POCO F5の実機レビュー!買う前に注意点や検証結果、評価をチェック!

話題のSnapdragon 7+ Gen 2をブチ込んだ期待の星「POCO F5」。もはや過去のミドルハイSoCは一体?・・・というほどのパフォーマンスだった。結論から言えば、「迷ってるなら買え」と強く言えるほどの仕上がりである。というわけで、POCO F5の実機を触る機会を頂いたのでレビューをお届けする!

様々な比較・検証を行っているので自身の使い方に合うか、許容できるかなど、是非照らし合わせながらチェックしてくれ!

コスパ重視モデルは、安ければ安いほど美味い。安い時に手に入れるべき。以下に購入先情報を残しておく。もしかしたらセールとか割引クーポンがあるかも知れんのでチェックせよ。

POCO F5の外観・デザイン

POCO F5
サイズ 161.11 × 74.95 × 7.9mm
重量 181g

▼ディスプレイは6.67インチでパンチホールタイプ。ベゼルも細めでシュッとしてる。↓

▼背面はカーボンのような模様が入っていて、ツルツル・テカテカタイプ。めっちゃ皮脂の付着が目立つ。↓

▼最近はカメラ周囲が盛り上がっているデザインが多いけど、POCO F5はレンズが背面から飛び出てるタイプ。出っ張りはかなり薄い。↓

▼iPhone SE(3世代)と並べるとこんな感じ。↓

▼筐体はとっても薄い。ケースを付けても薄さを感じる。側面フレームはスパッとカットされたフラットタイプでスタイリッシュ。↓

それでは周囲をグルっと見てみよう。

▼左側面は何もなし。↓

▼右側面は音量ボタンと指紋センサーが内蔵されている電源ボタン。↓

▼上部はイヤホンジャック、スピーカー、赤外線センサー。↓

▼下部はSIMスロット、USB-C、スピーカー。↓

筐体の質感は◎。ハイエンドのようなメタル感あるボディーではないけれど、めっちゃ高品質。薄くて軽いし良くまとまったデザインである。気に入った。

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POCO F5の性能・パフォーマンス・スペック

POCO F5はSoCにSnapdragon 7+ Gen 2を搭載していて、レビュー機はメモリ12GB+容量256GBを搭載している。上位モデル同様にメモリはLPDDR5、ストレージはUFS3.1である。

▼メモリ・ストレージのバリエーションは以下の通り。無印モデルも大容量なメモリ12GBモデルが用意されている。↓

POCO F5 メモリ8GB+容量256GB
メモリ12GB+容量256GB(レビュー機)

詳細スペックをチェック!

製品情報
端末名 F5
発売年 2023年5月
発売地域 海外:SIMフリー
メーカー・ブランド POCO
対応バンド・周波数・ネットワーク
3G W-CDMA:1 / 2 / 4 / 5 / 8
4G LTE FDD LTE:1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 20 / 28 / 66
TD-LTE:38 / 40 / 41
5G NR Sub6:n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n77 / n78
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth バージョン:5.3
コーデック:非公表
SIMサイズ・スロット デュアルスロット(Nano SIM×2)
本体仕様
ディスプレイ サイズ:6.67インチ
材質:有機EL
画面占有率:非公表
形状:パンチホール(中央)
最大リフレッシュレート:120Hz
最大タッチサンプリングレート:240Hz
解像度 解像度:2,400×1,080(FHD+)
画面比率:20:9
画素密度 395ppi/高精細でドットの粗さは気にならない
サイズ 高さ:161.11mm
横幅:74.95mm
厚さ:7.9mm
重さ 181g
本体色 ブラック系、ホワイト系、ブルー系
システム仕様
OS MIUI 14 for POCO
Android 13ベース
CPU(SoC) Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 2
メモリ/保存容量
組み合わせ メモリ8GB+容量256GB
メモリ12GB+容量256GB
ストレージカード 非対応
カメラ
背面カメラ トリプルカメラ
①6,400万画素(メイン、f/1.79)
②800万画素(超広角、119°、f/2.2)
③200万画素(マクロ、f/2.4)
手ぶれ補正:光学式・電子式(メイン)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:1.4μm(メイン)
インカメラ パンチホール式インカメラ
画素数:1,600万画素(メイン、f/2.45)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:非公表
機能仕様
GPS GPS、A-GPS、GLONASS、BDS(BEIDOU)、GALILEO、QZSS
生体認証・ロック解除 指紋認証:対応
顔認証:対応
センサー 赤外線センサー:対応
加速度センサー:対応
近接センサー:対応
ジャイロセンサー:対応
電子コンパス:対応
光センサー:対応
X軸リニアモーター
防水/防塵・タフネス等級 防水/防塵:非公表
耐衝撃:非公表
イヤホンジャック あり
NFC NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:非対応
その他機能 デュアルスピーカー搭載
冷却機構搭載(ベイパーチャンバー)3725mm²
バッテリー
バッテリー容量 5,000mAh
充電 有線充電:67W
ワイヤレス充電:非公表
逆充電:非公表
ポート USB Type-C
スペック表のソース
参照元

