POCO F5 Proの実機レビュー!買う前に注意点や検証結果、評価をチェック!

POCOブランドから超弩級モデル「POCO F5 Pro」が登場した。ハイコスパの代名詞とも言えるPOCOらしい仕様に惹かれているユーザーも多いことだろう。ひと足お先に実機を触る機会を頂いたので実機レビューをお届けするぞ!

様々な比較・検証を行っているので自身の使い方に合うか、許容できるかなど、是非照らし合わせながらチェックしてくれ!

コスパ重視モデルはクーポンが発行されていたりセールで安くなっているときが買い時だ。以下に割引情報を掲載しておく。

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初出時価格→529.00ドル

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12GB+256GB、12GB+512GB版もあり!

POCO F5 Proの外観・デザイン

POCO F5 Pro
サイズ 162.78 × 75.44 × 8.59mm
重量 204g

▼ディスプレイは6.67型のパンチホールタイプ。ベゼルも細くてなかなかのスタイリッシュっぷり。↓

▼背面はツルツル・テカテカしていた。今回はブラックなのだが、本体左右はカーボン調でスポーティーな印象である。↓

▼iPhone SE(3世代)と並べるとこんな感じ。↓

▼左側面は何もなし。↓

▼右側面は音量ボタンと電源ボタン。↓

▼上部はスピーカーと赤外線センサー。あとマイク穴?↓

▼下部はスピーカーとUSB-C。あとマイク穴?↓

POCO F5 Proは中国モデルとしてリリースされているRedmi K60をPOCOブランドでグローバル展開したモデル。なので見た目は完全にRedmi K60である。大きな違いは背面のロゴ。

サイズも形状もオーソドックスなので扱いやすい一方で新鮮味はあまり感じない。まあRedmi K60で見ちゃってるからそれも仕方ない…。

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POCO F5 Proの性能・パフォーマンス・スペック

POCO F5 ProはSoCにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載していて、レビュー機はメモリ12GB+容量256GB。メモリはLPDDR5でストレージはUFS 3.1である。

▼メモリ・ストレージのバリエーションは以下の通り。↓

POCO F5 Pro メモリ8GB+容量256GB
メモリ12GB+容量256GB(レビュー機)
メモリ12GB+容量512GB

詳細スペックをチェック!

製品情報
端末名 F5 Pro
発売年 2023年5月
発売地域 海外:SIMフリー
メーカー・ブランド POCO
対応バンド・周波数・ネットワーク
3G W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
4G LTE FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 28 / 66
TD-LTE:38 / 40 / 41
5G NR Sub6:n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n77 / n78
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth バージョン:5.3
コーデック:非公表
SIMサイズ・スロット デュアルスロット(Nano SIM×2)
本体仕様
ディスプレイ サイズ:6.67インチ
材質:有機EL
画面占有率:非公表
形状:パンチホール(中央)
最大リフレッシュレート:120Hz
最大タッチサンプリングレート:480Hz
解像度 解像度:3,200×1,440(WQHD+)
画面比率:20:9
画素密度 526ppi/高精細でドットの粗さは気にならない
サイズ 高さ:162.78mm
横幅:75.44mm
厚さ:8.59mm
重さ 204g
本体色 ブラック、ホワイト
システム仕様
OS MIUI 14 for POCO
Android 13ベース
CPU(SoC) Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 低周波数版
AnTuTuベンチマーク

総合スコア:1,046,510
GPUスコア:469,942
(AnTuTu v9実測値)

メモリ/保存容量
組み合わせ メモリ8GB+容量256GB
メモリ12GB+容量256GB
メモリ12GB+容量512GB
ストレージカード 非対応
カメラ
背面カメラ トリプルカメラ
①6,400万画素(メイン、f/1.79)
②800万画素(超広角、120°、f/2.2)
③200万画素(マクロ、f/2.4)
手ぶれ補正:光学式・電子式(メイン)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:1.4μm(メイン)
インカメラ パンチホール式インカメラ
画素数:1,600万画素(メイン、f/2.45)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:非公表
機能仕様
GPS GPS、A-GPS、GLONASS、BDS(BEIDOU)、GALILEO、QZSS
生体認証・ロック解除 指紋認証:対応
顔認証:対応
センサー 赤外線センサー:対応
加速度センサー:対応
近接センサー:対応
ジャイロセンサー:対応
電子コンパス:対応
光センサー:対応
X軸リニアモーター
防水/防塵・タフネス等級 防水/防塵:IP53
耐衝撃:非公表
イヤホンジャック なし
NFC NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:非対応
その他機能 デュアルスピーカー搭載
冷却機構搭載(ベイパーチャンバー)5000mm²
バッテリー
バッテリー容量 5,160mAh
充電 有線充電:67W
ワイヤレス充電:30W
逆充電:非公表
ポート USB Type-C
スペック表のソース
参照元

