Sonyが新型フラッグシップスマホ「Xperia 1 VI」を発表。今回のモデルは色々と大刷新されたモデルなので賛否両論ありそう。特徴スペックや対応バンドをチェックしてみる。
Xperia 1 VIの詳細スペックと対応バンド
詳細スペックを表示
製品情報 |
端末名 |
Xperia 1 VI |
発売年 |
2024年6月 |
発売地域 |
[日本]
SIMフリー
ドコモ
au
ソフトバンク |
メーカー・ブランド |
SONY |
対応バンド・周波数・ネットワーク |
3G |
▼オープンマーケット版↓
1/5/6/8/19 |
4G LTE |
▼オープンマーケット版↓
1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/26/28/38/39/40/41/42/66 |
5G NR |
▼オープンマーケット版↓
n1/n3/n5/n28/n41/n77/n78/n79 |
Wi-Fi |
802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth |
バージョン:5.4
コーデック:非公表 |
SIMサイズ・スロット |
Nano SIM |
ネットワーク関連備考 |
eSIM対応 |
本体仕様 |
ディスプレイ |
サイズ:6.1インチ
材質:有機EL
画面占有率:非公表
形状:ノッチなし
最大リフレッシュレート:120Hz(LTPO)
最大タッチサンプリングレート:非公表 |
解像度 |
FHD+ |
サイズ |
高さ:162mm
横幅:7.4mm
厚さ:8.2mm |
重さ |
192g |
本体色 |
ブラック系、ホワイト系、グリーン系、レッド系 |
システム仕様 |
OS |
Android |
CPU(SoC) |
Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
AnTuTuベンチマーク |
総合スコア:約1,950,000
GPUスコア:約810,000
(AnTuTu v10参考値)
|
メモリ/保存容量 |
組み合わせ |
メモリ12GB+容量256GB
メモリ12GB+容量512GB
メモリ16GB+容量512GB |
ストレージカード |
MicroSDカード対応(最大1.5TB) |
カメラ |
背面カメラ |
トリプルカメラ
①4,800万画素(メイン、24mm、f/1.9)
②1,200万画素(超広角、16mm、f/2.2)
③1,200万画素(望遠、85-170mm、f/2.3-3.5)
手ぶれ補正:光学式
センサーサイズ:1/1.35(メイン)
PXサイズ:非公表 |
インカメラ |
ベゼル内蔵式インカメラ
画素数:1,200万画素(メイン、f/2.0)
センサーサイズ:非公表
PXサイズ:非公表 |
カメラ備考 |
テレマクロ撮影対応
ZEISS Tコーティング |
機能仕様 |
GPS |
対応 |
生体認証・ロック解除 |
指紋認証:対応
顔認証:非公表 |
センサー |
赤外線センサー:非公表
加速度センサー:非公表
近接センサー:非公表
ジャイロセンサー:非公表
電子コンパス:非公表
光センサー:非公表
その他:- |
防水/防塵・タフネス等級 |
防水/防塵:IPX5/IPX8、IP6X
耐衝撃:非公表 |
イヤホンジャック |
あり |
NFC |
NFC:対応
FeliCa/おサイフケータイ:対応 |
その他機能 |
フロントステレオスピーカー搭載
ベイパーチャンバー搭載 |
バッテリー |
バッテリー容量 |
5,000mAh |
充電 |
有線充電:対応
ワイヤレス充電:対応
逆充電:対応(ワイヤレス) |
ポート |
USB Type-C |
スペック表のソース |
参照元 |
【公式サイト】Xperia 1 VI
|
スペック表に関する免責事項
対応バンド早見表を表示
※オープンマーケット版の対応バンドを掲載しています。
以下はカタログスペック上の対応バンドとなります。実際にそのバンドで通信できるかはキャリア・住環境・ソフトウェア等によります。
5G NRについては電波バンドが対応していたとしてもキャリア側・端末側で対応の周波数帯が違う事もあり、キャリアモデル以外が実際に通信できるかは4G LTE以上に分かりません。
5Gのバンド単独で通信できないNSAの場合は4Gバンドとの組み合わせ(EN-DC等)も重要になってきます。
▼docomo回線の電波バンド対応状況↓
Xperia 1 VIはドコモ回線の4Gで重要なバンド1・3・19に対応しています。
またXperia 1 VIはドコモで提供されている5G NRのうちSub6のn78・n79に対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n1・n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
ドコモの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band19(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
◯ |
Band21(4G FDD LTE/1.5GHz) |
◯ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
n1(5G NR Sub6/2.0GHz) |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
n78(5G NR Sub6/3.6~3.7GHz)重要 |
◯ |
n79(5G NR Sub6/4.5~4.6GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.4~27.8GHz) |