【公式サイト】POCO F5 – po.co

ベンチマーク結果をチェック!

▼POCO F5の実機AnTuTu(Ver9)スコアは総合が967,771点、GPUが351,807点。性能的にはSnapdragon 8 Gen 1に近い感じである。割と発熱するので、夏シーズンは気を使ったほうが良いなと感じた。↓

▼以下は現在市場で主流となっている各性能帯の参考スコアです。現時点で本端末の性能がどのランクに相当するか確認が出来ます!↓
AnTuTuスコア動作・操作感
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上
ヌルヌル、動作に不満なし
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点
重いゲームもなんとか
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点
軽いゲームくらいなら
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点
必要最低限
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下
サブ端末向き
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ

▼Geekbench 5、PCMark for Android、3DMarkのスコアは以下の通り。

▼ストレージ速度は読み込みが1911.3MB/s、書き込みが1582.7MB/s。めっちゃ速い。↓

普段使いの動きチェック!

実際にPOCO F5を日常的によく使うコンテンツで試して以下の4段階で評価する!

  • 快適・サクサク
  • 普通・十分実用的
  • イマイチ・妥協が必要
  • モッサリ・カクカク
POCO F5
WEBページ閲覧 快適・サクサク
YouTube 快適・サクサク
Twitter 快適・サクサク

Snapdragon 7+ Gen 2はハイエンドに次ぐミドルハイスペックの性能帯だが、パフォーマンスはハイエンドクラス。日常的によく利用する上記のような使い方はもはや動作を心配する必要はなく、あらゆるシーンでサクサク・ヌルヌルと動く。

今回はメモリ12GB版をレビューしているが、大容量メモリのおかげか色んなアプリを立ち上げて使い倒してもビクともしない。普通に動きはハイエンドスマホのそれである。めちゃくちゃ快適。

ゲーム性能をチェック!

実際にPOCO F5でゲームを遊んで以下の4段階で評価する!

  • 快適・サクサク
  • 普通・楽しめるレベルで遊べる
  • イマイチ・妥協が必要
  • モッサリ・カクカク

PUBGモバイル

▼PUBGモバイルの設定幅は以下の通り!軽量設定はスムーズ+極限、グラフィック重視はFHD+HDまでOK。↓

実際にプレイしてみての評価は「快適・サクサク」。

普通にめっちゃ快適。スムーズ+極限も設定できるから本格的にFPSを遊びたい人にもオススメ出来るレベルではある。が、上位モデルのPOCO F5 Proとの設定差を見つけた。

上位モデルのPOCO F5 Proは更に滑らかな表示が可能な「90fps」の設定が開放されている。POCO F5も性能的には90fpsでプレイできるレベルだし、ディスプレイも上位モデル同様に120Hzに対応しているが、ここは上位モデルとの差を出すためなのか知らんがPOCO F5は極限(60fps)設定までとなっていた。

すべてのゲームでこの様な差があるとは断言できないが、少なからずPUBGモバイルはそうであった。POCO F5でも非常に快適なプレイは可能だが、より良いゲーム環境を得たいのであれば上位モデルのPOCO F5 Proもチェックするべし。