【公式サイト】POCO F5 Pro – po.co

ベンチマーク結果をチェック!

▼POCO F5 Proの実機AnTuTu(Ver9)スコアは総合が1,046,510点、GPUが469,942点!↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

ちなみにSnapdragon 8+ Gen 1は、通常版と低周波数版が存在する。Redmi K60が低周波数版を搭載していたので、POCO F5 Proも同じかも?と思っていたが、同じであった。

低周波数版は聞こえは悪いが、発熱が抑えられ安定性が高まることから、評判は悪くない。筆者もどちらかと言えば低周波数版推しである。

▼Geekbench 5、PCMark for Androidのスコアは以下の通り。残念ながら3DMarkはまだ測定不可だった。

▼ストレージ速度は読み込みが1888.8MB/s、書き込みが1623.2MB/sなので相当速い。↓

普段使いの動きチェック!

実際にPOCO F5 Proを日常的によく使うコンテンツで試して以下の4段階で評価する!

  • 快適・サクサク
  • 普通・十分実用的
  • イマイチ・妥協が必要
  • モッサリ・カクカク
POCO F5 Pro
WEBページ閲覧 快適・サクサク
YouTube 快適・サクサク
Twitter 快適・サクサク

うん、すんごく快適。

Twitterアプリとかは相性問題があって、性能が高くても盛大にカクつく場合もあるから、「Twitterはダメなんだろうな・・・」と思っていたら、普通に快適である。

まあハイエンドSoCなので、基本はサクサク・ヌルヌル。日常的によく利用する上記のような使い方での動作で不安はない。

ゲーム性能をチェック!

実際にPOCO F5 Proでゲームを遊んで以下の4段階で評価する!

  • 快適・サクサク
  • 普通・楽しめるレベルで遊べる
  • イマイチ・妥協が必要
  • モッサリ・カクカク

PUBGモバイル

▼PUBGモバイルの設定幅は以下の通り!軽量設定はスムーズ+90fps、グラフィック重視はFHD+ウルトラまで設定OK。↓

実際にプレイしてみての評価は「快適・サクサク」。これで撃ち負けてもスマホのせいには出来ない、腕の問題である。

ちなみにPOCO F5 Proの弟分であるPOCO F5も非常に高いパフォーマンスに加え、120Hzのディスプレイを搭載しているが、あっちは90FPS設定が出来なかった。

なので、POCO F5 Proはより滑らかでリッチなゲーム体験ができる。ゲームを重視するならPOCO F5 Proだな。

原神

▼POCO F5 Proはデフォルトで「中」。検証はフレームレートを60に設定して行う。↓

▼デフォルト(中)設定/60FPSで元素爆発時の最低FPSは57だった。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみてくれ!↓

原神での評価は「快適・サクサク」。

今回の検証はデフォルトの「バランスモード(設定のバッテリーとパフォーマンスから変更できる)」で測定したが、SoCが低周波数版とは言えさすがSnapdragon 8+ Gen 1といったところで、負荷の高くなるシーンでもフレームレートの落ち込み幅が狭く、高品質なプレイ体験ができた。

発熱対策ができるならバランスモードではなくパフォーマンスモードにすることで、更にフレームレートの底上げが期待できる。

ちなみに、弟分のPOCO F5はデフォルト設定が「低」かつ「パフォーマンスモード」で高負荷時のフレームレートは54だった。(バランスモードだとフレームレートは47)

POCO F5 Proはグラフィック設定がより高い「中」かつ「バランスモード」でありながら高負荷時のフレームレートが57FPSだったので、やはりハイエンドSoCの底力は凄い。

