:-2〜+2 |
比率 | 16:9、4:3、1:1 |
ビデオ解像度 | 1080P/30FPS、720P/30FPS |
手ブレ補正 | 設定項目なし |
画質:光量で画質が大きく左右される
OPPO A73のカメラは、比較的光量の多いシーンだと満足度の高い写真を撮影できるが、曇、夜、室内など光の少ないシーンでは画質が大きく低下する場合がある。
また、稀に全体的に強烈な青みが出てしまうことがある。色合いの安定性が向上するとより失敗率の低い写真撮影が楽しめるようになるので、アップデートでの改善を期待したいところだ。
AI画質調整は「AIダズルカラー」という名称で搭載されている。以前はAIとダズルカラーは別モードとして切り離されていたが、OPPO A73では統合されているようだ。
AIダズルカラーの色合いは以前のダズルカラーの特徴を引き継いでおり、非常にビビッドな色合いに仕上がる。これは好みが分かれそうなところなので購入後は実際にオンとオフ状態で見比べて設定頂きたい。
▼左が通常撮影、右がAIダズルカラー。若干青っぽい。↓
その他、OPPO A73ではフィルター機能に力を入れており、R1〜R15のフィルターを利用可能である。
フィルターの出来栄えは秀才で、大きく被写体の印象を変えずにイメージを切り替えられる。(例えば、料理の撮影でも朝に撮影したような爽やかな青みを出したりできる。)
個人的にはAIダズルカラーよりも被写体に応じてイメージ合うフィルターを選んで撮影する事が多く楽しい。是非皆さんも試して頂きたい。
昼間に撮影した屋外写真:色鮮やかな写真に仕上がる
屋外での撮影ではやや明瞭感に欠ける印象だった。また、AIダズルカラーはオフの状態で撮影したが、デフォルト状態でも色合いは華やかになる傾向だった。
曇りで少々明るさが足りないシーンでは明瞭感がやや下がったが、この程度の画質であれば十分実用的な範囲である。
▼左がOPPO A73、右がiPhone 12 Pro Max。↓
また、カメラにとって条件の良い明るい昼間では、さらに色鮮やかな美しい写真が撮影できる。カメラ性能がそれほど高くはないことから、明るいシーンと光量の少ないシーンでの画質ギャップが大きいので、撮影時は周囲の明るさに注意したいところ。
超広角カメラ:光量の多さで画質が一番左右されるカメラ
OPPO A73は8MP(800万画素)の超広角カメラを搭載しており119°の広い範囲を捉えることができるが、周囲の明るさに対する画質への影響が最も大きかった。
▼左がOPPO A73、右がiPhone 12 Pro Max。曇り空の光量が少ないシーンでは暗くパットしない写真に仕上がった。↓
前述通り、超広角カメラは周囲の光量により画質が左右される。
昼間の晴天時では非常に美しい写真を撮影できたが、この光量の多い少ないで画質ギャップが大きくなる点は安価なスマホでは多く、その点はOPPO A73も同様の印象である。
▼超広角カメラも明るいシーンでは非常に美しい写真が撮影できる。撮影する時は出来るだけ明るいシーンで撮影したいところである。↓
ポートレート:物撮りも撮影できるがやはり青みが気になる
OPPO A73はポートレートカメラを搭載しており背景をボカした写真撮影を楽しめる。ボケ強度は撮影時に調整可能だが、撮影後にボケ強度やピントの再調整は出来なかった。
ポートレートでの物撮りは500mlのペットボトルサイズのフィギュアでも撮影ができた。人形フィギュアでは顔も認識されており比較的イージーに撮影できる。
ナイトモード・夜景撮影:光量多い場所だと綺麗な写真を撮影しやすい
OPPO A73は夜景モードを搭載しており、シャッターを切ると撮影完了まで数秒間の処理が入るタイプ。メインカメラ以外に超広角でも夜景モードが利用可能である。
夜景モードは周囲の光量により、写真の仕上がりに大きな違いが出てきた。特に光量の少ないシーンでは夜景モードの恩恵を得られないことがある。
まずは光量の比較的多いシーンでの撮影から。さすがに比較対象のiPhone 12 Pro Maxには敵わないが、強い光量で照らされる看板も白飛びせずに捉えられている。
▼左がOPPO A73、右がiPhone 12 Pro Max。↓
超広角では被写体との距離が遠く夜景モードの効果をそれほど感じられなかった。
▼左がOPPO A73、右がiPhone 12 Pro Max。↓
いつもの定点撮影場所以外でも撮影してきた。光量の多いシーンであれば夜景モードの効果もグッと高くなり綺麗な写真が撮影できる。以下は夜景モードで撮影した通常と超広角カメラで撮影した写真。撮影は手持ちで行った。
さらに暗いシーンで撮影してみた。1枚目の通常カメラでの撮影ではまたしても青みが強い傾向の写真が出てきてしまった。肉眼とは全く異なる色合いとなってしまったので、薄暗い場所での撮影時はは色に違和感が無いかチェックしたほうが良い。
また、光量が少なくなると夜景モードの効果が薄くなる傾向だ。明るさ無理に上げておりノイズが目立つ写真が多くなった。
▼左がOPPO A73、右がiPhone 12 Pro Max。↓
光量の少ないシーンでの超広角による撮影では夜景モードの効果を感じられず、全体的にパッとしない暗めの写真に仕上がってしまった。
▼左がOPPO A73、右がiPhone 12 Pro Max。↓
自撮り:実用的な画質
インカメラは16MP(1600万画素)を搭載。アウトカメラのような青みが強くなることもなく、非常に高精細な自撮り撮影が楽しめた。
また、インカメラもポートレート撮影に対応しており、やや背景との切り離しに甘さはあるものの個人的に満足できる仕上がりだった。
その他、インカメラもナイトモードに対応しており、非常に色鮮やかな自撮りを楽しめた。
動画撮影時の手ブレ補正:オン・オフ設定は出来ないが補正は効いている
OPPO A73での動画撮影は1080P/30FPSまたは720P/30FPSのみ対応している。手ブレ補正のオン・オフ項目は見当たらないが、実際の撮影では補正が有効になっており、手ブレ補正の無いモデルよりもブレは少ない。
歩き撮影で映像にチラツキも見られたので撮影するなら少々ブレに気を使う必要がありそうだ。その他、マイクの集音性は悪くないが、iPhone 12 Pro Maxで集音した音質と比較して高音は突き刺さる音域まで捉えられていた。
OPPO A73の実機レビューまとめ
OPPO A73は低価格ながら美しくスタイリッシュな外観と扱いやすいパフォーマンスを備えたモデルだった。
ハイエンドモデルではないので「あらゆることを快適に」とはいかないが、ゲームでの利用を重視しているユーザーでなければ満足度は高くなるはずだ。
OPPO A73は家電量販店やネットショップの他、BIGLOBEモバイルなどMVNOでも取り扱われる端末なので、是非、レビューも参考に検討頂きたい。
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