Snapdragon 8 Gen 1は消費電力の面で劣っているかも？

執筆者 : tatsu

2021年12月に発表されたQualcommのハイエンドSoCであるSnapdragon 8 Gen 1ですが、厄介な消費電力の問題がついて回っているようです。

ハイエンドSoCのゲーム中での消費電力の結果がWeibo上に投稿

Weiboユーザーである熊猫很禿然氏が各社ハイエンドSoCの消費電力に関する内容の文章を投稿。

当該投稿では、PUBG Mobileに代表されるバトロワゲーの一つであるPeaceKeeper Eliteで画質がHDR+/90fpsでの消費電力の計測結果を掲載。結果は以下の通りになっているようです。

熊猫很禿然氏は、試作機での測定結果であるとともに、上記の結果は最適化されていない状態での結果なので、あくまでも参考程度に留めておくように付け加えています。

当該投稿から数時間後に追加でKirin 9000のデータは誤りである旨を熊猫很禿然氏が投稿しており、数値は修正されています。（当初は3.78Wとしていた模様）

上記の結果から発熱が少ない順に並べ替えると以下のようになります。

Snapdragon 8 Gen 1が他社製SoCや前モデルと比べてかなり電力を食うことが今回の結果で分かります。今回の比較ではDimensity 9000がダントツで省エネなので、余計にSnapdragon 8 Gen 1の結果が悪目立ちしてしまいますね。

前々からSnapdragon 8 Gen 1は消費電力が大きく、発熱しやすいと言われていましたが、このように数値で示されると「やっぱり前評判通りの性質を持っているのかなぁ」と感じました。

ただし、熊猫很禿然氏が最後に述べているように、最適化されきっていない試作機での結果ですので、無駄に電力消費をしている可能性も否定できません。

さらに、今回の結果は検証中の動画が一緒に投稿されている訳ではないので、カクツキなど実際のパフォーマンス面は推し測れないのが気になる点。Kirin 9000のデータも最初は誤った結果を掲載していたとのことで、ここまで書いておいてなんですが信憑性はどうなのかなと思わなくもない調査結果になっていますね。

そもそも、投稿へのコメントで指摘のあるように、遊んだゲームや画質設定以外にどういった環境で計測されたのかが不透明なので、その点でも信憑性に欠けるんですよね。

とはいえ、今回比較に登場したSnapdragon 865/870よりは快適に遊べるはずなので、ゲームなど負荷がかかる作業をメインで行うつもりならしっかりとした冷却機構や電源周りのシステムが搭載されている端末を選ぶ方が色々な意味で良いかもしれないですね。

【ソース】熊猫很禿然 – weibo.cn