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POCO F5 Proの回線・ネットワーク

技適について
POCO F5 Proは海外モデルなので技適無し。本記事で取り上げている無線設備は、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度届出済みで、特定の条件下でのみ試用が認められている。この申請を行わず使用した場合、電波法違反により罰則・措置の対象となるので覚悟せよ。

▼POCO F5 Proは5Gに対応。SIMサイズはNanoSIM×2でMicroSDは残念ながら非対応。なのでストレージ容量は多いやつがオススメ。あと、赤いパッキンは防水用。↓

弟分のPOCO F5は対応バンドが貧弱だったが、POCO F5 Proはそれなりに日本で重要なバンドに対応しているのが以外であった。

ザックリ見た感じ、ドコモで重要なバンド19、ソフトバンクで重要なバンド8、auで重要なバンド18、楽天モバイルで重要なバンド3に対応しているから、POCO F5より随分と扱いやすいバンド構成である。まあ、技適無いけどな。日本でも出してくれよ。

以下に対応バンド早見表を置いとく。

対応バンド早見表を見る!

POCO F5 Proの機能・仕様

POCO F5 Pro
OS Android 13
(MIUI 14 for POCO)
通知ランプ ○:画面の左右が光る
指紋認証
顔認証
アプリクローン
名称は「デュアルアプリ」
システムクローン
名称は「セカンド・スペース」
PCモード
戻るボタン入れ替え ○:デフォルトは右
ジェスチャー操作
クイックランチャー
名称は「サイドバー」
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
MicroSD非対応
備考

便利機能をチェック!

POCO F5 Proが対応している便利機能をピックアップしてみた!

アプリクローン アプリをクローン化して2アカウント運用できる
セカンド・スペース スマホ2台持ちのような使い方ができる
サイドバー 画面側面からスワイプで呼び出せるクイックランチャー。利用シーンに応じた設定などもでてくる
心拍数 指紋センサーを使って心拍数測定ができる
メモリ増設 ストレージを利用してメモリ容量を拡張できる。大容量メモリを搭載しているのでぶっちゃけ使わない
常時オンディスプレイ スリープ時に画面に時刻などを表示できる
赤外線センサー 家電のリモコンとして使える

MIUIを搭載しているだけあり、痒いところに手が届く。便利機能も充実していることに加え、セカンド・スペース(通称浮気モード)も使える。

いつもMIUIを触ってると思うんだが、アプリ履歴をクリアする時に、最後に開いたコンテンツだけ残るのはなぜなんだ。一発で全部消し去って欲しい。

指紋認証と顔認証の速度をチェック!

POCO F5 Proは画面内蔵指紋センサーを搭載。認証速度は爆速。もはや認証をちゃんとやっているのか疑ってしまうレベルなのだが、ちゃんと認証してるので安心してくれ。

顔認証はインカメラを利用するタイプだが、AIを利用することでセキュリティー性を強化しているらしい。使った感じは周囲が薄暗くても比較的解除しやすいのでメインで十分使っていける。まあ指紋センサーあるならそっち使うけれど。

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POCO F5 Proの画面・ディスプレイ

POCO F5 Pro
画面 6.67インチ/3,200×1,440/有機EL
Widevine L1
リフレッシュレート 最大120Hz

ディスプレイは有機EL。解像度はWQHD+だが、たぶん、POCO F5 Pro特有のウリを作るために盛った要素なんじゃなかろうか。デフォルト状態ではFHD+になっているので手動での変更が必要である。

そもそもだ、この画面サイズだとWQHD+なんざ要らんし、メーカーもデフォでFHD+にしてるし謎。ならFHD+でええやないか。と思う。

へんてこりんな解像度はどうでも良いとして、タッチサンプリングレートはPOCO F5よりゲームに適したものとなっていた。弟分のPOCO F5はタッチサンプリングレートが240Hzだが、こっちは480Hzである。

あと良かったのは、屋外で画面が見やすい。5月の晴天時は結構な日差しだったが、輝度がかなり上がるようで、普通に屋外でも使えるレベルだった。素晴らしい。

対応するWidevineをチェック!

NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツを「高画質」で視聴するにはWidevineのレベルが「L1」であることが必須。

実機で確認したところPOCO F5 Proは「Widevine L1」に対応していた。

AmazonプライムビデオはWidevine L1でも高画質再生できない場合もあるが、安心してくれ。POCO F5 Proはちゃんと高画質で再生できる。

POCO F5 Proのスピーカー・音質

POCO F5 Pro
スピーカー デュアルスピーカー
イコライザー
有線イヤホン接続方法 USB-C

イヤホンジャック非搭載なのは残念である…。弟分のPOCO F5はあるのに。なんでや。

スピーカーの音質をチェック!

機種/項目 特性
LRバランス L/R音量ほぼ同じ
LR位置 可変:端末を回転してもLは左、Rは右から鳴る

スピーカーはステレオで、音質も上々。ゲーミングスマートフォンのような大音量は出ないけれど、普通のスマホとしては上質。なにも困ることは無い。

端末を横向きに回転する時にはパンチホールが右または左配置になるように回転するが、どっちのパターンでもLRスピーカーは向きを検知してLは左、Rは右から鳴るお利口さん。

そういや、POCO F5は最大音量にするとビビりが発生して盛大に本体がブルブルブルルーンって気持ち悪く振動していたが、POCO F5 Proは随分マシである。POCO F5はなんであんな震えるんや。薄いからか?

Bluetoothコーデックをチェック!

最近はワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンが主流になったが、これらは「接続する方法(Bluetoothコーデック)」で音質や音の遅延が変わる。

▼主要なBluetoothコーデックで接続してみました。結果は以下の通りである。↓

POCO F5 Pro
SBC ○:基本コーデック。全てのBluetoothサウンド機器が対応している。遅延(大)
AAC ○:CD音質を飛ばせる。遅延(中)
apt-X ○:CD音質を飛ばせる。やや遅延あり。遅延(中)
apt-X HD ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
LDAC ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
apt-X Adaptive ○:低遅延特化のコーデック。遅延(極小)

全部接続OK。主要なコーデックにすべて対応しているので、これならBluetoothイヤホンやヘッドホン選びに困らない。素晴らしい。

動画を見るならAACやapt-Xが最低ライン、予算が許すのであればapt-X HD以上の製品がオススメ。筆者的には買うなら低遅延がウリのapt-X Adaptiveをオススメする。

POCO F5 Proのカメラ・画質

POCO F5 Pro
構成・画素数 6,400万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ)
撮影モード Pro、ドキュメント、ビデオ、写真、ポートレート、夜景、64MP、ショートビデオ、パノラマ、Vlog、スローモーション、タイムラプス、ムービー効果、長時間露光、デュアルビデオ、クローン
ズーム デジタル。2倍にワンタップ切り替え可で以降はピンチ操作で最大10倍まで対応
シャッター音の消音
マニュアル設定幅 ISO:50〜6400、WB:2300〜7500、SS:30〜1/4000、露出:-4〜+4
動画解像度 8K/30FPS、4K/30FPS、4K/60FPS、1080P/30FPS、1080P/60FPS、720P/30FPS
手ブレ補正 ○:動画のスーパー手ブレ補正は1080P/30FPS固定

カメラの構成としてはオーソドックスだが、POCO F5 Proは「光学手ブレ補正」を搭載しているので、とにかくブレのないパリッとした写真を撮影しやすい。

特に夜景の撮影では長時間露光となりブレがちだが、そのようなシーンで光学手ブレ補正の効果をヒシヒシと感じた。

実機で撮影した写真

▼メインカメラで撮影。AIをオンにしているのでかなり色が強く出る印象。SNS向けの写真を撮影しやすい。手ブレ補正の効き具合はPOCO F5よりもこっちのほうが強く感じた。↓

▼画質比較。左がPOCO F5 Proで右がiPhone SE(第3世代)。同じシーンでも全体的にPOCO F5 Proは明るく色鮮でシャープな写真を撮影できる。↓

▼続いてはPOCO F5 Proのメインカメラと超広角カメラの比較。超広角はやや暗めだが、実用ではほぼ気ににならないレベルである。これならカメラをパッパ切り替えて使える。↓

ちなみに弟分のPOCO F5が搭載する超広角カメラも同じ800万画素だが、POCO F5が119度であることに対し、POCO F5 Proは120度と僅かに広い範囲を撮影できる。が、割とどうでも良い。