原神

▼POCO F5はデフォルトで「低」。検証はフレームレートを60に設定して行う。↓

▼デフォルト(低)設定/60FPSで元素爆発時の最低FPSは54だった。数値はあくまで目安なので実際の滑らかさ・カクつき・読み込み速度は動画を見てみてくれ!↓

原神での評価は「普通・楽しめるレベルで遊べる」。

デフォルトだと設定のバッテリーとパフォーマンス項目で「バランスモード」となっている。

このバランスモードだと同様の条件で高負荷時にフレームレートが48FPSまで下がったが、パフォーマンスモードに切り替えると高負荷時のフレームレートは54FPSまで底上げされた。踏ん張りが効くようになり、Snapdragon 7+ Gen 2の底力発揮といったところである。

ただし、パフォーマンスモードは諸刃の剣。バランスモードと比較して発熱が非常に早い。短時間のプレイでも発熱していることが分かるレベルであった。このことから、パフォーマンスモードを利用する場合は十分な冷却対策が必要である。

ちなみに上位モデルのPOCO F5 Proは、「バランスモード」且つPOCO F5よりもグラフィック設定が高い「中」設定で高負荷時に下限57FPSをマークしているので、ここはさすが上位モデルといったところである。

とはいえ、300ドルを切る価格のスマホでこれだけのゲーム性能を持ち合わせているのは驚愕レベルである。

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POCO F5の回線・ネットワーク

技適について
POCO F5は海外モデルなので技適は無い。本記事で取り上げている無線設備は、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度届出済みで、特定の条件下でのみ試用が認められている。この申請を行わず使用した場合、電波法違反により罰則・措置の対象となるので覚悟せよ。

▼POCO F5は5Gに対応。SIMスロットはNanoSIM×2で残念ながらMicroSDは非対応である。↓

上位モデルのPOCO F5 Proは割と対応バンドも充実していたが、POCO F5はショボい。日本だとソフトバンク回線に合致している程度と言ったところである。まあ、技適ないからモバイル通信は使っちゃダメだけどな。

対応バンド早見表を作ったので置いておく。

対応バンド早見表を見る!

POCO F5の機能・仕様

POCO F5
OS Android 13
(MIUI 14)
通知ランプ ○:画面の側面が光る
指紋認証
顔認証
アプリクローン
名称は「デュアルアプリ」
システムクローン
名称は「セカンド・スペース」
PCモード
戻るボタン入れ替え ○:デフォルトは左
ジェスチャー操作
クイックランチャー
名称は「サイドバー」
冷却システム
MicroSD
内部ストレージ化
MicroSD非対応
備考

便利機能をチェック!

POCO F5が対応している便利機能をピックアップしてみた。

アプリクローン アプリをクローン化して2アカウント運用できる
セカンド・スペース スマホ2台持ちのような使い方ができる
サイドバー 画面側面からスワイプで呼び出せるクイックランチャー。利用シーンに応じた設定などもでてくる
心拍数 指紋センサーを使って心拍数測定ができる
メモリ増設 ストレージを利用してメモリ容量を拡張できる。大容量メモリを搭載しているのでぶっちゃけ使わない
常時オンディスプレイ スリープ時に画面に時刻などを表示できる
赤外線センサー 家電のリモコンとして使える

機能的には上位モデルのPOCO F5 Proと変わらない感じである。こちらもAndroid 13ベースのMIUI 14を搭載しており、様々な便利機能が詰め込まれている。

Xiaomi系の国内モデルだとハイエンド以外のモデルではセカンド・スペースなど、一部機能が封印されている場合もあったが、POCO F5はそういった制限も見当たらなかったので非常にありがたい。浮気モードも健在である。

指紋認証と顔認証の速度をチェック!