✕ |
▼Softbank・ワイモバイル回線の電波バンド対応状況↓
Xperia 1 VIはソフトバンク回線の4Gで重要なバンド1・3・8に対応しています。
またXperia 1 VIはソフトバンクで提供されている5G NRのうちSub6のn77のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n3・n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
ソフトバンクの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band8(4G FDD LTE/900MHz)重要 |
○ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
○ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
n3(転用5G NR/1.8GHz)重要 |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.9~4.0GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/29.1~29.5GHz) |
✕ |
▼au回線の電波バンド対応状況↓
Xperia 1 VIはau回線の4Gで重要なバンド1・3・18・26に対応しています。
またXperia 1 VIはauで提供されている5G NRのうちSub6のn77・n78に対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
n28は転用5G、俗に言うなんちゃって5Gです。5Gとして繋がっても帯域幅は4Gと同じなので通信速度や使用感はほとんど変わりません。
auの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band1(4G FDD LTE/2.1GHz)重要 |
○ |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz)重要 |
◯ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
◯ |
Band11(4G FDD LTE/1.5GHz) |
✕ |
Band28(4G FDD LTE/700MHz) |
○ |
Band41(4G TD LTE/2.5GHz) |
○ |
Band42(4G TD LTE/3.5GHz) |
◯ |
n28(転用5G NR/700MHz) |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz・4.0~4.1GHz)重要 |
◯ |
n78(5G NR Sub6/3.7~3.8GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.8~28.2GHz) |
✕ |
▼楽天モバイル回線の電波バンド対応状況↓
Xperia 1 VIは楽天モバイル回線の4Gで重要なバンド3・18・26・28Aに対応しています。
またXperia 1 VIは楽天モバイルが提供する5G NRのうちSub6のn77のみ対応しています。5G NRはエリアが狭いので繋がる場所はまだ少なく今後エリアが拡大していくバンドです。
楽天モバイルの電波バンド(周波数帯) |
バンド対応 |
Band3(4G FDD LTE/1.8GHz)重要 |
○ |
Band18(4G FDD LTE/800MHz auローミング)重要 |
◯ |
Band26(4G FDD LTE/800MHz)Band18を内包 重要 |
◯ |
Band28A(4G FDD LTE/700MHzz)Band28は28Aを内包 重要 |
◯ |
n77(5G NR Sub6/3.8~ 3.9GHz)重要 |
◯ |
n257(5G NR ミリ波/27.0~27.4GHz) |
✕ |
Xperia 1 VIの特徴
Xperia 1 VIの特徴は以下の通り!
Xperia 1 VIのハイライト
- 21:9が廃止された
- 縦が短く横が長くなった
- Snapdragon 8 Gen 3搭載
- 冷却用のベイチャンバー搭載
- ディスプレイがFHD+に
- カメラは光学7倍ズームに対応
- 2倍テレマクロ撮影も対応
- カメラアプリが統一された
伝統の21:9を廃止。縦が短く横が長くなった
分かりやすく言えば形状が普通のスマホになった。
俺は縦長な21:9のディスプレイは表示よりも持ちやすさが気に入ってるから好きだけど、普通のスマホっぽくなるならそれはそれで別に良いかなって感じ。
ただ21:9ってのはSonyらしさでもあったし、だから選んできたって人も多いはず。
そういった人は去るかもしれないし、普通のスマホっぽくなったことで新規顧客を獲得できるかも知れない。Sonyは万人にウケるよう後者を選んだってこと。
21:9ディスプレイはWEBコンテンツと相性が悪かったから全体的な快適度は向上するはず。さようなら21:9ディスプレイ大好きでした。
Xperia 1 VIのSoCはSnapdragon 8 Gen 3
Xperia 1 VIは執筆時点で世界最高峰のSnapdragon 8 Gen 3を搭載。メモリとストレージの組み合わせは12+256GB、12+512GB、16+512GBの3モデル展開。
ちなみに12+512GB、16+512GBはオープンマーケット版限定だからキャリア版は12+256GBしか選べないらしい。イミフ。
▼動作については心配しなくてOK。ほとんどの人は性能を使い切れないし俺も使い切れない。Snapdragon 8 Gen 3の動きについては以下の記事で書いてるのでチェックしてみて。↓