▼超広角、1倍、ワンタップ切り替えできる2倍、最大の10倍デジタルズームで撮影してみた。2倍は実用的な画質だが、10倍は流石に粗い。望遠に関しては数少ない妥協点と言えそうだ。↓

▼マクロは明るい場所であれば結構綺麗。ピントも合いやすくて撮影しやすかった。↓

▼ポートレートはF値の変更ができる。これは最小のF1.0。背景との切り分けも綺麗だし玉ボケもあって良い感じのポートレート写真に仕上がる。無印のPOCO F5よりもボケてる感じが強い。↓

▼夜景モードで撮影。手持ちだが手ブレ補正のおかげでパリッと仕上がった。全体的に明るめに調整されるようで、もう少し夜空の黒さを引き締めて欲しかったところだが、まあ、パッと見はワァ綺麗!って感じである。筆者的には十分すぎる画質。↓

▼夜景の画質比較。左がPOCO F5 Proで右がiPhone SE(第3世代)。POCO F5 Proは暖色が強く主張するような感じである。また、POCO F5 Proは全体的に明るいが、右側の白い看板などは白飛びしていない。上手く調整されているのが分かる。↓

とまあ、こんな感じであった。価格を考えると全く不満のない仕上がりではあるが、1インチセンサー搭載のカメラフォンと比較するともう一歩感はある。でも、そこまでカメラにこだわるなら、そもそもPOCO F5 Proはスルーしてるはず。

コスパ重視モデルとしては筆者を含めてカメラの画質は「十分過ぎる」と感じる人が多いんじゃなかろうか。昼夜問わずこれだけ綺麗に映るなら大満足である。

▼おまけ。なんかフィルム風のフィルターが使えるみたいなので撮ってみた。いくつか種類もあるので買ったら試してみて。割と雰囲気の良い写真が撮れる。↓

弟分のPOCO F5には無いカメラ機能

カメラ構成はPOCO F5 ProもPOCO F5もメイン+超広角+マクロで一緒。

ではPOCO F5 ProのカメラはPOCO F5となにも変わらないのか?そうではない。POCO F5でしか利用できない機能も多数搭載している。素晴らしい。

8K動画撮影に対応 POCO F5は最大4Kだが、POCO F5 Proは最大8Kの動画撮影に対応している。まあオバスペすぎて使わん。8Kモニターなんか持ってないし容量アホみたいにデカイし。
モーショントラッキングフォーカス POCO F5 Proは被写体に食らいつく高度な追尾フォーカスに対応している。犬の撮影に大活躍した。素晴らしい。
撮影モードが多い ムービー効果、デュアルビデオ、クローンなどPOCO F5にはない撮影モードに対応している。使ったこと無い。
テレプロンプター 動画撮影中に透過型ポップアップに台本を表示できる。台本はその場で編集可能、文字サイズもスクロール速度も設定できる。有能。

▼モーショントラッキングではこんな感じで枠が出てくる。フレームアウトしてもフレームインすると食らいつく。ただし、1080P/30FPSしかオンに出来ないのが残念。↓

▼テレプロンプターはこんな感じ。台本を読みながら撮影できる。自撮りしながらでもOK。台本用意して喋り動画撮影して投稿する人は便利に使えそうである。↓

POCO F5 Proのバッテリー

POCO F5 Pro
バッテリー容量 5,160mAh
有線充電 ○/最大67W
ワイヤレス充電 ○/最大30W
ワイヤレス逆充電

約2時間の映画を全画面で再生した際のバッテリー残量は以下の通り。(Wi-Fiオンでストリーミング再生/輝度75%)

  • 100%→93%

バッテリーの減り方は使い方によりけりだが、筆者の使い方だと丸1日は十分持つのでバッテリー持ちに関しては不満はない。

ただ、ゲームを沢山プレイするなら、もう、バッテリーはガンガン減る。これはPOCO F5 Proだからというわけではなく、そういうもんである。ゲームは燃費が悪い。外でゲームを沢山遊ぶ人はモバイルバッテリーはやっぱあったほうが良い。

その他で言えば、ワイヤレス充電に対応しているのもありがたい。普段からワイヤレス充電を使っているので、使い勝手を変えずに済む。また、ワイヤレスでありながら最大30Wの超急速充電に対応しているのもコスパが良い。専用の充電台は必要だけれど。

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POCO F5 Proのメリット・良いところまとめ!