上位モデルのPOCO F5 Proは画面内蔵型の指紋センサーを搭載していたが、POCO F5は右側面の電源ボタンに指紋センサーが埋め込まれている。速度は申し分ない。

デフォルトだとタッチで認証するようになっていたが、設定(画面ロックとセキュリティ→指紋認証の中)から「押す」と認証するタイプに変更ができる。タッチ認証は誤爆することがあるので、押して認証する設定に変更した。

指紋認証以外の機能としては、2回タップすると任意の機能を呼び出すことができる。が、これはスクリーンショットの撮影やカメラ起動など決められた動作から選ぶタイプである。

なので任意のアプリは設定できない。任意のアプリを起動できるならコード決済アプリを素早く起動できて便利なんだがな。なぜそうしないのか謎。

顔認証はカメラを利用するタイプなのでセキュリティ的には微妙ではあるが、認証率は高いので普段使いで特に困ることはない。けれど、指紋認証が使えるならそっちを使う。楽だし。

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POCO F5の画面・ディスプレイ

POCO F5
画面 6.67インチ/2400×1080/有機EL
Widevine L1
リフレッシュレート 最大120Hz

上位モデルのPOCO F5 ProはWQHD+だが、こっちはFHD+で解像度が低くなっている…とは言っても、画素密度は394.574ppiなので、正直、精細感で差が分かるのか?と聞かれたら、筆者は全く分からん。なのでFHD+でも全然困らん。

リフレッシュレートは120Hzに対応しているのが素晴らしい。ちなみに設定ではシーンに応じてリフレッシュレートを切り替えてくれるタイプ(こっちは電池持ちが良い。あと、この可変タイプがデフォ設定)と、60Hzまたは120Hzに固定するタイプから選べる。

可変タイプはお利口さんで、ちゃんと高リフレッシュレートが必要なシーンで120Hzに切り替わる。電池持ちも可変のほうが良いしデフォルトのまま使ってる。

あと、めっちゃ輝度が高くなるので屋外でも見やすい。素晴らしい。

対応するWidevineをチェック!

NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツを「高画質」で視聴するにはWidevineのレベルが「L1」であることが必須だ。

実機で確認したところPOCO F5は「Widevine L1」に対応していた。

ちなみにAmazonプライムビデオはWidevine L1でも高画質再生できない場合もあるが、実機で高画質再生できることも確認した。なので、基本的にどんな動画でも綺麗に見れる。

POCO F5のスピーカー・音質

POCO F5
スピーカー デュアルスピーカー
イコライザー
有線イヤホン接続方法 3.5mmイヤホンジャック

上位モデルのPOCO F5 Proはイヤホンジャックが非搭載だった。なんだかなーって思っていたが…POCO F5はイヤホンジャックを搭載しているではないか!個人的にゲームは遅延のない有線イヤホンを使いたいので、こっちのが扱いやすい。

スピーカーの音質をチェック!

機種/項目 特性
LRバランス L側が大きくR側が小さい
LR位置 可変:端末を回転してもLは左、Rは右から鳴る

スピーカーの音質は上位モデルのPOCO F5 Proと印象変わらず。チャッキチャキのゲーミングスマホと比較すると流石に敵わないが、日常使いでは何ら不満を感じない音質である。ただ、大音量時は盛大にビビりが発生する。ブルブル震えまくって結構気色悪い。

ちなみに安価なモデルだとシングルスピーカーってのも多いが、POCO F5はちゃんとステレオ。DOLBY ATMOSもハイレゾも対応していてリッチである。

横持ちする時に皆がどっちに端末を回転するか知らんが、パンチホールが左でも右でも、音はちゃんとLが左、Rが右になるように切り替わるので向きに関係なくステレオ音源を楽しめる。

Bluetoothコーデックをチェック!

最近はワイヤレスで利用できるBluetoothイヤホンやヘッドホンが主流になったが、これらは「接続する方法(Bluetoothコーデック)」で音質や音の遅延が変わる。

▼主要なBluetoothコーデックで接続してみました。結果は以下の通りである。↓

POCO F5
SBC ○:基本コーデック。全てのBluetoothサウンド機器が対応している。遅延(大)
AAC ○:CD音質を飛ばせる。遅延(中)
apt-X ○:CD音質を飛ばせる。やや遅延あり。遅延(中)
apt-X HD ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
LDAC ○:ハイレゾ音質を飛ばせる。遅延(小)
apt-X Adaptive ○:低遅延特化のコーデック。遅延(極小)