Snapdragon 8 Gen 3のCPU/GPUのスペックとゲーム性能、実機動作まとめ
フラッグシップモデルだから性能が良いのは当たり前として、俺が「お!」と思ったのは冷却機構。
▼これまでのモデルは熱に弱い側面があったけど遂にベイパーチャンバーを搭載した。↓
ベイパーチャンバーってのは液体気化を使った冷却システム。結構昔からある技術だけどようやく搭載してくれたからこれで随分安定性は向上しそう。
Xperia 1 VI(Snapdragon 8 Gen 3)のAnTuTuスコア
まだXperia 1 VIの実機のAnTuTuスコアを収集出来ていないのでSnapdragon 8 Gen 3の参考ベンチマークをチェックしてる。
- 総合スコア(CPU):約1,950,000
- ゲーム性能(GPU):約810,000
▼以下は2024年現在、AnTuTuベンチマークスコアがどれくらいの動作・操作感を示すかの目安です。本端末の性能がどの性能帯に相当するか確認が出来ます。↓
AnTuTuスコア | 動作・操作感 |
総合スコア:約150万点以上
GPUスコア:約60万点以上 | ヌルヌル、動作に不満なし |
総合スコア:約100万点〜150万点
GPUスコア:約35万点〜60万点 | 重いゲームもなんとか |
総合スコア:約50万点〜100万点
GPUスコア:約15万点〜35万点 | 軽いゲームくらいなら |
総合スコア:約25万点〜50万点
GPUスコア:約5万点〜15万点 | 必要最低限 |
総合スコア:約25万点以下
GPUスコア:約5万点以下 | サブ端末向き |
▼ガルマックスでは色々なスマホのAnTuTuベンチマークがデータベース化されています。ユーザさんからもスクリーンショットを募集しているのでよろしければどうぞ。↓
スマホの実機AnTuTuベンチマークスコアまとめ
ディスプレイは4K→FHD+になった
これまでのモデルはディスプレイに4Kパネルを搭載していることをウリにしていたけど、俺はずっと「意味あんの?」と言ってたんよね。画素密度が300ppiを超えたあたりから人の目では違いが分からなくなるし。
だから俺は別に4K→FHD+に変わったとて全然OK。
4K→FHD+は6インチクラスでも全然違うぞ!って人は凄い。認める。でもそんな違いが分かる奴は超ニッチ。だからニッチ層以外は問題ないFHD+をSonyはチョイスした。
変わりと言ってはアレだけど高リフレッシュレートが可変式になったのは嬉しい。(高リフレッシュレートとは)
Xperia 1 VIは可変式になったことで1-120Hzで動かせる。滑らかさが不要なシーンで画面の更新回数を減らせるから電池持ちも向上する。
望遠が強化されテレマクロに対応したカメラ
カメラの構成としては16mmの超広角、24mmの広角、85mm-170mmの可変望遠の3カメラ構成。
前モデルから大きく変わったのは望遠カメラで最大125mmだったのが170mmになったから被写体をよりアップで撮影できる。倍率で言えば光学7.1倍でパシャっといける。
実用的な倍率も増えて16mm、24mm、48mm、85mm、135mm、170mmを切り替えて撮影できる。色んな倍率で撮影できるスマホは多いけど実用的な画質で撮影できるスマホって限られてくる。けどXperia 1 VIだったら仕様的に問題なし。
▼望遠性能も上がったし様々な倍率で撮影できるから凄く使いやすそうよね。それに加えて望遠カメラを使ったテレマクロ撮影に対応したのが嬉しい。↓
望遠カメラって被写体にあまり近づけないのが普通なんだけど、テレマクロに対応してると近づけるんよ。あと望遠だから強烈なボケも表現できる。
俺はXiaomi 14 Ultraでテレマクロの凄さを感じたんだけど、普通のスマホじゃ無理な距離からアップの写真とか撮れる。これが撮影の幅をグッと広げてくれるんよね。だからテレマクロ対応は嬉しいし仕様的にXiaomi 14 Ultraよりも近づけるからアプローチ方法はめっちゃ広がってそう。
▼あと大きく変わったのはカメラアプリ。変わったというよりも昔に戻った感じが強い。↓
前モデルまでは用途の応じて複数のカメラアプリが用意されていたけど、Xperia 1 VIは1つのカメラアプリに統合。これもニッチウケよりも万人ウケを狙った感じがするけど、俺は複数のカメラアプリを使うのが面倒に感じてたので嬉しい変化点。
Xperia 1 VIまとめ・発売日・価格
本記事では大きく変化した部分を中心にピックアップしたけど、フラッグシップモデルなので他にも色々と凄い機能や凄い仕様が詰め込まれてる。そのあたりはXperia 1 VIの日本公式サイトがこれでもかってアピールしているからチェックしてみて。
Xperia 1 VIは伝統を打ち破るような部分が多くて長年ファンだった層からすると戸惑う部分が多い、変わりにこれまでXperiaに興味がなかった層が反応するかも知れん。この変化が吉と出るか凶と出るかは見ものよね。
俺としては近年のショート動画ブームなんかもあって、スマホはそういったコンテンツの視聴だけでなく撮影機材としても定着しているしそんな使い方を想定した機能もてんこ盛り。さらに普通の人が扱いやすく感じる仕様になったことで割と人気が出るんじゃないかなって思ってるんよね。
ただカメラだけで考えると日本に上陸した途端に飛ぶように売れているXiaomi 14 Ultraの存在は無視できない。21:9じゃなくなったしSonyスマホのウリが弱くなった今となってはそっちに流れる人も多そう。
それでは最後にXperia 1 VIの発売情報。
Xperia 1 VIはメモリ12GBモデルが2024年6月21日発売、メモリ16GBモデルが8月23日発売。
価格はメモリ12GB+容量256GBが19万円前後、メモリ12GB+容量512GBが20.5万円前後、メモリ16GB+容量512GBが21.9万円前後。