実際にPOCO F5 Proを使ってメリットや良かったと思ったところは以下の通り!

メリット・良かった点

  • 圧倒的なハイコスパ
  • 技適無いけど対応バンドは割と優秀
  • 便利機能満載のMIUI 14 for POCOを搭載
  • ゲーム性能も最上位級
  • 昼夜問わず綺麗に撮影できるカメラ
  • 動画視聴機としても最高ランク
  • 超急速充電対応&ワイヤレス充電対応
  • IP53の生活防水に対応してる
  • GPSはQZSS L1(みちびき)も対応

では、良かった点を何点かピックアップする!

高性能がお手頃価格で手に入る

価格のインパクトは非常に強い。

ハイパフォーマンスなSnapdragon 8+ Gen 1(低周波数版)に加え大容量メモリとストレージを備え、随所にハイエンド水準の仕様を散りばめながらも最小構成だと初売りセールで400ドル切り。これは反則級のコスパである。

安価ながらも中身はしっかりハイエンドなので、ハイエンド帯でコスパを重視するユーザーにとってPOCO F5 Proは魅力の塊でしかない。

コスパを重視しているモデルは、安ければ安いほど魅力が増す。POCOブランドのスマホは様々なセールで割引がされることが多いので、安い時を狙って購入することをオススメする。まずは初売りセールだな。

リッチなゲーム体験ができる

弟分のPOCO F5もモンスター級のパワーを持つSnapdragon 7+ Gen 2を搭載しているので、ゲームも高いクオリティーで楽しめるが、POCO F5 Proは更にランクの高い最上位クラスのSoCを搭載しているので、ゲーム体験で差が出る。

ゲームの検証項目でも話したが、同じゲームでもワンランク高いゲーム体験が出来るのは、ハイエンドSoCを搭載しているモデルの特権とも言える。ゲームをより快適に遊びたいと考えているのであれば、POCO F5ではなくPOCO F5 Proのほうが幸せになれる。

スマホらしい撮影スタイルで綺麗に撮れる

愛知県の岩谷堂公園でテキトーに撮影

三脚をセットしてマニュアルで設定して・・・そういった撮影の楽しみ方も良いが、世の中のほとんどの人は、撮りたい時にスマホを出して手持ちでパパっと撮影する。

手持ち撮影がスマホカメラのベストな使い方だと筆者は考えているが、そういったラフな撮影でも綺麗に撮れるのが良い。

POCO F5 Proは光学手ブレ補正を搭載したことにより、手持ちでもブレが大幅に軽減されるので、手ブレ補正非対応モデルと比較すると写真がクリア。夜景撮影だと露光時間が長くなるので日中よりもブレるリスクは高くなるが、光学手ブレ補正でガッチリ補正してくれるから簡単に綺麗な夜景も撮れる。

スマホのカメラは手持ちでパパっと撮影することが多い、という人はPOCO F5 Proのカメラに満足してもらえるはずだ。

ワイヤレス充電に対応している

POCO F5 Proは執筆時点のだと400ドルを切るが、この価格帯だとワイヤレス充電に対応していないモデルも多い。なので、ワイヤレス充電に対応している点もPOCO F5 Proの魅力と言える。

ワイヤレス充電は日本だとかなり普及していて、すでにワイヤレス充電を使ってるという人も多いはずだ。

残念ながら弟分のPOCO F5はワイヤレス充電非対応なので、既にワイヤレス充電を使っている人は買い揃えたアクセサリーは無駄になるし、スマホの扱い方も変わってくる。POCO F5 Proならそういった心配は一切不要である。

POCO F5 Proのデメリット・注意点まとめ!

実際にPOCO F5 Proを使ってデメリットや注意点だなと思ったところは以下の通り!

デメリット・注意点

  • 技適無し。対応バンドも貧弱
  • SoCは低周波数版
  • WQHD+は必要性を感じない
  • カメラはズームが弱い
  • イヤホンジャック非搭載

では、注意点を何点かピックアップする!