全部接続できた。なのでBluetoothイヤホン&ヘッドホン選び放題。しかも接続されるまでめっちゃ速い。

動画を見るならAACやapt-Xが最低ライン、予算が許すのであればapt-X HD以上の製品がオススメ。筆者的には低遅延なapt-X Adaptiveがオススメである。

POCO F5のカメラ・画質

POCO F5
構成・画素数 6,400万画素(メイン)、800万画素(超広角)、200万画素(マクロ)
撮影モード プロ、ドキュメント、ビデオ、写真、ポートレート、夜景、64MP、ショートビデオ、パノラマ、Vlog、スローモーション、タイムラプス、長時間露光
ズーム デジタル。2倍にワンタップ切り替え可で以降はピンチ操作で最大10倍まで対応
シャッター音の消音
マニュアル設定幅 ISO:50〜6400、WB:2000〜8000、SS:30〜1/4000、露出:-4〜+4
動画解像度 4K/30FPS、1080P/60FPS、1080P/30FPS、720P/30FPS
手ブレ補正 ○:動画のスーパー手ブレ補正は1080P/30FPS固定

POCO F5は上位モデルのPOCO F5 Pro同様に、メインカメラに光学手ブレ補正を搭載しているのがウリ。安価なモデルは光学手ブレ補正に対応していないことも多いので、POCO F5のカメラはなかなかにコスパが良い。

実機で撮影した写真

これから掲載する写真はすべて手持ち撮影である。三脚は使っていない。まあほとんどの人は三脚なんて使わんしな。手持ちでいく。

▼これはメインカメラで撮影した写真。AIはオンにしている。シャープでバリっとした写真に仕上がった。画質はお値段以上だな。↓

▼画質比較。左がPOCO F5で右がiPhone SE(第3世代)。iPhoneはやや暗めで水面がノッペリしてしまったが、POCO F5はシャープに捉えられている。↓

▼メインカメラと超広角カメラを比較してみた。↓

超広角カメラは色味が結構違う。が、これはAI画質調整が不安定であることが原因。

というのも、次に紹介するズーム写真を見て欲しい。あっちは、メインカメラの1倍がやや色あせていて、逆に超広角の0.6倍は色鮮やかになっている。

こんな感じでAIによる画質調整は不安定さも垣間見えたので、SNS映えを意識した撮影をする場合は何枚か撮影しておくのが良いだろう。まあ、加工でどうとでもなるけどな。

▼超広角から最大の10倍まで撮影してみた。ワンタップで切り替えられる2倍は十分実用的だが、10倍デジタルズームは流石に粗さを感じた。↓

▼マクロカメラで撮影。このカメラは光量が少ないと綺麗に撮れない。ピントは合いやすかったが、200万画素なので解像感は低めである。正直マクロなんて要らんから光学の望遠カメラ搭載して欲しい。↓

▼ポートレートモードはF値を変更できる。以下は一番ボケるF1.0で撮影した。玉ボケの出方はPOCO F5 Proのほうが上な感じがした。↓

▼夜景モードで撮影。全体的に明るくなる傾向だが、右の光量が多い白い看板などは上手く画質調整されていて、明るい部分が明るくなりすぎないよう抑えられていた。この価格帯ならかなりクオリティーが高い。↓

▼夜景比較。左がPOCO F5、右がiPhone SE(第3世代)。POCO F5は赤みが強い感じ。上位モデルのPOCO F5 Proよりも夜空の引き締まり方が良い。↓

ハイエンドモデルと比べてしまうと敵わない部分も出てくる。流石に1インチセンサーカメラ搭載モデルと比較すると負けるに決まってる。なのでそんな野暮な比較話は置いといて、同等価格帯の製品と比較するとPOCO F5は確実に画質は頭一つ飛び抜けていると評価する。

特に手持ち撮影では手ブレ補正の効果が大きく、撮影時も補正がガッツリ効いているのが映像の動きで感じ取れるほどであった。この手ブレ補正により、手持ちでも昼夜問わずシャープでクリアな写真を撮影できる。

