Xiaomi Black Friday 2024 1100x150

MNO販売のスマホ、他社の主要周波数に対応しているか判断するための「分かりやすいマーク」がつくかも

総務省が競争ルールの検証に関するWG(第29回)を開催したんですが、そこで「MNO端末の対応周波数制限への問題提起」が議題にあがりました。各MNOの対応周波数問題の改善に向けて話が進んでいるようです。

各MNOの周波数問題って何?

MNOで販売するスマートフォンは販売時に他社で使えなくするようSIMロックがかかってたんですが、これは既に廃止となりました。

これでどのMNOのSIMも使えるようになったわけですが、MNOで販売するスマートフォンは他MNOで通信するための主要周波数に対応していないことも。

また、一般的にどのMNOがどのような周波数を利用しているのか、という判断も難しい傾向にあるので、ユーザーは、「乗り換え先の回線でちゃんと使えるのかな?」という不安要素が足枷になり乗り換えに対して消極的に。

これは端末を購入したユーザーの不利益になるぞ、ということで総務省がテコ入れしようとしています。

まずは各MNOの主要周波数をユーザーへ分かりやすく伝える方向に

開催された競争ルールの検証に関するWG(第29回)で議題にあがった「MNO端末の対応周波数制限への問題提起」では、

  • ユーザー視点ではどの端末・回線であっても大きな不利益無く使えることが望ましい
  • 各MNOの主要な周波数への対応を端末提供者に対し求めるガイドラインを作成したほうが良いのではないか

といった内容も話し合われたようです。

理想は各MNOの主要周波数に対応した状況で端末を販売することですが、まずは、「各MNOの主要周波数に対応しているか否かをユーザーに分かりやすく伝える方法を決めること」が重要とのこと。

SIMロックが廃止となり気軽に他社へスマホ持ち込みで乗り換えたり、オンライン専用ブランドを利用したり、料金の安い格安SIMへの切り替えが検討出来るようになったのですが、「いま持っているスマホはこの回線で使えるのかな?」というユーザーの不安はまだ残っていますからね。

スマホに詳しい人なら各MNOで重要な周波数が分かると思うんですが、一般的には一見して確認するのは難しいということで、何かしら分かりやすいマークを発行したらどうか、という話になっているようです。

パッと見て、「あ、僕のスマホはこの回線で使えるんだ」って分かったら乗り換えの敷居もグッと下がりそうなので良いアイディアだと思います。

我々、情報発信者側も各MNOの主要周波数が公式で定められたら確度が高くなる

僕の運営しているガルマックスでは数多くのスマートフォン情報を発信していますが、「各MNOの主要な周波数の対応状況」を掲載するにあたり何度も社内で協議しています。

例えばドコモの中でもAのスマホでは対応する周波数がBでは対応していない、という場合もあり扱いに困ったことも。

各MNOで使えるか否かを分かりやすいマークでユーザーへ伝えるのであれば、各MNOが前段階で、「私達の回線はこれらの周波数に対応している必要があります」と公式で定めるってことなので、我々情報発信者もこれらを元に確度の高い情報を発信できるってわけです。

MNOの対応周波数問題の改善は、ユーザーにとって乗り換え時の安心感にも繋がりますし、それら端末の情報を発信する我々にとっても利点が多いので、早急なガイドライン策定と実現に期待しています。

ページトップへ