Android 12搭載のPixelシリーズでGoogleカメラのQRコード読み込みが失敗する現象が報告される
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Android 12を搭載したGoogle Pixelシリーズで、QRコード上のURLをGoogleカメラアプリで読み込む際にURLによっては中身が書き換わってしまうとのバグ報告が上がっていました。
Googleカメラの不具合が報告される
Googleカメラは「写した被写体の情報(動物や花の品種など)」や「文字の翻訳」など便利に使えるカメラアプリ。またQRコードを読み込めば詳細も表示してくれる機能も対応しています。
しかし、ドイツのメディアサイトheise onlineによればQRコードタイプのURLを読み込むと、そのURLリンクの内容を変えてしまう事があるそうです。
このQRコードの文字列は「heisenet.at」ですが、これが「heise.net.at」という文字列に置き換えられ、heiseとnetの間にピリオドが挿入されてしまっています。
これでは当然ながら意図していたウェブページにジャンプすることが出来ませんし、更にこのバグを悪用したハッカーによって作られたウイルスサイトに飛ばされてしまうという危険性も考えられます。
同ソースではこの現象がどういった条件下で起こるかの検証も行われていました。特定のトップレベルドメインを含むURLでドットが挿入されたとの事。
Betroffen sind neben .at zumindest auch die Länderzonen (ccTLD) .au, .br, .hu, .il, .kr, .nz, .ru, .tr, .uk und .za. Zu den betroffenen Zeichenfolgen am Ende des Second Level gehören beispielsweise co, com, ac, net, org, gov, mil, muni und edu, nicht aber or, gv oder k12. Ein hypothetischer Link
トップレベルドメインとはURLの一番最後の文字列の事。.comとか.jpとかです。この他にも「末尾のトップドメインが3文字の場合、自動的に2文字に削られてしまう」や「wwwの末尾に数字がある場合、その間にピリオドが入ってしまう」現象もあるようです。
発生する原因
同ソースによれば、このバグはAndroid 12搭載Google Pixelシリーズで発生したとのことです。一方で、Google Lens単体アプリでは同様の症状が発生しないとのこと。
- 標準カメラからQRコードを読み取ると症状が発生
- Google LensからQRコードを読み取ると症状は発生しない
ガルマックスでも実際にAndroid 12を搭載するPixel 6(日本版)で検証したところソース情報と同じ結果に。
▼Google Lensアプリ(左)では問題なかったところ、Google Cameraアプリ(右)では「heisenet.at」のQRコードを読み取ると「heise.net.at」となり間違ったURLに変更されてしまった。↓
Googleは問題を把握済み
おそらくGoogleのアルゴリズムが原因でしょう。正しいURLにアクセスできず不便な上にウイルスサイトに誘導されるリスクも考えれば、早急に修正してほしいところですね。
Android Policeによれば、Googleは問題を認識しており現在修正に取り組んでいる、とのことですが、執筆時点で日本で販売しているPixel 6でも同様の症状が確認できたことから、問題が解決するまではQRコードの読み取りにGoogle Lensアプリを使ったほうが良さそうです。