シャッターを切る際のレスポンスも悪くないし、サクサクと軽快に撮影できたのも良かった。AI画質調整は上手くいけば非常に色鮮やかな映える写真になるが、先述通り不安定な側面もあったので、AIをオンにして撮影する際は撮影後にチェックしたほうが良い。

▼おまけ。上位モデル同様にフィルムフィルターが使えた。雰囲気ある写真を簡単に撮影できるので買ったら試してみて。↓

POCO F5のバッテリー

POCO F5
バッテリー容量 5,000mAh
有線充電 ○/最大67W
ワイヤレス充電
ワイヤレス逆充電

約2時間の映画を全画面で再生した際のバッテリー残量は以下の通り。(Wi-Fiオンでストリーミング再生/輝度75%)

  • 100%→93%

バッテリー持ちはディスプレイのリフレッシュレート設定でも大きく変化するが、60FPSが上限のことが多い動画視聴ではそこそこバッテリーが持つ。筆者はスマホでゲームをほとんど遊ばないので1日は余裕で持った。

ゲームは燃費が悪いのでバッテリーも相応に減るが、67Wの超急速充電に対応しているので充電速度が非常に速い。ゲームをプレイしていて寝落ちしても、朝の身支度時に十分なバッテリーを充電できる。

POCO F5は安価なモデルではあるが、超急速充電に対応している点は大きな利点と言えるだろう。

一方で、上位モデルのPOCO F5 Proはワイヤレス充電に対応している。すでにワイヤレス充電を利用している人はPOCO F5に乗り換えると使い勝手が大きく変わってしまう点には注意が必要だ。ワイヤレス充電を使いたい人は上位モデルを検討するのが良いだろう。

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POCO F5のメリット・良いところまとめ!

実際にPOCO F5を使ってメリットや良かったと思ったところは以下の通り!

メリット・良かった点

  • この価格でこの性能は反則レベルなコスパ
  • 安いけど薄くて軽くてスタイリッシュ
  • ハイエンドに迫る圧倒的パフォーマンス
  • 扱いやすいMIUI 14搭載。便利機能も満載
  • 美しいディスプレイとWidevine L1対応
  • 音質十分なステレオスピーカー
  • 昼夜問わずシャープに撮影できるカメラ
  • 素早く充電できる急速充電対応

では、良かった点を何点かピックアップする!

反則級のハイコスパ

何度かAnTuTuを測定しても90万点は軽々超える。300ドル切りでこの性能は頭おかしい

最も安くなる初売りセールの価格ではあるが、最小構成で284ドルってのは、正直、頭おかしいレベル。もはや他のスマホは勝負の土俵にすら上がれない鬼ハイコスパっぷりである。

最小構成はメモリ8GBだが、ぶっちゃけ8GBあれば十分。それでいてストレージ容量はメモリ12GB版と変わらず256GBなのもヤバい。

こんな激安なのに、性能ぶっ飛び過ぎてもはやミドルハイのレベルを超えてきたイミフなSnapdragon 7+ Gen 2を搭載しちゃってるんだからもう参った。

カメラも価格帯を大きく超える画質だし、たぶん世の中の9割の人はPOCO F5で大満足なんじゃないかと思う。

動画視聴機としても優秀

安価なモデルだと画面が液晶だったり、スピーカーがモノラルだったり、WidevineがL3だったりと、色んなところでシワ寄せがあるものだが、そういうのが一切ない。普通にハイエンドレベル。

なので、動画視聴機としても申し分ない。YouTubeはもちろん、NetflixやAmazonプライムビデオなど著作権コンテンツも高画質で楽しめる。

イヤホンジャックも搭載しているし、Bluetoothコーデックも主要なものは全対応。動画視聴機としても最強レベル。

カメラはお値段以上

光学手ブレ補正に対応しているので、昼夜問わず非常にシャープでクリアな写真を撮影できる。めちゃくちゃ撮影が楽しい。

昔はガルマックスもレビュー時に三脚を使って被写体を撮影していたが、よくよく考えると世の中の99%の人は三脚なんか持ち歩いてない。スマホカメラは手で持って撮影するものだ。ってことで、手持ちで撮影してきたが、光学手ブレ補正がこれでもかと効く。

スマホらしいパッと取り出してサクッと撮影するような使い方でもシャープでくっきり。これが結果的に「パリッとした綺麗な写真」となる。カメラ画質はお値段以上。よくこの価格でこのレベルに仕上げてきたなと関心した。

POCO F5のデメリット・注意点まとめ!