SoCはSnapdragon 8+ Gen 1の低周波数版

Snapdragon 8+ Gen 1は、通常版と低周波数版の2モデルがある。なんだかややこしいが、通常版が3.2GHzに対し、低周波数版は3.0GHzとクロックが若干ダウンしている。

まあ、0.2GHzでもクロック数が低ければ下位的な印象になってしまうのは間違いないが、ガルマックスで収集している実機AnTuTuベンチマークの結果を見る限り、ベンチマーク的に大きな差は無い。ベンチマークですら差が分からないほどなので、もはや通常版と低周波数版の違いは体感できないレベルである。

それよりも周波数が低いぶん発熱も抑えられる訳で、安定性の観点から通常版よりも低周波数版を高く評価している人もいる。筆者も低周波数版のほうが良い。

筆者的にはデメリットではなかったが、低周波数版を採用しているという点は隠すべきでは無いので注意点として挙げておく。

WQHD+の活かしどころが分からん

WQHD+がウリなのにデフォルト設定はFHD+。なんでや。

POCO F5 Proのディスプレイは弟分のPOCO F5よりもリッチに仕上げたかったのか、解像度にWQHD+を採用している。が、デフォルトの表示設定はFHD+。たぶん、設定をちゃんと見ない人は一生FHD+で使ってると思う。

で、こんな状態だから、WQHD+意味あるの?問題が浮上する。スマホ如きの画面サイズならFHD+以上は自己満足レベルになってくることに加え、ゲームをするなら高解像度は負荷が高くなるのでデメリットにすらなる。

というわけで、ウリとして謳ってるWQHD+は、そもそも標準設定ではないし、WQHD+にしたとて見た目の違いもよく分からん。なんせ画素密度がFHD+の時点で300ppiを大きく上回っているからな。

イミフな高解像度を採用するよりもリフレッシュレート上げてくれたほうが100倍良い。

カメラはズームが苦手

10倍デジタルズームで撮影。光量が少ないと極端に画質も悪くなる

最近のフラッグシップスマホは、メインカメラ+超広角カメラ+望遠カメラの組み合わせがデフォ。あらゆるレンジで画質劣化のない写真を撮影できるようになっているが、POCO F5 Proは望遠カメラを搭載していない。

ハイエンドスマホは望遠カメラをウリにしているものが大多数だが、POCO F5 Proはハイエンドクラスながらもカメラはミドルレンジクラスの枠を出ていない。だから、ズームはボロボロで、ちょっとカメラにコダワリある人は微妙に感じるポイントかと思う。

「ハイエンド要素を普及機に」がコンセプトのPOCO F5シリーズだが、上位モデルとなるPOCO F5 Proはマクロじゃなくて望遠カメラを搭載するべきだったと思う。そうであれば、もっとインパクトも強くなったはず。

POCO F5 Proのレビュー・評価まとめ!

本体以外に保護フィルム(貼付け済み)、保護ケース、67W充電器(海外プラグ)、充電ケーブル、SIMピン、クイックガイドが同梱されていた

POCO F5シリーズは本レビューで紹介したPOCO F5 Proのほかに、弟分のPOCO F5も同時にリリースされたが、さすが上位モデルだけありリッチな仕様が魅力的に感じた。

ゲーム性能、カメラ機能、対応バンド、ワイヤレス充電など、POCO F5との価格差以上の魅力が詰め込まれている。

特にゲーム性能は、SoCのランクが違うこともあり、POCO F5 Proはよりリッチな体験ができる。スマホで沢山ゲームをプレイする、という人はPOCO F5 Proを選ぶと良いだろう。

一方で、ゲームはあまり遊ばない、出来るだけ安く高性能なモデルが良い、という人はPOCO F5がオススメである。POCO F5もレビューを出しているのでチェックしてみてくれ。

筆者的はPOCO F5 Proの仕様が自身にとって魅力的に感じたので、こっちを愛用したいと思う。

最後までお読み頂きありがとうございました。ガルマックスでは最新のガジェット情報やレビュー・検証結果を数多くお届けしています。TwitterYouTubeもやってるので登録して頂けると嬉しいです!

POCO F5 Proをお得に購入する方法!

POCO F5 Proは以下で購入可能!割引情報があれば随時追加する!

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