実際にPOCO F5を使ってデメリットや注意点だなと思ったところは以下の通り!

デメリット・注意点

  • 技適なし。対応バンドも貧弱
  • カメラはズームが苦手
  • ゲームは制限ある場合も有り
  • ワイヤレス充電に非対応

では、注意点を何点かピックアップする!

扱いづらい電波事情

先述通り、POCO F5は海外スマホ。グローバルモデルだから日本語にも対応しているし、Googleサービスも使えるので中国モデルと比較すると非常に扱いやすいが、技適は無いし対応バンドも貧弱。

圧倒的なコスパを誇るだけに、技適を取得して対応バンドも強化して是非とも日本市場へも正式投入して欲しい。POCOさん宜しく頼んます。

カメラはズームが弱い

カメラ構成は値段なりで望遠カメラは非搭載。最大10倍のデジタルズームは精細感が無い

カメラは全体的にお値段以上な感じではあったが、望遠カメラを搭載していないのでズーム撮影は苦手。

ハイエンドモデルではメイン+超広角+望遠という最強の組み合わせがデフォで、様々なレンジで撮影を楽しめるが、POCO F5はデジタルズームなので精々2倍が良いところ。まあミドルハイだから妥協ポイントだな。

ゲーム性能はハイエンドに一歩及ばず

上位モデルは極限以上の90fpsが開放されていたが、POCO F5は極限止まり。まあ、60FPSでるから十分では有るけれど

POCO F5が搭載するSnapdragon 7+ Gen 2は、ハイエンドに匹敵する性能を持っているが、ゲームに関してはハイエンドに一歩及ばず。このあたりはしっかり区別されている。

先述通り、PUBGモバイルはPOCO F5だと90fps設定の項目が開放されないので、高リフレッシュレートディスプレイを活かしきれない。ここも妥協ポイントとなりそうである。

まあ、言うてもGPU性能もめっちゃ高いし、原神含め高負荷なゲームも十分楽しめるレベルで動くので、多くの人は満足できる仕様ではある。

POCO F5のレビュー・評価まとめ!

本体以外に保護フィルム(貼付け済み)、保護ケース、67W充電器(海外プラグ)、充電ケーブル、SIMピン、クイックガイドが同梱されていた

先に一番残念だったポイントを言っておくと、やはり「海外モデル」ってこと。技適はないし、対応バンドも貧弱。日本市場モデルの投入を切に願う。

で、その他はと言えば、素晴らしいの一言。

フラッグシップ機と比較すりゃ、そりゃあ負ける部分も当然あるが、「これと同じ価格帯のスマホで勝てるやつがあるか?」と聞かれたら、正直見当たらない。むしろ、5万円〜7万円台のスマホすらをも無双する勢いである。強すぎる。

同価格帯のモデルは勝負の土俵にあがることすら出来ないし、勝負する必要もない。出た瞬間、はい、俺の勝ち〜。状態である。

唯一悩むのは、本レビューで紹介したPOCO F5にするか、それとも上位モデルのPOCO F5 Proにするかである。

上位モデルは約90ドルほど高いが、いやらしいことに、差額以上の魅力要素を突っ込んできている。これは悩むぞ…。上位モデルのPOCO F5 Proもレビューを出しているので是非チェックしてみてくれ。

筆者的に、グラフィックの綺麗な重量級ゲームを中心に遊んでいるなら上位モデルのPOCO F5 Pro、そうでなければPOCO F5という感じで選べば良いんじゃないかと思う。

POCO F5をお得に購入する方法!

POCO F5は以下で購入可能。割引情報があれば随時追加する!

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初出時価格→608ドル

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